【アニ山】J3・YSCCのホーム最終戦、進昂平を見に行きました/J3第33節・YSCC―藤枝

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから、久しぶりに記事が届きました。今回は、私もアカデミー時代からずっと見てきて、東京国際大学時代も割と多く見てきた浦和レッズユース出身の進昂平が所属するY.S.C.Cのホーム最終戦の試合ですね。実は、ユースのS2リーグの最終戦(順位決定戦)の予定が入った日に当初行く予定だったのがこの試合でした。

結局、多くのゴールを量産した進昂平のY.S.C.Cでの2019シーズンは、最終節も含めて1度も足を運べませんでした。

これも私がウェイトを置いているサッカー人生ですので、これはこれ。

また、未だにユース中心の生活を送っている私も、もうこういう生活スタイルになってから10年以上が経過しており、勝手に応援しているだけではありますが、多くの見てきた選手が、様々な道に進んでいますが、その選手の試合を見られる機会というのは、どうしても優先順位順になってしまうということで、ほとんど行けませんが、そんな中で、このように同じような方向性を持ったサッカーの見方をいている方が、足を運んでくれて、話を聞けるのは嬉しいものです。

また、プレー自体は見られなかったものの、私がよく友人と話す内容で、プロになってから、また社会人リーグなどから上を目指して行く場合もそうですが、前線の選手で特にフォワードの選手は、何よりも「得点」という目に見える結果を残すべきという話はよくしています。その意味では、プロとしての1年目の進昂平は、ゴールと言う結果を残せていなかったため、勝手な評価で、上を目指すのであれば、足りないとか言っていたのも事実だったのです。それが、今シーズンに入ってからの、目に見える結果を多く出してくれている姿を足を運べなくても確認ができるわけですから、本当に、全く足を運べなかったことが悔しくもあるわけです。

・・・と前置きが長くなりましたね。あと、この後のアニ山さんの文章を読んで難しい言葉「分水嶺」が出てきて、検索してしまいましたw

国語力で完敗ですw

あと、Y.S.C.Cの今年のサッカーが4-4-2で攻撃時に両サイドが高めに上がるとか読むと、なんだか、今年のユースが攻撃時にやろうとしていた形にも近いのかなとか、勝手に思ったりもしつつ(見てないので、比較もできないのですが。)

ということで、アニ山さんの文章です。

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。ご無沙汰しています。

10月、11月と仕事のほうがバタバタと忙しく、また、観戦した試合もブクメ氏と被ることが多かったため、なかなか文章をしたためるに至りませんでした。

単独で観戦した中には、茨城県の高校選手権準決勝とか、とても興味深いものもあったのですが…。

そんなこんなで久方ぶりの観戦記は、12月1日に開催されたJ3第33節・YSCC対藤枝戦です。

【YSCC 3 – 0 藤枝】

この日はYSCCのホーム最終戦。三ツ沢公園陸上競技場での開催です。
自分はレッズユース出身のYSCC#11進昂平の姿を観に来たワケですが、結果として2ゴールの活躍。こちらとしては足を運んだ甲斐のある、満足感に充ちたゲームになりました。

YSCCが前半7分という早いタイミングで先制した後、22分に左からの折り返しにニアに入り込んだ進昂平が左足で決めて追加点。

32分には進昂平のミドルにワンタッチがあってのコーナーキック、ニアでそらしたボールを進昂平がファーポストギリギリのところで触る、フットサルでいえば「ファー詰め」のようなゴールで3点目。

セットプレイで引き倒されてPKを獲た#7宮尾が自分で決めたYSCCの先制点も、このセットプレイになったのが進昂平が受けたファウルからということで、実質、全得点に絡む活躍です。

今年は進昂平には幾つか「ファインゴール」といわれるものがあるようで、自分はネットの動画で確認しました。確かにそれらは素晴らしいゴールなのですが、進昂平の進昂平らしさは、この日の2ゴールのように、ボールに入っていく間合いの良さ、ディフェンスやキーパーより一瞬早くボールに触る、そういった動きから生まれるワンタッチでのシュートだと、僕は思っているのです。そういう意味でこの日の2ゴール、進昂平を堪能するに余りあるものでした。

他力ながらJ3優勝の可能性も残していた藤枝は、キックオフから攻勢に出てはいたものの、典型的な「流れに乗り損ねたゲーム」になってしまいました。
特に先制された直後の前半12分、クロスを#20森島の頭での落としを#7水野がシュートしたシーン、ボールはクロスバーを叩いて真下に落下します。これが分水嶺でした。ゴールに吸い込まれていれば、まったく別のゲームになっていたでしょう。
それでも藤枝は、試合を通してシュート23本・コーナーキック11本と押し込むのですが、ことごとくYSCCのキーパー#1趙天賜のファインセーブに阻まれます。
いわゆる「キーパーが当たっていた」というやつで、手元にメモしただけでも決定機のセーブが11回。文句なしのMVPです。

YSCCは昨年、非常に評価の高かった樋口監督が退任、FC琉球へと転出して、今期は新人監督のシュタルフ悠紀リヒャルトを迎えてのシーズンでした。
どんなサッカーになっているのか気にかかりながら、ここまで観戦の機会に恵まれなかったのですが、一見してなかなか面白いんじゃないか、という感想です。もちろん、良いサンプルに当たったということもあるでしょうが。
中盤ダイヤモンド型の4-4-2で、マイボールでは両サイドバックが高い位置を取り、人数をかけて前でサッカーをしていこうという姿勢が強く現れます。
この節を終えてリーグ5位の50得点という数字も納得ですし、一方でリーグ最悪の65失点という、リスクを背負って守備面に負担が増しているであろう部分にも納得です。
チームとしては守備面に課題があって、そこを克服すれば上位争いも期待できると……、まぁ、そんな単純なハナシではないのでしょうが、少なくとも進昂平にとっては、とてもいい巡り合わせだったのではないかと想像します。

さてこのゲーム、私としては進昂平を中心に追いかけましたから、藤枝については細かいところは見えていなくて、あとは「バック側の副審の大橋さんは、やっぱりカッコイイなぁ」というくらいの感想しかないのが申し訳ないところです。

今年のJ3の開幕節・藤枝総合で藤枝-熊本というカードを観戦したのですが、この時は藤枝のサッカーにいたく感心しました。そして、今年の藤枝は好成績を残すのでは…という予感があったのですが、概ねそれが的中する順位になりました。
この試合は運に見放される展開になりましたが、内容のあるサッカーをやって、結果もついてきているとあれば、当然、上のカテゴリーを目指す動きも出てくるでしょう。
藤枝の本拠地・藤枝総合サッカー場はJ2ライセンスは取得できませんが、改修・増築は可能な構造になっていると思うので、ライセンス問題も含めて、来年以降も注目しておきたいチームです。

【アニ山】大学サッカー観戦で、朝霞中央公園に行ってきました

どうも、ブクメです☆

台風19号に翻弄される週末になっていますね。土曜日は、大学サッカー観戦からの飲み会という流れで割と楽しみにしていた日だったのですが、ここまであからさまに台風が直撃する予報になれば、あきらめもつきますよね、ということで、家にこもって、結局そうなると仕事をしてしまうんですね、なんというか、そういう働き方なので、自然とそうなってしまいますw

そんな流れで、きっとアニ山さんも暇になったと思うので、記事を送ってきてくれました。

先週土曜日の大学サッカー(朝霞中央公園開催)の2試合ですね。実は、この日は、私もこの日の2試合目の東洋大学vs筑波大学の試合は、足を運ぶ候補に入っていたのですが、ちょっと諸々ありまして、なんというか、最初は、駒沢オリンピック公園総合運動陸上競技場のJ2の東京ヴェルディの試合を見ようと思い、車で足を運んでしまったら、想像以上の周辺と駐車場の混み具合で、こりゃ試合中停められないぞくらいの流れになり、今からなら朝霞中央公園に移動すれば、東洋大vst筑波大の試合が途中からでも見られるかなということで、移動したら、既に開始には間に合わない流れで、駐車場も停められないということで、時間が過ぎていくなかで・・・心が折れてしまいましたw

今日の予定に関してもそうですが、なんというか、自分の選択に対して流れが付いてこないというか、それも縁のあるなしなのか、よくわかりませんが、受け入れるようにしていますw

ということで、脱線しましたが、私が観戦できなかった朝霞中央公園開催の2試合についてのアニ山さんの記事です、どうぞ!

