高円宮杯U-18サッカーリーグ・プリンスリーグ関東2013/12/08 最終節 – 浦和レッズユースvsFC東京 U-18 2-0勝利・・・人事を尽くして天命を待つ

東京ガス武蔵野苑多目的グランド2013年12月8日

 

どうも、浦和サポブクメです☆

Jユースカップが終了してからのプリンスリーグ残り3試合。その時点で9位という順位にいた浦和レッズユースに奇跡が起こるためには、ブクメ個人的には、周りにいた方にはよく話していたのですが、一つ順位を上げて、8位まで上げておけるかどうかが重要だと思っていました。当該チームの対戦カードを眺めてみても、そのために浦和レッズユースに必要な勝ち点は3であると思っていました。

そこまで自力で上げることができれば、後はどのような結果でも受け入れるべきであるし、10チームのリーグで、下位2チームから脱出した段階でも降格があるというのは、通常であれば特殊と考えるべきケースですから。

だから、彼らが今日自力でその順位に到達してくれたこと、最後の試合で見せてくれた、試合運び含めての勝負強さ。そこを誇りに感じています。あとは、待つだけですから。

では、浦和レッズユースの今シーズンの3年生が参加する公式戦最終戦となるFC東京 U-18戦について触れていきたいと思います。

ここ最近の、浦和レッズユースを取り巻く環境というのは、これでもかこれでもかと、過酷な環境が用意されていくもどかしいもの。

今シーズンに関しては、チーム状況とは別に、久しぶりにアウェイで最終戦を迎えることになりました。そして、よりにもよってそのアウェイでの環境が、強制的に一面のゴール裏からの観戦しか許されないFC東京武蔵野苑多目的グラウンドなわけですね。最終戦なのに、サッカー的にはあまりしっかり見ることを許されない状況でした。

浦和レッズユースの試合をブクメが観戦するようになってからのこのグラウンドのイメージは、正直悪く、2009年の夏に、何が起きているのだろうと目を疑いたくなるような大敗があり、その時の記憶が今でも鮮明に蘇ってきます。なので、そのイメージを払しょくしてくれた意味でも今日は大感謝の1日でもあります。

そんな最終節FC東京U-18戦の浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが18番関口亮助、DFが左に3番森亮太、右に16番小木曽佑太、真ん中に8番須藤岳晟、MFが左に22番荒木聡太、右に2番細田真也、ボランチに14番斎藤翔太と17番勝野瑛、トップ下に27番邦本宜裕と23番安東輝、FWが7番広瀬陸斗

となります。

ここ最近のスタメンから変更された選手の状況としては、4番茂木力也は、累積警告で出場停止。10番関根貴大は、体調不良明けということでベンチからのスタートとなっていたようです。

先ほど書いたように、ゴールの真裏のグラウンドと同じくらいの高さで観戦するということで、試合の細かいところがすごくわかりにくい試合ではありましたが、前半は、こちらのゴールに向かって浦和が攻めてくるということで、何かゴールマウスを守っているような位置で浦和の攻撃を見ることができたので、それはそれで実際楽しくもありました。ある意味新鮮w

試合のスタートから、7番広瀬陸斗と27番邦本宜裕のポジションの入れ替わりがスムーズで2つの当て所があるような状況のなかで、27番邦本宜裕に預けて周りの選手がスペースに動いてという攻撃が機能している印象がありました。

3分には、27番邦本宜裕がパスを受けるとそのまま持ち上がり、クロスに23番安東輝があと一歩で合わせられればという形を作ります。

6分には、14番斎藤翔太から右前線の2番細田真也にパスを通しサイドからの攻撃でクロスに対して27番邦本宜裕がヘッドで合わせます。

8分にも、23番安東輝の仕掛けからゴールに近い位置でフリーキックを獲得し、攻撃。

9分には、27番邦本宜裕からのパスを受けた17番勝野瑛がゴールに向かって仕掛ける形を作ります。

12分には、相手の不用意なパスを23番安東輝が奪い、27番邦本宜裕とのワンツーで前線に仕掛けます。

そして、待望のゴールが16分に生まれます。

右前線でパスを受けた2番細田真也がドリブルで仕掛け、角度のないところでクロスを上げるような態勢から直接ゴールを決めます。一見、クロスがそのまま入ったようにも見えますが、ゴール真裏から見ていた様子では、ゴールを見てから狙いすましているように見えましたし、狙っての見事なゴールと言えると思います。

