高円宮杯プレミアリーグ2018/04/15 浦和レッズユースvs清水エスパルスユース 2-1勝利・・・誰もが勝者になれるチームの始まり

どうも、ブクメです☆

もうね、本当に楽しかったです!この一言に尽きます。勝ったから?もちろん、それはあります。でも、それ以外にも、本当に色々なことが凝縮されていて、その中での期待の中で結果が付いてきたことが何よりも嬉しかったのです。

先に試合の流れなど書きますね。

vs清水エスパルスユース戦メンバーと交代

GK1番石井僚、DFが左に16番玉城大志、右に20番冨田蓮、真ん中に23番遠藤龍河と8番白土大貴、MFが左に3番林海斗(後半スタート⇒10番池髙暢希)、右に6番上野夏輝(後半25分⇒9番二見健太)、真ん中に21番縄田脩平(後半41分⇒2番北村龍馬)と5番大城螢、FWが7番岡村勇輝(後半19分⇒17番波田祥太)、右に11番清宮昴大(後半?分⇒24番山中惇希)

となります。

スターティングメンバーは、第1戦と同様となりました。敗戦スタートとなった今シーズンのプレミアリーグですが、1週間の間にしっかり立て直して準備して集中して入っている様子は伺えたものの、スタートは、やや相手ペースの試合で進む流れとなりました。ベンチなどの指示から考えると、セカンドボールに対する意識を特に持たせるような声が多く飛んでおり、実際に、なかなかテンポよく攻撃がつなげることができなかったものの、競り合った際のこぼれ球などにすぐに反応して相手に自由にさせないことで、相手がやりたい攻撃も思うようにさせていないようなスタートからの展開になりました。

攻撃に関しては、やはり、前節に近い形で、やや急いで前に出すようなプレーが多く、そこに7番岡村勇輝や11番清宮昴大が体を張るような形で、そこに入った時に攻撃がスタートするという印象でした。

序盤10分くらいまでで、5番大城螢から、8番白土大貴から、21番縄田脩平から、相手の攻撃を止めて反撃がスタートと言うところで、早めに前線を出す攻撃で、狙う形などありましたが、前線の選手に届いても、相手が守備しやすいエリアと言うことが多く、奪われるという回数も多くなっていました。

やや相手ペースと書いていましたが、これは、相手の方がよりゴールを予感させるプレーが多かったという意味にもなるのですが、前節失点した場面などを研究されていたのか、それとも、そもそも相手がそういうサッカーをしてくるチームなのかは、それほど多く見ている相手ではないのでわからないのですが、サイドへのパスに抜け出されてクロスをという場面で、やや危ないような形を作られていました。

それでも、プレーしている選手の集中力の方が優っていて、サイド攻撃もそれほど自由にはさせず、また、右サイドの6番上野夏輝などの守備の部分での貢献もかなり聞いており、相手のサイドの選手が結果的に終盤披露してくれる要因になっていたのも事実かなと思います(これ、重要なポイント。)

浦和も攻撃の形を見出すのに、試行錯誤している段階で、どうしても、これまでの浦和レッズユースがやることになっていた形に結果的になってしまうことが多かったものの、何が違うかと言うと、選手が考えていること、試合が落ち着いてくると、徐々にプレーしている選手が、試合の中で「こういうことを試してみよう」という、変化が生まれてくるのが見ていてわかるんですね。

これが前半30分くらいまでの状況。

ここまでの浦和のチャンスで言えば、20分くらいだと思いますが、獲得したフリーキックのチャンスで6番上野夏輝の狙ったボールの精度が高く、直接決めるには距離があったものの、相手キーパーが弾くという選択肢になるプレーがありました。フリーキックの精度は武器になる。

24分には、前線で一緒に見ていたサポーターの友達が、わかりやすい表現をしていましたが「フォワードらしい動きをしてくれる選手」という言葉通り、前線でプレッシャーをかけ、アバウトなボールでも競り合ってマイボールにしようとする動きを繰り返していた11番清宮昴大のポストプレーからテンポよく抜け出した7番岡村勇輝が仕掛ける形がありました。

その少し後には、コーナーキックのチャンスで遠目ではっきりは確認できなかったものの、21番縄田脩平からのボールを最終的に3番林海斗が押し込む形でゴールかと思われた場面ですが、ここは、相手キーパーの好セーブに阻まれました。

また、前節は後半くらいから見ていて感じていた左サイドバックの16番玉城大志が、サイドバックというポジションながら、攻撃を意識した精度の高いパスの供給をする回数が増えてきて相手が対応しにくい場所へのパスが増えていた印象があります。

