どうも、ブクメです☆
プノンペン・クラウンFC所属の鈴木雄太選手へのインタビュー「【インタビュー2017年5月】カンボジア1部リーグ プノンペン・クラウン所属 鈴木雄太選手②」から続きます。文章が大変長くなっているため、3部構成で紹介します。インタビュー③は、社会人や社会人リーグ、異国でのトライアウト経験などを経て、ついに現所属チームのプノンペン・クラウンFCへの加入の経緯に入っていきます。
それでは、インタビュー③をどうぞ!
(インタビュー②でフィリピンでの2チームのトライアウトが結果的にうまく行かなかったところから次の話題に移ります。)
ブクメ:それで、2つ目のチームの練習会に参加して、決まらなくて、その後どうなりましたか?
鈴木:ちょうど、タイミングが良くて、その時に、プノンペン・クラウンFCがfacebookページにあげていたんですよ。選手を放出して、新たな選手を探していますという内容ですね。正直なところ、フィリピンの2つ目に受けたクラブがダメになった時には、帰国を考えなくては、ならないかもしれないと思っていたんですよね。外国で決まるまでは、帰るつもりは、なかったのですが、現実的には。それで、ダメもとでメッセージを送ってみたんですね。そうしたら、メッセージが帰ってきて、それで今のGMの方のメールアドレスを教えてもらって連絡しました。それで、履歴書などを送って、自分のプレーを見てもらって。
おそらく、チェコでプレーしていた経歴が良かったのかもしれません。監督が、ウクライナ人というのもあったかもしれません。それで、トライアウトに来てくださいと言う話になって。
それで、その日のうちに航空券を取ってフィリピンからカンボジアに飛んで。
結構、小さい頃は、外に出ていくのが苦手だったのですが、今は、その時には考えられないような、こうやって簡単にチケットを取って飛び回っているなと思いますね。
ブクメ:外に出ていくのが苦手と行っても、今は、誰も信じないでしょうね。
鈴木:本当にそうですね。それで、開幕一週間前くらいに練習に参加して。
ブクメ:面白いものですよね。ちょうど、私が、プノンペン・クラウンFCの試合を始めて観戦した時に、まだ情報があまりない中で、ちょうど、鈴木雄太選手が、目の前でアップしていて。日本人選手がアップしてるなと思って見ていて、それが鈴木雄太選手だったわけですから。
鈴木:ですよね。あのスタジアム(プノンペン・クラウンFCのホームスタジアムのRSNスタジアムは、サッカー専用でピッチとスタンドの距離が近い)は、距離が近くて良いですよね。オリンピックスタジアムは、ちょっとピッチとスタンドの距離が遠いですね。
ブクメ:サポーターも地域密着という表現があっているかわかりませんが、近さを感じますよね。
鈴木:そうそう、昨日の試合(オリンピックスタジアムで開催された、ボンケットvsプノンペン・クラウンFCの試合)でも、大きなフラッグをスタンドに出してもらって、幸せですよね。
ブクメ:フラッグを持って走り回っている人たちもいましたね。
鈴木:(笑いながら)あれは、ただやりたいだけだと思いますが。
ブクメ:ただ、スタジアムは、バイクがないとちょっと行きにくいですね(プノンペン中心部からは、やや距離があり、また、エリア的に住宅地や開発中のエリア付近になるため、バイクがないと厳しい。)
鈴木:トゥクトゥクで来られるのですか?
