Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 決勝 2015/11/16 – 浦和レッズユースvs名古屋グランパスU-18 2-1勝利・・・実は既にそろっていた優勝するべき条件

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どうも、ブクメです☆

Jユースカップ決勝の会場。実は、到着する当日の現地に着く間際まで、ヤンマースタジアムとキンチョウスタジアムを勘違いしていて、勝手にキンチョウスタジアムの方で、2年前に敗れた悔しさを同じ場所で晴らしてくれるんだな、とか思っていたら、隣の方が会場だと気が付き、長居公園自体何度も来ているのに、夏にも一度大学サッカーで来ているのに、相変わらず、覚えられていないダメっぷりを前面に出してからのスタートになりました、Jユースカップ決勝の日。そんな、私のダメっぷりに比べて、ユースの選手の頼もしさときたら。。。

ということで、浦和レッズユースの歴史に名を刻む、Jユースカップ初タイトル、おめでとうございます。そして、応援する立場として、幸せな時間を与えてもらい、ありがとうございます。

決勝もテレビで放送されたり動画で色々流れているので、細かい試合内容は、省きますね。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに7番高橋聡史(後半34分⇒27番大西翔也)、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半31分⇒35番長倉幹樹)、右に8番影森宇京(後半29分⇒24番松高遼)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴、FWが左に13番新井瑞希(後半24分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に21番時里元樹(後半14分⇒17番伊藤敦樹)

となります。

立ち上がり、緊張感たっぷりでした。そして、相手の名古屋グランパスU-18は、あまり回数は多くないものの、いくつかのユースの対戦での印象通りの攻撃の鋭さがありました。

正直、前半で落ち着く前に大量失点してしまってもおかしくないくらいの、試合の入り方をしてしまい、前半3分に失点してスタートしましたが、その後は、やや運も味方にしつつですが追加点を許さずこらえて、15分くらいからようやく、この大会の浦和レッズユースらしい戦いぶりに戻ってくれて、特に、13番新井瑞希の攻撃での仕掛けがかなり相手の脅威を生み、チャンスが増える流れから、2枚目の警告で前半25分くらいに相手選手が一人退場してからは、よりゴールの可能性が広がっていきましたね。

相手が一人減るというのは、実はプラスにもマイナスにも働くもので、特に相手がリードした状態での数的有利になると、より統率した守備をされて崩しにくい状況になることもよくあるのですが、ある種、この大会の浦和レッズユースの強さでもある、必要な時間帯で3年生の選手が勝負強さを見せて、そこからゴールが生まれるという状況にできたという点が大きかったですね。

数的に有利になってから、数分後に13番新井瑞希がループ気味のシュートを狙い、これがクロスバーに当たって跳ね返ったところを、しっかりゴール前に入っていた14番渡辺陽がヘッドで合わせてゴールでまず同点。

そして、相手が立て直してくるであろう後半に入る前に、前半終盤でコーナーキックのチャンスで8番影森宇京からのクロスボールを4番小木曽佑太が完全に競り勝ってヘッドで狙い、形はオウンゴールになったものの、2-1と逆転してリードした状況で後半を迎えることができました。

後半は、相手の前線の質の高い選手の突破力に、苦しめられる時間も実際多くなったと思います。

3点目が入れば楽になるという状況で、得点を狙いに行く状況で何度も相手ゴールを脅かすものの、決められなかったり、試合の中で収まりどころが必要な時間帯で、この試合で最もボールが収まっていた13番新井瑞希が下がった時には、正直「なぜ?」と思いましたが、足がつって(プレーが難しいくらいかは、わからないけど、そう書いてあったので)らしいですので、まあ、しょうがないのかなと思いつつ、8番影森宇京も下がり、相手の攻撃がやや怖い時間帯は、やや落ち着きどころを失うような状況にはなったと思います。

決勝戦という状況で、後半終盤、相手の攻撃がはまってきている危険な状況という中では、やや、途中から入った選手が、やるべきことをやりきれない時間があったものの、その辺は、経験で感覚としてつかんでいないと難しいものもあるので、今後の課題にはなると思いますが、アディショナルタイム7分と言う、珍しい数字が出た後には、時間を使いながら、行けそうなときにはゴールを目指すというプレーをできるようになっていき、結果的に、後半は得点が動かず、ただ、試合運びで言えば、やはり今大会の浦和レッズが勝ち進んできたことを裏付ける必要な時間帯で必要なプレーを感じて実行して、結実させることができたことがすべてだったと思います。

 

さて、Jユースカップに入り、ガラッとやり方が代わり、選手に求める指示も、前言っていたことと全然違っているとすごく違和感を感じつつも、私個人的には、育成世代はこういう風にやってほしいなと言う戦術というか、選手が能力を発揮できる戦い方になっていたJユースカップ。結果論と言われればそれまでになるのですが、積み重ねがなく、選手としても苦労する戦いが続いてきた、特に今年の3年生にとっては、ユースの最初から、そういう状況に巻き込まれていた中でしたが、この大会に出場していた各学年を見ていて、思ったことがあるんですね。

