どうも、浦和サポブクメです☆
今日は、色々考えさせられる1日となりました。複雑な感じです。
先週のクラブユース選手権から数日空いて、今日は大事な彩の国カップ準々決勝の城西大学戦となります。相手は大学リーグの関東2部リーグに所属するチームです。昨年、東京国際大学との試合で試合開始から一気に攻め込んできた相手をいなしきれずに一気に3失点して敗退した記憶が強く残っており、大学生が相手の場合は相手との駆け引きに負けないように戦ってもらいたいと言う気持ちを持って、試合会場に向かいました。
本気で天皇杯を狙っていくためにどのような試合、采配を見せてくれるのかと思っていたのですが、直前に決まったのかは分かりませんが、同日にトップチームの練習試合が組まれ、ここに野崎雅也、矢島慎也、新井純平、関根貴大の4人が招集されたとのこと。ユースは育成がメインでトップチームに召集されれば優先されるのが普通なのかもしれませんが、驚きました。このメンバーを抜いたら勝てないということではなく、カテゴリ違い、年代上などと戦う場合には、外してはならないと思っていたメンバーが、練習試合のために召集されてしまう。こういうものなのだと納得するしかないのでしょうか。
さて、試合です。
この試合のスタメンは以下、
GK16番高浪祐希、DFがセンターバックに19番西澤秀平、4番小出啓太、左サイドバックに3番寄特直人、右サイドバックに2番西山航平、MFがボランチに8番片槙吾、トップ下に5番佐藤大介と14番繁田秀斗、FWが左に11番堀田稜、右に7番鈴木悠太、真ん中に12番高田拓弥
となります。
相手の城西大学については、試合自体は見たことないのですが、気になったので試合前に関東2部リーグのここまでの試合でアシスト数や得点数の多い選手をチェックして、なんとなくイメージを膨らませてみていました。
試合開始からのイメージとして、強烈な個人技やスピードを持った選手はいないものの、やってくるサッカー自体は浦和を研究してきているんだなというプレーを徹底してやってくるイメージでした。
浦和の試合の入り方自体は悪くなく、浦和を研究している割には中盤のプレスは厳しくなく、結構ボランチを経由させてくれるものの、サイドの縦の突破に対して高いラインを保って上がらせないように徹底してケアされていた印象があります。それでもサイドサイドと攻撃を仕掛けることが多いため、割と守られ易い展開にはなってしまっていたと思います。
たまに12番高田拓弥のところにボールが上手く納まった時には、テンポ良い攻撃も展開されるものの、やはり相手ゴールを脅かすような所まではなかなか持ち込めず、中盤でのパスミスなどからカウンターを喰らう展開もありました。
前半15分に失点、40分に2失点と、2点のビハインドで後半を迎えます。
後半に入り、左サイドバックに2番西山航平、右サイドバックに19番西澤秀平、センターバックに3番寄特直人、4番小出啓太と、メンバーチェンジはしないものの、守備ラインのポジションを変更し、相手の特徴に対抗して守備や攻撃を守備ラインでコントロールしようと試みた変更をしたのだと思います。
後半開始早々に決定的な場面を作られるものの、相手のシュートはクロスバーを叩き、失点を免れ、ここから徐々に浦和の工夫が相手のバランスを崩すような場面が増えてきます。
10分に19番西澤秀平に代えて24番中村駿介を投入。5番佐藤大介がいつもの左サイドバックの位置にポジションチェンジし、トップ下の位置に24番中村駿介が入ります。
12番高田拓弥を狙った真ん中へのパスを頻度多く狙うことで相手守備の意識をサイドだけでなく中もあるという意識を植え付けたことで中から、サイドからという攻撃で前半以上に攻め込める場面が増えます。
しかしながら、2点ビハインドという状況なので、もう少し強引にでも狙える所はシュートを狙うなどしても良いかな~というところで打たない場面などややもったいないところもありつつ、7番鈴木悠太の右サイドからの仕掛けや、左サイドでは11番堀田稜と5番佐藤大介が前線で入れ替わりながら攻撃を仕掛けていく場面を作ります。
