第23回高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権 関東大会準決勝 2011/11/12 – 浦和レッズJrユース vs 柏イーグルスTOR’82 1-0勝利・・・集大成を見せる時

韮崎中央公園芝生広場2011年11月12日

 

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

いよいよ勝負の週末となりました。場所は韮崎中央公園になります。昨日までの雨が嘘のような晴天の中での試合、天然芝のピッチで試合前の練習風景を眺めつつ、多少芝がめくれあがったりでこぼこしているところもあるものの、踏み込んでめくれあがって転んでしまうようなコンディションではなく、比較的しっかりとしたコントロールで試合ができるだろうと少し安心しつつ、試合の時間を待ちました。

気温もちょうど良いくらいではないでしょうか。

初戦の緊張感を越えて、伸び伸びとした戦いで2回戦を快勝、一週間の時間が空いて、自信をつけて臨む2日間となります。

この試合のスタメンは以下。

GK16番高須雄大、DFがセンターバックに4番吉原大と2番益子大輝、左サイドバックに6番荒木聡太、右サイドバックに15番及川皓平、MFがボランチに5番長島巧、トップ下に8番斎藤翔太、7番勝野瑛、FWが右に14番加藤智陽、左に9番橋岡和樹、真ん中に11番小島良太

となります。

前節とスタメンは同じになります。この大会に入って、初戦、2回戦と、チーム力や個々の能力では浦和が勝っているものの、どの対戦相手にも1人2人象徴的な選手がいて、その選手のプレーによってピンチの場面が作られる。そんな場面を見ていたので、自然と見る側としても、相手の中でそういう選手を探してしまいます。

今日の相手の場合は、相手のセンターフォワードが体の強さとボールコントロールの強さで一際印象的な動きをしていて危険な存在となっており、この選手を自由にさせると危険だという印象ながら、全体的に前半は浦和が支配する時間が長く展開されて行きました。

相手の守備で思ったより中央突破をできてしまうような緩い守備や、裏を取った時の対応の甘さなどが見られ、浦和の選手たちもそこを上手く突いた攻撃を仕掛けていたと思います。

9番橋岡和樹のポストから7番勝野瑛のドリブルでの仕掛け、8番斎藤翔太からの展開に5番長島巧が抜け出してシュートでコーナーを奪ってのチャンス、6番荒木聡太が相手ディフェンダーの裏への浮きだまのパスに8番斎藤翔太が抜け出してシュートを放つ、5番長島巧から右サイドの14番加藤智陽へ展開、持ち込んでクロスに9番橋岡和樹が合わせるなど、攻撃もテンポよく相手のゴールを脅かすところまでは持って行けているものの、フィニッシュの部分で精度を欠いて得点が決まらない展開が続きます。

攻撃に切り替わる前の動きでも、特に中盤で浦和がプレスを激しく仕掛けて奪ってしまおうというプレーが多く見られ、8番斎藤翔太が激しいプレスからインターセプトしてそのまま持ち込んでシュートを放ったり、ボランチの位置から5番長島巧がインターセプトして、右サイドからオーバーラップした15番及川皓平へパスして攻撃という場面など見られました。

3人以上がテンポ良く絡む攻撃が増えてきたのも、チーム力が上昇してきた証拠とも言えるかと思います。

最初に書きました、相手のセンターフォワードに対して対応に苦慮するところもあったものの、しっかり守備陣で対応して決定的な場面も作らせず、要するに先制点を奪って、反撃する相手をいなして、2点目を取ってしまえばこの試合は問題ないだろうというくらいスムーズに運んでいたと思います。

前半15分過ぎくらいに立て続けに得たコーナーキックのチャンスで得点ができなかったところで、相手の反撃の際にペナルティエリア内で倒してしまったようで、PKを取られます。

この時に、相手に「俺が蹴る!」というキッカーがおらずに譲り合っているような様子が見られ、こういう状況であれば比較的しっかり見て動けばPKをストップできるのではという雰囲気もありつつ・・・16番高須雄大が止めてくれました、こぼれだまもしっかりディフェンダーがクリアして大きなピンチを乗り越えます。

ちょうど、この後くらいからでしょうか、14番加藤智陽と9番橋岡和樹がポジションを入れ替え、9番橋岡和樹が右の前線に入ったところから、この9番橋岡和樹の右サイドでしっかりボールをキープして仕掛けて捌いてということができるようになります。見ていて「あ、右のがやりやすそうだ」というのが率直な印象で、実際にここからの攻撃も加えて浦和の攻勢が更に強くなります。