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。
さて、10月5日土曜日は、朝霞中央公園の陸上競技場で、大学サッカーの観戦でした。

関東大学サッカーでは、この会場は前期に一度(6月1日)使用していますが、昨年以前は開催実績がないスタジアムだと記憶しています。スタジアムマニアとしては、さっさと行っとかなきゃいけません。

この会場、大学サッカーの開催にはちょうどいいスタジアムです。
最寄駅から徒歩15分という距離感といい、ピッチも人工芝でコンディションは安定してますし。
先月訪れた奥戸スポーツ公園とスペックはそれほど変わりませんが、奥戸はメインスタンドが西向きであるのに対して、朝霞は東向きなので、観戦中に眩しい思いをすることがありません。
これって観戦者には結構大きいです。

バックスタンド側のフェンスに、「タダ見」を防ぐためにブルーシートが張り巡らされていたので、有料開催には手間隙がかかるのでしょうけれど、こういったアマチュアカテゴリーが有料試合に使いやすい規模の競技場を、埼玉県はもっと充実させてもらいたいものです。

【拓殖大 2 – 1 東京学芸大】

さて、第一試合は2部のゲーム。

拓殖が開始直後の#26田中幸大ゴールで先制、。学芸大は終始押されながら前半41分#11一木立一が頭で押し込んで追い付くも、拓殖が後半18分に#9長尾吉家が決めて勝ち越し、2-1となりました。

拓殖は昨年数試合見ていましたが、今年は初見。
ここ数年、拓殖大学は「やるべきことをやってくる」良いチームを作ってくるなぁ、という印象だったのですが、今年はサッカーに面白味が増してきています。
狭いスペースで繋ぎながら足下でボールを失わない。
速攻でもワンタッチのパスワークでディフェンスを外していく崩しで、特に#8奥村晃司、#9長尾吉家、#10小宮嶺を中心とした高い連動性が目を引きます。
拓殖大学は今夏の総理大臣杯に37年ぶりの出場を果しましたが、そういった結果がついてきているのも納得の内容でした。
個人的な好みでは、こーゆーチームに1部に昇格してもらいたいのですが、このゲームで言えば、一旦追いつかれる前に2点目・3点目と突き放さねければいけなったかったとは思います。学芸大キーパーのファインセーブが3つほどあったにせよ、昇格争いに加わっていくには、突き放して勝っていく力強さを身につけてもらいたいところです。

この後、Jユースカップや、各都県で高体連の選手権予選も始まり、日程が確保できるかわからないのですが、この試合を見ちゃうと、今年のうちにもう一度拓殖の試合に足を運びたいと、そんな気にさせます。

今季2部最下位と苦労している学芸大は悪くはないんですがね…。ものすごく大雑把に言えば、#7色摩雄貴頼りの攻撃になっていて、総合力の怖さというか、厚みのある攻めが足りないのかなぁと感じます。
そのあたり、チーム全体でのしっかりと組織感を構築していた拓殖との差が出た…そんな第一試合でした。

それと、学芸大OBの方々は落ち着きがあるというか、品が良いなぁ、と。
拓殖の勝ち越しは、微妙なコンタクトがノーファールで流れた末でのゴールだったのですが、スタンドの反応が非常に冷静でした。
「あれはファウルだろ…」みたいな小声のぼやき程度はあったのですが、これが失礼ながら(某大学)の試合だったらスタンドから怒号が飛び交っただろうな、と。
また、これも余談ですが、関東大学サッカー公式ホームページに掲出されているこの試合の公式記録なんですが、明らかに間違ってますよね?
拓殖でスタメンフル出場だった#10小宮が、記録上リザーブで途中出場もなく、さらにそれなのにシュートは2本ついてるという…

【東洋大 3 – 2 筑波大】

第二試合は、東洋が12分、21分と#11小林拓夢のゴールで先行。前半終了間際に#6渡邉陽のゴールで1点を返すも、後半10分東洋#10松崎快がドリブルで持ち込んでの1対1を決めて追加点。
終盤は足が止まった東洋に対して筑波が押し込んで、後半32分に#15池谷祐輔のゴールで1点差に迫るものの、東洋がなんとか逃げ切った、というゲームになりました。

この試合は、前節足利で観戦した両チームの対戦で、足利での出来映えをみた様子では東洋の勝機は少ないのでは…と予想していたのですが、残留にかける東洋がスタートからゲームを支配する流れになりました。
前節からスタメン4人を入れ替え、引き続き出場の選手も2人ほどポジションを組み換えて臨んだ今節。東洋は集中応援ということもあり、ゲームの入りは先週とは見違える勢いがありました。

前節リザーブで出場機会のなかった昌平高校卒の#23山下勇輝もボランチでスタメン。ポジション的に渡邉陽と対峙する場面がしばしばありました。早く捌くところ、と落ち着かせるところ、その流れを読む力というか感覚というか、その山下の能力が中盤の安定感をもたらしていたなぁ、という感想です。

ただ、全体的に飛ばし気味にゲームに入ったためか、後半25分以降は明らかに足が止まり気味で、最後の交代枠を使った後にディフェンスラインで2人が足を痙攣させていて、これは傍目のに「追いつかれるパターンだろ…」なんて思っていたのですが、ほんと、薄氷を踏むような逃げ切りでした。

筑波はどうしちゃったかなぁ、という前半で、特に2失点目は、右からのクロスに中央で#11小林を完全にフリーにさせてヘディングシュートを許してしまうという「らしくない」守備。
筑波は4‐1‐4‐1でスタートしたのですが、この失点後のあたりで、ワンアンカーだった#23知久航介が右サイドバックに流れて、中央には#6渡邊、#高嶺朋樹が落ちてくる4‐4‐2気味に組み替えてゲームの主導権を取り戻したのですが、ちょっと届きませんでしたね。

また、終盤に攻め立てる筑波が、早めに放り込みを選択しがちだったのですが、前述のように、東洋は少し早めから足が止まり気味で、守備ブロックの反応が鈍くなってきていたので、慌てずに地上戦、ドリブルでつっかけるなりの仕掛けで押してったほうがよかったのでは? というのが素人の感想です。

【アニ山】遠野でプリンスリーグ東北を見てきました(遠野-仙台育英)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。ちょうど、私は、日帰り強行で足を運んだ青森遠征だったのですが、アニ山さんは、その前日からプリンスリーグ東北の試合を観戦していたということで、その試合中心の記事とともに、プレミアリーグの青森山田高校vs浦和レッズユースの試合にも少し触れていますね。

試合最終盤の青森山田高校の決定機2つほどを上げて浦和レッズユースにとって幸運に恵まれた勝利と書いてありますが、その局面を切り取ればそうですが、この試合に関しては、浦和レッズユースの後半の攻めの中でも相手にとって幸運な形で失点にはならなかったくらいの決定機を浦和も複数作っていたよな~とか思いつつ、浦和レッズユースの話になるとこういうところで噛みつきたくなるのが私の悪い癖ですw

あとは、青森山田高校の選手の声をピックアップしての、浦和レッズユースでも、新体制になってから特に重要視されているコミュニケーションの部分。声のかけかたというのは、難しいですよね。本当に、同じ意図を伝えたいメッセージでも、その言葉の選び方だけで、相手にとっては、聴こえ方が全く違ってしまう可能性があるというケース。

