Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 準々決勝 2015/11/1 – 浦和レッズユースvsセレッソ大阪U-18 3-1勝利・・・そしてまた一歩、大きな前進!

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どうも、ブクメです☆

カシマスタジアムでのアカデミーの試合に足を運ぶ時は、何かとやらかしてます。昨年のジュニアユースの高円宮杯では、バッグの中で水筒の中身がこぼれて水浸し状態になり、今年は、寝坊で周りの方に迷惑をかける始末(試合には間に合いましたがw)

しかしながら、私個人的な負の要素とは裏腹に、昨年のジュニアユースは、結果はついてこなかったものの、チームとして気迫のこもったもの凄い試合を見せてもらい、今日のユースの試合では、「強さ」で勝利をもぎ取る瞬間を見させてもらうことができました。カシマスタジアムが好きになりそうですw

あ、試合に触れる前に、まず最初に、何名か試合後に気にされている方がいて、正直私自身もあまりきちんとレギュレーションを調べていない部分があって、改めてチェックしたのですが、この試合までの警告の累積は、1枚の場合は、準決勝の段階で帳消しになるそうです。なので、今回の試合含めて、累積が2枚以上になっていなければ、準決勝からは、1枚もらって累積が2枚で悲しい思いをするという選手はいないわけですね。もちろん、カードをもらうようなプレーをしなければ良いのですが、ちょっとしたことで出てしまう場合もありますので、この辺は、一安心です。

では、試合の話に移りますね。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK1番大川圭為、DFが左サイドバックに7番高橋聡史、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半30分⇒24番松高遼)、右に8番影森宇京(後半35分⇒17番伊藤敦樹)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴(後半44分⇒35番長倉幹樹)、FWが左に13番新井瑞希(後半40分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に21番時里元樹(後半22分⇒19番川上エドオジョン智慧)

となります。

3回戦からのスタメンの変更点は、キーパーが18番山田晃士から1番大川圭為、右サイドが23番高山大智から8番影森宇京となっています。

この大会は、2回戦から観戦していますが、とにかく、これまでの色々が嘘のように、この大会に入って、前目の選手には、勝負を仕掛けさせることを徹底させる形で、これにより活き活きとプレーできている選手がいる一方で、少し悩みを抱えているような雰囲気の選手も見られつつという印象。

3回戦で活躍して結果を出した前線の攻撃陣の動きはこの試合も鋭く、例えば、3回戦で先制点を決めた21番時里元樹は、開始から、相手との駆け引きに勝って鋭く仕掛ける場面を見せたり、粘ってファールを誘いフリーキックを獲得するなどチャンスを作っていました。

この準決勝での対戦相手のセレッソ大阪U-18ですが、3回戦の相手と比べて、球際の激しさがあり、こちらがパスを受け時のプレッシャーも早く来ていて、楽には攻撃をさせてはもらえないなという印象はありつつも、やや左サイドに偏るところはあったものの、2番川上開斗のところで、競り勝ってそこに、中盤の選手や前線の選手が絡んで攻撃を仕掛けるという形が比較的できており、チャンスもしっかり作れていました。

流れの中では、右サイドの8番影森宇京がやや試合の入り方に苦慮しているようにも見えたものの、そんな中でフリーキックの場面で、相手守備陣の準備ができる前に、早いリスタートで相手守備陣を驚かせるようなプレーを見せたりしていました。

相手の攻撃に関しては、他の方の言葉を少し借りると、「綺麗にプレーをしようとしすぎている」という感じで、確かに攻撃に来たときは危険な仕掛けをしてきますし、実際に、7分に失点した形というのは、「やられた」としか言いようがない、パスを受けた選手がトラップでそのまま反転して綺麗に突破されて折り返しを決められたという形でしたが、味方同士のリズムが合わない時には、明らかなミスパスのようになってしまうところで、浦和の選手がかなり集中していたこともありますが、そういった隙でかなりの確率でマイボールにすることができていました。