まず、ユースの3年生は、ジュニアユース時代に残留争いに巻き込まれたものの、その年1年で、的確な指導の下で、逆境を跳ね返し、今の状況で何をしなければならないのかということを判断して、そして、あきらめずに、実行して成し遂げる力を身に着けていました。既に身に着けていたその部分が、少し時間がかかりましたが、目に見える結果として結実したと言えると思います。

そして、ユースの2年生(出場していた1年生も含む)は、ジュニアユース時代の全国優勝の経験があります。その経験を特に2年生ながら、怪我で離脱することになった9番松澤彰からキャプテンマークを引き継いだ14番渡辺陽を筆頭に、必要な場面で見せてくれたと思います。はまった時のボールの奪い方などは、優勝した時に見せてくれたプレーそのものでした。

そして、ユースの1年生は、経験値としては、まだ少ないと思いますが、攻撃的な特徴が抜群の選手が集まっていて、その選手が、相手にとって非常に嫌な時間に投入されて、実に相手守備陣にとって嫌なプレーをしてくれたと思っています。

そこに、特徴を評価されて、外部から浦和レッズユースに来てくれた選手たちの特徴も加わった。入ってから苦しい時間を過ごし、選んだことを後悔していた選手もいると思います。私も、応援する立場ながら、申し訳ないなと思うことも多々ありました。結果的に、プラスアルファの要素を加えてくれました。

積み重ねがないという書き方を今シーズンは、たくさんしてきましたし、実際に、長い期間かけて積み重ねることを許されないようチームだったので、それ故に、正直、この大会で優勝まで駆け抜けてくれるとは、最初は思っていませんでしたが、実は、その条件は、各世代がこれまでにジュニアユース時代に蓄積された「強み」として、それが花開くのを待っていた状況だったのかなと今考えれば思えます。

写真を載せた後に、ちょっと追記で文章載せます。優勝の余韻に浸っている方は、ここまでで良いかと思います。

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***追記****

私個人的な立場は、サポーターです。その意識というのも、関わりだして年月が過ぎていく中で色々変化しています。浦和レッズの単体のサポーターとして、浦和レッズありきで楽しめていた時期もあります。チームの成功があればOKという状況ですね。

そこから、育成年代と出会い、ユースメインのサポーターとなりました。人間育成という部分を見つめられる、成長を見られる育成世代を見つめていくことに魅力を感じ、その部分をやろうとしたそぶりを見せてあっさりあきらめたトップチームからは、気持ちが少しずつ離れていきました。サポーターの方向性にもやや疑問を持ってしまう部分もありました。

そして、育成年代では、人間育成を本当に大事にする尊敬できる多くのコーチの方にも出会いました。この方たちがいれば、良い選手が育っていくだろうなと。そう思っていたのですが、やはりそのチームのピラミッドの一番上にあるのが、トップチームですから、徐々にその影響が育成のやり方にも出てきました。その中でも特に許せなかったのが人間を大事にしない部分(などなど。。)

色々な流れから、現在地というのは、浦和レッズの育成をひとつにまとめた単体のサポーターという状況でもなくなっています。

細かく書けば、そこに在籍している(した)選手たち、関わった選手たちのサポーターとしてやっていきたいという意識ですね。

ですから、優勝を喜んでいるという部分と同様に、その場に関われなかった選手たちのことも、少し時間を置いてじっくり思うようになっています。

怪我で出場できなかった選手しかり、あまりわからない理由で、スタメンで重用していたのにいきなりベンチ外になってしまった選手、本当に色々です。

もちろん、こういう理由で外されてしまっているんだろうなという選手もいますので、なんでも選手側の意見を尊重しますなんてことはないですけどね。

だから、今回の優勝を純粋に喜びながら、その後ろにある様々な悔しさも考えながらかみしめています。

優勝するべきチームになっていた、今大会のチームに、より多くの選手に絡んでほしかったなと思う気持ちも残ります。ただ、それができないのもサッカーというスポーツです。

簡単な言葉になりますが、起こった事実を糧にして、前に進んでいくしかありません。

ただ、今回の場合は、残された結果が、今浦和レッズの育成に在籍するすべての選手の今後にプラスに作用する可能性を広げたことに関しては、ものすごく喜んでいます。

ピッチに立っていた選手は、多くの方に、映像で見てもらえています。そこから可能性が広がる選手もいるでしょう。

また、Jユースカップ優勝チームと言うことで、他の選手にとっても関係者やサッカーファンに今後プレーを意識的に見てもらえる機会が増えます。それは、サッカー選手としての夢が実現する可能性をより広げてくれる事実です。

私がよく書く、点ではなく線で見るという部分では、今回の優勝も一つの大きな点であって、この点をゴールと思って満足することはしてほしくないです。

だから、再開するプリンスリーグでは気を引き締めろということは、言うまでもなく、そんなこと当然選手は知っていると思います。もっとその先を見つめて、一つの大きな点を通過したことで次の大きな点を目指して、成長して行ってもらいたいと思います。

このくらいで締めておきますね。

ではでは。

 

Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 準決勝 2015/11/7 – 浦和レッズユースvs大分トリニータU-18 2-0勝利・・・これまでに何度か感じてきた、負けない雰囲気を見た

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「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」という愚痴をこぼさせてくれて、ありがとうございます。

どうも、ブクメです☆

これまで、この浦和レッズのアカデミーの育成に足を運ぶようになって、何度か、負けない雰囲気を感じるタイミングというのを見てきました。私の中では、そのもっとも印象的な瞬間は、現在の大学1年生にあたる世代のジュニアユースの夏の全国をかけた、トーナメントのここで勝てば全国が決まるという試合。山梨方面の試合でしたが、不思議なほど、その日は、試合前からそんな雰囲気を感じていて、実際に、その試合も勝利を飾ってくれました。

今年のユースの3年生のジュニアユース時代にも、同じような瞬間がありましたが、この時は、単発の試合と言うよりは、残留争いに巻き込まれて厳しい状況になる中で、そのまま降格してしまってもおかしくないような状況下で、急激なメンタル面の成長が見られた時期からの、このチームが降格することはないだろうという確信めいた雰囲気。

それと同様の雰囲気を、この大会の準々決勝あたりで強く感じるようになっています。

この雰囲気を感じた時は、本当に負けない。いわゆる、サポーターサイドだからこそ感じられるのかもしれない、応援する側がプレーする側からもらえる特別なものだと勝手に考えています。

今回感じた雰囲気は、彼らがジュニアユースの時に感じさせてもらったのと同様に、単発の試合においてではなく、この大会を巻き込んでのものであり、ゆえに準決勝も負けないだろうという何か確信めいたものがあり、それが実現したわけで、その雰囲気は、決勝まで続くだろうという不思議な確信を今は、準決勝勝利の余韻に浸りながら感じているわけです。

ユース世代の大会は、ベスト8までと、準決勝以降というもので扱いが全く変わるというのは、過去触れたことがあり、全国大会では、ベスト4以上に行くことで、これまで見てくれなかった人が見てくれます。

その意味では、これまでのように準決勝から、大きな会場になるという、これまでのJユースカップとは少し違い、会場の規模としては、準々決勝のカシマスタジアムの方が大きく、準決勝の会場としては、やや疑問になる味の素スタジアム・・・の隣の味の素スタジアム西が会場になったので、少しその辺りには違和感を覚えますし、Jリーグの試合とキックオフ時間もガッツリ被ったので、多くのサッカーファンに会場で見てもらうという点では、準決勝らしくない感じにはなってしまったものの、それに関しては、決勝まで上り詰めていることや、その週は、Jリーグがないため、より多くのサッカーファン、関係者の方の目に触れることになります。

既に準決勝でも生中継されていたり、(良い悪いは別として)動画が色々なところに広がっているようなので、現地にいなかった方でも、そのプレーは多く見られていた。これも重要なことです。しかしながら、今後サッカー選手として、より高い位置を目指すために、その可能性を手繰り寄せるという意味で、まず、レギュレーションが変わった今大会では、大舞台の雰囲気という点では、決勝に上り詰めて初めて体感できるものと私は考えていますので、そこまで上り詰めてくれた選手を誇りに思っています。

ということで、前を気を長く書いたのは、映像が多いので、細かい試合内容が気になる方は、実際の映像で見ていただきたいということで、大まかには触れるだけにしようかなと。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに7番高橋聡史、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半30分⇒24番松高遼)、右に8番影森宇京(後半44分⇒35番長倉幹樹)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴(後半45分⇒10番堀内千寛)、FWが左に13番新井瑞希(後半18分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に21番時里元樹(後半9分⇒17番伊藤敦樹)

となります。

強烈な攻撃陣をシャットアウトして勝ち抜いてきた印象が強い(試合は見ていないのであくまで目に見える結果と経過からしか判断はできませんでしたが)対戦相手の大分トリニータU-18でしたが、実際、その通りのチームだった言うか、準決勝の相手にふさわしい強さでした。突出した個を持っている選手は、その試合ではわからなかったものの、強靭とか屈強とか言う言葉が当てはまるような、見た目で大きくない選手でも、あたりに強く、力強さを感じるような相手で、シンプルにやるべきことをしっかりやってくる強さを感じました。それだけに、なかなか得点が奪えないという時間帯が続くとやっかいになるかもしれないという印象もありましたが、実際、これまでの対戦相手のように、前線の選手の個人技による仕掛けでは、なかなかチャンスを作らせてもらえませんでした。

そんな状況下で、前線の選手への対応を意識する相手の裏をかいて、スタートからペナルティエリアの外くらいから、意識的であろうシュートを8番影森宇京が狙う流れで、6分の8番影森宇京のシュートのこぼれ球に13番新井瑞希がしっかり詰めてゴールを奪うことに成功します。

とにかく、この大会の浦和レッズユースは、試合の駆け引きで勝る場面が多いのですが、この試合でも、守備が固い相手に対して、必要なプレーの選択と、相手のプランを狂わせるような早い時間での先制点により、流れをぐっと引き寄せることに成功します。