あとは、ここ最近に限ったことではないのですが、アニ山さんが、足を運んだプリンスリーグ東北の試合で、特に育成の環境では、やってほしくない、応援する側の声のところでの、ちょっと困った方にも触れられていますね。

これって、本当に困ります。野次だったり思うままに自分の気分で空気を読まない声を出すとかのケースでは、その声自体が、空気を悪くするのと同時に、例えば、それを注意した人がいたときに、そこに対して、言い合いになったりして、より空気が悪くなることがあります。その点では、青森山田高校との試合の時は、純粋に試合を楽しむ空気と応援する空気で良い環境だったなと感じたりもします(こちらにとっては、結果も付いてきましたし。)

では、アニ山さんの記事です。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

9月15日のレッズユース・青森山田遠征にはワタクシも足を運んだんですが、後半終了間際での決勝点、得点に絡んだ選手の特長・良いところが繋がってのゴールで、高揚感のあるいいゲームでした。

今回のレポートは、その前日に立ち寄りました遠野運動公園でのプリンスリーグ東北・遠野高校-仙台育英高校のゲームについてです。
が、ちょっとその前に、青森山田vsレッズユースについてヒトコトだけ。

勝負はホントに紙一重で、時間帯は漏らしてしまったのですが、後半コーナーから#5藤原優大のドンピシャのヘディングが僅かに枠を超えたり、ロスタイムに入っての47分は#7松木玖生のシュートがバーを叩き、そこからのゴール前での混戦と、水際で凌いだシーンもあり、青森山田に先行されていてもおかしくない試合展開で、レッズユースにしたら幸運にも恵まれた勝利でした。

ただ、青森山田に「自滅」とまではいきませんが、自らリズムを崩した部分が要因としてあるような気がしています。
後半、青森山田のディフェンスラインを眼前に据えての観戦だったのですが、センターバックの#4箱﨑拓が周囲にかける声が、少しネガティブなニュアンスを含んでいて、そのコミュニケーションの過程で何人かの選手の表情が曇っていたように映りました。
具体的には「なんでやめちゃうんだ」とか「なに下を向いてんだ」なんて声なのですが、ちょっとミスをなじるようなトーンに聴こえてします。
やっぱり強い口調であっても、「最後までやれ」や「顔あげろ」と、【○○するな】ではなく【○○しよう】という【ポジティブな声掛け】に落とし込んでもらいたかったな、と、そんなことを感じました。

指摘内容自体は正しくとも、伝え方次第でプラスにもマイナスにも作用する。2年前の青森山田アウェイでは、キャプテンの小山内慎一郎君のコーチング・キャプテンシーに大変感心したのですが、思えば彼にはこーゆー違和感は受けなかったなぁ、と、試合を見ながら当時を振り返ったりしていました。


【遠野 0 - 2 仙台育英】

さて、前置きが長くなってしまいましたが、プリンスリーグ東北のゲームです。
遠野で行われるプリンスリーグで会場となるのは、『遠野国体記念公園サッカー場』と『遠野総合運動公園多目的広場』の2箇所のようです。今回は運動公園での開催です。

運動公園は、遠野駅から道のりで4キロほどあります。まぁ、それくらいなら、歩くのに苦にはなりません。
『遠野国体記念公園サッカー場』は2016年、岩手国体の折に人工芝を敷設し整備したグラウンドだそうで、こちらは駅から近くて1.5キロほど。
この日は、試合が10時半キックオフのところ、駅に6時半に到着してしまったのでやることもありませんから、国体記念公園のほうにも散歩がてら行ってみました。2面のうち1面はクレーですが、そちらも人工芝化されるそうです。

天然芝の『遠野総合運動公園多目的広場』は、野球場と兼用のレイアウトになっています。
実践学園の高尾グラウンドや、秋田県にかほ市のグリーンスタジアムを思い浮かべていただければ結構かと思います。
多目的広場の裏手には陸上競技場もあって、そちらでは同じくユースの県リーグが行われていました。陸上競技場もピッチは天然芝で、2~300人が収容できそうなメインスタンドも備えているので、観客としては陸上競技場開催のほうがありがたいですが、観客席のない多目的広場のほうで格上のプリンスリーグが開催されているのは、陸上競技場ではアップゾーンを土の上にしか確保できないためでしょうか。

さて試合のほうは、力量的には五分といった印象ですが、ツートップ、特に#10及川魁土に当てて、彼が前線で頑張ってゲームを作っていこうという遠野に対して、スピードに長けたアタッカーがいるものの、前にボールを運ぶ際に、ややアバウトな感じになってしまう仙台育英という構図で、立ち上がりから、やや遠野ペースで推移します。自分は遠野のサッカーのほうが好みなので、やや遠野の肩を持ちながらの観戦ですが、前半20分という早い段階で仙台育英が選手交代をしてきたことから見ても、その感想は大きくは外れていなかったと思います。
その交代が奏功したのか、徐々に仙台育英がペースをつかむ中、36分に右サイドから最後は中で、#16中山陸のシュートを#11豊倉博斗がコースを変えてのゴール。この右からの崩しがサイドバックの#18内山恵達と途中交代で投入された#14斉藤涼優とのワンツーによる突破で、ベンチの采配が奏功したカタチです。
これで流れがグッと仙台育英に傾きました。

後半の追加点は、遠野自陣中央で仙台育英#13吉田健太からチェックを受けた#8渡邉拓磨がボールをロストし、#13吉田健太がそのままシュートを打ち込んでのゴール。遠野は終盤、仙台育英ゴールに迫ったのですが、ゴールを奪いきれずにスコアレスのまま敗戦。遠野にしたら悪くない内容だったと思うのですが、勿体ない失点で、残念な試合になりました。

最後に余談になりますが、

遠野の地元の方で、OBなのでしょうか、ファウルでないちょっとしたコンタクトでも、やたらと「押してるじゃないかぁ」と叫んでいる観客がいらっしゃいまして、
まぁ、遠野に限らず、また、プロアマ問わず、そういったタイプの観客はどこにでもいらっしゃるのですが。

観客の少ない、ピッチに近い環境ですから、仙台育英のサイドバックの選手がその人に対して「うるせぇ、だまれ」と吐き捨てるシーンがありました。
観客のほうに顔を向けず発した言葉だったので、主審から注意を受けただけですみましたが。

その後も、2得点目の時に「ファウルだろ!」、「ファウルじゃねぇし」なんてヤリトリ?があって、僕はちょっと笑ってしまったのですが。

選手もよっぽどイライラしたんでしょうね。めっちゃ気持ちはわかりますが。

そーゆー意味ではレッズユースのゲームも決して恵まれた環境ではないのですが、応援しているようで実は場の空気を乱しているだけの行為はサッカーを取り巻くそこここに溢れているワケで、少なくとも育成年代のゲームに接する時は、少し考えてもらいたいものです。

 

【アニ山】西が丘でJ2リーグを観戦してきました(東京V-山口)

どうも、ブクメです☆

連続してアニ山さんから記事が届きました。アニ山さんの文章内でも触れられていますが、台風の影響が考慮されて3時間繰上りのキックオフと言うことで、当初は、私も、ユースS2の試合を観戦後に、西が丘サッカー場移動して観戦予定だったのですが、間に合わないということで断念した東京ヴェルディvsレノファ山口のJ2の試合ですね。

まあ、恨み節のような反応をアニ山さんにはしてみたものの、実際のところ、大阪から移動してのS2リーグ観戦で、そのS2リーグが思った以上の蒸し暑さで、体力的にかなり消耗していたので、この日の試合観戦は1試合で結果的に助かったかなと思いつつ。。

ということで、アニ山さんの記事です。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。
9月8日は久しぶりにJリーグを。西が丘で開催された東京ヴェルディ対レノファ山口のゲームを観戦してきました。

