「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」という愚痴をこぼさせてくれて、ありがとうございます。
どうも、ブクメです☆
これまで、この浦和レッズのアカデミーの育成に足を運ぶようになって、何度か、負けない雰囲気を感じるタイミングというのを見てきました。私の中では、そのもっとも印象的な瞬間は、現在の大学1年生にあたる世代のジュニアユースの夏の全国をかけた、トーナメントのここで勝てば全国が決まるという試合。山梨方面の試合でしたが、不思議なほど、その日は、試合前からそんな雰囲気を感じていて、実際に、その試合も勝利を飾ってくれました。
今年のユースの3年生のジュニアユース時代にも、同じような瞬間がありましたが、この時は、単発の試合と言うよりは、残留争いに巻き込まれて厳しい状況になる中で、そのまま降格してしまってもおかしくないような状況下で、急激なメンタル面の成長が見られた時期からの、このチームが降格することはないだろうという確信めいた雰囲気。
それと同様の雰囲気を、この大会の準々決勝あたりで強く感じるようになっています。
この雰囲気を感じた時は、本当に負けない。いわゆる、サポーターサイドだからこそ感じられるのかもしれない、応援する側がプレーする側からもらえる特別なものだと勝手に考えています。
今回感じた雰囲気は、彼らがジュニアユースの時に感じさせてもらったのと同様に、単発の試合においてではなく、この大会を巻き込んでのものであり、ゆえに準決勝も負けないだろうという何か確信めいたものがあり、それが実現したわけで、その雰囲気は、決勝まで続くだろうという不思議な確信を今は、準決勝勝利の余韻に浸りながら感じているわけです。
ユース世代の大会は、ベスト8までと、準決勝以降というもので扱いが全く変わるというのは、過去触れたことがあり、全国大会では、ベスト4以上に行くことで、これまで見てくれなかった人が見てくれます。
その意味では、これまでのように準決勝から、大きな会場になるという、これまでのJユースカップとは少し違い、会場の規模としては、準々決勝のカシマスタジアムの方が大きく、準決勝の会場としては、やや疑問になる味の素スタジアム・・・の隣の味の素スタジアム西が会場になったので、少しその辺りには違和感を覚えますし、Jリーグの試合とキックオフ時間もガッツリ被ったので、多くのサッカーファンに会場で見てもらうという点では、準決勝らしくない感じにはなってしまったものの、それに関しては、決勝まで上り詰めていることや、その週は、Jリーグがないため、より多くのサッカーファン、関係者の方の目に触れることになります。
既に準決勝でも生中継されていたり、(良い悪いは別として)動画が色々なところに広がっているようなので、現地にいなかった方でも、そのプレーは多く見られていた。これも重要なことです。しかしながら、今後サッカー選手として、より高い位置を目指すために、その可能性を手繰り寄せるという意味で、まず、レギュレーションが変わった今大会では、大舞台の雰囲気という点では、決勝に上り詰めて初めて体感できるものと私は考えていますので、そこまで上り詰めてくれた選手を誇りに思っています。
ということで、前を気を長く書いたのは、映像が多いので、細かい試合内容が気になる方は、実際の映像で見ていただきたいということで、大まかには触れるだけにしようかなと。
この試合のメンバーと交代は以下となります。
GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに7番高橋聡史、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半30分⇒24番松高遼)、右に8番影森宇京(後半44分⇒35番長倉幹樹)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴(後半45分⇒10番堀内千寛)、FWが左に13番新井瑞希(後半18分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に21番時里元樹(後半9分⇒17番伊藤敦樹)
となります。
強烈な攻撃陣をシャットアウトして勝ち抜いてきた印象が強い(試合は見ていないのであくまで目に見える結果と経過からしか判断はできませんでしたが)対戦相手の大分トリニータU-18でしたが、実際、その通りのチームだった言うか、準決勝の相手にふさわしい強さでした。突出した個を持っている選手は、その試合ではわからなかったものの、強靭とか屈強とか言う言葉が当てはまるような、見た目で大きくない選手でも、あたりに強く、力強さを感じるような相手で、シンプルにやるべきことをしっかりやってくる強さを感じました。それだけに、なかなか得点が奪えないという時間帯が続くとやっかいになるかもしれないという印象もありましたが、実際、これまでの対戦相手のように、前線の選手の個人技による仕掛けでは、なかなかチャンスを作らせてもらえませんでした。
そんな状況下で、前線の選手への対応を意識する相手の裏をかいて、スタートからペナルティエリアの外くらいから、意識的であろうシュートを8番影森宇京が狙う流れで、6分の8番影森宇京のシュートのこぼれ球に13番新井瑞希がしっかり詰めてゴールを奪うことに成功します。