ハードワークという言葉は、書いてしまえば簡単な言葉なのですが、意図のあるハードワークができているのもこの大会での強さの理由でもあり、細かく言えば、準決勝の相手は、時折見せるシュートを見ていても、多くの選手が力強いシュートを放てる印象がある中で、寄せが甘く、スペースを開けてしまっていて、シュートを撃たれたら怖いなと思う場面は何度かあったのですが、2番川上開斗や14番渡辺陽、5番中塩大貴など中盤の選手が実にうまいタイミングで、そういう危険な場面を察知して、プレスをかけたり、体を入れて精度の高いプレーをさせないということができていました。個の戦いになった時は、守備陣が問題なく対応できていましたので、何度か、密集地帯でこぼれ球をどちらがみたいな状況下では、そのボールがこぼれる方向によっては、という場面もあったものの、結果的に、集中力でまさり失点を許さなかったことも大きいですね。

強い相手、守備の固い相手というのことで、崩して決定的な形を作ることはあまりできなかったものの、8番影森宇京が相手の裏をかくようなパスを供給することで、作ったチャンス自体は多かったと思います。

前半終盤の14番渡辺陽からのパスを受けた8番影森宇京が、ここしかないというところにパスを出して21番時里元樹が受けて放ったシュートがポストに嫌われるという場面などが、その象徴的なチャンスの形でした。

そして、1-0で迎えた後半30分くらいにコーナーキックのチャンスで8番影森宇京からのクロスを4番小木曽佑太がヘッドで合わせてのゴール。ここは、ディフェンダーがクリアしたように見えたものの、ラインを割っていたという判定です。私が見ていた位置からでもラインを割っていたと思いますので、問題ないゴールでしょう。

リードしながら、1点のリードでは何が起こるかわからない流れの中で、後半も終盤に差し掛かろうというところでの追加点。しかも、セットプレーからのゴール。

大きな大きな2点のリードを持って、残り時間をしっかり戦い、また、怪我で戦列を離れていた10番堀内千寛も少しの時間ですが、後半アディショナルタイムにプレーする時間を作ることができたことも大きいと思います。

勝てたというよりは、普通に勝ったという印象を周りに植え付けるような、試合運びや試合の締め方含めて、勝つべくして勝った準決勝でした。

この試合での戦いぶりを見て、この大会で負けない雰囲気は、より大きなものになりました。

今シーズンは、ほんとうに負傷者の多いシーズンです。この準決勝は、ベンチ入りできなかった選手の多くがスタンドに来ていました。

純粋に仲間を応援できているというよりも、悔しいという気持ちの方が強そうな表情の選手も少なからずいたように思います。当然のことですし、そうであるべきです。実際に、より多くの選手に、今のこの雰囲気の中でのチームの中でプレーし欲しいと願う気持ちもあります。悔しい思いは今後に生きます、絶対。

私は、そういう選手の見せていた表情を大事にしたいと思います。

ただ、私はサポーターですから、今は、純粋に応援してきたチームの日本一になる瞬間を見届けたいと思います。

11月15日、Jユースカップ決勝の日。

全国大会での決勝の舞台というのは、ユースでは、2008年の高円宮杯以来ですね。対戦相手もその時と同じ名古屋グランパスU-18。その試合は9-1の圧勝で優勝しているので、相手サポーター的には、リベンジという言葉を使ってくるのかと思いますが、まあ、7年も前の話ですし、そういう因縁は、どうでも良いかなと思います。

それよりも、個人的には、数は多くないですが、この数年でユースで広島遠征だったり、Go Forだったりで、2度ほど名古屋グランパスU-18との対戦を見ているのですが、いずれも、大敗している嫌な記憶のが強いです。

だから、7年前の大会をいまさらぶら下げて、今回も一蹴してやるなんて気持ちは全く持っていません。この大会で見せてくれた、浦和レッズユースの強さを決勝でも出し切ってもらいたい。それだけです。

どのくらいの観客が入るのかは、全く読めませんが、準決勝までとは、まったく違った雰囲気になることは、十分に考えられます。集中しにくい環境になる可能性もあると思います。

多くの雑音、逆境を乗り越えてきた今年の3年生を中心とした浦和レッズユースですので、問題はないと思いますが、もし、変な緊張感だったり、集中が乱れそうになったら、私をはじめ、レッズランドなどでいつもボーっと見つめている多くの顔もその会場には必ずいますので、探して見つけて和んでくださいw

まずは、この舞台に足を運べる機会を与えてくれた選手たちに感謝するとともに、決勝で一緒に戦えることを楽しみにしています!

最後に、「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」という言葉で閉めます。

ではでは。

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Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 準々決勝 2015/11/1 – 浦和レッズユースvsセレッソ大阪U-18 3-1勝利・・・そしてまた一歩、大きな前進!

