Jユースカップ3回戦 2019/10/27 浦和レッズユースvs名古屋グランパスU-18 2-4敗戦・・・Well Organizedを今後どう活かして壊して行くか

どうも、ブクメです☆

今回は、車で足を運んだこともあり、お酒は飲まずに17時くらいには自宅に戻れたものの(相変わらず、下道好きなので、部分的に下道選択したのでフルに高速道路を使うより、所要と大雨の影響でところどころ通行止めなどがあったりしましたので、想定外のダメージは受けつつですが、発見もあるようないつものパターンですw)、facebookページに写真をアップして、少し仕事をした後に力尽きて、どうやら眠り続けたようで気が付いたら朝になっていました。

若干先週は、タイトな日程になっており、火曜日~金曜日まで仕事でフィリピンに滞在して、その帰国日の成田空港で、大雨の影響でバス動かず、電車も限定的で異常な列になっている状況に遭遇するということになりました。

こういう状況に直面した時に、どれくらいのアイデアが浮かぶのか、行動ができるのかというところでは、良い経験になったかもということで、その辺を最初に書こうかなと思います(サッカーの話題だけと言う方は飛ばしてください、下がっていけば、段落で、わかるようにしています。そこまでは、読む方によっては、単なる雑談になるのでw)

まず、最初に書きたいのは、最近は、外国人観光客の方も増えていると言うことで、成田空港が大混雑している時にもかなり外国人率が高かったのですが、電車待ちの列、バス待ちの列、タクシー待ちの列など並ぶというポイントや、大声で係員に詰め寄るような場面が私が動いた範囲内では、ほとんど聴かれず、話をしている外国人からもよく「Well Organized」(整然としているとか、きちんとしているとか、組織的にしっかりしているとか、そんな感じの意味)と聴こえてきたことからも、外国で同じことが起こった時に想定できるカオス状態とは、全く違う状況になっていたのは確かだと思いますが、成田空港という羽田空港とは、まったく違った立地により、その周辺が大雨でダメージを受けたときには、本当に、周辺に住んでいるケースを除いては、移動を考えたときには、手詰まりになるなと実感したものです。

ちなみに、外国人は、よく日本のことをWell Organizedと褒める意味で使うことが多いですが、スポーツにおいては、この日本人が日常生活を日本で生きてきた場合に自然と身についてしまうこの要素が邪魔をすると考えることがよくあり、私は、この言葉を外国人から言われた時には、とりあえず、Thank youとは言うものの、褒められた言葉としては感じられないひねくれ者ですw

もちろん、この要素は必要になりますが、これが強いあまりに、これが身につきすぎたときに、それを壊して何かをしないといけない時に、その判断が他人任せになりがちというか。

それを外国にたびたび行くことで実感しているので、このブログでも良く書くのは、「若いうちに、とりあえず外国に出る(ツアーとかの団体行動ではなく、自発的な行動が求められる環境下であることが必須ですが)ことで大きく成長できる選手は多い」という部分で、何も物言わずに、列に並び続ける日本人に比べると、滞在先のホテルや取引先と思われるところに電話して、複数のアイデアを求めつつ自分で考えらえることを提案して助言を求めるような外国の方の電話での交渉をよく見かけました。

並ぶところだけで、列整理がうまく行っていないところで係員に怒鳴っていたり、気が付かずに横入りのような状態になってしまった方に、大声で怒鳴っているようなのは、実は日本人だったり。

私はと言うと、当初は、予定通りに成田空港に着ければ、坂戸方面行の最終バスに乗れるので、それで戻れば良く、それが無理なら電車かなくらいに思っていたところからのスタートで、今回の足止めを喰らったときに、とりあえずは、空港スタッフの方に状況を聞きつつ、まずは電車待ちの列に言われたとおりに並び、そうしたら、先ほど書いた怒鳴る日本人が後ろの方でなんか騒いでいるなと思ってもう少し落ち着いたらいいのにと思ったら、しばらくして、その割込みが私になっていたと言うことが分かったというオチだったのですが、この状況下で係員の対応に詰め寄ることがベストでもないので、その怒っている方に謝りつつ列を離れ(こういうケースでは、理由を丁寧に説明しても意味なく、相手が怒っている場合は素直に謝ってしまった方が早く相手が落ち着くケースが多いという私の経験上の行動)、一旦座って、次の行動を考える感じで、鉄道の列を冷静に見たら、もう異常な列の長さで並びなおしたら計算できないということで、全便中止の表示が出ていたバスの状況をネットで確認し、東京シティエアターミナル行きのバスが、動き出したという情報があったので、とりあえず、都心まで出れば、手段が広がるかなと言うことでバスの列に並びなおすことにし、並んでみたら、実は、ほとんど動いていないということがわかり、しばらく待ったものの、まったく列が動かないので、こちらも長蛇の列だったもののタクシー待ちをする流れを選びました(かなりお金がかかるのはわかっていても、とりあえず、身動き取れる場所まで動こうという選択、場合によっては、一生に一度の散財で自宅までタクシーで数万円使うことも考えつつ・・・。)

