高円宮杯プレミアリーグ2012/07/08 第8節 浦和レッズユースvs三菱養和SCユース 1-1引き分け・・・個々に見どころのあった試合

三菱養和会 巣鴨スポーツセンターグラウンド2012年7月8日

どうも、浦和サポブクメです☆

ジュニアユースの1年生の8人制サッカーの大会が終了し、夕方18時からはプレミアリーグの浦和レッズユースの試合。対戦相手はもちろんこの会場なので、三菱養和SCユースとなります。

以前、Jリーグのどこかの監督が、勝たせない何かが働くとかある試合を例えて言っていたような気がしますが、浦和レッズユースにとっては、チーム状況など関係なく、この三菱養和の巣鴨のグラウンドというのは、本当に内容が良くても悪くても、終わってみると勝てなかったという試合が本当に多い場所になります。

複雑な部分ではあるのですが、実際問題プレミアリーグで勝ち点が取れていない現状や、相性の悪い場所ということを考えても、この試合は、内容をいったん度外視しても結果的に勝ち点3が取れれば大きいという考え方もできる試合でもあります。

では、試合の話に移ります。

浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが18番番関口亮助、DFが左に12番小坂慎太朗、右に2番新井純平、真ん中に3番寄特直人と6番西袋裕太、MFがボランチに19番須藤岳晟、トップ下が10番中村駿介と16番岸伯富実、FWが左に20番広瀬陸斗、右に8番繁田秀斗、真ん中に14番関根貴大

となります。

前節危険なファールで目の上を負傷して心配された14番関根貴大ですが、元気に(とはいっても、負傷した箇所をテーピングしてですが・・・)スタメンで出場していました。

計画的になのか、結果的になのかは分かりませんが、U16日本代表に選ばれたメンバーがいないため、左サイドバックの位置に12番小坂慎太朗が戻り、20番広瀬陸斗は比較的攻撃に意識を置くことができる左前線の位置に戻りました。

頭部に近いところを負傷しているので、あまり頭で競り合うような場面無くやってほしいと思っていた14番関根貴大ですが、フォワードの真ん中の位置で、前線の個に依存するような攻めが多く要求されるサッカーの中で、ロングボールも多く、結果的に14番関根貴大が頭で競り合う場面も多く、結構冷や冷やしてみていたものの、さすがにそんなことで消極的になることもなく、前線で力強くプレーしてくれていました。

で、対戦相手の三菱養和は、放り込んでくるサッカーをしてくるイメージは以前からあったものの、驚くほどこの試合では徹底して放り込んで来るので、ここにしっかり対応し、浦和もやや中盤を省略して前線に預けるとうい形で攻めようとするという、形は違うものの、 攻めの工夫に関しては良い勝負になってしまっていた部分もあったかもしれません。

そのため、前線で激しいプレーを繰り返す14番関根貴大が目立つスタートとなり、2番新井純平から縦パスに力強く相手ディフェンダーと競り合う姿や、前線での激しいプレスからインターセプトに成功するなど、その動きで相手のディフェンス陣を脅かそうと走り回ります。

しかしながら、このグラウンドの魔力と言うか、普段ならありえないような形で相手に先制点が生まれてしまいます。

18番関口亮助がキャッチしたボールがゴールラインを割ったという判定をされての6分の失点になりますが、割っていたという声もあれば、ライン上だったという声もあり、自分が見た位置からだとなんとも言えず、そもそもそんなところばかりしっかり細かく判定するのかと思う部分もありつつ、それでも残念ながら失点は失点なので仕方ありません。

ただ、実際に浦和が崩されて危険という場面は、試合全体を通してほとんどなく、基本的に放り込んできたボールに対しては、6番西袋裕太がほぼパーフェクトに跳ね返していましたし、サイドからの攻撃に関しても2番新井純平や12番小坂慎太朗がバランスよく防ぎつつ、中からの攻撃に関しては、6番西袋裕太と3番寄特直人で防ぎつつ、19番須藤岳晟も必要な時には下がって守備をするなど、大きな綻びはなくできていたと思います。

リスクをかけて攻めてこないため、守備の部分での集中力も高い相手に対して、浦和もいつも以上に攻撃のリズムを作るのに苦戦する中で、10番中村駿介のキープ力と突破力を生かした狙いも相手が意識して人数をかけてつぶしにくるところを上手く突破できた時にはチャンスになるような形がありつつ、惜しい場面としては、15分くらいに、その10番中村駿介から8番繁田秀斗にパスを通してシュートまで持ち込んだ場面で、跳ね返ったところを20番広瀬陸斗が狙うもゴールにはなりませんでしたが、ここは惜しい場面でした。

