日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 2016/08/17 – 浦和レッズJrユースvsFCバイエルンツネイシ 3-1勝利・・・最後まで奪いに行った得点が突破をもたらした!

20160817002

どうも、ブクメです☆

浦和レッズジュニアユースが臨む日本クラブユース選手権U-15、グループステージも最終戦となりました。16日に関東を襲った台風7号が、影響を及ぼすかもしれないという予報が出ていた北海道の帯広でしたが、雨は時折すごくなる時間もあったものの、強風など、よりサッカーの内容を左右するような状況までは行かず、雨というやりにくい環境はあったものの、ピッチコンディションの良い、帯広の森球技場で2連敗して後がなかった浦和が、最後の最後に意地を見せ、ただ勝利しただけではなく、その姿勢がグループステージ突破をもたらすという最高の結果をもぎとってくれました。

3位の上位8チームまでが、決勝トーナメント進出を決めることができるレギュレーションの中で、2位の以内の可能性はなくなっていた中で、3位を賭けた戦いと言う意味では、今日の対戦相手のFCバイエルンツネイシも同じ条件下にあったため(得失点差では、並んでいて総得点で相手が上なので引き分けの場合は、相手が3位)、とにかく可能性を広げるためには、勝利あるのみという、ある意味わかりやすい試合になりました。

対戦相手のFCバイエルンツネイシの試合は見ていないものの、失点は、そこそこ多いものの、得点をしっかりあげてきている印象がありましたので、攻撃に特徴のあるチームなのかな~という感じで見てみましたが、やはり守備には隙が多かったものの、攻撃陣は、結構曲者ぞろいでしたね。

ということで、少し細かい試合の話に移りますね。

この試合のスタメンと交代は、以下となります。

GK25番鈴木彩艶、DFが左サイドバックに2番清水楽人、右サイドバックに5番奥山亮介、センターバックに3番高橋孝太と6番苗加慶太、MFが左に10番鳥海颯、右に12番石山凌太郎、真ん中に14番千葉希と8番玉城大志、FWが左に15番大橋力也、右に20番松村大也

となります。

試合開始から、やや相手の左サイドの選手のスピードのある突破と中盤の選手の組み立てのうまさが気になりつつでしたが、この試合も入りとしては、浦和が集中して入ることができ、危ない場面が作られるものの、簡単に突破させる場面は、ほとんど作られずにやれていたと思います。

攻撃では、なかなか崩し切ることは難しかったものの、セットプレーのチャンスから、前半2分に、5番奥山亮介からテンポ良いパス交換から6番苗加慶太がミドルシュートを放つ形でチャンスを作ります。

10分には、フリーキックのチャンスで10番鳥海颯からのボールのこぼれ球を8番玉城大志が、キーパーの位置を見てのループシュートでの狙いなど、比較的起点はセットプレーからが多い序盤でしたが、何度か惜しい形を作ることができていました。

チャンスを作ることもできていましたが、先ほど書いたように相手の攻撃の鋭い仕掛けに苦しむ場面もありつつ得点のチャンスをうかがう中で、この大会でここまでの流れを苦しくしていた先制点と言うものを奪うことができたのがまず大きかったと思います。

前半25分に、10番鳥海颯が左サイドをうまく突破し、良い形でクロスを入れたところに、この大会で初スタメンとなった15番大橋力也が受けてゴールを狙った形から相手のオウンゴールを生み、1-0と浦和がリードします。オウンゴールという形にはなりましたが、前線での収まりどころとして、しっかり競り合いチャンスを作っていた15番大橋力也のほぼほぼの得点ですね。

先制点でより動きの良くなったチームは、直後の8分にも8番玉城大志のループシュートで惜しい形を作ったり、33分の14番千葉希から右の12番石山凌太郎、20番松村大也とテンポ良い攻撃でチャンスを作ります。

前半終盤の37分の20番松村大也がキーパーとどちらが先に触るかと言うぎりぎりの勝負で足先でシュートを狙った場面は、キーパーに防がれたものの、かなり惜しい形でした。

直接決定機までは行かなかったものの、前半終了間際の15番大橋力也が相手のボールを持っている選手に果敢にプレッシャーをかけて、その流れから、12番石山凌太郎がインターセプトに成功して攻撃に転じるというという一連の守から攻という良いプレーも見られつつ1-0とリードして前半を折り返します。

集中はできているものの、相手セットプレーで、ややつき切れていない状況や、相手の攻撃陣を見ていると、しっかり追加点を奪いたいという印象の中で入った後半は、攻撃の部分では、前半の流れそのままに、良いイメージで入ることができ、後半から2トップに一角に入った10番鳥海颯が前線で受けてタメを作り、15番大橋力也につないで、15番大橋力也がコースはやや甘かったものの枠をとらえた強いシュートでキーパーに弾かれたもののコーナーキックを獲得します。

よくよく考えたら、これが最後の得点の布石になっていたのかもと今さら思ったりしているのですが、そのコーナーキックのチャンスで10番鳥海颯からのボールを5番奥山亮介がヘディングシュートで狙うも、ここは、防がれます(コーナーキックは再び獲得。)が、この試合は、セットプレーでのゴールの可能性を感じる回数は多かった気がします。