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どうも、ブクメです☆

カシマスタジアムでのアカデミーの試合に足を運ぶ時は、何かとやらかしてます。昨年のジュニアユースの高円宮杯では、バッグの中で水筒の中身がこぼれて水浸し状態になり、今年は、寝坊で周りの方に迷惑をかける始末(試合には間に合いましたがw)

しかしながら、私個人的な負の要素とは裏腹に、昨年のジュニアユースは、結果はついてこなかったものの、チームとして気迫のこもったもの凄い試合を見せてもらい、今日のユースの試合では、「強さ」で勝利をもぎ取る瞬間を見させてもらうことができました。カシマスタジアムが好きになりそうですw

あ、試合に触れる前に、まず最初に、何名か試合後に気にされている方がいて、正直私自身もあまりきちんとレギュレーションを調べていない部分があって、改めてチェックしたのですが、この試合までの警告の累積は、1枚の場合は、準決勝の段階で帳消しになるそうです。なので、今回の試合含めて、累積が2枚以上になっていなければ、準決勝からは、1枚もらって累積が2枚で悲しい思いをするという選手はいないわけですね。もちろん、カードをもらうようなプレーをしなければ良いのですが、ちょっとしたことで出てしまう場合もありますので、この辺は、一安心です。

では、試合の話に移りますね。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK1番大川圭為、DFが左サイドバックに7番高橋聡史、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半30分⇒24番松高遼)、右に8番影森宇京(後半35分⇒17番伊藤敦樹)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴(後半44分⇒35番長倉幹樹)、FWが左に13番新井瑞希(後半40分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に21番時里元樹(後半22分⇒19番川上エドオジョン智慧)

となります。

3回戦からのスタメンの変更点は、キーパーが18番山田晃士から1番大川圭為、右サイドが23番高山大智から8番影森宇京となっています。

この大会は、2回戦から観戦していますが、とにかく、これまでの色々が嘘のように、この大会に入って、前目の選手には、勝負を仕掛けさせることを徹底させる形で、これにより活き活きとプレーできている選手がいる一方で、少し悩みを抱えているような雰囲気の選手も見られつつという印象。

3回戦で活躍して結果を出した前線の攻撃陣の動きはこの試合も鋭く、例えば、3回戦で先制点を決めた21番時里元樹は、開始から、相手との駆け引きに勝って鋭く仕掛ける場面を見せたり、粘ってファールを誘いフリーキックを獲得するなどチャンスを作っていました。

この準決勝での対戦相手のセレッソ大阪U-18ですが、3回戦の相手と比べて、球際の激しさがあり、こちらがパスを受け時のプレッシャーも早く来ていて、楽には攻撃をさせてはもらえないなという印象はありつつも、やや左サイドに偏るところはあったものの、2番川上開斗のところで、競り勝ってそこに、中盤の選手や前線の選手が絡んで攻撃を仕掛けるという形が比較的できており、チャンスもしっかり作れていました。

流れの中では、右サイドの8番影森宇京がやや試合の入り方に苦慮しているようにも見えたものの、そんな中でフリーキックの場面で、相手守備陣の準備ができる前に、早いリスタートで相手守備陣を驚かせるようなプレーを見せたりしていました。

相手の攻撃に関しては、他の方の言葉を少し借りると、「綺麗にプレーをしようとしすぎている」という感じで、確かに攻撃に来たときは危険な仕掛けをしてきますし、実際に、7分に失点した形というのは、「やられた」としか言いようがない、パスを受けた選手がトラップでそのまま反転して綺麗に突破されて折り返しを決められたという形でしたが、味方同士のリズムが合わない時には、明らかなミスパスのようになってしまうところで、浦和の選手がかなり集中していたこともありますが、そういった隙でかなりの確率でマイボールにすることができていました。

そして、相手の隙をついて奪ってと言う形からゴールができたわけです。

この試合の勝敗の一つのポイントとしては、失点した後にすぐさま8分に、2番川上開斗がドリブルで仕掛けて、そのままシュートを決めて、先制して相手の勢いが増す前に、試合をあっという間に振り出しにできたことが大きいと思います。特にビハインドを背負ったすぐ後の時間帯でいかに追いつけるかが重要な中で2番川上開斗が選択した自ら決めるという選択肢が成功した形ですね。素晴らしいです。

ペースがどちらかに完全に移るということは、試合終盤までなかったものの、この同点ゴールで再び落ち着いた試合運びが出来たのは事実で、そこから、中盤の5番中塩大貴がスペースを上手く見つけてパスコースとして入ってパスをもらう動きを見せたり、14番渡辺陽が、パスを受けた際に前にスペースがあると見るや、ドリブルで持ち上がってよりゴールに近づき相手のディフェンダーをひきつけつつ、13番新井瑞希にパスを通し、折り返しを8番影森宇京がシュートとフィニッシュまで持っていくプレーもありました。

15分には、2番川上開斗からのパスを受けた21番時里元樹が、おそらく、相手ディフェンダーが予測して寄せようと思った方と違った足でトラップをしたのだと思いますが、こういう駆け引き勝ちで前を向いて仕掛けるという形も少ない人数でゴールを決める可能性を見せる一つの要素になっていたと思います。

1失点して以降は、浦和の守備陣がかなり集中して守り、やや寄せが甘くなってシュートを撃たれた時にも、コースに体を入れて跳ね返すなど、相手の攻撃を跳ね返し、それ以上の失点を許しません。