9番橋岡和樹から追い越した15番及川皓平にパス、クロスボールを受けた11番小島良太が合わせる場面、11番小島良太へボールを当てて、反転してドリブル、右の9番橋岡和樹へ預けて8番斎藤翔太へパス、ミドルシュートでゴールを襲う場面など経た流れから、前半32分にようやく待望の先制点が入ります。

右前線でボールを受けた9番橋岡和樹が上げたクロスに8番斎藤翔太が頭で合わせてゴール。出し手のクロスの精度とヘディングでの狙いも完璧な形でのゴールとなります。

決定的な失点の場面を防ぎ、時間はかかったものの前半のうちに先制点を上げることに成功します。良い流れです。

この後も、9番橋岡和樹のポストから8番斎藤翔太、11番小島良太にいったん預けて前線に走ったところで再びパスを受け、シュートまで持ち込むなど、細かいパス回しと動きからの攻撃なども絡めつつも追加点は奪えずに前半は1-0で終了。

後半に入ると、相手の攻撃の激しさがあからさまに増し、しっかり耐える時間も多くなりながらも、攻撃の際には浦和も3人以上が絡んだ攻撃が多くみられます。しかしながら、テンポよくパス回しなどで突破を図るも3人目のところでパスミスや強引な仕掛けで奪われることなども多く、ここから相手の反撃を受けるという場面も出てしまったことも事実です。

ただ、やろうとすることや狙いはOKで、そこのボールコントロールをしっかりやれるように更に高めて行かないと反撃を食らいますよという、そういうプレーや仕掛けと言えば良いでしょうか。でも、このくらいの仕掛けを高い精度で成功させて行ければ崩しきるプレーも増えるのも確かなので、奪われた時に切り替え早くしっかり防ぎきれるのであればOKです。

後半17分に14番加藤智陽に代えて10番清川大輝が入ります。

更に、19分に15番及川皓平に代えて3番久保龍希が入ります。

前半は前線で競る際の激しさが少し足りないように見えた11番小島良太でしたが、後半に入ると相手の激しさに呼応するかのように激しく競って収めて捌いて仕掛けるという場面も多くみられ、ここからの攻撃も多く見られ、更に交代で入った10番清川大輝も持ち味のドリブルでの仕掛けを頻繁に見せて相手のディフェンス陣を切り崩そうというプレーが多く見られました。

2回戦の時は後半の半分くらいのところで追加点を奪えてだいぶ楽になったのですが、今日の試合は追加点が奪えずに相手も激しく攻めこんでくるため、1点差の危険性を常に抱えながら耐える時間が多くなったのは事実でしたが、そういう時間の中でいくつか良いポイントが見えました。

後半35分に攻撃の部分で奮闘を続けていた7番勝野瑛に代えて、17番松崎洸星が投入されます。おそらく、摘むためのプレーやスペースを探してのプレーを期待して守備の部分での強化も含めての交代だったと思います。

試合残り5分くらいの攻防のところで、当然、相手は死に物狂いで攻めてくる中で浦和もギリギリのところで守る中でやや相手の攻撃重視になったところでバタバタして落ち着かない状況があったのですが、この終盤のところで、6番荒木聡太が落ち着いてボールを捌いていたところ、プレスを激しく掛けてくる相手に対して5番長島巧が交わして前線へ強引に行くのかと思わせながら、反転してボールを落ち着かせるようなプレーをしたところなど、いわゆる相手のプレーをいなすプレーが見られたのは嬉しかったですね。

最後は、10番清川大輝が左サイドをドリブルで交わしながら、深いところ深いところへスルスルと移動しながら時間を使わせるような動きも見せつつ(本人は、隙を狙って得点をしようとしていたのかもしれませんが)、結果的には相手の反撃を0で抑えての1-0での勝利。

見事です。何が見事かと言うと、1-0で勝てるチームになったこと。欲を言いまくれば、崩しきった場面も多く作った試合だったので決めてしまって楽に勝ってしまって欲しい、1-0での試合は見る側の心臓に悪いとか、そういう思いももちろんもちろんあるのですけど、守備のところでの粘り強さ、この部分でしのぎ切れる自信は、明日の高円宮杯をかけた一戦でも確実に生きて来ますし、攻撃の部分でも、やっている選手たち自身が一番わかっていると思いますが、お互いの動きを考えた動きで数人が連動して攻撃する形も、確実に増えてきているのは、チーム力が上がっている証拠です。

苦しかった今シーズンの戦いで積み上げてきたものを一つの集大成として明日の代表決定戦でぶつけて、一つの答えを出し、堂々と全国に乗りこんでやりましょうよ!

勝てるかな~の心配はもうしていません。勝つと確信しています。

明日の試合を楽しみにしています!

ではでは!