人を代える前に、変えないチーム方針を表明して欲しい

どうも、浦和サポブクメです☆

日曜日のユースの試合で彼らが見せてくれたプレーの余韻に浸りながら、どうしようか迷いながら、チケットを購入してその後のトップの試合を観戦。

その後、ブログでトップのことに触れた文章を書こうかどうかと思いながら、書いたり消したり何度か繰り返しながら、やっぱり、下部組織中心の生活に変えたとは言っても浦和サポを語ってブログを書き、下部組織から浦和の将来を背負ってくれる選手達を見つめる立場としても、このタイミングでトップチームに対する自分の考えを書いておいたほうが良いと思ったので書きます。たぶん、こういう文章書くのは2年前にフィンケ続投希望という趣旨で書いた時以来だと思います。

まず、昨シーズンは私的な理由からトップチームの公式戦は1試合も現地で見ていない、今シーズンも数試合しか足を運んでいないという立ち居地での言葉ですので、その点ご容赦下さい。私自身、言葉を語る上では直接現地で見なければ言葉に重みがないと思っているタイプですので、トップチームについて語るには、その部分が決定的に欠けていることは承知の上で書いています。

基本的な問題の根底は2年前に書いた内容から繋がっていると思っています。

私はフィンケ続投希望です。ユース⇒トップの流れを切らないために。

参考に読んでいただければ幸いです。

最悪の状況の発端は、「改革を宣言したチームが、身近なところでの声に屈してしまったこと」から始まっていると思います。

フィンケ監督になると発表があり、人もボールも動くサッカーが掲げられて、改革がチームから宣言された時に、「数年は結果が出ないだろうけど、将来的にチームが強くなるなら我慢できる。」と多くのサポーターが覚悟を持って受け入れたと思います。期待通り、フィンケ監督は浦和が新しいチームに変わるために必要なことを実践して行きましたが、それによってこれまでの浦和で美味しい思いをしていた人たちの特権がなくなり、チームに届きやすい所からの身勝手な不満がチームにはぶつけられていったように感じます。

更にサポーターの中にも、やはり浦和レッズというチームが表面的に大きくなってしまったために、ビッグクラブ的な先入観が生まれ、近いところでの結果がないことに不満を持つ方や、監督はサポーターのためにいるのではなく、選手やチームのためにいるということを忘れてしまった方も多いのではないでしょうか?

チームとしては未熟でも、会社としては大企業になってしまった浦和レッズですから、こういう声には敏感に反応してしまい、あっさり浦和にとっての未来に最も重要な決断を2年で壊してしまいました(表面的には、流れを継承するという言葉を付け加えて上手くいかなかった場合にペトロビッチ新監督へ責任を持っていけるような言葉を作ったようですが。)

ここまでで、「あれ?」と思った方もいるかと思いますが、フィンケ監督の段階で解決されていない問題がうやむやになったままなんです。

ユース出身の高円宮杯優勝世代と浦和レッズ優勝時のサッカーを経験している世代の考え方の相違。結果的に、これは進行形の状態でフィンケ監督が去ってしまい新体制に変わったと思います。

フィンケサッカーに手応えを感じていた若手や、そういうサッカーに上手く順応してきた層と、そうではない層がいて、浦和のチームとしては、流れを継承すると公で発表したのだから、そういう戦術の基盤は行われるものと当然思うわけですが、ペトロビッチ監督が実践しようとするサッカーは、言葉で表現されるものと実際に求められるものが違う。継承されてないよねとなるのは当然です。

ここまでの流れでは、現状の問題はクラブ(そういう方向性を伝え繋ぐ役割をするGM)にあります。

ただ、ここで経験のある監督であれば、チームを一つの方向性に向かわせるための的確なコミュニケーションをとり、納得させることができると思います。が、それができていない。ペトロビッチ監督が頻繁に行っているコミュニケーションは、もしかすると監督としてやるべきコミュニケーションではないのではないかと思ってしまいます。やりたいことを聴くのが=コミュニケーションではありませんから。

これに関しては、監督に問題があると思います。

戦術を浸透させた中で、オプションとして点が取れないときに、前線で勝負できる選手を起用するという臨機応変さなら全く問題ないのですが、残念ながら今やっているのは、場当たり的な個に頼った交代です。

なんというか、求める順序が違いませんか?というのが私の感じる所です。

今シーズン、サイドで勝負させることで攻撃面の本来の持ち味が開花した原口元気。これは、浦和にとってプラスの要素ですが、本来は、フィンケが作ろうとしていたサッカーがチームに浸透した段階で、では動きの中で原口元気の持ち味を活かせる工夫を臨機応変に加えていこうか、となるべきだったと思います。というか、それがチーム作りですよ。

・・・で、振り返ってこうすれば良かったということばかり書いても仕方ないので、あくまで私がこう思うというだけなのですが、浦和が取らなければならない道は、「勝つためにリアクションサッカーに戻します。」が最もシンプルな解決策だと思います。浦和というチームが、難しいことをやらないでも割と優勝争いができるチームに戻る分かりやすい方法のような気がします。ただ、お金はかかりますし、以前のチームに近いチームは作れても、同等以上のチームを作るのはかなり大変だと思いますし、浦和の下部組織が育てた人材の多くの選手の長所を消すことにはなりますが。

私は嫌いですけどね。

もう一つは、「新監督の下で再度、人も動きもあるサッカーを作り直します。」で、そこに絶対に付け加えるべき文言は、「優勝は目標に掲げるのは当然ですが、勝利を最優先にせず、最低3年はチーム作りを最優先します。勝ちのみを追求するサポーターの要求には当面は答えらません。それによって観客が大幅に減ることも覚悟して魅力あるチーム作りに専念します。成長を見守ってください。」

大企業として守りに入るか、ベンチャー企業的な、目標のためにチームが一致団結して一つの方向を目指して、数年間の痛みに耐える覚悟ができるか。

はっきり言って、現在はクラブが示している方針がブレブレですよ。

ここまではっきりとチームとしての方針を示してくれれば、サポーターもはっきりと意思を示せると思います。見方もはっきりできますし、その上での選手の獲得や、放出であれば、好きな選手でもチームのサポーターとしているのであれば受け入れることもできるでしょう。

そして、方向性に対して、ガス抜きのためではなく、良くなって行くためのTalk on Togetherもできるのではないですか?

 

ちなみに・・・、下部組織ではそれができています。当然、育成やトップ優先と言う、勝利を目指すことのみを考えるのは難しい環境の中で各カテゴリの監督、コーチが色々な考え方を「基本的な戦術の基盤」の中に組み込んで試行錯誤するという形が出来ています。もちろん、後者の覚悟をチームが持つということであれば、ユースの選手を良く知る下部組織の監督をトップチームの監督にという流れもありだと思いますし、最も現実的だと思います。

下部組織で出来ることが、トップでは出来ないのは、おかしな話です。下部組織では、凄く未来に向けて開けた取り組みをしているコーチがたくさんいます。

だからこそ、トップチームの周りの目を気にした逃げ道を作ろうとするクラブの方針は選手を混乱させているし、本当に目先ばかりでイライラします。個人の努力でできることには限界があるんですよ。やっているのはサッカーなんですよ!

 

と、現段階でのトップチームに対して私は思っています。

偉そうに失礼しました。