流れの中からの守備は、安定してたものの、セットプレーの守り方には、まだ課題が多いようで、27分に相手フリーキックから、ペナルティエリア内でフリーの状態で相手選手にシュートを放たれるも、これは枠をそれて失点は免れました。

そういう場面もありつつですが、30分には、コーナーキックのチャンスで13番新井瑞希からのクロスボールをファーサイドで2番川上開斗が受けて折り返しを14番渡辺陽がシュートを放つなど、枠をとらえていればというチャンスを浦和もセットプレーから作ることはできていました。

33分には、左サイドバックの7番高橋聡史が2番川上開斗にパスを当てて攻撃参加、左サイドを上がった7番高橋聡史にパスが戻り、クロスから5番中塩大貴にわたり仕掛けるという形を作ります。

38分には、36番橋岡大樹からのロングフィードで21番時里元樹に届けば一気にチャンスという形でしたが、ここは、わずかに相手キーパーに先に反応されます。

結果的に前半は、1-1のままで折り返します。

後半に入ると、前半あまり効果的に使えていなかった右サイドでの8番影森宇京を経由した攻撃も加わり、より攻撃が多彩になります。同時に、やや相手の守備の対応に引っかかり苦戦していた13番新井瑞希が活かされる形で、相手の脅威となるようなプレーをする回数も増えてきます。、16分のプレーで、右サイドでパスを受けた8番影森宇京が、ディフェンダーに寄せられて前を向けない状態ながら、アウトサイドで前線にパスを送り、そこに13番新井瑞希が反応して、ドリブルからクロスまで持って行ったという場面などがそのプレーの一つですね。

それに加えて、5番中塩大貴のロングスローにより、スローインもセットプレーに近い怖さを相手に与えることを見せることができたり、後半に関しては、ペース自体は浦和に傾いていることを感じつつ、19分に、珍しいペナルティエリア内での間接フリーキックのチャンスを得てプリンスリーグの開幕戦の再来か!?と思いつつも、ここは惜しくも決まらず、チャンスは増えるもなかなか逆転ゴールを奪えずに時間が経過していきます。

後半も半分ほど経過したところで、22分に21番時里元樹に代えて19番川上エドオジョン智慧を投入します。

そして迎えた後半27分に待望の逆転ゴールが生まれます。

右サイド高めの位置ででパスを受けた8番影森宇京が、ドリブルで深くまで持ち上がると、そこから更にドリブルでペナルティエリア内まで切り込みラストパスを13番新井瑞希が豪快に押し込んでゴール!

果敢に仕掛け続けながら、ゴールが遠かった、13番新井瑞希に待望のゴールをもたらします。

逆転ゴールの直後にも、8番影森宇京からゴールに背中を向けてパスを受けようとしていた13番新井瑞希に、前を向いてゴール方向を向いてもらえるようなパスコースにメッセージ性のあるパスを出したところなど含めて、長所を引き出すパスとそれにより13番新井瑞希が本来の能力を存分に今後発揮できるような予感を感じさせる瞬間も見せてくれました。

タイトルに書いた、大きな前進というのは、何も優勝に近づいたということを意味しているだけではありません。

先ほど書いたような前進の部分と同時に、逆転した後の15分(アディショナルタイムが6分あったので実質20分ほどですね)の使い方と、そこをコントロールするプレーがこの試合では、できたことの方が私としては、このチームは大きく前進したなと感じる部分だったりします。

交代の流れとして、30分に2番川上開斗に代えて24番松高遼が投入されたのですが、試合の流れ上、当然、同点ゴールを狙う相手がややリスクを負っても攻めてくる時間帯になるわけですが、そこでそれに乗っかって、リードしているのに攻守が目まぐるしく入れ替わるような状況になるような雰囲気もあった中、時間を使っていなす、相手がじれるようなボールの持ち方をする、隙を見せて前がかりになってキーパーが前に出ていたら、浮き球でシュートを狙うなどなど、残り時間をコントロールするプレーを彼がしてくれたんですね。

特に、24番松高遼と右サイドバックの20番関慎之介の2人で見せた試合終盤の時間の使い方(ただキープするだけではなくて、狙えるときは、サイドから突破して深い位置まで持っていく行けそうなクロス、ダメでも反撃を受けないようなプレーをする。

相乗効果で、全体的に、相手をじらすようなプレーができて、焦りを生ませる試合をしつつ、迎えた37分に、コーナーキックのチャンスから、13番新井瑞希からの浮き球のクロスを4番小木曽佑太がヘッドで合わせてゴール。これで、3-1と決定的な2点差にし、更に、その後の長めのアディショナルタイムもうまくコントロールして、そのまま勝ち切りました。