これで1-0。

30分には、先制ゴールを決めた2番細田真也が右サイド低めの位置で味方からのパスをダイレクトで前線の7番広瀬陸斗に供給し、さらにテンポよく抜け出した27番邦本宜裕にパスを供給し、仕掛ける形を作ります。

40分にも、7番広瀬陸斗と23番安東輝の連携で仕掛ける形を作り、ぎりぎりで相手ディフェンダーにクリアされたもののコーナーキックのチャンスを得ます。

43分には、27番邦本宜裕からのクロスに17番勝野瑛が長い距離を走ってペナルティエリア内まで侵入して合わせましたが、惜しくもゴールの右に外れます。

守備に関しても、相手前線に大型でスピードもある選手のサイドからの攻撃など対応を誤ると危険という仕掛けをされましたが、マッチアップした16番小木曽佑太がしっかり跳ね返し、更に2番細田真也も鋭くプレスをかけて奪うことに成功しており、鋭さのある攻撃の割には、どっしりと守れている印象がありました。真ん中で8番須藤岳晟も守備を意識したコントロールができており、左サイドも3番森亮太と22番荒木聡太のところで問題なく対応できていたと思います。

印象として、17番勝野瑛と14番斎藤翔太の2人が特に、今日は攻撃の部分でリスクを負いすぎなくても、前線で攻撃が仕掛けられるために意識を守備に置きながらバランスを取って、ここぞというタイミングで攻撃参加するという形を取り全体として攻守のバランスが良くできていたと思います。

1-0で折り返しての後半。

今度は、はるか向こうの方で浦和の攻撃繰り広げられるような観戦ポジションになるので、正直後半に関しては、あまり浦和がどういう攻撃を仕掛けていたのか、前後の距離感的なところでほぼわかりませんでした。

逆に、守備の部分が良く見える後半。

なので、誰から誰にパスでゴールに迫ったかくらいしかわからなかったのですが、まず4分に7番広瀬陸斗が抜け出して仕掛けてシュートを相手キーパーが弾くというチャンスを作っていましたね。

5分には、23番安東輝からのサイドからのクロスに14番斎藤翔太が狙ったと思われるチャンス。

7分には、17番勝野瑛が7番広瀬陸斗とのワンツーで抜け出す形を作ります。

13分に、23番安東輝に代わり10番関根貴大が入ります。

23分に、その10番関根貴大からの縦パスを受けた27番邦本宜裕がドリブルでもち上がり、裏に抜ける7番広瀬陸斗にパスを通し仕掛ける形を作ります。

24分に7番広瀬陸斗に代わり11番進昂平が入ります。

前半と比べると、やや後半は、攻撃のところでの落ち着きどころが作りにくい、前半より引っかかりやすいことが多く、やや忙しない攻守の切り替えになるような時間帯も多くなったような気もしますが、集中力自体は試合を通じてしっかり持ち続けることができていました。

おそらく、この試合で唯一の決定的にやられたかもしれないという場面は、35分くらいにサイドからのクロスがゴール前を横切って行った(相手選手が触ったら失点というところで2人くらいに詰められていた)場面くらいでしょうか。

36分に27番邦本宜裕に代えて9番小川紘生が入ります。

41分に14番斎藤翔太のドリブルからコーナーキックを獲得しチャンスを作ります。

そのコーナーキックのチャンスでキッカーの9番小川紘生から、3番森亮太への少し長めに下げるショートコーナーで、3番森亮太らしい力強いクロスボールがゴール前に供給されてチャンスを作ります。

43分には、3番森亮太から11番進昂平、10番関根貴大、再び11番進昂平とつながり前線に仕掛けます。

気が付けばアディショナルタイムに入っており、残り3分、1点リードという状態。おそらく、ここからの終わり方が、トップチームを含めて浦和レッズの1年通しての課題だったと思います。ここで、相手の前がかりな攻めで追いつかれたり逆転されたり、そういう弱さが見えていたところで、今日は、10番が試合を決定づけてくれたわけですね。