30分には、11番清宮昴大のインターセプトから、6番上野夏輝へとつながり、クロスに5番大城螢が反応してゴールに迫る場面を作ります。この場面では、いち早く中盤の5番大城螢が攻撃のチャンスと考えて前線に入っていったという判断も良かったと思います。

ということで、もちろん、相手の攻撃に対しての守備には課題もあったかもしれませんが、集中して対応するという意味で、また、相手のミスに助けられた場面はありましたが、相手に思うようにフィニッシュまでもっていかせていない守備ができていたと言えます。

やはり、8番白土大貴がセンターバックに入っているというのも大きいなとこの試合でも感じるところです、反撃の狼煙ということでもないのですが、なんだか、いまだに前半40分くらいに、その8番白土大貴が、センターバックの割と深めの位置から、どう表現すれば良いのか、弾丸のように鋭くまっすぐ放たれたロングフィードを3番林海斗に向けて放った(あえて放ったとか言ってみたw)パスが何だか今でも頭に残っていたり。

とにかく、この試合は、前半30分くらいから、守勢の流れながら、打開するために色々やってみようという選手の試みが、徐々につながっていったという印象がありました。そんな感じで、前半終了間際に、3番林海斗からの11番清宮昴大へのクロスから惜しい形がありつつ、0-0で終了。

攻撃の可能性を探りつつ、16番玉城大志、23番遠藤龍河、8番白土大貴、20番冨田蓮という並びで、守備の選手が本当に頑張って無失点に抑えたところで攻撃への工夫へと進められたのだなと思いますよ。

後半スタートから、10番池髙暢希が交代で入ります。

後半3分に、16番玉城大志、7番岡村勇輝、6番上野夏輝(この試合も前半中盤右、後半中盤左にポジションを移していた)とテンポよくパスを回して仕掛けます。

直後には、7番岡村勇輝が前線で相手のプレスを受けながらも、粘って11番清宮昴大につなげシュートの形を作ります。

後半15分くらいに、相手に決定機を作られフリーでヘディングを放たれるものの、これは枠を捉えずなんとか失点は免れます。

後半19分には、6番上野夏輝、11番清宮昴大とつながり、20番冨田蓮が入ってきたところでシュートを打ってほしかったところでしたが、パスを選んで相手にカットされるという場面があって、その後の20分に再びシュートを狙える場面があった時に、今度は、思い切ってシュートを狙う選択肢をしたんですね。狙った方が良かった場面でパスを選択して奪われたところで、同じようなチャンスがあれば今度は打とうと実行したのかなと、こういうのかなり良いです。

後半21分には、10番池髙暢希からのパスに17番波田祥太がかなり惜しいシュートを放ちます。

23分には、5番大城螢が中盤でボールを受けて、右サイドの10番池髙暢希に供給し、そのタイミングで、良いクロスが来ることを期待して迷わず、ペナルティエリアの左サイドの方に走っていき、数選手がニアにファーにも高い5番大城螢が走りこむという形になり・・・まあ、ここは、10番池髙暢希が蹴った瞬間に「ごめん!」と言う声が響いたように、クロスはミスになったのですが、試合が進むにつれて、得点の雰囲気がどんどん強くなっており、そこで得点にならなかったものの、なんだか、見ている友人たちは、皆得点が入りそうな雰囲気にゾクゾクしていたという。

また、守備の集中力も持続しており、特にその一つとして印象的だったのが(相手サポーターサイドからは、野次が飛んでいましたが)、6番上野夏輝が、守備をする中で顔面にボールを受けて一度は倒れこんでいたものの、相手がそのままプレーを続けている中で、気合で立ち上がり、フラットしながらファールになったものの相手の攻撃を止めたんですね。で、実際、流血していたのですが、こういうプレーにも象徴されているというか、まあ、凄かったです。前節、体の強い選手の多い鹿島に対して守備をやったことで、相手とのぶつかり合いにも自信を持ったのか、この試合では、本当に守備時にも頼もしさが目立ってました。

そんな6番上野夏輝が交代で下がった直後に、失点してビハインドを背負うという形にはなって残り20分間という状況にはなったものの、今日は、このまま敗れることはない、敗れてはいけないくらい何かが始まるきっかけになる試合だという不思議な感覚があったんですね。少なくとも、見ていた私たちには。