そして、相手の隙をついて奪ってと言う形からゴールができたわけです。

この試合の勝敗の一つのポイントとしては、失点した後にすぐさま8分に、2番川上開斗がドリブルで仕掛けて、そのままシュートを決めて、先制して相手の勢いが増す前に、試合をあっという間に振り出しにできたことが大きいと思います。特にビハインドを背負ったすぐ後の時間帯でいかに追いつけるかが重要な中で2番川上開斗が選択した自ら決めるという選択肢が成功した形ですね。素晴らしいです。

ペースがどちらかに完全に移るということは、試合終盤までなかったものの、この同点ゴールで再び落ち着いた試合運びが出来たのは事実で、そこから、中盤の5番中塩大貴がスペースを上手く見つけてパスコースとして入ってパスをもらう動きを見せたり、14番渡辺陽が、パスを受けた際に前にスペースがあると見るや、ドリブルで持ち上がってよりゴールに近づき相手のディフェンダーをひきつけつつ、13番新井瑞希にパスを通し、折り返しを8番影森宇京がシュートとフィニッシュまで持っていくプレーもありました。

15分には、2番川上開斗からのパスを受けた21番時里元樹が、おそらく、相手ディフェンダーが予測して寄せようと思った方と違った足でトラップをしたのだと思いますが、こういう駆け引き勝ちで前を向いて仕掛けるという形も少ない人数でゴールを決める可能性を見せる一つの要素になっていたと思います。

1失点して以降は、浦和の守備陣がかなり集中して守り、やや寄せが甘くなってシュートを撃たれた時にも、コースに体を入れて跳ね返すなど、相手の攻撃を跳ね返し、それ以上の失点を許しません。

流れの中からの守備は、安定してたものの、セットプレーの守り方には、まだ課題が多いようで、27分に相手フリーキックから、ペナルティエリア内でフリーの状態で相手選手にシュートを放たれるも、これは枠をそれて失点は免れました。

そういう場面もありつつですが、30分には、コーナーキックのチャンスで13番新井瑞希からのクロスボールをファーサイドで2番川上開斗が受けて折り返しを14番渡辺陽がシュートを放つなど、枠をとらえていればというチャンスを浦和もセットプレーから作ることはできていました。

33分には、左サイドバックの7番高橋聡史が2番川上開斗にパスを当てて攻撃参加、左サイドを上がった7番高橋聡史にパスが戻り、クロスから5番中塩大貴にわたり仕掛けるという形を作ります。

38分には、36番橋岡大樹からのロングフィードで21番時里元樹に届けば一気にチャンスという形でしたが、ここは、わずかに相手キーパーに先に反応されます。

結果的に前半は、1-1のままで折り返します。

後半に入ると、前半あまり効果的に使えていなかった右サイドでの8番影森宇京を経由した攻撃も加わり、より攻撃が多彩になります。同時に、やや相手の守備の対応に引っかかり苦戦していた13番新井瑞希が活かされる形で、相手の脅威となるようなプレーをする回数も増えてきます。、16分のプレーで、右サイドでパスを受けた8番影森宇京が、ディフェンダーに寄せられて前を向けない状態ながら、アウトサイドで前線にパスを送り、そこに13番新井瑞希が反応して、ドリブルからクロスまで持って行ったという場面などがそのプレーの一つですね。

それに加えて、5番中塩大貴のロングスローにより、スローインもセットプレーに近い怖さを相手に与えることを見せることができたり、後半に関しては、ペース自体は浦和に傾いていることを感じつつ、19分に、珍しいペナルティエリア内での間接フリーキックのチャンスを得てプリンスリーグの開幕戦の再来か!?と思いつつも、ここは惜しくも決まらず、チャンスは増えるもなかなか逆転ゴールを奪えずに時間が経過していきます。

後半も半分ほど経過したところで、22分に21番時里元樹に代えて19番川上エドオジョン智慧を投入します。

そして迎えた後半27分に待望の逆転ゴールが生まれます。

右サイド高めの位置ででパスを受けた8番影森宇京が、ドリブルで深くまで持ち上がると、そこから更にドリブルでペナルティエリア内まで切り込みラストパスを13番新井瑞希が豪快に押し込んでゴール!

