【アニ山】遠野でプリンスリーグ東北を見てきました(遠野-仙台育英)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。ちょうど、私は、日帰り強行で足を運んだ青森遠征だったのですが、アニ山さんは、その前日からプリンスリーグ東北の試合を観戦していたということで、その試合中心の記事とともに、プレミアリーグの青森山田高校vs浦和レッズユースの試合にも少し触れていますね。

試合最終盤の青森山田高校の決定機2つほどを上げて浦和レッズユースにとって幸運に恵まれた勝利と書いてありますが、その局面を切り取ればそうですが、この試合に関しては、浦和レッズユースの後半の攻めの中でも相手にとって幸運な形で失点にはならなかったくらいの決定機を浦和も複数作っていたよな~とか思いつつ、浦和レッズユースの話になるとこういうところで噛みつきたくなるのが私の悪い癖ですw

あとは、青森山田高校の選手の声をピックアップしての、浦和レッズユースでも、新体制になってから特に重要視されているコミュニケーションの部分。声のかけかたというのは、難しいですよね。本当に、同じ意図を伝えたいメッセージでも、その言葉の選び方だけで、相手にとっては、聴こえ方が全く違ってしまう可能性があるというケース。

あとは、ここ最近に限ったことではないのですが、アニ山さんが、足を運んだプリンスリーグ東北の試合で、特に育成の環境では、やってほしくない、応援する側の声のところでの、ちょっと困った方にも触れられていますね。

これって、本当に困ります。野次だったり思うままに自分の気分で空気を読まない声を出すとかのケースでは、その声自体が、空気を悪くするのと同時に、例えば、それを注意した人がいたときに、そこに対して、言い合いになったりして、より空気が悪くなることがあります。その点では、青森山田高校との試合の時は、純粋に試合を楽しむ空気と応援する空気で良い環境だったなと感じたりもします(こちらにとっては、結果も付いてきましたし。)

では、アニ山さんの記事です。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

9月15日のレッズユース・青森山田遠征にはワタクシも足を運んだんですが、後半終了間際での決勝点、得点に絡んだ選手の特長・良いところが繋がってのゴールで、高揚感のあるいいゲームでした。

今回のレポートは、その前日に立ち寄りました遠野運動公園でのプリンスリーグ東北・遠野高校-仙台育英高校のゲームについてです。
が、ちょっとその前に、青森山田vsレッズユースについてヒトコトだけ。

勝負はホントに紙一重で、時間帯は漏らしてしまったのですが、後半コーナーから#5藤原優大のドンピシャのヘディングが僅かに枠を超えたり、ロスタイムに入っての47分は#7松木玖生のシュートがバーを叩き、そこからのゴール前での混戦と、水際で凌いだシーンもあり、青森山田に先行されていてもおかしくない試合展開で、レッズユースにしたら幸運にも恵まれた勝利でした。

ただ、青森山田に「自滅」とまではいきませんが、自らリズムを崩した部分が要因としてあるような気がしています。
後半、青森山田のディフェンスラインを眼前に据えての観戦だったのですが、センターバックの#4箱﨑拓が周囲にかける声が、少しネガティブなニュアンスを含んでいて、そのコミュニケーションの過程で何人かの選手の表情が曇っていたように映りました。
具体的には「なんでやめちゃうんだ」とか「なに下を向いてんだ」なんて声なのですが、ちょっとミスをなじるようなトーンに聴こえてします。
やっぱり強い口調であっても、「最後までやれ」や「顔あげろ」と、【○○するな】ではなく【○○しよう】という【ポジティブな声掛け】に落とし込んでもらいたかったな、と、そんなことを感じました。

指摘内容自体は正しくとも、伝え方次第でプラスにもマイナスにも作用する。2年前の青森山田アウェイでは、キャプテンの小山内慎一郎君のコーチング・キャプテンシーに大変感心したのですが、思えば彼にはこーゆー違和感は受けなかったなぁ、と、試合を見ながら当時を振り返ったりしていました。