ここも、ほとんど列が動かないものの、もうここで揺らぐのはやめようと言うことでトータルで3時間ほど並び続け、タクシー自体は、ほとんど来ないものの、その時点で、空港の方が東京駅行きのバスを用意してくれて、最初の1台目で乗れたので、東京駅から始発に乗って帰宅と言う流れになりました。

まあ、タクシー会社に連絡してとか、そういうことをやれている方がタクシーの列から抜けて行っているように見えたのに、大混雑で電話予約対応はしてくれないだろうし、タクシー会社も大変だろうとか、考えて待つことを選んでしまうのが私の弱さで課題だと言うことは常々痛感していますし、外国の方と付き合ったりすると、その辺の行動力を良く求められるよなとか、思い出しましたw

ちょっと、動画の方を作るのは、明日とかになってしまうかもしれませんが、もっと色々考えたことがあるので話すと思いますw

こんな感じで、毎度のことですが、長文で試合と関係ないことを最初に長く書いているのは、日本人の強さと弱さ、そこに、例えば日曜日の試合でもそうですが、経験や性格だったり、様々な要素を加えた中で少しでも参考になればという要素があればと言うことで書いたり、今回の試合でも、試合時点での相手の強さと弱点の部分と、浦和の強さと弱さの部分で、色々な環境下や、努力や、もともとの性格かもしれませんが、強みと弱点が見え隠れするところがあったので、そういうところとつなげて書きたいなと思ったこともあります。

↓ここからが、直接試合に関わる話になって行きます。

vs名古屋グランパスU-18戦メンバーと交代は以下、

GK1番石塚悠汰、DFが左に6番清水楽人(後半スタート⇒34番工藤孝太)、右に8番冨田蓮、センターバックに12番福島竜弥と27番山田奈央、MFが左に24番佐藤優斗(後半39分⇒19番成田安里)、右に15番松村大也(後半スタート⇒10番山中惇希)、真ん中に4番玉城大志と3番清水哲太(後半31分⇒16番根岸恵汰)、FWが左に9番波田祥太、右に17番盛嘉伊人(後半スタート⇒20番木下翼)

となります。

一緒に見ていた方と話す中で、私も大変納得したのは、キーパーのところで、このポジションに関しては、歴代浦和レッズのアカデミーの選手を見てきても、既に中学生くらいの段階で大人のような受け答えとプレーができるような選手も多く見てきましたが、今回の試合では、GK1番石塚悠汰がそれで、今シーズンは、スタメンとして出場するのは25番鈴木彩艶がほとんどでしたが、この大会のタイミングでアンダーカテゴリのワールドカップメンバーに選出されたと言うことで、不在。

で、やはり選手にとっては試合勘というのが必要で、公式戦の出場回数と言うところでは、準備が難しいとなるところでしたが、この難しい一戦で、スタートからコーチングも含めてほぼ完ぺきにコントロールして落ち着いたプレーができていた1番石塚悠汰が凄いなと言う感想でして、失点するまでの前半25分くらいまでの相手の良さを出させないチームとしての試合運びの中の大きな軸になっていたのは言うまでもありません。こういう選手は、先ほどのような想定外のトラブルが起こった時でも、冷静に対処できるだろうなとつなげてしまうところがあるわけです。

そして、私個人的には、特に0-3というビハインドから追う展開になった後半に激しい追い上げを見せる展開の中で、当然、攻撃に比重をかけているところなので、奪われた時には、守備の人数が足りないという状況になりやすい中で、プレーもそうですし、かけていた声でも、プレーする選手も、もちろん、応援する私たちも、行け行けとなっていたところで、冷静になるような声をかけていて、その声掛けが、「お前ら冷静になれよ!」ではなくて、本人も落ち着いた感じで自然と発せられていたのが凄いなとなるわけです。

この辺が、相手と違うところ(相手の攻撃は強かったものの、失点し始めたときに、相手キーパーが、必死に落ち着くような声をかけていたものの、バランスが崩れたままだったところと比べて)だったのかなと思います。

ただ、逆に言えば、先ほど挙げたWell Organizedのところが、体制が変わるまでの、ここ数年の浦和レッズユースの良いようで足かせにもなってきた、Too much(過剰)な要素が染みついてしまっているところと、それを壊して行く途上のところでの脆さも出てしまったのかなと感じたのもこの試合にはなりました。