皆さんご存じの通り、
レッズユース出身の新井瑞希が、この夏、富山から東京ヴェルディに移籍いたしまして。

実は今年6月23日、金沢で北信越プリンスを見た帰りに、18時キックオフで富山のホームゲームがあり、ちょうど良い時間だったので「ちょっと新井瑞希でも一杯引っかけてから帰るか」てな感じで、もう一軒スタジアムに寄ってったのですが、新井瑞希はベンチ外でした。
まぁ、コンコースでサイン会をしていたので、新井瑞希自体は見られたワケですが。
今回はその時のリベンジになります。

で、皆さんご存じの通り、
9月8日は夜半から台風が首都圏を直撃したワケですが、前日の段階でキックオフ時刻が当初の19時から16時に繰り上げられました。
屋根のない西が丘ですから、使い捨てのレインコートなども用意し、天候の行方には気を揉んでいたのですが、3時間繰り上がったおかげで雨に打たれることなく観戦ができました。この運営判断はベターなものだったと思います。
ただ、それ故、来場できなかった方もいらっしゃいますが…。

【東京V 4 – 0 山口】

で、お目当ての#13新井は残念ながらベンチスタート。大勢が決したあとの後半40分からのinになりました。

あ、そうそう、新井瑞希の写真はとれませんでした。

当初、フォワードの#11ジャイルトン・パライバに代えての投入を準備していましたが、交代用紙を提出したところでボランチ・#20山本理仁の足が吊ったため、急遽彼との交代に切り替え。ボランチには左サイドハーフで出場していた#6井上潮音がスライドして、新井瑞希が左に入ります。
専門紙的に書けば「時間短く、評価なし」といったところでしょうが、その短い時間でも、決定機が2つありました。
カウンターで左を駆け上がり、パスを受けたところでカットインして中に。ほとんど同じようなカタチで、ひとつ目はシュートに至りませんでしたが、2つ目はシュートを放ちクロスバーの僅か上に外れます。
この2つ目は、決めなきゃいけない場面でした。

試合はヴェルディに新加入の外国籍選手、フォワード#11パライバと右サイドバック#31クレビーニョの能力の高さが際立つ展開になりました。
両者共にスピードあるドリブルがあり、この2人が揃う右辺からの仕掛けに山口の守備ブロックが苦慮します。
2点を先制された前半の段階からすでに、ファウルギリギリというか、ギリギリファウルというか、とにかく危なっかしい山口の守備対応でしたが、後半2分には遂に持ちこたえられず、ダメ押しのPKを献上。もうこの局面などは完全に格の違いを見せつけられた格好です。
#11パライバは、その自ら獲たPKを蹴らずの2ゴール1アシスト。前半19分の#6井上のゴールのアシストも、右サイドを抜けてディフェンスとキーパーの間をグラウンダーで通す精度の高いクロスで、独り舞台の活躍という感じでした。

プレイオフ圏から勝ち点を10ポイント離されるヴェルディは、残り試合でそこに追い付くかどうか微妙ではありますが、そこにリーチせんとする起爆剤を手に入れたのは確かです。

でも一方で、昔の「悪いヴェルディ」も見え隠れしたように感じます。特に前半ですが、パライバ、クレビーニョ共に、ファウルが欲しい場面でノーファウルとされ、イラつきを隠さないシーンがありました。
この日は早い時間帯に先制し、理想的に追加点を重ねた「楽なゲーム」でしたから、あの程度すみましたが、スコアレスやビハインドという厳しい状況ではどうなるでしょうか?
選手がイラつき、空気を悪くし、自滅を招く……かつてあったそんな姿が思い起こされます。今後のヴェルディに対して、そんな第三者的な興味を抱きます。

もうひとつ、僕は同行者に指摘されるまで把握してなかったのですが、#20山本理仁はまだ17歳なんですね。
前半は4-1-2-3のワンアンカー、後半は4-4-2気味にしたのでダブルボランチの一角、中盤の要衝といえるエリアを任されていたのですが、そのポジションを遜色ないというか、落ち着いてこなしていきます。彼もまた、そう遠くない将来に上のカテゴリー、外国のリーグへと飛躍していくのでしょうが、ヴェルディにまた楽しみな若手が出てきました。
ファンクラブ特典の招待券が1枚余っていて、今年はもう1試合ヴェルディ戦に足を運ばないといけないのですが、その際は、この山本にフォーカスして観戦してみたいと思います。

【アニ山】プリンスリーグ東海・富士市立-藤枝東を観戦してきました

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。9月7日ということで、時間は前後しますが、私も大阪に向かって友人の余った18切符を使った楽しい電車の旅をしていた同路線を利用してのアニ山さんは、富士市立高校へプリンスリーグ観戦に行っていたようです。

静岡方面の高校の情報は、まったくないので、アニ山さんにお任せですw

では、どうぞ。

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

先週末の段階で、18きっぷが1日分あまっておりました。9月10日の使用期限までに、これを使わねばなりません。

9月7日・土曜日は、自宅から始発電車で出発すれば、仙台スタジアムでの【ソニー仙台vsFC大阪】 、豊橋市民サッカー場での【マルヤス工業岡崎vsホンダロック】なんていうJFLのカードも日帰りできる範囲でありまして、そちらのほうが費用対効果が高いというか、18きっぷを最大限に活用できたのですが、前の日の夜、お酒のお付き合いがあったため、もう、朝は起きられませんでした。

そんなこんなで、9月7日は富士市立高校グラウンドでのプリンスリーグ東海・第13節、富士市立vs藤枝東の試合を観戦してきました。
富士市立は16時キックオフでしたから、出発は11時で間に合います。富士市立を訪れるのは今年2回目ですが、静岡東部のチームが所属していると、関東の人間としてはプリンス東海の観戦しやすくなるので、大変ありがたいです。

【富士市立 0 – 2 藤枝東】

さて、ゲームのほうですが、
富士市立の、狭いエリアでボールを失わず、窮屈なところでも細かく丁寧にボールを繋いでいくき、そして個々が献身的に動くという、テクニカルでかつ連動性のある、個の力と組織力が融合する面白味のあるサッカーは相変わらず。
一方、藤枝東の状況判断に優れた試合運びをもさすがで、やっぱり、こう、サッカー的なインテリジェンスを感じさせます。

試合が動いたのは後半頭。
藤枝東は前半40分に負傷の影響で#9新堀祐生→#15前原乙仁という交代があったのですが、さらにハーフタイムに#13斎藤仁→#4稲葉楽と入れ換えます。
#13斎藤は4-1-2-3の右ワイドで、再三裏をとる仕掛けをみせていて、素人目には充分機能しているように見えたのですが、彼に代えて#4稲葉を投入し右サイドバックへ。スタメンで右サイドバックの#2遠藤亮太を前に出して右ワイド、と配置を組み換えます。

そして、この采配がハマりました。

後半4分、ハーフェーでボール奪った#10坂本康汰が大きく右に振り、それを受けた#2遠藤のクロスを#8栗山且椰が中で落とし、最後はオーバーラップした#4稲葉が狙い澄ましたシュートでゴール。
直後の5分にも#2遠藤のクロスに#15前原がダイビングヘッドで、畳み掛ける追加点。
ポジションを移した選手、途中出場の選手が軒並み得点に絡みます。