【遠野 0 - 2 仙台育英】

さて、前置きが長くなってしまいましたが、プリンスリーグ東北のゲームです。
遠野で行われるプリンスリーグで会場となるのは、『遠野国体記念公園サッカー場』と『遠野総合運動公園多目的広場』の2箇所のようです。今回は運動公園での開催です。

運動公園は、遠野駅から道のりで4キロほどあります。まぁ、それくらいなら、歩くのに苦にはなりません。
『遠野国体記念公園サッカー場』は2016年、岩手国体の折に人工芝を敷設し整備したグラウンドだそうで、こちらは駅から近くて1.5キロほど。
この日は、試合が10時半キックオフのところ、駅に6時半に到着してしまったのでやることもありませんから、国体記念公園のほうにも散歩がてら行ってみました。2面のうち1面はクレーですが、そちらも人工芝化されるそうです。

天然芝の『遠野総合運動公園多目的広場』は、野球場と兼用のレイアウトになっています。
実践学園の高尾グラウンドや、秋田県にかほ市のグリーンスタジアムを思い浮かべていただければ結構かと思います。
多目的広場の裏手には陸上競技場もあって、そちらでは同じくユースの県リーグが行われていました。陸上競技場もピッチは天然芝で、2~300人が収容できそうなメインスタンドも備えているので、観客としては陸上競技場開催のほうがありがたいですが、観客席のない多目的広場のほうで格上のプリンスリーグが開催されているのは、陸上競技場ではアップゾーンを土の上にしか確保できないためでしょうか。

さて試合のほうは、力量的には五分といった印象ですが、ツートップ、特に#10及川魁土に当てて、彼が前線で頑張ってゲームを作っていこうという遠野に対して、スピードに長けたアタッカーがいるものの、前にボールを運ぶ際に、ややアバウトな感じになってしまう仙台育英という構図で、立ち上がりから、やや遠野ペースで推移します。自分は遠野のサッカーのほうが好みなので、やや遠野の肩を持ちながらの観戦ですが、前半20分という早い段階で仙台育英が選手交代をしてきたことから見ても、その感想は大きくは外れていなかったと思います。
その交代が奏功したのか、徐々に仙台育英がペースをつかむ中、36分に右サイドから最後は中で、#16中山陸のシュートを#11豊倉博斗がコースを変えてのゴール。この右からの崩しがサイドバックの#18内山恵達と途中交代で投入された#14斉藤涼優とのワンツーによる突破で、ベンチの采配が奏功したカタチです。
これで流れがグッと仙台育英に傾きました。

後半の追加点は、遠野自陣中央で仙台育英#13吉田健太からチェックを受けた#8渡邉拓磨がボールをロストし、#13吉田健太がそのままシュートを打ち込んでのゴール。遠野は終盤、仙台育英ゴールに迫ったのですが、ゴールを奪いきれずにスコアレスのまま敗戦。遠野にしたら悪くない内容だったと思うのですが、勿体ない失点で、残念な試合になりました。

最後に余談になりますが、

遠野の地元の方で、OBなのでしょうか、ファウルでないちょっとしたコンタクトでも、やたらと「押してるじゃないかぁ」と叫んでいる観客がいらっしゃいまして、
まぁ、遠野に限らず、また、プロアマ問わず、そういったタイプの観客はどこにでもいらっしゃるのですが。

観客の少ない、ピッチに近い環境ですから、仙台育英のサイドバックの選手がその人に対して「うるせぇ、だまれ」と吐き捨てるシーンがありました。
観客のほうに顔を向けず発した言葉だったので、主審から注意を受けただけですみましたが。

その後も、2得点目の時に「ファウルだろ!」、「ファウルじゃねぇし」なんてヤリトリ?があって、僕はちょっと笑ってしまったのですが。

選手もよっぽどイライラしたんでしょうね。めっちゃ気持ちはわかりますが。

そーゆー意味ではレッズユースのゲームも決して恵まれた環境ではないのですが、応援しているようで実は場の空気を乱しているだけの行為はサッカーを取り巻くそこここに溢れているワケで、少なくとも育成年代のゲームに接する時は、少し考えてもらいたいものです。