切り取って見てみれば、相手の攻撃力をリスペクトした中での試合の入りで、いわゆる、2回戦と逆(2回戦は、カマタマーレ讃岐U-18が浦和の攻撃をリスペクトしてしっかり守ることを重視したスタートをする選択をした)になる中で、だからと言って、ただ守るだけではなく、狙える時には点を狙いに行くという方針で戦っていたと思いますが、やはり、しっかり守る要素の中で、それによって相手が明らかに、夏の戦いと比べると、おかしくなっているという隙がこの試合でも、浦和の良い戦い方によって見えてきたところで、そこを突こうという試みが、悪く言うと、チームとして一貫した動きになっていなかったようにも感じられたわけです。

前半0-0の戦いで、後半に圧倒する時間を作って、そこで得点を奪って勝利するという流れに、勝利するとすれば、なって行くかなとも感じられた中で、そのプランが崩れるような相手の見事なゴールで失点してから、立て続けに失点を重ねたというところが、チームとしてのイメージしていたプランが崩れたところからの前半の間での立て直しが利かなかったことがこの試合の結果を左右したところでもあるのかなと感じられるところもあります(ただ、よくわかりませんが、前半は0で後半勝負と言う指示になっていたわけではないですよね、きっと?試合の流れを読んで、9番波田祥太の強さを生かしながら、そこから生まれるチャンスで得点もしっかり狙うようなプレーが求められていたように、ベンチから聞こえた声からは読み取れましたので。)

前半に相手のリズムを崩すことに成功していた中で、では浦和の攻撃の際に浦和側が、そのチャンスを連動した形で実行できていたかと言うと、例えば、前半11分に27番山田奈央から9番波田祥太へのロングフィードが良い形で通った時に、そこで全体の攻撃のスイッチが入るのが遅く、せっかく競る形でこぼれ球を近い位置で味方が反応できていれば、大きなチャンスにつながりそうな場面で、9番波田祥太に近い位置に走りこむ選手がおらず、簡単に開いてボールになってしまった場面や、同様に、前半31分にも0-1と1点ビハインドの状況であったにも関わらず、同じように27番山田奈央からカウンターでの攻撃がスタートするというところでも、全体の動き出しが遅く、チャンスにならなかった場面は、気になりました。

全体的に守備的で戦う時間を覚悟して入っている前半であれば、攻撃のスイッチを入れるタイミングでの味方同士の動きの質と、たびたび書いているように、相手が攻撃的なチームであっても、後半など疲労が蓄積してくる時間帯ではない前半に、わかりやすい形での突破でそう簡単に抜かせてくれるわけではないのに、例えばサイドの高い位置の選手に長いパスが通った時に、味方のフォローがなく、相手も、この選手の突破だけ抑えれば良いという状況になることも多かったように感じます。

もちろん、突破力のある選手が、そこを1枚はがせるような技を磨くことで解決していくところでもありますが、Well Organizedの国ですからね日本は。特に守備面では。

やはり、駆け引きは必要で、その駆け引きに複数の選手が絡んでの連動は不可欠かと思います。

失点をしてからにはなりますが、前半でも2点を追いかける前半34分に17番盛嘉伊人から左の24番佐藤優斗へ繋がり、突破を仕掛ける中で左サイドバックの位置から6番清水楽人がペナルティエリア付近まで走りこんでいて、折り返しからダイレクトでシュートを狙った場面のように(もちろん、相手のサイドからの攻撃が、前回同様に鋭くてケアするのが大変だったということはありますが)、攻撃の際にはせめてボールを持っている選手の近くで動き、相手ディフェンダーの意識を分散させるような動きが必要で、これによって、より突破の可能性が広がり、更に、ダイレクトで狙うことで、相手が予測する時間も与えずに攻撃ができますよね。

あとは、少し戻りますが前半6分に6番清水楽人がサイドバックの位置から前線の9番波田祥太に長いパスを出し、近い位置に17番盛嘉伊人が入っている状況で、ポストプレーから繋がって、素早く右サイドを駆け上がる8番冨田蓮に繋げての攻撃は良かったですが、こういう距離感よく味方の特徴も活かしながらの攻撃と言うのは、前半はやはり少なかったと思います(もちろん、相手の攻撃のケアに意識がつよかったことはありますが。くどいかw)