その直後の16分くらいの16番岸伯富実のループシュートもなかなか狙いとしては良かったと思います。

その後も、14番関根貴大から右サイドをオーバーラップする2番新井純平にパスを通して10番中村駿介につなげての仕掛けやペナルティエリア付近での混戦でのこぼれ球を16番岸伯富実が狙うも枠を外れるというシュートなど、ゴールにやや近いという場面は何度か作れてはいました。

ただ、守備意識の高いチームを相手に効果的に動きとパス回しで崩すことはできず。

そんな中で、38分に前線の10番中村駿介にパスが通り、ディフェンスのプレスを個人技でかいくぐってゴール。

前半のうちに同点に追いつくことに成功し、前半の残り時間には、12番小坂慎太朗のサイドチェンジで2番新井純平へパス、16番岸伯富実にあててオーバーラップして攻撃していくという、展開力のある攻撃も見られつつ、前半は1-1で終了。

後半も、展開としては前半同様に進んでいき、浦和の攻撃は、10番中村駿介の個人突破や14番関根貴大の飛び出しに頼る形が多くなるものの、これまでの試合の中でも得点になる確率が高い、14番関根貴大がサイドからの突破に成功してペナルティエリアの深いところまで侵入しての折り返しと言う形が8分にできるものの、決めきれず。

15分に、先ほどの突破と同様にペナルティエリア左辺りからドリブルで侵入した14番関根貴大が相手ディフェンダーに倒されPKを獲得。

こういうチャンスで、普段高い確率で決める10番中村駿介の蹴ったPKは、相手キーパーに反応されてしまい、こぼれ球に勢いよく14番関根貴大が詰めるも一歩及ばず。こういうところでゴールが決まらないのが、相性の悪い場所なのかと思う部分もあります。

この試合、攻撃的な位置で先発した20番広瀬陸斗ですが、後半に持ち味の一つでもある、リスタートの狙いどころの良さを見せる場面が後半も何度かあり、生かしたいところでしたが、やはり相手の守備の集中力もありましたが、求められるところが個人突破が多いため、工夫して崩すというところまで至らず、もどかしい場面も多くなりました。

相手の攻撃のパターンも少なく、6番西袋裕太がことごとく跳ね返し、守備のバランスも良い中で後半は、特に12番小坂慎太朗のタイミング良い攻撃参加が効果的で、ギリギリのところで相手に跳ね返されてしまい得点にはならなかったものの、守備のバランスも崩さずにタイミング良く攻撃参加できていて、凄く良かったと思います。

37分に8番繁田秀斗に代わり11番大野将平が入ります。

この11番大野将平のポストプレーから14番関根貴大が抜け出すなどあるものの、追加点を奪うまで行かず、逆に2度ほど危険なシュートを打たれる場面があったものの、ここは18番関口亮助の好セーブで逃れ、試合終盤には、6番西袋裕太も攻撃意識を見せ19番須藤岳晟からのハイボールにヘッドで狙う場面など作るものの、勝つためのパワープレーは許されず、上がればチャンスを作れそうなところを自重させられているようにも見えました。リスキーなサッカーをさせる割にはこういうリスクは許容されないようです。

ということで、試合は1-1で終了となりました。

結果的に、昨年敗れたアウェイに関しては、この試合も含めて今年はすべて引き分けて勝ち点自体は奪えているのですが、ホームで勝てていないこともあるため、どう評価していけば良いのかは難しいところです。

個人の戦術という言葉の意味はよくわかりませんが、個人のプレーと言う部分では、どの選手もできることをやろうと必死になっていましたし、局面でのプレーは特に今日のようなシンプルな狙いの相手と対峙すると浦和の個々の能力の高さがよく出ます。でも、やはりそういった個人の能力の高さや、個性が活かされないのが凄くもったいないようにも思います。

また、数試合ぶりに先発出場した12番小坂慎太朗ですが、特に試合終盤の得点が欲しい時間帯のタイミング良い攻撃参加や狙いを含めて凄く質の高い動きをできていたと思います。改めて、サイドバックというポジションには守備を意識した繊細さが重要な中で、ここは行っても大丈夫というところを見定めて効果的に攻撃にも参加することも必要とされる、難しいポジションであることが実感できる試合でもありました。

今日良かった部分が持続されるのか、攻撃ばかり考えてまたバランスを崩す起用に戻されるのか、個人頼みになりすぎる個人の戦術(?)から一歩前進できる試みも追加されていくのか、その部分にも注目しつつ、次節の旭川遠征で遠方アウェイ初勝利を見られることを楽しみにしています!

ではでは~!

三菱養和会 巣鴨スポーツセンターグラウンド2012年7月8日
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おまけの写真。