その直後に、相手の左サイドにきれいにパスを通されて、突破からシュートまで持ち込まれるヒヤリとする場面を作られつつ。。

後半6分には、バックラインの6番苗加慶太を起点に、8番玉城大志、14番千葉希とワンタッチのパスでテンポ良い攻撃でチャンスを作ります。

後半10分には、後半開始から入った13番石橋遼大から、8番玉城大志、右の5番奥山亮介につなぎ、前線に抜ける10番鳥海颯に通して仕掛けます。そこからのコーナーキックのチャンスで、8番玉城大志からのボールを6番苗加慶太がヘッドで狙う惜しい場面を作りつつ、攻撃の仕掛けとしては、回数多く相手ゴールに迫る場面を作れていましたが、この後の15分に決定機を作られ、その場面では、相手のシュートミスに救われたものの、17分に隙をすかれて同点ゴールを奪われてしまいます。

そもそも勝ち点1では可能性がほとんどないものの、いずれにしても、引き分けでは、グループ最下位になってしまう状況下で、なんとか逆転ゴールが欲しいというやや難しい展開になりましたが、まず、この試合で大きかったのが、同点ゴールを奪われて、すぐに再び逆転に成功したことだと思います。

やや相手の気が緩んだところをすかさず前線に走ってパスを受けた8番玉城大志が、相手ディフェンダーをかわして落ち着いてゴール左隅に決めてあっという間に2-1と逆転に成功します。

観戦している段階では、レギュレーションを考えて、勝ち点3を取っておけば3位の上位8チームは大丈夫だろうという頭があったので、追加点が奪えなくても、なんとか、集中して勝ちきってもらいたいという思いがありました。

そういう私の甘い思いを選手の方が上回っていましたね。

逆転に成功したところで、相手には精神的なダメージを与え、出足が良くなり、より思い切りの良いプレーも増え、22分には、センターバックの3番高橋孝太が、前線にパスを供給した流れから、自らも攻撃参加する姿勢を見せたり、キーパーにキャッチされたものの、左サイドバックの2番清水楽人が思い切りよいミドルシュートでしっかり枠をとらえたシュートを放ちます。

点を取らなければならない相手の攻撃も集中して防ぎつつ、危険な場面で25番鈴木彩艶の好セーブで防ぐなどしつつ、戦術的にもやや守備的に行くような形に変わっていて2-1でというメッセージもあったのかもしれませんでしたが、今日は、もう1点奪ってやろうという姿勢がチームからすごく伝わってきて、そして、迎えた31分に、コーナーキックのチャンスで10番鳥海颯からのボールを5番奥山亮介が競り勝って決めて相手にとってかなりダメージの大きい2点差となるゴールを奪うことに成功します。

結果的に、3-1と2ゴール差で勝利することに成功しました。

たぶん大丈夫だろうなと、気楽な感じでホテルに戻り、残りの試合が終わった後の順位表を計算していたら・・・思った以上に勝ち点3で3位のチームが多く、得失点差勝負になっていることに驚きつつ、結果的に得失点差で-2の浦和は突破が決まったものの、もし、2-1勝利のままで終わっていたら、得失点差-3のチームが他に3チームいて、総得点ですべてのチームに下回っていて敗退になっていたということを初めて知りました。

結果的に、最後に奪い取った1点が、この結果を生んだわけですね。また、その得点が、この大会に入って一際集中して試合に臨んでプレーしていた印象に残っていた奥山亮介だったということも何か今回の突破につながった一つの要因だったような気も勝手にしています。

苦しい戦いが続きましたが、結果的には、初戦でのガンバ大阪との試合を敗れても接戦で終えたこと。第2戦でのもどかしい敗戦を乗り越えて第3戦でしっかり戦いきれたこと。トータルの結果で競うグループステージで突破にふさわしいチームに届いたということなのだと思います。

まずは、凄く大変なグループステージの道のりでしたが、突破おめでとうございます。

そして、ブログを書いているうちに、決勝トーナメントの情報が入ってきましたが、ラウンド32の相手が、まだ記憶に新しい悔しい敗戦を喫した鹿島アントラーズつくばになりました。

全国大会なので、できれば、良く戦う関東勢ではなくて他地域の強豪と戦うところも見たいなと言う気持ちもありますが、この対戦相手に決まったということを冷静に考えてみれば、一つ、今年の戦いの中で乗り越えなければならないチームとの再戦が早くも用意されたということなのかなと、これまた勝手に考えています。

ぎりぎりのところで突破を掴んだのですから、決勝トーナメントからは、思い切って戦ってもらいたいという気持ちが強いです。

リーグ戦で対戦した時の悔しさを、まずは、次戦でぶつけて打ち勝ってもらうような戦いを期待します。

私が観戦できるのは、次の試合までになりますが、しっかりした戦いぶりを見届けて、埼玉に帰らせてもらいます。

会場は、ピッチコンディションがかなり心配なグリーンパークというのが、ちょっと気になるところですね。

良い試合を見せてもらいました。

ではでは!

20160817003 20160817004 20160817005 20160817006 20160817007 20160817008 20160817009 20160817010 20160817011 20160817012 20160817013 20160817014 20160817015 20160817016 20160817017 20160817018 20160817019 20160817020 20160817021 20160817022 20160817023 20160817024 20160817025 20160817026 20160817027 20160817028 20160817029 20160817030 20160817031 20160817032 20160817033 20160817034 20160817035 20160817036 20160817037 20160817038