3回戦の後のブログで必要な要素と書いた部分がしっかりでたことが嬉しいです。

チームとしてのプレーの質は高い状態を維持することができていて、この大会での戦い方も継続されている、攻撃陣の特徴も見られ、結果のところでは、前の試合で貴重な先制点を決めた21番時里元樹は得点という結果自体はでなかったものの、特徴はしっかり見せ、前の試合で結果と言う形で残せなかった13番新井瑞希が結果を残した(彼の特徴が最大限活きるヒントも見られた)、そして、もともとセットプレーが強かった4番小木曽佑太がなぜか、今シーズンは、クロスバーやポストに嫌われて競り勝っているのに得点が遠かった、やや運が味方してくれていなかった部分も、この試合で払しょくされた。

そして、試合に落ち着きを持たせることもできた。

大きな前進じゃないですか。

あと2試合で、このチームがどこまで前進できるのかが楽しみで仕方ありません。

この大会の優勝から、一気にプリンスリーグも可能性のある最大限のところまで行ってしまえるのではないか、この試合を見て、強く思うようになりました。

少数の選手のみの力だけではなく、補い合えるチームになっている。

この3年間は、私も本当に自分がユースに対して、愚痴っぽくなったなと感じています。今でも、そのやり方に納得はできていません。ただ、そういうところを超越して、久しぶりに純粋にチームを応援したいという気持ちに向いています。

まず、そういう気持ちに向けさせてくれた選手に感謝するとともに、一緒に戦える気持ちをここからは味わえればと感じています。

まずは、土曜日の準決勝ですね!楽しみにしています。

「また大阪か~、しょうがないから行ってやるか~」そんな幸せな愚痴をこぼさせてくださいね。

ではでは。

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Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 3回戦 2015/10/25 – 浦和レッズユースvs京都サンガFC U-18 2-0勝利・・・トーナメントで必要な要素が見えた

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どうも、ブクメです☆

先週Jユースカップ2回戦でカターレ富山U-18を破った浦和レッズユースの3回戦の試合を観戦に時之栖スポーツセンターに足を運びました。

レギュレーションが変わった今年のJユースカップですが、3回戦は、セントラル開催ということで、時之栖が会場として使用されます。時之栖が会場になるとやや、ネックになるのが場所。

時之栖とつくグラウンドが少し離れたところに複数あり、大会によっては、そのグラウンドがあいまいになっていて、裾野でない方の時之栖に足を運んでしまって慌てて移動して試合に間に合わなかったという方も出ることもよくあったり。

全国大会やフェスティバル系の大会で使用されるのは、裾野グラウンドのケースがほとんどなので、注釈は必要ないでしょという解釈なのかなと思いつつ、やはり裾野グラウンド開催でした。

やや風が強い状態ながら、快晴の中での試合となりました。

2回戦で、組み立てをやや捨てて、ボールの落ち着きどころを作らずに、攻守が激しく切り替わるような、攻撃的な選手がガンガン仕掛けてという戦いで押し切っての勝利から1週間。1回戦ともまた違った布陣になっていたということだったので、この3回戦でもまたガラッとやることを変えてくるのかと思いつつでしたが、戦い方としては、近い形を継続させて臨むことになりました。スタメンの布陣も、前節怪我で途中交代した8番影森宇京のところに、更に攻撃的な23番高山大智が入るということで、押し切る形ができれば、また大量得点が期待できそうでありながら、対戦相手が組織力が高い場合は、逆に諸刃になる可能性も感じつつでした。

では、試合の話に移りますね。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに7番高橋聡史(後半45分⇒15番鈴木海都)、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに4番小木曽佑太と36番橋岡大樹、MFが左に2番川上開斗(後半31分⇒31番シマブク・カズヨシ)、右に23番高山大智(後半36分⇒24番松高遼)、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴、FWが左に13番新井瑞希(後半17分⇒19番川上エドオジョン智慧)、右に21番時里元樹(後半23分⇒17番伊藤敦樹)

となります。

対戦相手の情報があまりなく、これまで例えばジュニアユースなどで対戦した数年前などの記憶をたどりつつ、プレミアリーグウェストという高いレベルのリーグで戦っていることなどから、攻撃で押し切ることができるのか心配することがあったのですが、1試合ではなんとも言えませんが、強烈なイメージを持つポイントがあまり見当たらず、比較的くみし易い相手だったという印象ばかりが残るのですが、この試合のみで行ってしまえば、試合を通して浦和レッズが主導権を握り続けて、問題なく勝利したという試合でした。

試合開始から、2トップのが両方とも個人技の能力が高いというところから、一方に守備が集中すれば、一方が鋭く攻め込むという形を作り、13番新井瑞希がやや相手守備にかかり苦しめられるところがあったものの、一方で21番時里元樹の攻撃に相手が対応できずに駆け引き含めて、バタバタする場面も多く、フォワードの対応に追われるところで、23番高山大智や2番川上開斗がサイドから仕掛け、何度もチャンスを作りました。

試合開始からわずか3分で14番渡辺陽からの左からのクロスに21番時里元樹がおとりになりつつ、越える形で右に流れたところで走りこんだ23番高山大智が合わせる決定的な形を早速作るも、これは、枠をとらえられず。

8分には、5番中塩大貴のロングスローから36番橋岡大樹がヘディングシュートで狙います。

11分には、20番関慎之介からの縦パスに抜け出した23番高山大智が仕掛け、たまらず相手に倒されてフリーキックを獲得しチャンスを作るなど、前線からの攻撃の回数がとにかく序盤から多くなりました。