プラン通りの展開ではなく0-3を追いかけるという展開だったからということもありますが、後半はスタートから3枚交代し、局面での攻撃のスイッチと言うよりは、チームとして攻撃にスイッチを入れ続けるしかない状況下で、実際に交代で入った20番木下翼が距離感も考えながら、攻撃に多く絡む形や、10番山中惇希が、相手ディフェンダーを2枚くらいのディフェンスであれば、ほとんどの局面で抜き去ることができていたことで、相手をかく乱し、それによって全体の攻撃の動きも活性化された中で、後半9分に相手ハンドを誘いPKを獲得し、これを3番清水哲太がしっかり決めて1-3とすると、ここ数試合の数字を見ていても失点が増えているので、失点したら綻びが見えるだろうなと感じていた通り(実は思っていた以上に相手がバタバタしだしていた)、バランスが崩れ、浦和が支配する時間が続き、後半9分には9番波田祥太からの折り返しに20番木下翼が合わせて惜しいシュートを放ち、後半12分には、10番山中惇希の右からの突破からの折り返しの流れで混戦状態の中、4番玉城大志がシュートを狙い、ディフェンダーに当たりこぼれたところを再びシュートをねらう場面を作ったり、後半14分にはコーナーキックのチャンスから34番工藤孝太が惜しいヘディングシュートを放ち、単純なサイドチェンジでも、通ればより大きなチャンスにつながるような場所を選んだパスの狙いも見え、後半17分には、20番木下翼が真ん中で受け、左の24番佐藤優斗につながると、持ち込んでクロスを上げ、9番波田祥太がヘッドで合わせるなどなど、よりゴールに近いチャンスがかなり増えていきます。

攻撃にかかった形で、守備を見てみると、もちろん相手は、カウンターを狙うような形で来るものの、この時間帯は守備に関しても、対人でというよりは、相手の攻撃の起点になりそうなところを4番玉城大志やバックラインのところで摘んでいくプレーの質も高く、これにより、相手がペースを取り戻す隙を与えることもなく時間が進みます。

ただ、決定機のところで、決めきれないところも増えてきたところで、やや相手が落ち着いてくる状況になりかけていたところでしたが、後半24分にコーナーキックからの流れで、こぼれ球を34番工藤孝太が豪快に蹴りこみ、ついに2-3と1点差まで詰め寄ります。

その後も、後半30分の10番山中惇希の突破からの折り返しを9番波田祥太が合わせて僅かに枠をそれるシュートや、後半32分には、再び10番山中惇希の突破からのクロスに対して下がりながらも20番木下翼が良いコースへのヘディングシュートを放ちます(ここは、相手キーパーがなんとかはじき出し、コーナーキックを獲得と言う流れになりました。)

猛攻を続けながらも、同点ゴールまでが遠く、決めきれないところで相手も落ち着きを取り戻した中で、後半37分に相手に追加点を許してしまい、2-4とされ、その後もあきらめずに攻撃するも、及ばず敗戦となりました。

結果的には、おそらく中立で観戦した方にとっては、わかりやすく面白い展開になったと言える試合にはなりました。

ただ、浦和レッズユースを応援する側からすると、もちろん、前半の相手の良さを出させなかった時間と、後半の猛攻は素晴らしかったですが、同時に、これまで抱えてきた課題と既に持っていた強みを見せてもらえた一方で、同じような課題がこの試合でも出てしまったかなという印象が残りました。

ただ、わかりやすい課題である一方で、染みついてきたものを取り払う難しさと言うものも同時に感じるところもあり、私は、よくこの表現を使ってしまうのですが、今後は、 「壊す」勇気をどれだけ選手が持って取り組んでいけるかが本当に本当に重要になってくると思います。

大会で言えば、2つの今年の全国大会は終了し、リーグ戦で言えば、高円宮杯プレミアリーグは、可能性のところだけ言えば、逆転優勝の可能性はあるものの、現実的には、かなり厳しい状態ですし、順位は4位でも降格の可能性もある…とは言っても、下のチーム同士の試合も残されていますし、残り3試合で逆転で降格になる可能性も他チームの対戦カードも考慮すれば、ほとんどないようにも見えます。

それだけに、チームとして今シーズン向かうところが定めにくい状況にはなってしまいますが、浦和レッズユースの選手としての時間は、残り少ないですが、3年生にとってはサッカー選手としての将来のためにも、そして、浦和レッズユースの選手としては、来年以降の戦いへ向けて、2年生1年生にとっても、今シーズンの残りのプレミアリーグ3試合と、次戦が開催されるまでの約1か月で、今ある課題(刷り込まれてしまっている意識で取り払われなくてはならないところも含めて)に対して、どれだけ話し合って取り組んでいけるかが重要になってくると思います。

