【アニ山】総理大臣杯北信越予選・準決勝を見てきました(新潟医療福祉大-金沢星稜大/北陸大-新潟経営大)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。そういえば、アニ山さんに記事を書いていただくようになって、それが浦和レッズのアカデミーの試合絡みではないところで、アカデミー卒業生関連の内容が入るのは初めてかもしれないなと思いつつ(そうでもなかったかもですがw)、今回は、総理大臣杯の北信越予選に足を運んだと言うことで、新潟医療福祉大学の浦和レッズユース出身のシマブク・カズヨシの事にも触れてくれています。

では、どうぞ!

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。
6月22日・23日の週末は、金沢・富山でサッカーを見ていました。

一応、自分としてはレッズユースの観戦に軸足を置いているつもりなので、監督が変わって迎えるリーグ戦の再開は気がかりだったのですが、この週はちょっと思うところがあって、早いうちから金沢・富山に足を運ぶ計画を立てていたのです。
計画した当初は、土曜昼は福井・丸岡での北信越プリンスを予定していたのですが、後に明らかになった総理大臣杯北信越予選の準決勝が金沢市にある北陸大学グラウンドでの開催だったので、こちらに振り替えることにしました。

北陸大学は金沢市の郊外にある山の上。金沢駅からは路線バスで40分ほど揺られます。
綺麗な人工芝ピッチが2面あり、クラブハウス側には観戦用スタンドもあります。

【新潟医療福祉大 3 – 1 金沢星稜大】

第1試合は新潟医療福祉大4-1-3-2、金沢星稜大5-4-1という布陣でスタート。

後ろに重きを置いて我慢しながら少ないチャンスを狙うというゲームプランと思しき星稜大に対し、医療福祉が押し込みながらも攻めあぐねる展開になります。
ようやく前半37分にペナルティエリアに侵入した#9矢村健が倒されPKを獲得。これを決めた医療福祉が楽になったかと思いきや、直後に星稜大の速攻から#7平野隼平のアーリークロスをワントップの#8河田力城が頭で流し込んで振り出しに。
先制して医療福祉に油断が生まれたのか、アッサリした同点劇で、また、このゴールの後にも立て続けに危ない場面を作られました。
昨年冬、インカレで医療福祉を観たときに、勝利はしたものの守備ブロックに危なっかしい不安定なプレイが散見されことが頭を過ぎります。
後半2得点で押し切ったものの、こういった緩さ・甘さは気になります。

この試合の目当てはレッズユース出身・医療福祉の#10を背負うシマブク・カズヨシで、左ハーフでの出場。
前半26分は深いトコロまでドリブルで抉り、中に折り返すもあわず、前半33分には右足アウトに引っ掛けたパスも、反応した#11佐々木快がシュートには至らず…と、決定機を演出。
後半23分の3点目は、出足よく相手陣でルーズボールを拾ったシマブクが起点となってのゴール。
見せ場は幾つかあったがお膳立てのところで、本人のシュートはゼロ。
自分としてはシュートも見たのですが、正確性だけではなく相手が対応しづらい軌道を描く彼のパスにはそれだけでも面白みがあって、足を運んだ甲斐は充分ありました。2年生の今年、10番を背負って、しっかりプロの目に止まるラインに乗ってきたと感じます。

医療福祉ではもう1人、市立船橋出身の2年生・#22有田朱里が目を引きました。
トップ下の彼にボールが入ったところで、ディフェンスをずらしながら、ワンタッチで心地よく前に捌いてきます。後半35分から右のワイドへと1列上がるカタチになりましたが、今度は巧みなボールの受け方、引き出し方をしてきます。
次に観戦機会があるとすれは、おそらくインカレになってしまうけれど、もう一度見ておきたいですね。

【北陸大 2 – 0 新潟経営大】

第2試合は、タレントが揃う北陸大学の順当勝ちですが、新潟経営大も組織的なサッカーで健闘しました。
北陸大は4-1-2-3のトップに体躯のある#9長島グローリーを配してポストプレイで試合を組み立てながら、ワイドや2列目には鋭いドリブルのある#11高橋大樹や、#10東出壮太を要し、力強さとスピード感を備えた攻撃を仕掛けてきます。
また、右サイドバックの#18新井健太郎もアグレッシブで、攻守の切り替えが早い。先制点は、彼が最終ラインで接触もいとわずハイボールを跳ね返し、転倒したもののマイボールを確認するや果敢にオーバーラップし、エンドライン間際で折り返したクロスがアシストになりました。彼はアップの時から一際大きな声でチームを鼓舞していて、こういう「やるべきことをやる」プレーヤーは僕は好みなのですが、後半15分で負傷退場のアクシデントに見舞われてしまいました。北陸大学は7月4日に天皇杯・鹿島アントラーズ戦を控えていて、こういう新井みたいな選手がプロとの戦いでどこまでやれるか見てみたかったのだけれど、はたして間に合うでしょうか?

追いかける展開となった新潟経営大学も、スピードやテクニックでは引けをとるものの、コンビネーションをベースに徐々にペースをつかんでいきました。
人が連動してパスコースを作り繋ぐサッカーで、止める・蹴る・動く、という基本がしっかりしています。守備でも球際の対応が粘り強く、ルーズボールやセカンドが拾える展開になりました。
特に後半は、北陸大の運動量が落ちてきたか、互角以上の戦いぶり。
最大のチャンスが0-1からの前半36分、#14森崎岬波とのワンツーから抜け出した右サイドバックの#4吉田翼のシュートはポストに嫌われます。完璧に崩したと言っていいシーンで、ここで追いつけていればまた違うゲームになっていました。
また、前後半を通じて10本のコーナーキックを得ながら、セットプレーからの好機が作り出せなかったのは残念で、こういうところで感じる底力の違いが勝敗を分けたようにも思います。