ブクメ:そうですね。トゥクトゥクで行くのは良いのですが、帰りまで待っていてもらうとかしないと、帰りにトゥクトゥクを探すのもやや難しいですよね。
(ここで、余計な雑談をまた入れつつ)
*写真を挟みます。整列の際に、手を合わせて挨拶するのは、カンボジアらしいですね。
ブクメ:現在のチームに入るまでの経緯は、このような感じだったのですね。
鈴木:長いでしょう。
ブクメ:例えば、育成の選手に伝えることを考えると、英語が少しでもできて、facebookなどでメッセージを送ってトライアウトまで行くという流れ自体がわからないという人も多いと思うのですごく参考になる情報です。
鈴木:それこそ、(Jリーグの)ユース出身ということであれば、東南アジアでは、「え!?」となるかもしれませんよ。
ブクメ:そこから、可能性が広がることもありますね。
鈴木:その選択が正解かどうかは、わかりませんが。なので、こういう方向に進むことを勧めるわけではありませんが、選択肢としては、ありますよということを知っても損はないと思います。
ブクメ:サッカーの考え方で、どうしても、若いころは、ヨーロッパが第1になりがちですよね。それで、そのルートは、簡単ではないですし、仮にそこにたどり着いたとしても、成功することも難しい。でも、上へあがるためには、ヨーロッパのチーム以外のところに入らないと無理だという、表面的な情報を伝えるだけの人が多い気がします。
鈴木:まあ、難しいことは、難しいのは事実ですよね。
ブクメ:確かに難しくはあるのですが、例として、佐藤大介のように、フィリピンのグローバルFCからプロのキャリアをスタートさせて、もちろん、フィリピン代表というキャリアもあるとは思いますが、結果的に、今現在は、ヨーロッパでもレベルが高い方に入るルーマニアの1部リーグでプレーをしています。さらに上のレベルに行く日も近いと思います。
こういう新しいケースも作ってくれる選手がいるわけですし、例えば、現時点でタイリーグのレベルは、かなり上がってきましたし、注目度も上がってきました。タイリーグ経由でヨーロッパと言うケースも出てくると私は考えていまして。
鈴木:カンボジアは、まだまだ難しいと思いますけどね。
ブクメ:そう考えた時に、社会人リーグを2回経験されていて、東南アジアなどの海外に関して挑戦されている鈴木雄太選手のインタビューから、考え方の幅を広げる部分を育成の選手に伝えたいということもあります。
日本だけの環境で満足している日本人というのが、私は、あまり良いとは考えておらず、正直なところ、私の考え方としては、Jリーグのプロになった選手がサッカー選手として成功したとは考えていません。Jリーグの選手になったということで、プロのキャリアを持ちましたということで満足してしまってはダメで、そういうところを伝えたいというか。
(↑完全に、うまく説明できていません。今簡単にまとめると、そういう人生も否定しませんが、サッカーで華やかな世界に行きたいという考え方ではなく、「サッカーで生き抜く」という考え方を私に関わった選手にはもってもらいたいという考えから出た言葉です。)
鈴木:えと、でも、私はJリーグの経験がないので、Jリーグでやっている選手は、すごいなと思っています。
専修大学時代に、チームが川崎フロンターレとつながっていることもあって、サテライトのチームと良く試合をしていましたが、できるけど、そのプレーをするのが自分でなくても良いなと感じる部分はありました。光るものを持っている選手でないとJリーガーには、慣れないというイメージはあります。サテライトの選手でも見ていて、光るものを持っていたので、そのようなことは感じましたね。
ブクメ:環境で変わるということもありますかね?
鈴木:それはありますね。
ブクメ:例えば、凄く良いフォワードでも、良いパサーがいることで光れる選手、光れない選手がいます。逆に、良いパスセンスを持っていても、それに反応できるフォワードがいないと光れない選手とか。
大学サッカーなど見ていると、凄く良いパスセンスがあるのに、前線の選手が感じ取れていないなというケースがよくあって、でも、見ている側が、その選手の特徴をいれば、そこを見ながら考えてあげることができても、わからない人が見たら、パスのセンスがない選手と取られてしまうとか。
鈴木:でも、大学は、高校より難しいと思いますよ。大学にもよると思いますけど、他の大学では、割と部のルールに縛られるようなところがあって、8人部屋で生活するなど、しんどいところもありますけど、それだけ縛られるとまた違うと思いますが、専修大学は逆にサッカーの時間以外は自由なので、その時の過ごし方が大事ですね。
結局、専修大学からプロになった選手は、誰よりも練習しているし、やることやっているからというのは、感じます。
自分は、それができなかったのかなと・・・
ブクメ:でも、結果的に今いる世界も良いものではないですか?