外国の選手には羨ましがられる日本で小さいころから生活することで自然と身につきやすいある意味文化にもなってしまっているOrganizedの要素と、それによって、邪魔されやすい、個々の特徴が伸ばされにくい土壌。色々刷り込まれてきたことが、サッカーにも起こりやすい環境下で、新しい体制下で、数か月で、完全に変わっていけるかは難しいところですが、現体制化で伝えられることをしっかりと考えて個々の選手が変えるべきところに関しては、真摯に取り組んで、今シーズンの残りの試合を含めて取り組んでもらい、実際に足を運べた試合で、その変化を見らえることを楽しみにしていますね。

大変大変文章が長くなってしまいました。

ではでは。

浦和レッズユースvs名古屋グランパスU-18の写真は、facebookページに掲載しています⇒こちら

動画追加しました。↓

クラブユース選手権2019/07/25 浦和レッズユースvs名古屋グランパスU-18 0-2敗戦・・・強さの基準水準と勝負強さ

*今回のブログは、細かいレポート的なものは、書かずに総括的な流れと感じたことを中心に書いています。

どうも、ブクメです☆

クラブユース選手権は、今日から決勝トーナメントに入っていき、浦和レッズユースのベスト16ラウンドの対戦相手は、名古屋グランパスU-18となりました。

公式戦では、地域的なものもあり、あまり多く対戦したことはないものの、割と大きな大会の上の方のラウンドでは、勝っている(調べると、2008年の高円宮杯決勝2015年のJユースカップ決勝で勝利している)のですが、私は、この勝った記憶よりも、これも結構前の話になりますが、2010年のGo for 2014 Cupの3位決定戦(0-4敗戦)の試合のイメージがどうしても頭に残り続けてしまっていて、名古屋グランパスU-18とは、完敗したこの試合で、そもそもの相性が悪いという印象がずっと頭を離れなかったんですね。

一応その時のブログのリンクを載せておきます(第4回GO FOR 2014 CUP 3位決定戦2010/12/28 vs名古屋グランパス 0-4敗戦・・・これが基準)で、実は、今回のタイトルは、このブログを見直す前に書いていて、「基準水準」という言葉を使っているのですが、以前のその試合のブログでは、「基準」という言葉を使っているのですね。無意識に使った似た言葉がありましたが、もちろん、それぞれ若干意味や使い方は違うものの、同じような言葉を試合後のブログで使ったということで、その相手が名古屋グランパスU-18だったという。

似たニュアンスを感じた一戦であり、ある意味、スタートが遅れた新チームのように、時期の意識をずらしながら見て行く必要もある中で、今回も、勝負というところでは、逆転勝利できる局面も作れていたものの、試合内容としては、かなり相手に押し込まれ続けてしまった一戦で、不思議なことに、ここで改めて書こうと思っていた内容に近いことが全く違うその時のチームと、その時相手だった名古屋グランパスU-18に完敗した時に感じて書いた内容に近いものがあるなということで、お時間がある方は、先ほどのリンク先を読んでみてください。

 

ということで、簡単に試合のことを書き、総括的な内容を書きますね。

vs名古屋グランパスU-18戦メンバーは以下、

GK25番鈴木彩艶、DFが左に6番清水楽人(後半16分⇒34番工藤孝太)、右に8番冨田蓮、センターバックに12番福島竜弥と27番山田奈央、MFが左に24番佐藤優斗(後半30分⇒37番高橋悠)、右に22番奥山圭介(後半スタート⇒15番松村大也)、真ん中に4番玉城大志と17番盛嘉伊人(後半22分⇒20番木下翼)、FWが左に7番與那覇航和(後半スタート⇒16番根岸恵汰)、右に13番堀井真海

となります。

表現が雑ですみませんが、正直に試合スタートから感じたのは、柏レイソルのような正確な足元とパス回しと幅を使った攻撃に加えて前線の選手がそれぞれ力強いイメージがあり、「力強い柏レイソル」みたいなイメージを勝手に持って見てしまっていました。

相手に保持される時間が長く、浦和のストロングポイントの一つであるサイド攻撃のところも、かなりケアされてしまっていたこと、あとは、これは、相手ペースになっていたからだけかもしれませんが、どうも、体力的には他チームより余裕があると思われた浦和の方が、それぞれの選手の動きや反応、攻守の切り替えが遅くなっているようにも感じられました。

単発にはなりますが、奪った後のカウンター気味の仕掛けで何度かチャンスを作るものの、そもそもの攻撃回数で相手が多く、やや雑に外れるシュートも多かったもののとにかくシュート意識が高く、前半31分の失点は、その少し前に同じような場面でシュートを外した選手が、同じような場面で今度は調整して見事なシュートを決めてきたという感じでしょうか。