先制点の起点になった#10坂本も、#2遠藤へのロングパスは振り向き様のノールックといった感じで、視野の広さというか、空間の把握が凄いなと唸らせるプレイでした。

富士市立は、前半のいい時間帯に先制できなかったのが残念。特に、#5青木一真のシュートがポストに嫌われた前半19分の場面は完全に崩した決定機で、「これが決まっていたら、また別のゲーム」というヤツ。0-2のスコアで迎えた後半20分には、藤枝東のボールロストから富士市立#7仲澤俊輔、#11遠藤克樹が立て続けにゴールに迫った場面もありましたが、最後は藤枝東のディフェンス(恐らく#6浦部舜?)が最後はゴールマウスでスライディングしてシュートを弾き返すというファインクリアに阻まれ、ここでも流れを引き寄せることが出来ませんでした。
また、富士市立はエースの#10勝亦健太が見せ場を作れなかったかな、という感想です。
前半は、キーパー正面をついたり、枠をとらえきれないシュートはありながらも、決定機には至らなかったかな、という感じ。2点を追い掛ける展開となりフレッシュな攻撃陣が投入された中終盤には、右に開いたり、トップ下かボランチ辺りまで降りてきて、タメを作りながら攻撃の起点になる動きも模索しましたが、藤枝東に上手くいなされ、抑えられた、そんな印象です。

前半は富士市立が支配する時間帯が多かったと思いますが、終わってみれば名門校の勝負強さを目の当たりにしたゲームでした。

最後に、5月に富士市立を観戦した際も同様のことを記しましたが、富士市立のキーパー#1船山蒼太のコーチングは素晴らしいと感心します。
単にディフェンスブロックの修正・調整にとどまらず、攻撃も含めたチーム全体を見通しての声が飛んできます。ピッチに監督がいるような質のコーチングです。
もちろん、負け試合で、かつ後半立ち上がりの「2分間で2失点」という失点の仕方の悪さもあり、手放しでは誉められませんが、極端なハナシ、彼のコーチングを聴くだけでも富士市立まで足を運ぶ価値があると思いますので、ユース年代の観戦がお好きな方には是非富士市立のゲームをお薦めしたいと思います。

【アニ山】国体ブロック大会・少年男子を観戦してきました(埼玉選抜ー千葉選抜)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。和倉ユースの最終日の8月10日から3日間の日程で開催された浦和レッズユースの1年生も多く参加している国体出場をかけた埼玉県選抜の戦いとなるミニ国体ですね。こちらにも足を運びたいとは考えていたものの、一つも行けませんでした。

なので、何も語れませんので、足を運んだアニ山さんにお任せします!

では、どうぞ。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です・
今回は8月10日、国体ブロック大会・少年男子の観戦に、市原臨海競技場に行ってきました。

ジュニアユースをほとんど見ない自分にとっては、U16選抜のこの大会は【どのチームに、どんな1年生がいるか】を確認するためにも、足を運んでおくべきなんでしょうが、自分は仕事柄、一般的なお盆休みとは休暇がズレてしまうことや、なかなかアクセスがよろしくない会場の開催が多い…なんてこともあり、結構久しぶりのブロック大会です。埼玉開催だった2015年以来、4年ぶりになります。

【埼玉 2 - 3 千葉】

埼玉は4-4-2。
キーパーに#1西村遥己(昌平)。
ディフェンスラインが右から#2田島魁人(昌平)、#13大井勇人(大宮A-u18)、#4工藤孝太(浦和R-Y)、#5大野海翔(浦和R-Y)。
ボランチに#7高橋愛翔(大宮A-u18)と#8島垣翔(浦和R-Y)。
ハーフが右に#6戸田大翔(浦和R-Y)、左に#9山田結斗(大宮A-u18)。
ツートップが#10高橋悠(浦和R-Y)と#11山崎倫(大宮A-u18)。

千葉のスタメンは、キーパー#1近野勝大(柏R-u18)。
ディフェンスが右から#16夏山響生(市原千葉-u18)、#5大和優槻(柏R-u18)、#4田中隼人(柏R-u18)、#2伊達由太嘉(柏R-u18)。
中盤に#8坪谷至祐(市立船橋)と#6尾形陸(八千代)。
2列目が右に#3平良碧規(市立船橋)左が#13大輪昂星(市立船橋)。
フォワードが#7山本大輝(市立船橋)と#9真家英嵩(柏R-u18)で、ここが縦の関係になるので4-2-3-1かなぁ、という感じ。

ゲームは8分、ペナルティエリアに入ったところでパスを受けた#10高橋が右前に流れながらディフェンス2人を振り切って、逆サイドのポスト際に狙い澄ましたゴールで埼玉が先制。
11分にはコーナーキックから#4工藤がドンピシャのヘディングで追加点と、レッズユース勢の活躍で埼玉ペースで入って行くのですが、前半15分あたりから千葉が攻勢を強めます。
17分に#3平良からのクロスがゴール前で混戦になり、#7山本が拾ったボールを最後は#9真家が豪快に蹴り込んで2-1。

後半になると埼玉が前で起点を作れない展開となり、11分に埼玉のクリアが中途半端になったところを#13大輪が拾い、中央でフリーになった#7山本に繋いでの同点ゴール。
後半ロスタイムには埼玉がPK戦を見据えてキーパーを#12松葉遥風(昌平)に交代していたものの、後半ラストプレイでペナルティエリア直前正面での千葉のフリーキック、バーを叩いた跳ね返りを途中出場の#14藤谷敦也(市立船橋)が頭で押し込んでの決勝ゴール。3-2で千葉の勝利となりました。

埼玉はハーフタイムで左サイドバック#5大野に代えて#15川辺球尊(大宮A-u18)を投入。川辺は一列前に入り、#9山田が最終ラインに落ちてきます。
また、同点に追い付かれた直後の後半13分には#10高橋outで#3大塚天翔(正智深谷)がin。大塚はセンターバックの間に入り、3バックにシフトします。

後半、埼玉が前で起点を作れない展開となったと書きましたが、結果的には交代によるシフトチェンジがそれに拍車をかけてしまったように思います。
左サイドバックの交代は、対面する#3平良の突破に手を焼いていましたから、その対応。3バックへのシフトは、3-4-3と3トップ気味にして前に重心を置こうということでしょうか。
それぞれ頷けるのですが、しかし前への推進力が失われるカタチになり、3バックにしてからは5-4-1に押し込まれて一層ゲームメイクに苦労します。3バックに有りがちな悪い面が出てしまいました。

また、選抜チームなので仕方ないのでしょうが、攻守共に連携がちぐはくな部分があり、リズムに乗りきれない場面も幾つか。
一方、千葉は攻撃陣、特に#7山本と#9真家のコンビネーションは目をひきました。真家はディフェンスを背負ってキチンとボールが収まり、振り向いて勝負ができ、また裏に抜けて受ける能力もある。山本は2列目に引きながらボールを受けて起点になり、高いキープ力で仕掛けてくる。その2人が中心となって連動性のある崩しを試みてくるので、チームとしての印象は、千葉が一枚上手だったなぁ…といった感想となります。

そんなこんなで、内容に優った千葉の勝利は妥当なのですが、埼玉の失点場面だけにフォーカスしてみると、守備ブロックがバタバタしたところでの失点、あるいは決勝点は、無駄なファウルが2つ続いてのフリーキックからと、勿体無かった、もう一つ集中していたら凌げていたのでは…と、残念な思いもあります。

また、前述のように、埼玉は終了間際にPK戦を見越してゴールキーパーを交代していましたが、スタメンの#1西村遥己は流れの中からしっかりとした反応でシュートセーブを繰り返し、非常に高いパフォーマンスを発揮していました。#12松葉はその西村を抑えてPKには自信があるということでしょうから、それならばPK戦まで見たかったなぁと、一観客の勝手な心残りです。
今年の埼玉選抜は、ゴールキーパーは2人とも昌平高校から選出ということで、昌平は昨年からAチームのゴールマウスを守る3年生の牧之瀬皓太であり、その前は3年間不動の守護神だった緑川光希と能力の高いキーパーが育っていますが、来年以降も楽しみな素材が控えているようです。

【アニ山】インターハイに行ってきました(後編)・初芝橋本-高知/北越-青森山田

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。インターハイ観戦関連の記事の第2弾ですね。沖縄県には、高校生の頃に修学旅行的な形で行ったことはあるものの、サッカー目的で足を運んだことがないため、いくつかのスタジアム名が出てきますが、私としては、一つもピンときませんw