鈴木:そうですね。それこそ、社会人など色々経験しましたし、だから、いま本当に好きなことでお金もらえて生活できることが、本当に幸せだと感じています。毎日サッカーができて、それでお金がもらえて、こうして応援してくれるファンの方もいて、見に来てくれる方もいて。
ブクメ:私も何だかんだでファンになってます。
鈴木:幸せなことです。
ブクメ:今後は、どのようにやっていきたいですか?方向性として。今、チームとして、上位にいて優勝争いしている状況ですよね。
鈴木:まずは、今年優勝して、、
ブクメ:今年は、4位以内でプレーオフで優勝を決めるんでしたよね。
(試合日程や条件がすぐに変わるカンボジアの状況を感じ取って、鈴木雄太さんが続けます。)
鈴木:そうそう、あ、日程変わったの見ましたか?決勝が12月31日になったんですよ。
ブクメ:え?本当ですか?(不思議な笑いが2人の間で起こりましたw)
ブクメ:どこかの国の、何とか杯みたいですね。この国でそれをやるとは。
鈴木:しかも、カンボジアは、シーズン開始が2月中旬とかじゃないですか。それで、12月31日というのは・・・。
ブクメ:(直前でキックオフ時間が変わったり、ホームとアウェイが前日に変わったりで、目的の試合が見られないなど何度か経験しているので)ここでは、何が起きても驚かないですけどね。それで、次のシーズンはどうするんだろうとかは、思いますよね。
鈴木:知ってますか?今年8月試合がないんですよ。代表戦とか、シーゲーム(日本人には、なじみがないが、2年に1度開催される東南アジアの大会で、この東南アジアでの注目度や本気度がかなり高くなる大会としても知られている。2017年は、マレーシアのクアラルンプールで8月19日~31日の日程で開催予定。)
その絡みで、試合がなくて、6月と7月も1試合ずつなんですよ。その期間にカップ戦はあるのですが、リーグ戦としては、この3か月で2試合くらいしか試合しないんですよ。
ブクメ:遠征とかは、するんですか?
鈴木:タイに遠征するとかしないとか、まだわかりません。
ブクメ:えと、今年は、AFCカップの出場権は、どのように割り振られるんでしたか?
鈴木:リーグ1位と、確か、カップ戦優勝チームが出場権獲得だったと思います。
(ここで、今年から変わったAFCカップのレギュレーションの話や、前日対戦したボンケットの今年の状況などの話になりました。おそらく、興味がある方でないと、頭がこんがらがると思うのと、これも、主観がかなり入ってしまうので、省略します。カンボジアは、今年ボンケットが初めて本戦に出場を果たしています。)
鈴木:今年は、優勝して・・・契約はどうなるかわからないですけど、AFCカップに出たいですね。それが、まず一つの目標です。
ブクメ:プノンペン・クラウンFCが出たら、AFCカップ見に行きたいですね~(もう、ファンとしてのトークになっているw)
(ここから、しばらく完全に脱線して、フリーランストークになったりしましたので、省略。プノンペンでの生活は、何気に困ることはないですよね~とか、ビジネスビザがカンボジアは、取りやすいですね~、だったり、私の仕事も含めて、サッカー的なところも含めて、日本は堅苦しいですね~というトークなどになりました。)
(気が付けば2時間の予定が、もう間もなく2時間という状況になるほど話続けてしまいました。)
鈴木:こんな感じで大丈夫ですかね?