前半では、終盤に、7番與那覇航和と17番盛嘉伊人のポジションを入れ替えたところで、17番盛嘉伊人が味方との距離感を狭めての細かいパスを混ぜた狙いで攻撃を組み立てたところと、13番堀井真海が、強引な仕掛けと、そのこぼれ球も自らのボールにして突破してやろうというプレーをした時間帯に、やや相手が守勢に回り、浦和の時間を作れていました。

後半も全体的には、相手ペースで進む中で、得点が動かないままに向かえた後半残り10分くらいに12番福島竜弥を左サイドバックにポジションチェンジさせたところで、これも、きれいな突破というよりは、リスクもあるけど、とにかく切り裂いて突破してやろうという姿勢を見せたことで、その突破に成功した数回がいずれも大きなチャンスにつながっていました。

最後の最後で、失点をして0-2というスコアとなり、この大会は敗退となりました。

表面的には、「勝敗」というところでは、ひっくり返せる大きなチャンスがあったのも事実です。だから、逆転勝利はできたかもしれませんが、総合的に負けたなと感じたのは、初めてだったかもしれません。

相手チームの事はほとんど知らないので、実は、名古屋も新たな試みを始めたばかりですとかだったらすみませんが、完成度の高さを感じさせる戦いができる相手に、もしかすると、勝敗と言うところでは、この大会のモンテディオ山形ユース戦で勝利するまでなかなか勝てなかったですが、新体制になってからの浦和レッズユースは、どの試合でも相手を圧倒する時間が作れていた(フィニッシュが決まらない)と思うのですが、この試合では、それが作れないままに終わってしまったという悔しさもプレーしていた選手には残ったと思います。相手に飲まれたところもあり、また、選手同士がこれまでと比べて動きが重たく感じられた。この理由ははっきりとは私にはわかりません。

これは、私が勝手に感じたことですが、ハーフタイムの監督からの選手に対して書ける言葉や声がいつもより強く伝えようとしているように反対側のピッチにいながら伝わってきました。

ここまでのプレミア含めた試合で、見られたプレーの良いところが集約されて出れば、展開は変わった。でも、それが試合によって出せない相手の戦い方によって出せない。それが出てしまった試合なのかもしれません。だから、今後やることは明確で、個々の武器を研ぎ澄まして、整理整備されてきた守備バランスもより強化する、それが、どのような相手であっても、自分たちが主導できるようになっていく。

この試合でも数選手が見せた、相手に引っかかっても突破してしまうくらいの、突き進む意識。

そして、既に前線に強い選手がいても、放り込むだけのサッカーにはならないような戦い方が現在のチームにはできるので、前線で収まりどころとして強烈なプレーができる選手の台頭も待たれます。

個でできることを研ぎ澄まし、更に、組み合わせでできることも増やす、特徴同士が活かしあって数倍の力を見せるとか、この大会だけでも大きな発見がありました。

前線での強さというところでは、9番波田祥太が見せたプレーがものすごかったわけですが、この2試合は、いなくなってしまったりで、こういうところは、私は、何も言えないです、もう、本当に。。ですが、前線で収める動きをするプレーとして、抜けた強さを見せた、彼の存在と、前線でプレーする選手はもちろん体格やプレースタイルに違いがありますが、やはり、この試合の戦いを見ていても、前線で強烈な強さを持った選手がいて、そこに相手を食いつかせての他の選手が生きるという構図がこの試合では作れなかったのも事実なので、ここを脅かすレベルを目指して前線の選手にはやってほしいです。

勝負強さを付けるためのリスクに挑戦ができるチームにはなってきていますので、チーム全体のレベルを一つ上げるために、個人名をあえて挙げてしまいましたが、9番波田祥太の水準のプレーに近づき追い越すような選手が台頭してくることも必要になるなと感じたのも事実です。

私は、S2リーグも多く見ていますからね。そうなるポテンシャルを感じている選手もいます。でも、まだ足りないです。

新体制のチームも、最初の段階をクリアしてきていますし、選手の表情もなんか、以前よりよくなっているんですよね確実に。

次の段階へ上がるべく、またこの試合とこの敗戦を私自身も頭に刻んで、ここからのチームの、そして、選手個々の取り組みを、より集中して見て行きたいと思います。

課題も多く見つかってしまいましたが、それを上回るくらいの発見もありましたし、私自身は、この大会をかなり楽しませてもらいましたよ。本当にありがとうございました!