とにかく、この大会の浦和レッズユースは、試合の駆け引きで勝る場面が多いのですが、この試合でも、守備が固い相手に対して、必要なプレーの選択と、相手のプランを狂わせるような早い時間での先制点により、流れをぐっと引き寄せることに成功します。
ハードワークという言葉は、書いてしまえば簡単な言葉なのですが、意図のあるハードワークができているのもこの大会での強さの理由でもあり、細かく言えば、準決勝の相手は、時折見せるシュートを見ていても、多くの選手が力強いシュートを放てる印象がある中で、寄せが甘く、スペースを開けてしまっていて、シュートを撃たれたら怖いなと思う場面は何度かあったのですが、2番川上開斗や14番渡辺陽、5番中塩大貴など中盤の選手が実にうまいタイミングで、そういう危険な場面を察知して、プレスをかけたり、体を入れて精度の高いプレーをさせないということができていました。個の戦いになった時は、守備陣が問題なく対応できていましたので、何度か、密集地帯でこぼれ球をどちらがみたいな状況下では、そのボールがこぼれる方向によっては、という場面もあったものの、結果的に、集中力でまさり失点を許さなかったことも大きいですね。
強い相手、守備の固い相手というのことで、崩して決定的な形を作ることはあまりできなかったものの、8番影森宇京が相手の裏をかくようなパスを供給することで、作ったチャンス自体は多かったと思います。
前半終盤の14番渡辺陽からのパスを受けた8番影森宇京が、ここしかないというところにパスを出して21番時里元樹が受けて放ったシュートがポストに嫌われるという場面などが、その象徴的なチャンスの形でした。
そして、1-0で迎えた後半30分くらいにコーナーキックのチャンスで8番影森宇京からのクロスを4番小木曽佑太がヘッドで合わせてのゴール。ここは、ディフェンダーがクリアしたように見えたものの、ラインを割っていたという判定です。私が見ていた位置からでもラインを割っていたと思いますので、問題ないゴールでしょう。
リードしながら、1点のリードでは何が起こるかわからない流れの中で、後半も終盤に差し掛かろうというところでの追加点。しかも、セットプレーからのゴール。
大きな大きな2点のリードを持って、残り時間をしっかり戦い、また、怪我で戦列を離れていた10番堀内千寛も少しの時間ですが、後半アディショナルタイムにプレーする時間を作ることができたことも大きいと思います。
勝てたというよりは、普通に勝ったという印象を周りに植え付けるような、試合運びや試合の締め方含めて、勝つべくして勝った準決勝でした。
この試合での戦いぶりを見て、この大会で負けない雰囲気は、より大きなものになりました。
今シーズンは、ほんとうに負傷者の多いシーズンです。この準決勝は、ベンチ入りできなかった選手の多くがスタンドに来ていました。
純粋に仲間を応援できているというよりも、悔しいという気持ちの方が強そうな表情の選手も少なからずいたように思います。当然のことですし、そうであるべきです。実際に、より多くの選手に、今のこの雰囲気の中でのチームの中でプレーし欲しいと願う気持ちもあります。悔しい思いは今後に生きます、絶対。
私は、そういう選手の見せていた表情を大事にしたいと思います。
ただ、私はサポーターですから、今は、純粋に応援してきたチームの日本一になる瞬間を見届けたいと思います。
11月15日、Jユースカップ決勝の日。
全国大会での決勝の舞台というのは、ユースでは、2008年の高円宮杯以来ですね。対戦相手もその時と同じ名古屋グランパスU-18。その試合は9-1の圧勝で優勝しているので、相手サポーター的には、リベンジという言葉を使ってくるのかと思いますが、まあ、7年も前の話ですし、そういう因縁は、どうでも良いかなと思います。
それよりも、個人的には、数は多くないですが、この数年でユースで広島遠征だったり、Go Forだったりで、2度ほど名古屋グランパスU-18との対戦を見ているのですが、いずれも、大敗している嫌な記憶のが強いです。
だから、7年前の大会をいまさらぶら下げて、今回も一蹴してやるなんて気持ちは全く持っていません。この大会で見せてくれた、浦和レッズユースの強さを決勝でも出し切ってもらいたい。それだけです。
どのくらいの観客が入るのかは、全く読めませんが、準決勝までとは、まったく違った雰囲気になることは、十分に考えられます。集中しにくい環境になる可能性もあると思います。
多くの雑音、逆境を乗り越えてきた今年の3年生を中心とした浦和レッズユースですので、問題はないと思いますが、もし、変な緊張感だったり、集中が乱れそうになったら、私をはじめ、レッズランドなどでいつもボーっと見つめている多くの顔もその会場には必ずいますので、探して見つけて和んでくださいw
まずは、この舞台に足を運べる機会を与えてくれた選手たちに感謝するとともに、決勝で一緒に戦えることを楽しみにしています!
最後に、「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」という言葉で閉めます。
ではでは。