ブクメ:あとは、私にまとめる能力があるのかどうかですね(インタビューが初なので、割と本気でそう思いながら苦笑いw)
鈴木:見てくれる方が、読んでよかったと思ってもらえれば嬉しいですね。
ブクメ:今回に限らず、また登場していただきますので、よろしくお願いします。
(ここで、再びブログのことで私の方針などを説明しつつ、過去に、あまりにも思うことを書きすぎて、悪口のようになってしまって、関係者に嫌われているだろうなということがあったくらいですが、育成の選手のためのというスタンスを変えずに続けてきたためか、幸いチームから来るなと言われることはなく、ここまでやれていますということなど説明。)
ブクメ:(上記の話をしつつ)、結果的に、現在海外に移って生活をしていて、日本で以前のように育成の試合を見られることが激減していまして、そこに対して書ける文章が少なくなってしまうなかで、自分ができることを考えたら、せっかく海外にいて、この国、カンボジアにいて、そこでプレーしている日本人選手がいる。
色々と環境が違うところで、Jリーグに上がるための文章だったら他の人にもできるかなと常に思っていて、そうではなくて、私が感じる部分としては、育成の選手の中でも能力が高い選手ほど、要領が悪いケースが多くて、せっかく能力があるのに、うまくできていないということが多いんですね。逆に言うことを聞かないで自分のスタイルを変えられないからすごいというところもあって、それを言われることに従ってやりすぎて良さを失ってしまうということもあります。
そういう選手の考え方の幅を広げてあげるために、今私がいるカンボジアのサッカーとか、そこでプレーしている日本人の選手の話とかの話を伝えたいと思って今回のインタビューをさせてもらいました。
(ここも私のひねくれたところで、日本や日本人が主役になっているタイプのチームには、あまり興味はないということも話したりしつつ、それでも、知る必要はあるので調べたり見たりはするように心がけていますが、どうも気持ちが乗らないという毒もまたはいてしまいましたw ここで、すかさず、それもカンボジアにとって良いことですと言っていただくあたりが鈴木雄太選手の性格の良さを表しているな~と思ったりもしました。)
(ここで、また育成の選手へ向けての話に戻ります。)
鈴木:でも、(このインタビューが)方向性を広げる役に立てると嬉しいですね。私は、(海外)挑戦するのであれば、10代とか若い方が良いと思います。(今の日本の状況を考えると、)今後は、就職に大学は、あまり関係なくなりそうではないですか?だから、とりあえず大学というのは、一つの手段ではありますけど、それこそ、早めに出た方が、選手としての価値も高いわけですし、ヨーロッパなどは、大学出てからの年齢だと遅いとも言われていますし、それこそ、飛び出してみて、強豪チームのセカンドチームとかが下部リーグにいるので、そういうところに入ってみたりとかした方が、サッカー選手としての幅は広がるのではないかなと思います。
ブクメ:大学に行かずに飛び出していく。その先が東南アジアというケースが、まだあまりないですよね?
鈴木:大体ヨーロッパですよね。
ブクメ:高校生の終わりの段階で、プロという道が開けなかったときに、大学という選択肢がない場合は、大抵最初にヨーロッパを目指しますよね。そこで、東南アジアという選択肢もありかと私は思うんですよね。
鈴木:ありですよね。
ブクメ:野性味があふれるというか。
鈴木:ヨーロッパは、(良くも悪くも環境が)しっかりしていますからね。
ブクメ:なんか、ヨーロッパでは、当たり前に道を逆走してくるバイクとかいないですもんね。そういうものが世界では、普通なんだよということを知るという意味でも東南アジアは良いのではないかと。
鈴木:確かに東南アジアは、予想ができないことが多すぎますからね。
ブクメ:まあ、安易には、挑戦してみなよとは言えないのですけどね。
鈴木:最後は、本人が決めることですからね。でも、こういう選択肢もあるとうことだけでも知ってもらえると良いですね。
(ここで、思いついたように、一つ質問をしました。)
ブクメ:そういえば、以前、浦和の育成出身の選手に、カンボジアリーグのキーパーの質はどうですかという質問をされたことがあるのですが、ポジションは、まったく違いますが、カンボジアリーグのキーパーの質というのはどうですか?私は、わかりやすいところ以外でのキーパーの良さというのがあまりわからないものでして。
鈴木:私も細かいことはよくわかりませんが、私が知っているキーパーの基本というものができていない選手がカンボジアリーグのキーパーには、多いように感じます。基本をやらずに勘に頼ることが多いような。あとは、投げ方とか。おそらく、リーグでそこまでキーパーの重要性が考えられていないために、キーパーの指導に力を入れていないのかもしれません。
ブクメ:日本人ゴールキーパーが所属しているチームもありますよね。
鈴木:(これも、リーグの特徴が影響していると思いますが、)外国人枠をキーパーで一つ使うかどうかというと難しいですよね。
ブクメ:身長はどうですか?