ではでは。

この試合の写真は、facebookページで掲載しています⇒こちら

吉田強化フェスティバル2011/08/23 – 浦和レッズユースvs名古屋グランパスU18 1-5敗戦・・・前半拮抗も後半連続失点

吉田サッカー公園人工芝グラウンド2011年8月23日

 

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

昨日から始まりました、浦和レッズユースの夏の広島遠征。吉田強化フェスティバルの2試合目は名古屋グランパスU-18との対戦になります。ちなみに、今日はこの試合の他に午後からサンフレッチェ広島ユースとの練習試合が組まれていて2試合こなすということで、昨日のように試合の中で一気に多くの選手を交代することなく進められています。

さて、名古屋グランパスU-18と言えば、直近では昨年末のGO FOR 2014 CUPで敗れている相手で、その頃は新チームとして始動して間もないころで相手との差を感じた試合でしたね。その時からの成長を見る上でも楽しみな試合となりました。

この試合のスタメンは以下、

GKが1番三上綾太、DFがセンターバックに4番小出啓太と15番西袋裕太、右サイドバックに3番西山航平、左サイドバックに5番佐藤大介、MFがボランチに8番片慎吾、トップ下が11番中村駿介と21番繁田秀斗、FWが右に7番鈴木悠太、左に28番長谷優、真ん中に12番高田拓弥

となります。

昨日のサンフレッチェ広島戦のスタメンから、中盤が25番岸伯富実から21番繁田秀斗に、右サイドに7番鈴木悠太がスタメンで入り、昨日右サイドでスタメンだった28番長谷優は14番堀田稜のいた左サイドに入っています。また、センターバックのスタメンが22番寄特直人から4番小出啓太に代わっています。

昨日同様に気持ちの入った様子はチームから感じられるものの、この試合は何か連携が少しずつ昨日と比べるとずれているところが多いように感じ、なかなかテンポよく繋がらず、いわゆるパスミスからのピンチが多いというスタートになりました。

浦和が守備ラインでボールを回している時の名古屋から聞こえる「やらせておいていいよ」という言葉から感じるに、ある程度浦和のやるサッカーが研究されているパターンだったかもしれません。ボランチのところにプレス強め(または、そこからのパスをカットする狙いがあるような動き)に浦和の両翼のところにスペースを空けてくれないような形。

ただ、浦和も中盤の11番中村駿介が特にでしたが激しいプレスを運動量豊富にかけていくことで、浦和の方が危険な場面を作られているが浦和も比較的中盤のプレスからチャンスは作れているという展開。

しかしながら、浦和の方がやや中盤からバックラインでのミスが多く、そこを狙われて10分に失点を喫してしまい、0-1となります。

浦和も8番片慎吾のミドルシュートや、11番中村駿介から7番鈴木悠太、ドリブルで切り込んでクロスに12番高田拓弥が合わせたり、28番長谷優から11番中村駿介、オーバーラップした5番佐藤大介につないでクロスなど、攻撃の形はできるもののフィニッシュやゴール前でボールキープがなかなかできず、得点ができません。

苦しい流れの中でしたが、迎えた25分に28番長谷優のヘディングシュートが決まり同点に追い付き試合を振り出しに戻します。

この同点ゴールから前半残りの15分ほどは浦和も落ち着いてプレーできるようになり失点後しばらく続いた名古屋ペースをひっくり返して1-1で終了し、後半からの反撃が期待できるかなという終わり方。

前半終盤から雨がやや強くなってきました。

この雨が影響したのかはわかりませんが、後半は前半の良い終わり方がかき消されるような展開になってしまいます。

今日見ていたのが、ゴール真裏で後半の名古屋の攻撃するゴール側が遠くて細かいところがはっきりわからなかったのですが、後半は気をつけなければならない入りのところで失点して1-2とされてしまい、更に気をつけなければならない短い時間での連続失点も5分に喫してしまい、後半開始数分であっという間にリードを広げられてしまう流れになります。更に10分にも失点で1-4となり、この後20分に12番高田拓弥に代わり5番進昂平、25分に28番長谷優に代わり34番関根貴大、30分に21番繁田秀斗に代わり25番岸伯富実と交代で反撃を試み、何度か惜しいチャンスを作るも、27分に更に失点してしまい、終わってみれば1-5の大敗となりました。

雨で遠くて、どのような形で崩されたのかがわからないのが悔しいところです。とにかく後半に4失点したのは事実なので悪い展開の中でも5番佐藤大介がしきりに大声でコーチングしていたようにしっかり、自分たちの形を取り戻してオーガナイズしていく必要があったがそれがこの試合ではチームとして崩れてしまったということでしょう。

ただ、相手が浦和の動きを意識しながらプレーされていた割には、流れで一気に押し込まれてしまった印象はあるものの、昨年の時のような圧倒的な差は感じませんでした。今日のような敗戦のパターンは、これまではチーム全体で下を向いてしまうような流れになってしまっていることが多かったですが、この試合では悪い流れでも落ち着いてプレーできている、最後まで激しさを失わずに戦えていた選手も多かったことを考えれば成長です。

でも、5失点はダメ!