果敢に仕掛け続けながら、ゴールが遠かった、13番新井瑞希に待望のゴールをもたらします。

逆転ゴールの直後にも、8番影森宇京からゴールに背中を向けてパスを受けようとしていた13番新井瑞希に、前を向いてゴール方向を向いてもらえるようなパスコースにメッセージ性のあるパスを出したところなど含めて、長所を引き出すパスとそれにより13番新井瑞希が本来の能力を存分に今後発揮できるような予感を感じさせる瞬間も見せてくれました。

タイトルに書いた、大きな前進というのは、何も優勝に近づいたということを意味しているだけではありません。

先ほど書いたような前進の部分と同時に、逆転した後の15分(アディショナルタイムが6分あったので実質20分ほどですね)の使い方と、そこをコントロールするプレーがこの試合では、できたことの方が私としては、このチームは大きく前進したなと感じる部分だったりします。

交代の流れとして、30分に2番川上開斗に代えて24番松高遼が投入されたのですが、試合の流れ上、当然、同点ゴールを狙う相手がややリスクを負っても攻めてくる時間帯になるわけですが、そこでそれに乗っかって、リードしているのに攻守が目まぐるしく入れ替わるような状況になるような雰囲気もあった中、時間を使っていなす、相手がじれるようなボールの持ち方をする、隙を見せて前がかりになってキーパーが前に出ていたら、浮き球でシュートを狙うなどなど、残り時間をコントロールするプレーを彼がしてくれたんですね。

特に、24番松高遼と右サイドバックの20番関慎之介の2人で見せた試合終盤の時間の使い方(ただキープするだけではなくて、狙えるときは、サイドから突破して深い位置まで持っていく行けそうなクロス、ダメでも反撃を受けないようなプレーをする。

相乗効果で、全体的に、相手をじらすようなプレーができて、焦りを生ませる試合をしつつ、迎えた37分に、コーナーキックのチャンスから、13番新井瑞希からの浮き球のクロスを4番小木曽佑太がヘッドで合わせてゴール。これで、3-1と決定的な2点差にし、更に、その後の長めのアディショナルタイムもうまくコントロールして、そのまま勝ち切りました。

3回戦の後のブログで必要な要素と書いた部分がしっかりでたことが嬉しいです。

チームとしてのプレーの質は高い状態を維持することができていて、この大会での戦い方も継続されている、攻撃陣の特徴も見られ、結果のところでは、前の試合で貴重な先制点を決めた21番時里元樹は得点という結果自体はでなかったものの、特徴はしっかり見せ、前の試合で結果と言う形で残せなかった13番新井瑞希が結果を残した(彼の特徴が最大限活きるヒントも見られた)、そして、もともとセットプレーが強かった4番小木曽佑太がなぜか、今シーズンは、クロスバーやポストに嫌われて競り勝っているのに得点が遠かった、やや運が味方してくれていなかった部分も、この試合で払しょくされた。

そして、試合に落ち着きを持たせることもできた。

大きな前進じゃないですか。

あと2試合で、このチームがどこまで前進できるのかが楽しみで仕方ありません。

この大会の優勝から、一気にプリンスリーグも可能性のある最大限のところまで行ってしまえるのではないか、この試合を見て、強く思うようになりました。

少数の選手のみの力だけではなく、補い合えるチームになっている。

この3年間は、私も本当に自分がユースに対して、愚痴っぽくなったなと感じています。今でも、そのやり方に納得はできていません。ただ、そういうところを超越して、久しぶりに純粋にチームを応援したいという気持ちに向いています。

まず、そういう気持ちに向けさせてくれた選手に感謝するとともに、一緒に戦える気持ちをここからは味わえればと感じています。

まずは、土曜日の準決勝ですね!楽しみにしています。

「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」そんな幸せな愚痴をこぼさせてくださいね。

ではでは。

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