そして、実は、インターハイの経過はほとんどチェックしておらず、この記事を持って、青森山田が敗れたことを知ったという程度の本当に情報を追えていません。この記事をアップする前に、そういえば、どこが優勝したのだろうと調べてみたら、正に今日が決勝で、桐光学園が優勝したのですね。

なので、あまり記事の内容に反応できていないのですが、記事の最後の方にあった新潟勢の台頭のところで新潟明訓高校が出てきて、浦和レッズユースBが参加した水戸ホーリーホックユースカップで、総得点差で浦和の1位通過を阻まれた相手で結局、決勝まで進んでいたんだよな~、なるほど新潟勢が台頭は、よくわかる話だと思った感じです。

では、アニ山さんの記事です。どうぞ。

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。
さて、沖縄インターハイ観戦記の後編、7月28日(日)観戦分です。

この日は19時那覇発のフライトで成田に戻る予定です。14時前には試合が終わるとはいえ、何かトラブルが起こると嫌なので、比較的バスの便が多くアクセスしやすい、那覇市の南東隣、南風原町にある黄金森公園陸上競技場を選択しました。

バスの便が多いと言っても最寄りではなく、少し離れたところに多くの路線が経由する停留所「兼城十字路」があります。そこからスタジアムまでは徒歩で15分ほど。
ただし、自分は25分ほど歩く破目になりました。いや、迷ったワケではないのですがね。
プリントアウトした地図を持っていたのですが、キチンと見ずに、なんとなく最短距離を行こうとしたため、スタジアムの裏手の山道に入ってしまいました。
入口は整備された遊歩道という雰囲気だったので油断をしていたのですが、「黄金森」というだけあって、進むにつれ鬱蒼とした森の中を行く、かなり急な上り坂になります。頂上近くで視界も開けてくると、今度はスタジアムに向けて階段をひたすら降りていかなくてはなりません。結果的には大きく遠回りした上に、スタジアムの裏手の山をワザワザ超えてくる格好になりました。
遊歩道の入り口に『ハブに注意』なんて看板があったので、そこで恐れおののいて引き返し、地図を確認していればコンナコトにはならなかったんですけどね。

【初芝橋本 1 – 0 高知】

大まかな印象では、パスで繋いでいく高知と、ドリブルでボールを運んで突っかけていく初芝橋本という構図の試合。

高知高校は、このゲームを見たところでは、左利きのアンカー・#5小黒大翔がキーマンという感じがしました。
中央で細かくボールを動かしながら、#5小黒に入ったところで機を見てフリーになった選手などに大きく小さく散らしていきます。この視野の広さと間合の良さ、そして配球されるロングボールの正確性から、能力の高い選手だということが感じられます。
高知高校は後半21分にPKで失点しますが、追いかける展開になって#5小黒を前線左に上げてきましたましたが、これもチーム内での評価の高さを反映するような采配です。
レッズユースでいえば、井澤春輝のような信頼の置かれ方…と喩えるとわかりやすいでしょうか。

前線は3トップ気味の位置取りをしますが加えてトップ下と両サイドバックが流動的にボールを引き出していきます。
もちろん受けに回ることも多いのですが、前を向いてゲームを作れている時間帯では、前日の2回戦で埼玉代表・西武台を4-0と大差で下している勝ち上がりもなるほどと頷けるところです。

【北越 1 – 1 (PK 5 – 4 )青森山田】

このゲームの最大のポイントはやはり、1-1のスコアで迎えた後半37分、青森山田の決定機でしょう。
相手コーナーキックをクリアしてのカウンターでキーパーと1対1となった場面で、#17タビナス・ポールがシュートを大きく外してしまいます。
時間帯的にも、もう勝負を決めるゴール…になるハズでした。

後半17分から投入されていた#17タビナスは、このプレイの直後に交替を命じられます。監督の心中が窺われる采配です。

タビナスと対峙した北越キーパー#1平山颯太の間合いの詰め方が巧かったこともあるでしょうか、それに対してタビナスが若干慌てたようにも映りました。

さて、試合を通してみると青森山田がとてもギクシャクした、北越が自分のサッカーをやりきったというゲームで、結果PK戦で北越が勝利しましたが、内容面をみると妥当な結果に落ち着いたのではないかと思います。

北越が後半13分に先制。後半18分に青森山田がセットプレイで追い付く…という得点経過なのですが、このスコアが動く前に青森山田としては2度ほど危うい、命拾いしたというシーンがありました。
一度目は前半15分、北越#11田中翔がエリア内でボールを受けて切り返しに対たところ、青森山田ディフェンスのチャージがファウルの判定でPK。これを北越キッカー#9庄内碧がポストに当てて決められず。
二度目は後半7分、北越が中央から#12五十嵐翔のスルーパス、#5藤吉玲依が完璧な受け方をみせてフリーに。さらに落ち着いてキーパーも交わし、角度のないところからマウスにボールを流し込もうという絶体絶命の局面。ここでディフェンスがスライディングで戻りボールを跳ね返します。

青森山田は前後半ともクーリングタイムには、監督から非常に厳しい口調の声がかけられていました。内容はハッキリとは把握できませんでしたが「やっていない」、「闘っていない」という趣旨のものだったと思います。

一方の北越はピッチ上でも【やれる・勝てる】とボジティブな声が飛んでいました。パスワークで相手を振り回し、最後のキメのところではスルーパスに対して斜めに入る動きでディフェンスの裏を取るなど、連動性の高い仕掛けで青森山田の守備ブロックを翻弄する時間帯もあり、また、ルーズボール、セカンドボールが北越に収まる場面も多く、良い流れに乗ったチームと歯車が噛み合わずに悪循環を起こしてしまったチームの典型的な側面も顕れていました。

それにしても、昨今の新潟県のユース年代の充実ぶりはすごいなぁ、と。
この北越をはじめ、昨年度の選手権で見た帝京長岡、また、これはTV中継での確認でしたが北信越プリンスを制してプレミア参入戦に挑んだ新潟明訓と、それぞれなかなか面白いサッカーをやってきます。
これも北信越プリンスによる高いレベルでの切磋琢磨の効果でしょうか。

【アニ山】インターハイに行ってきました(前編)・帝京大可児-徳島市立/丸岡-矢板中央

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きましたよ。昨年に、高校サッカーのインターハイが沖縄開催と聞いた時には、かなり行きたい気持ち強くなっており、更に、知っている選手もそちら方面のチームに入ったなどもあったのですが、結果的にいくつかの条件が重なり、沖縄に行くモチベーションを行動まで移すところまで届かずでしたが、アニ山さんは、宣言通り、しっかり沖縄に足を運んでの試合観戦ということで。

会場の選び方は、相変わらずのアニ山さんらしさが出ていますね。

ということで、アニ山さんの記事です、どうぞ!