浦和の攻撃パターンで「お~!」と思ったシーンをいくつか挙げます。

右サイドの7番鈴木悠太が相手守備がサイドをケアしているところを逆手にとって中へのスペースへと切れ込んで前線の12番高田拓弥につなげた展開。11番中村駿介からマイナスのパスをワンタッチで8番片慎吾が右サイドへと展開し、7番鈴木悠太がサイドを切り込んでクロスを上げた場面。5番佐藤大介ラインを高く保ちながら、パスを受けて12番高田拓弥が抜け出したスペースへと出したパス。34番関根貴大が前線で粘って倒されそうになりながらも味方にパスをしっかり通したプレー。前線で力強く体を張ってポストプレーをする5番進昂平。

それにしても、明日もそうみたいですが今回の広島遠征はこれからの雨のシーズンのための予行演習とでもいうくらい雨の中での試合が続きそうですね。

ということで、午後の練習試合へと続きます。

ではでは~。

高円宮杯2008 決勝トーナメント準決勝vs岡山作陽高校(延長2-1勝利)・・・行けなかった空白の再戦

どうも、浦和サポブクメです☆

昨年の雪辱、高円宮杯2008も昨年と同じく準決勝まで今年も上り詰めた浦和レッズユース。因縁の流通経済大学との対戦ではなかったものの、なんだかんだで浦和レッズユース(というか、クラブチームのユースチーム)が苦戦する、この秋ごろに完成される組織でクラブチームよりもどうしても完成度の高い高校生のチームが相手になりました。

国立競技場のピッチは物凄く緑がきれいで駒場の惨状を見ていたので国立のピッチはいい感じだね~などと友人と話をしていたものの試合が始まったらめくれるめくれるw 天気が小雨ということもあったと思うものの、選手は微妙にやりにくそうでした。

ただ、気候はサッカーをするには最高の気候で某浦和サポ談として暑いと動きの質が明らかに落ちる原口元気にかなり期待できる気候。

U-19日本代表に選出された原口元気は(この大会のために?)代表合宿に行かずにスタメンに入りました。結果的には原口がいて良かったと・・・。

対戦相手の岡山作陽は正直昨年の流経柏高校と比べると、怖さに欠ける部分はあるもののやはり組織的なプレーは堅実で浦和の選手が圧倒的に攻勢になっているものの崩しきれない時間が続くかと思われたものの、結構早い時間に山田直輝のゴールで先制して一安心・・でも相手は崩れずにその後追加点は奪えそうで奪えない時間が続き・・・なんとなく、セットプレーで相手が合わせてきたと思っていたらそのセットプレーで同点に追いつかれてしまいましたね。。

その後、試合は浦和ペースで進むもののやはり最後のところで集中力を切らさない岡山作陽を崩せず、試合終了間際にキーパーと一対一になる絶体絶命のピンチもありましたが、キーパー柴田大地が抑えてくれたので一安心・・・本当に攻めているチームが攻めあぐねてカウンターを喰らっての一発はありがちで時間帯的に致命的になるのでドキドキでした。

そんなこんなで90分が終了して10分ハーフの延長戦。高校サッカーだといきなりPKで以上に心臓に悪いのですが、延長戦があって助かりました。同じく岡山作陽は守りの時間が長いものの守備の集中が切れないために攻めきれずなんとな~くPKになるかもしれないと思った延長後半5分にやってくれました。原口元気のミドルシュートずどん!ということで、2-1で勝利した浦和レッズユースが昨年より先へ、そして優勝を掴むべく決勝へと進むことになりました。

決勝の相手はグループステージで対戦した名古屋グランパスU-18ということで、今大会で唯一現地で観戦できなかったのが名古屋グランパスU-18戦(トップのACLのサポでクウェートにいたため)ということで、グループステージでは3-1で勝利したと言うことですが、試合を見ていないのでブクメ的には高円宮杯初対戦ということで、勝手に空白の再戦と位置づけて新鮮な気持ちで埼スタに乗り込もうかな~なんて思っています。

それにしても、グループステージでの戦い方がチグハグでどうなることやらと思っていた浦和レッズユースですがいよいよ決勝の舞台まで上り詰めました。

もう、ここまで来たら浦和にとってホームとなる埼スタでユース育成の一つの集大成となる戦いを見せてもらい、優勝してもらいましょうね!

この大会優勝して、今度は勝てば勝つほど試合会場が遠くなるJユースカップへ弾みをつけてもらいたいですよ。