で、そこから起きたことが劇的だったわけでして。

31分に、途中から入った9番二見健太の突破からクロスに21番縄田脩平がシュートを狙うも、ここは、枠を捉えきれず、更に、10番池髙暢希、17番波田祥太、11番清宮昴大と見事に崩してのシュートもゴールラインをぎりぎり割らずにゴールにならず、ここまでの頑張りで点を取らせてあげたい選手になかなか得点と言う形でのご褒美が生まれないのですが、それでも、もう得点の匂いは最高潮なわけですよ。

更に、10番池髙暢希からのクロスを5番大城螢がヘッドで狙う惜しい形と続いたところで、ついにこのシーズン初の得点が生まれます。

その得点の形が凄くて、スローインの場面で、ロングスローでこの試合攻撃でも貢献していた23番遠藤龍河からのロングスローが混戦の中で、だれも触らないような形で相手キーパーの前にこぼれて、キャッチされそうな状況でしたが、いち早く反応した10番池髙暢希が、足を延ばし、思わず足が伸びたと言葉が漏れてしまったくらい、届かなそうなところを足先で触ってゴールとなりました。

これで、1-1。

それだけでは終わらないんですね。

後半42分に、10番池髙暢希からのヘッドでのパスを17番波田祥太が、おそらくクロスではなくゴールの方を見ていたのでシュートだと思うのですが、アウトサイドで浮かせてゴールを狙うも、これは相手キーパーにキャッチされます。

そして、後半アディショナルタイムに入ろうかと言うところで、見事なゴールが生まれます。相手との接触でいったん倒れた10番池髙暢希でしたが、すぐに立ち上がり、サイドに供給すると途中交代で入った24番山中惇希が、低い弾道で見事なクロスを上げると、そこに17番波田祥太が飛び込み足先で触ってゴール。

劇的な形で2-1とすると、その後は、相手の反撃を抑え勝利となりました。

2-1勝利。

というのが試合の流れになるのですが、この試合では、本当にタイトルに書いたような誰もが勝者になれるチームの始まりを感じることが多くあったんですね。

まずは、もちろん、選手によっては、不平等を感じることがあるのがサッカーですので、その思いは否定はしませんが、交代の流れを常態化していない正常な状態をまずはこの試合では感じました。

まあ、この試合は、全選手良かったんですね。本当に、お世辞ではなく、みんな本当に良い動きができていたんですよ。でも、これまでの経験上、その流れがそのままだったら、今日は、この選手は、もう少し引っ張って起用しておいても良いのではないかと言う選手でも、ほぼセオリーを崩さずに交代していたのですが、それが、違っていた点。また、ある程度、選手に自由度を持たせる部分も出てきたようにも感じています。

その結果、プレー中に選手自身が考えて、工夫を加えていると明らかにわかるような形も多かったこと。本当に、シンプルに考えれば、本来はこの選手の適性はこのポジションではないんだけどなという起用ももちろんありますが、そのポジションの中で、選手が、自らどうしようと工夫する余裕が生まれてきている、許されている気がするんですね。

その結果が、この試合の勝利につながったのだと思います。アウェイ、試合終盤1-1の状況だったら、おそらく、これまでだったら、守備の意識の方を最優先させて勝ち点1を取りに行くような守備をさせていたと思いますし、ビハインドがあった時には、高い選手に放り込むだけであとは、個のスーパープレイに頼るようなのが以前だったと思いますが、この試合は、取りに行かせていた。もちろん、切り替えの指示などは、ベンチからも選手からも出ていたし、そういうところもできていた。

そして、最終的に局面で得点を奪うときの選手起用や、ポジションの移動の指示も、ピタリとはまっていた。

ゴールの形もそう。

この試合は、間違えなく、トータルで勝った試合です。

あえて、試合終了後のベンチ側の選手の表情の写真を載せさせてください。

自分たちが出場している時間帯に、決定機もあったけど、決められなかったという悔しさなどもあると思います。もちろん、勝利に導いた選手は称えられるべきですが、本当に、この試合は、彼らが作り上げた形や流れがあってこその、最終的な逆転勝利だったのは間違えないのです。

同じプレー、決まり事で、かなりの期間、選手の特徴がよくわからない時期もありましたが、今年のプレミアリーグを2試合見ただけでも、それぞれの選手がそれぞれの個性を持っていて、その活かし方活かされ方、選手自身で試合の中で考えて、試していくことで成長していく姿が現時点で見られていますし、これからが本当に楽しみです。貴重な瞬間を見せてもらった気分です。

次節が楽しみです。

本当に楽しかった。ありがとうございます。

ではでは。

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