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。
さて、この週末はインターハイの観戦に沖縄に行っておりました。
男子の1回戦に合わせて金曜日・26日から二泊三日で沖縄に入ったのですが、初日は那覇空港着が午前11時。その日はとにかく最もスムースに移動できる会場に…ということで、西原町民陸上競技場にまいりました。それでも同会場にたどり着いたのは第2試合(関大一高vs米子北)前半終了間際となりました。
ただ、自分の到着前にはかなり強めのニワカ雨があったようで、それはそれでラッキーだったかもしれません。

さて、しっかりと観戦できる2日目ですが、カード的には1回戦で星稜を破った水戸商業と富山第一、青森山田と大津という2試合がある吉の浦公園ごさまる陸上競技場が気にかかったのですが、スタジアムマニアの発想としてはFC琉球がJFL時代に使用したスタジアム・北谷陸上競技場を潰しておきたいという思いもあり、悩んだ挙げ句に北谷を選びました。

北谷までは那覇のバスセンターから45分ほど。運動公園の最寄りの停留所は運行本数が多くないので、少し離れた国道58号線を走るバスを利用しました。
自分は「謝苅入口」という停留所で下車しましたが、陸上競技場は運動公園の一番奥にあるので、バス停から徒歩10分といった感じでしょうか。

大きめのメインスタンドが東側を向いていて夏の沖縄の陽射しを正面から受けるのには難儀しましたが、スタンド最上段から外を眺めると、この海が広がります。


【帝京大可児 0 – 0(PK 4 – 5 ) 徳島市立】

2回戦・北谷会場の1本目は帝京大可児と徳島市立の対戦。
帝京大可児は4-4-2、徳島市立は少しシステムがはかり辛かったのですが、恐らく4-3-2-1のツリー型で、相手ボールで左ハーフの#9木村広也が落ちてきて5-4-1的なバランスを取っていたのではないかと思います。

徳島市立の相手ボールに対するアプローチが積極的で、徳島市立ペースでゲームは進んみますが、前半14分に大きなチャンスが訪れます。
帝京大可児センターバックの足元の処理が乱れたところ、徳島市立#7槇野秋也がスチール。そのまま持ち込んでキーパーと1対1になりますが、フェイントでキーパーも交わそうとした#7槇野のステップに帝京大可児のキーパー#1安江翼が見事に対応してボールを抑えます。

この辺りを境に、今度は帝京大可児が前でゲームを進め出します。19分には#14横井内壮が真ん中から左に叩き、フリーになった#7関根空がシュートを放ちますが、惜しくも外。

徳島市立の対人に強く、球際にしぶとい守備に対して、帝京大可児がそれを背負って、いなしながら、どのように前を向くシーンを作れるか…という構図になっていきますが、それ以降は双方ともシュートらしいシュートもなく、スコアレスで70分が終わります。
後半ロスタイムにはPK戦に備えて、両チームともゴールキーパーを交替しただけあり、徳島市立#17米田世波が3本、帝京大可児の#17牧田修希が2本セーブ。牧田は他に触りながらもゴールとなったのが2本あり、帝京大可児は本当に惜しくもの敗退です。

帝京大可児は前述の前半19分#7関根のシュートの直後にクーリングタイムに入ってしまったのがツキがなかったか(この試合はクーリングに入る時間が少し遅れた)。それまでの5分間ほどは流れを引き寄せていたのに、再開後は徳島市立がリズムを取り戻してしまいました。
35分ハーフのゲームは、ただでさえマネジメントが難しいと思いますが、さらにクーリングで5分程度、飲水で1分程度の中断が入る。熱中症対策なので仕方ありませんが、前後半がさらに【15分-10分-10分】と3つのピリオドに分割されてしまうと、従来のサッカーとはまた違ったスポーツにも感じてしまいます。

徳島市立は、スタメンキーパー#1中川真が安定。クロス、セットプレイを中心にカバーエリアの広さを発揮し、帝京大可児はペナルティエリア内のハイボールはノーチャンスといった感じでした。
フィールドプレイヤーでは中盤の#5川人太陽。攻守に存在感がありましたが、特にディフェンスでは最終ラインの前で攻撃の芽を摘み取り、チームに好循環をもたらす働きぶり。
もうひとり、右サイドバックの#6平佑斗も、クサビのパスに対しての反応がよく、そのボール奪取からオーバーラップで攻撃の起点になっていましたが、ひとつ残念だったのは、クロスやスルーパスなど最後の部分に精度がなかったこと。もう少し丁寧に可能性のあるボールを供給できていれば、徳島市立は70分で勝ちきれていたのでは、とも思えます。

【丸岡 1 – 1 (PK 3 – 2 )矢板中央】

丸岡高校は、北信越プリンスでの戦績からは好調さが窺え、見ておきたいと思っていたチームでした。
この試合も両チーム決め手を欠いたというか、なかなかシュートまでいけない序盤になります。
矢板中央が前半28分と早めにフォワードを交替。#11大貫翔平out #9多田圭佑inと手を打ってきますが、この辺りからやや矢板中央寄りに流れが傾きます。
後半クーリングタイム前には立て続けにシュートまで持ち込み矢板中央が優勢にゲームを進めていたのですが、後半26分に左サイドを突破した丸岡#11明間希からのクロスに合わせた#7中村晃大のヘディングがバーを叩いて内側に吸い込まれ、押されていた丸岡が先制。
しかし直後に矢板中央#7靏見拳士朗がフリーキックを直接決めて同点。矢板中央の底力を感じさせます。

第2試合もPK戦にもつれ込みますが、こちらも充実のPK戦でした。
丸岡#1倉持一輝、矢板中央#1溝口陽日ともに2本セーブ。最後矢板中央は5人目のキッカーがバーに当てて丸岡の勝利。

PK戦自体、緊張感がみなぎり引き込まれるものですが、2試合とも両チームのキーパーの反応が素晴らしく、見応えのあるPK戦でした。

【アニ山】クラブユース選手権を見てきました(東京ヴェルディユース対大分トリニータU-18)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。意見が割れても良いので、浦和レッズユースの試合を見た記事も書いてほしいようなニュアンスのことを話したような話していないようななのですが、頑なにかぶった浦和レッズユースの試合の記事はかかないということのようです残念w

ということで、今回は、クラブユース選手権の初日の別会場の試合の記事をいただいています。

そういえば、ちょうど、今日の宮城総合でのユースの試合を観戦してから帰りに、アニ山さんが記事にしている試合の会場となった伊勢崎華蔵寺の敷地の前を車で通りました。車での移動と言うのは便利なのですが、こんなところにこんな施設があって、そこにサッカーグラウンドもあるというのに、これまで何年もその前を通ったことがあっても素通りしていたんだなと感じます。徒歩移動の魅力、自転車移動の魅力、スピードがゆっくりな方が見える景色もあるんですよね・・・と、どうでも良いことを書いたところで、アニ山さんの記事に移りますね。

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

さて、クラブユース選手権が始まりました。
大会初日の7月21日は、自分もブクメ氏と共に、前橋フットボールセンター(下増田)Bコートで11時から行われたレッズユースvs松本山雅ユースを観戦したのですが、それに先立つ第1試合は、自分にとって未踏の会場・伊勢崎市華蔵寺公園陸上競技場で行われた東京ヴェルディユースvs大分トリニータU-18の試合を見ることにしました。

今年の大会では富士見総合グラウンドが会場から外れ、この伊勢崎華蔵寺が新たに加わりました。バックスタンド後方には遊園施設があって、ゆっくり回転する観覧車や時折運行されるジェットコースターを眺めながらのサッカー観戦です。

来年のインターハイは群馬開催になります。例年並の大会規模であれば10面程度のピッチを確保しなくてはいけませんから、この華蔵寺もサッカー会場になるのでは、と予想しています。
伊勢崎駅から華蔵寺公園までは2キロ弱。駅前から真っ直ぐ一本道なので、徒歩でも苦ではなく、群馬県内のスタジアムでは最もアクセスが良いのではないかと思います。僕は試合後すぐに前橋・下増田まで移動する必要がありますから、折り畳み自転車を担いで朝イチの東武電車で伊勢崎駅に向かいます。
また今年のクラブユースは、第1試合のキックオフが15分繰り上がり8時45分。第2試合は据え置きの11時開始ですから、インターバルが長くなり、ハシゴ観戦には幸いです。華蔵寺-下増田間は道のりで4キロほど、かつ、とても緩やかな下りが続くので、下増田には10時半に到着と、時間的にも体力的にも大変余裕のある移動でした。
ハシゴ観戦趣味のある方には、このルート、お勧めしたいと思います。

【ヴェルディユース 0 – 1 トリニータU-18】

ヴェルディユースは2月の東京都U17以来の観戦になります。
その時と比べると、4-1-2-3という布陣は変わらずですが、センターバックだった#3藤田譲瑠チマが一列あがってアンカーに。逆に2月にアンカーだった#5がセンターバックに下がっています。これはひとつ前で強く弾き返そうという意図に加えて、試合開始早々に見せたように、藤田は前に顔を出した時に強いシュートを撃てるので、その面白味をみてのことかなぁ、と想像するところです。