鈴木:Jリーグは、身長重視の傾向が強いですよね。でも、カンボジアも取るとしたら身長が高い選手だと思いますよ。今いる日本人選手も身長は高いですし。カンボジアは、まだキーパーの重要性を理解できる段階までは来ていないように感じます。まだ、日本の方が、キーパーの重要性を考えて外国人選手も多く入れていますよね。
話は逸れますが、先日、そのキーパーの選手や、いまU17のカンボジア代表のコーチをやっている日本人の方と話をする機会があったのですが、その方は、今のカンボジアは、開幕したころのJリーグと似ていると言っていて、そこでプレーする外国人選手には、Jリーグ開幕時に外国人選手としてプレーしていたブラジル人の選手たちが、どのようなことを考えて、日本でJリーグでプレーしていたかを想像してプレーしてほしいと言っていました。
当時の助っ人外国人選手も開幕当時のJリーグでプレーする日本人選手には足りないものが多いと感じていたと思うが、そこで彼らがプレーしたことによって、今の日本のサッカーがあるので、カンボジアでプレーする日本人選手にもそのような考えを持ってプレーしてほしいというと言われて、私の考え方も少し変える必要があるかなと感じました。
(ここで、鈴木雄太さんと会うきっかけになった、鈴木雄太さんの友人で盛り上がります。)
*ここで写真を挟みます。
(サッカー話に戻ります。)
ブクメ:カンボジアリーグで今日本人は、何人くらいいますか。
鈴木:今は12人ですね。
ブクメ:それで、上位争いに絡むようなチームでないと、収入的に厳しいという話を聞きます。
鈴木:そうらしいですね。具体的な金額まではわかりませんが。幸い、私は、アルバイトを探すなどしなくても良いくらいは、いただけていますが。
鈴木:あ、参考になりそうな話が一つありました。
日本のJリーグで3年間くらいプレーしていて、契約が更新されないという選手は多いですよね。そこで辞めてしまう選手というのが実際には、多いのですが、私は、あと1年くらい東南アジアでやってみても良いのではないかと思うんですよね。やってみるという。
例えば、Jリーグで出場機会がなかったとしても、所属していたチームの名前があるだけで、それなりのお金をもらってプレーできる可能性があります。
海外に行きたくないとか、東南アジアなんて、と思っている選手も多いと思いますが、来てみて、やって見て初めてわかることもありますし、自分が見えてくることもありますから。例えば、浦和レッズの場合は、育成からトップチームに上がっても、なかなか出られないじゃないですか。そういう選手が他のJリーグのチームに行くのも良いですけど。もし、プロとしてのサッカーを辞めるのであれば、東南アジアに行っても良いのではないかなと思います。
ブクメ:(納得しながら)それは、私も思うところです。
鈴木:(今の段階では)Jリーグの経歴は、東南アジアでは、圧倒的ですよね。
ブクメ:英語力は、いかがですか?
鈴木:(英語ができないと言っている鈴木雄太選手、それでも英語を使っているので、本人が言うほどできないというわけではないと思うのですが、という話を踏まえて)絶対必要です!・・・が、なかなか難しいですよね。
ブクメ:チーム内ではどうですか?