しかしながら、ゴールまでが遠く後半30分に相手の反撃を受けて3失点目を喫してしまいます。
この失点の後、14番繁田秀斗に代えて18番西袋裕太が入ります。
18番西袋裕太がボランチの位置に入り、8番片槙吾がトップ下へと上がりました。
残り15分ほどは浦和の攻勢が続き、11番堀田稜の突破からのクロスに12番高田拓弥が合わせて1点返すものの、反撃はここまで。
1-3で試合終了となり、昨年同様に準々決勝でこの大会を去ることとなりました。
試合終了後の挨拶の時の選手の表情が、試合に負けた悔しさよりも、もどかしさに近いような表情をしていたのが気になりました。
確かに、今日の城西大学は浦和レッズユースにとっては勝てる相手だったと思います。今年の浦和のサッカーが研究されだしてから、個々の選手(特に徹底的に研究して消されるサイドのポジションの選手達)で動きに工夫を加えて大分良くなっているのは見ていて凄く良く伝わってきます。
ただ、頻繁に言ってしまうので少しウザイかもしれませんが、やはり得点がほしい所で少しバランスを崩してでも狙いに行く姿勢や、せっかくのセットプレーのチャンスで、絶対にここで得点してやるという気迫が感じられないことははっきり言ってあります。スイッチが入らないのであれば、周りから自分らが叫びますよ。
後は、単純に足の速さや持久力を競うような陸上競技とサッカーは全く違うのですから、しっかり駆け引きを意識してほしいと思う部分もあります。自分達の形を考えすぎるばかりに、相手を見ていない。相手をおちょくってやるくらいの意識でプレーするくらいでちょうど良いと思います。自分のプレーで相手を見極めてやるよ、遅けりゃスピードで置いていく、早けりゃテクニックで抜いてやる、相手より意識面で常に上に行くイメージ。
チームとしての意識で今日の場合は、前半サイドサイドに偏っていたプレーを後半から中への縦パスを使うことで相手ディフェンダーに中もあると意識させてサイドを上手く使えるようになった仕掛けなどは、良い駆け引きでした。
そんな感じです。
さてさて、本気で狙いに行くと聴いていた今回の彩の国カップでトップの練習試合で今年のチームの軸になっている選手を招集されてしまった。正直、イラっとしました。召集されたら仕方ない、育成だし仕方ない、分かりますが、彩の国カップは勝ち進めば天皇杯、J1のチームと対戦する可能性もある唯一の大会です。ここで勝ち進むことでユースの選手達が経験できることは計り知れない・・・そう思っていたのですが、彩の国カップの後、大原に場所を移して夕方からの大宮アルディージャとの練習試合を見に行って、モチベーションの高い大宮アルディージャとの試合の中でプレーしているユースの選手達を見たら、ここでの経験も確かに個々の選手にとっては重要だと感じてしまい、それはそれで複雑でした。
本人は、失点に繋がるプレーもあって浮かない顔をしていましたが、例えば新井純平は右サイドバックで、かなり絶妙のタイミングでオーバーラップを仕掛けて攻撃に絡んでいましたし、惜しいクロスボールも上げていました。その逆に、相手左サイドのスピードのある攻撃で対応に苦慮していたところもありましたが、このレベルの経験と今後対応するためにプレーの質を上げていく必要性を実感することは重要ですし、矢島慎也はクラブユース選手権でも決めたような豪快なシュートを決めたり、かなりスピードのある強いパスを正確にコントロールしてシュートまで持ち込んでいた。関根貴大はトップ下のポジションで運動量豊富に攻撃に絡んでいましたし、野崎雅也はボランチの位置で正確なサイドの選手への長めのパスなどを見せながら、普段なら大丈夫なボールの持ち方で奪われてしまったりと、やはりこのレベルだからこその経験を積めていた。
育成年代というのは、こういうものなのか。知ってはいましたが、今日ははっきりと実際の流れを持って実感させられてしまいました。
次の公式戦は9月のプレミアリーグ再開から。
中堅どころに大勝できるレベルから、全国レベルに自らのサッカースタイルで堂々と渡り合えるレベルへの成長を期待しています。
ではでは。