大分はシステムが取りずらかったのですが、おそらく3バック…というか5-4-1のように見えます。両サイドでスローインを担当している選手から判断すると4バックか? とも思えるのですが。結局、自分の手帳には3バック・4バック両建てで記入しました。

試合は、大分がマイボールでワントップの#18小浜耀人に当てて攻撃のリズムを作ろうとする場面もありますが、大まかに言えばヴェルディがポゼッションでゲームを支配し、トリニータがボールホルダーに早いチェックをかけて高い位置からの攻撃を狙う…という流れになりました。
大分は前線からのプレスが効果的で、特にトラップが乱れたところなど、狙いどころが的確。2列目の#9豊永拓弥あたりが起点となり、大分も悪くはないな…という感じなのですが、仕掛けやラストパスの狙いどころ、ヴェルディのほうがひとつ精度が高く、五分五分の流れでありながら、結果ヴェルディのほうにより強い「ゴールの匂い」が感じられる展開になります。

そんなこんなで、感覚的にはヴェルディが一枚上手かという印象だったのですが、大分の勝因はなんといってもキーパー#1木戸雄登の活躍でしょう。
前半14分にはカウンターからヴェルディ#10松橋優安、31分には#11遠藤海斗と、それぞれ一対一の場面をセーブ。後半にも14分に#10松橋、7天満恭平と繋いで最後は#14阿野真拓がフリーで放ったシュートを防ぎます。1点リードで迎えた後半26分には中央での細かいパスワークから#10松橋のラストパスを受けた#3藤田のシュートをセーブしてコーナーに逃れます。特にここは、ヴェルディが完璧に崩したシーンで、これでゴールが奪えなければ致し方ないという感じです。

大分のゴールシーンは、#11西城響也の左からのクロスに#9豊永を経由して#18小浜の頭。これをヴェルディのキーパー#12小原諒万が弾くのですが、こぼれ球を#18小浜が押し込んでのゴール。大分にしたら、ここまであまり可能性のあるラストパスが配球できていなかったのですが、ここでは精度のいい折り返しが入ってきた、また、こぼれ球が小浜の足元に流れるという、運不運もある紙一重のゲーム。
親御さんたちは気が気ではないでしょうが、僕のような第三者にはとても楽しめる内容でした。

【アニ山】千葉県大学サッカーリーグをみてきました(城西国際大学-千葉商科大学)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。6月30日の浦和レッズユースvs柏レイソルU-18の試合で、日立柏サッカー場でアニ山さんに会ったので、特に聞きはしませんでしたが、15時キックオフの試合で、傾向からすると、午前だったり、午後一番とかの、このエリアのどこかの試合には足を運んでいるのだろうなと思いましたが、やはりそうでした。

千葉県大学サッカーリーグの観戦と言うことで、昌平高校方面を多く観戦しているアニ山さんが昌平高校卒業生関連に話題を置く内容になっているところで、私としては、「城西国際大学には、今日年まで浦和レッズユース出身の高須雄大がいたな」くらいの情報しか浮かびませんでした、すみませんw

私自身は、ユースが新体制で完全サポートしたい形になり、浦和レッズのアカデミーの中でもユースに完全に軸足を深く突き刺すような流れになるので、他方面の情報は、今後は、よりアニ山さん依存になりそうです。

ということで、記事をどうぞ。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

前回、ブクメ氏から「アニ山は観戦の幅が広い」的なコメントがあったのですが、全然そんなことはないのです。恐縮しきりです。
自分はジュニアユースは年間2~3試合しか見ませんし、レディースも5~6試合程度。社会人の地域リーグにも殆ど足を運びません。
レッズユースを軸に高校年代のゲームに偏っていて、これではいけないと思い立っては、時間をみつけて大学サッカーやJリーグのゲームを覗きに行っているような状態です。

さて、そんな偏食の激しい僕のサッカー観戦メニューにおいて、レッズユースの次に頻繁にお目見えするのが昌平高校の試合です。
ここ数年の昌平高校の観戦数は、2015年が9試合、2016年11試合、2017年15試合、2018年10試合でした。今年は関東大会・総体予選と早いラウンドで姿を消してしまったこともあり、まだ3試合しか観戦できていませんが。

で今回は、昌平高校2017年度の卒業生で、城西国際大学に進んだ河合友也君の姿を見に、千葉県大学リーグにやってきました。

河合君は高3時にはレギュラーをとるには至らなかったのですが、ボランチやセンターバックをこなす守備ブロックのスーパーサブ的な存在で、出場機会が少ないながらもピッチに立つとソツのないプレイを見せてくれていました。
S1リーグの終盤に大学入試と日程が重なったセンターバックのキャプテン・石井優輝君を欠く試合があったのですが、「あ、でも河合くんがいるから大丈夫だな」と安心した記憶があります。

会場は柏市内に新設された江戸川大学の人工芝グラウンドです。
柏駅から北に4キロ、柏市立病院の裏手にあります。柏市立病院までは休日の日中でも1時間に3本程度バスの便があり、かなりアクセスが楽な部類に入ります。病院前の停留所から5~6分歩くと、今年4月にオープンということで、真新しいピッチが2面、眼前に広がります。

数年前のことですが、都県大学リーグをフォローしている友人から千葉県大学リーグの様子を聞いたことがあって、その時は、「中央学院・国際武道・明海・城西国際の4強に加えて、最近は帝京平成大が強化してきている」という話でした。現在の勢力図は帝京平成が息切れをしてしまったのか2部に降格してしまって、かわりに江戸川大が台頭。昨年はその江戸川大が県リーグ制覇と、群雄割拠に拍車がかかっているようです。
この日は11時半キックオフの【城西国際大-千葉商科大】のあと、14時から【江戸川大-国際武道大】という上位校同士の対戦もあり、相対的な力関係の確認のためにも是非おさえておきたい試合だったのですが、自分はレッズユースのゲームのある日立台に移動しなければいけないので、第1試合のみの観戦です。

【城西国際大 7 – 0 千葉商科大】

さて城西国際大-千葉商科大の対戦ですが、河合君を中心に見ていたのでゲーム自体の感想はアッサリとです。

相手の千葉商科大が今年1部に昇格してきたチームということもあり、城西国際が前半4分に#11上原牧人がフリーキックを直接決めて先制すると、以降はワンサイドの様相になりました。
城西国際大2年生の河合友也は#5を背負って、センターバックの左でスタメン出場。このレベルなら全く遜色ないな…というプレイぶりです。
守備面では相手フォワードにボールが入るところでの前に出るタイミングの良さ。攻撃でもセットプレイを中心に、クロスに対する位置取りやボールへの入り方で巧さをみせます。タイプ的には堀之内聖に近いのかな…なんてことを感じたりもします。
前半40分にコーナーキックから河合のゴールかな?というシーンがあり、
(自分の位置から少しブラインドになってしまいましたので、のちほど公式記録で確認したいと思います)
後半20分にはコーナーキック崩れの流れから、#10徳田勘太の左からの低いクロスにファーに走り込んでのボレーシュート、という見事なゴールがあり、攻守両面で結果を出してくれました。
一方、後半千葉商科大のカウンター的なシーンでは上手に身体を入れ替えられ、前を向かれてしまうというヒヤリとする場面もあり、無失点でゲームをクローズできたものの、課題もあるのかな、という面ものぞかせていました。

城西国際大はこれが今季初勝利。ここまでは武道大、江戸川大に引き分け、明海大に負けという戦績で、やはり上位相手にどのようなサッカーをしてくるのか興味があるところです。次回は是非、秋季に上位勢との対戦を観戦したいと思います。