鈴木:英語ですね。細かいことを伝えるのが難しいです。だから、ボードを使って片言とかで言っていますが、それが伝えられればもっと良いなと思うのですが。
ブクメ:(日本人が考えるような英語を文法の間違えもなく、しっかり話さなくては話せないという考えをなくせば)意外と伝えること自体はできますよね。
鈴木:そうですね。あとは、なんとなくはわかるけど、なんとなくではいけないことって多いじゃないですか、サッカーって。だから、試合中に伝えることなどができないで、そこで伝えられていれば、その後のプレーも変わってきていたのになと思うことは、あります。
なので、難しいですけど、やった方が良いです、ちょっとでも良いので。
あとは、現地の言葉も少しでもできた方が良いです。英語ができない選手もいますので。時々、(簡単な英語である)右、左もわからない選手もいますので。
ブクメ:その場所で必要な単語を覚えておくだけでも必要ですね。お金とか、方向とか。
(ここで、片言クメール語をいくつか出し合って笑う)
鈴木:でも、モチベーションが難しいですよね。英語だと、色々なところで通じるので、今後につながりますけど、クメール語は、カンボジアでしか使えないので、今後のことを考えると難しいですよね。
(ここで、またブクメが私的な内容を挟んだのでそこは省略。結果的に、私は、今は英語で会話する生活になっているので、雑でも英語を使ってしまえと言う感じになっていますということから、結果的に中学生で習うくらいの単語と文法がわかっていればなんとかなりますね、という話に落ち着きます。)
ブクメ:結局、日本は島国ですし、日本から出なくても生活できますので、英語を日常で使う環境に持っていくのは難しいですよね。それに、なんだかんだで、外国というものを受け入れる準備もできているようでできていないですし、違うものを排除するようなところが実はあったりするような・・・。あとは、海外に出てきている日本人でも、日本での常識をそのまま持ち込んで、現地に溶け込まず、そのままの感覚で、ほぼ日本人同士でしかコミュニケーションを取らないで生活するという人もいますよね・・・、あとは、東南アジアをあからさまに下に見たような発言が普通に会話に多く出てくる人とか・・・(と、毒を吐き続けてしまうブクメ。鈴木雄太さんも苦笑いしながら聞いてくれています。)
鈴木:(私の話を聞きながら、そういう下に見たような発言をする方がいるということに対して)そこまで、言わなくてもということも実際にありますね。
ブクメ:逆に、カンボジア人から見た日本人も、長く付き合ったらおかしいなと思うことも多いでしょうからね。
(ここで、他の選手の話などに移りますが、ここも、個人の話になりますので、省略します。面白い、経歴を持っている選手は、やはりカンボジアリーグに挑戦している日本人には多いのかなという印象をここで持ちました。4つほど仕事を持っている選手もいるとか。ちなみに、カンボジアは、割と堅苦しくないことが多いので、日本だとすごく大変そうなことでも、挑戦することは、意外と簡単だったりします。その辺の話も、ここでは、書きませんが。)
(この後、銀行口座の事とか、外貨の話とか、プノンペンでの生活の話に完全に脱線して話は終盤に入っていきます。この辺は、フィールドは違っても、カンボジア生活では、少しだけ先輩の私が質問を受けるような形で気が付けば、この話題だけで15分くらい話していました。)
鈴木:(上記の話を受けて)勉強になります、この話は。サッカー選手同士では全くでないことなので。
ブクメ:では、とりあえず、インタビューは、ここまでにしましょう。
(上記でインタビューは、終了となります。)
*****
まとめ。
最後に、ありがとうございました・・・と言う形で終わらないのが、割と、何度か会っていて慣れてしまっていることからなのか、インタビュアーとしては、足りないところが多くあるなと、音声を聞きなおして反省しきりで終了です。今回の鈴木雄太選手の現在までに至る道というのは、実際に何度かお会いして話したりしている時にも聞いていた話はあったのですが、実際に、インタビューとして話を聞かせてもらうことで初めてわかること。そして、ブログの趣旨をお話しして、それを踏まえて話をすることで、読み直してみると、実際にサッカー経験者ではない私がブログで伝えようとしても絶対にできない、「サッカー選手として生きていく」ことを実践していることが、かなり詰まっていたと思います。
そして、やはり、文章として誰にでも読んでいただける形にするためには、文章の中には入れられないような、難しいことも多いこともわかります。
表面上のメディアというもの、きれいな部分だけが誇張される中で、本当に伝えたいことというのは、やはり実際に向き合って話をすることで分かることも多いのかなと感じました。
今後も、こういう機会が作って、様々な経験をしていて、現在プロを目指している、サッカー選手として生きていきたいと思って試行錯誤しているすべての選手に参考になるインタビューをお届けできればと考えています。
最後に、鈴木雄太選手へ。一個人のブログのインタビューに最後まで真摯に付き合っていただき、非常に非常に参考になるお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
鈴木雄太選手の所属するプノンペン・クラウンFCの情報は、オフィシャルfacebookページでチェック!(クメール語メインですが、英語が併記されてアップされる情報も多いのでぜひチェックしてみてください。)
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