アディショナルタイムに入ったところで、右前線でパスを受けるとするするとドリブルで持ち上がり、角度がないところから、おそらく右アウトサイドでキーパーの左下を抜く低めのコースを狙ってのゴールだったと思います。

説明の必要はない、10番関根貴大の今年1年の全てを振り払う、試合を決めるゴールで2-0と残り時間で考えれば決定的なゴールを奪い、その後、17番勝野瑛に代わり13番條洋介を投入し、試合はそのまま2-0で終了となりました。

勝ち方としても、最高の勝ち方で勝ち点3を積み上げて、当該チームが敗れたことで順位を1つ上げて浦和レッズユースのプリンスリーグの2013シーズンは、8位で終了となりました。

タイトルにも書きましたが、まさに、人事を尽くして天命を待つ。その条件に最終戦で達したという終わり方だと思います。どちらに転んだとしても、中断期間以降の3試合で浦和レッズユースがやるべきことは果たしたと思っています。

さてさて、3年生にとってはこの試合が最後ということになりましたね。

今年の浦和レッズユースの3年生は、私がジュニアユースの試合もしっかり観戦しようと決めて初めて1年通してジュニアユースの公式戦を見つめてきた時の最高学年に当たる世代になります。

3年生から見たということで、誰が誰だかよくわからないところで、マーボー?キーボー?と、呼ばれ方と実際の選手を一致させるところで???と苦戦したとスタートだったのをよく覚えています(笑)

最近は、個性が強い選手が多いという世代が多い印象もありますが、その中でも彼らがジュニアユースの3年生の時のイメージは、キャプテンを務めていた須藤岳晟が強烈にチームをまとめていた印象があり、自発的にチームとして動けるという印象。チームとして動くことで力をより発揮していた印象が強かったんですね。

そして、ジュニアユースからユースへの変化、サッカーへの考え方や進路、個々の選手が依存度を減らして人間的に成長が求められ、3年経っての最高学年としての今年ということで、ジュニアユースの時との違いと変化の部分が、3年間すべて体制の変化と付き合ってこなくてはならなくなった事情含めて、かなり大変な流れに翻弄されてしまう1年となったような気もします。最高学年としてジュニアユース時代にチームとしてまとまり過ぎていたことが影響して余計に苦しむことになった部分もあると思います。

浦和の下部組織の体制の問題、やり方、曖昧な方針の問題は、当然チームとして真剣に話し合われて新体制が考えられていくと思いますので、昨年も同じようなことを書きましたが、今年が苦しい1年だったと考えるのであれば、今年くらいの逆境に対しての免疫はついたと考えるのが、一番今後にとってはプラスに作用します。

チーム、組織というものは、長くいると一つのキャラクターのようなものが確立されてしまい、とかくその中で思うような立場にならない時に、ネガティブなイメージを描いてしまいがちです。ユースという環境は、留年があるわけでもないので3年間で必ず一区切りとなり、新しい世界に移ることになります。

この環境を見つめてきて、毎年毎年思うのは、環境の中でのキャラクター作りによって、本来の力が評価されにくくなってしまう選手も多いと良く感じます。出場機会に恵まれなかった選手が、じゃあ、実力的に劣っているのかと言われれば、まったくそういうわけでもなく、環境面や人間関係の中で認められにくい状況に追い込まれてしまっているなという場面も良く見てきました。

だからこそ、練習試合なども含めて見られるときには見て、そういうところも感じて見つめてきました。

サッカー選手として生きるための次のラウンド、サッカー選手を経由しての別の道という次のラウンド。目指すところは、人それぞれ変わっていくと思いますが、新しい環境での成功を心から願っています。

下部組織の試合でよく見かける顔、足を運んで見つめているサポーターは、そこに在籍したすべての選手のことをずっと気にかけていくのです。それだけは、ずっと心に留めておいてください。

私も、選手に負けないように、自分ができることを探して、新しい挑戦をどんどんやっていこうと思います。

3年間(ジュニアユースからの選手は6年間)お疲れ様でした!

本当に貴重な時間をわけてくれありがとうございました!

ではでは。

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