こういう時に、相手がカウンターを強みにしていると危険だと思っていましたが、守備陣も集中しており、相手の反撃で脅威を感じられるような部分はほとんど見られませんでした。

この試合の特にキーポイントになっていたのが、中盤に入っていた5番中塩大貴のプレーで、高さに強いということや、先ほどのようにロングスローという武器を持っていることでスローインからでもチャンスを作れるということ以外に、この試合では、中盤を経由した際の攻撃でシンプルにパスを供給していく攻撃の速さを殺さないようなテンポの良いパスを供給したり、15分ごろに特に印象的だったのが、その速いテンポのパスで、浮き球で少し相手ディフェンダーが高めにいる場面で、その裏を狙った浮き球のパスを通し、そこに13番新井瑞希や21番時里元樹が走りこむという試みが見られたのですが、結果的に、わずかに相手ディフェンダーに早く対応されたものの、前線の選手の攻撃面の特徴を考えて、そこに反応できれば、一気にゴールに向かって勝負できるというところへのパスの狙いもかなり印象的でした。ただ、放り込むとかではなくて、そこへのそのパスの狙いであれば、前線の選手の能力があれば、ぎりぎり追いつけるパスだというところを考えてのパスであるように見えたからです。

相手守備がやや緩いところがあったところを差し引いても、この大会で勝ち上がれば必ず当たる、そして、その後のプリンスリーグの残り試合の相手を考えても、組織的にもレベルの高い相手と対峙した時にも、勝負できるポイントになるプレーが見られたことは大きいです。

さて、攻撃のチャンスを多く作れていた浦和レッズユースは、24分に再び14番渡辺陽からのクロスから23番高山大智が惜しいチャンスを作りゴールに迫ります。

チャンスが多いながらも、なかなか先制点が奪えない中で、おそらくこの試合唯一流れの中での相手の決定的な場面であったと思われますが、28分に、バックラインで相手の攻撃を奪って相手攻撃陣のプレッシャーを受けつつも4番小木曽佑太が落ち着いて対応して、反撃に移りたいところで、パスをつないだところで、その次のところで前線に人数の多い相手のプレッシャーを受けて、中盤でパスを奪われてしまったところで一気にゴールに迫られて決められてしまったように思われましたが、ここは、オフサイドとなりました。

そのピンチでの失点を免れたところで、ようやく浦和レッズユースが先制に成功します。

前半33分に、2番川上開斗から裏へのパスに抜け出した21番時里元樹が、相手キーパーとの駆け引きに勝って、見事なゴールを決めて1-0と先制します。

このタイミングで、見ている側としては、2回戦で点の取り合いをした対戦相手のことを考えて、失点してから攻撃にシフトしたら強烈な部分がどこかにあるだろと思って、気を引き締めたところですが、やはり流れからの攻撃や個性の部分で怖いというところは、その後もあまり見当たらず、ただ、セットプレーのチャンスでの相手のキッカーの精度がかなり高かったため、セットプレーを多く与えると危険だという印象を受けつつ、前半を1-0で折り返します。

同様に、後半最初に相手が同点ゴールを狙ってくるだろうから、ここは気を引き締めないとと思っていたのですが、後半スタートからのペースも浦和レッズユースペースのまま。不思議な印象が残りつつですが、少し相手にセットプレーのチャンスを多く与えてしまうことが怖くも感じつつ、さっそく1分に5番中塩大貴が惜しいシュートを放つ場面があり、2分には、21番時里元樹にパスが入ったところで左サイドバックの7番高橋聡史が攻撃参加し、パス交換からサイドをかけあがり、最後は、23番高山大智がシュートを放つところまでいく惜しい展開を作り、更に7分には、5番中塩大貴からの裏へのパスに抜け出した13番新井瑞希がトップスピードで受けてキーパーとの勝負に持ち込みますが、ここは、惜しくも決めきれず。

後半15分くらいまでで多くのチャンスを作ります。

ただ、追加点が奪えなかったところで、17分に13番新井瑞希に代えて19番川上エドオジョン智慧、23分には、21番時里元樹に代えて17番伊藤敦樹、31分に2番川上開斗に代えて31番シマブク・カズヨシ、更に36分には、23番高山大智に代えて24番松高遼とメンバーをフレッシュに入れ替えながら追加点を狙います。

時間はかかりましたし、試合展開的には、1-0でも勝ちきれそうな雰囲気もありましたが、37分にようやく5番中塩大貴からのパスを受けた19番川上エドオジョン智慧が決めて2-0と時間帯的にかなり勝利の可能性を高める追加点を奪うことに成功します。

39分には、31番シマブク・カズヨシ、14番渡辺陽、など数人が細かいパスで相手ディフェンス陣を翻弄しながら、(おそらく)17番伊藤敦樹が後ろに少し下げたパスに対して24番松高遼が見事なコースでミドルシュートを放つもこれは、おしくもポストを叩きました。

アディショナルタイムにも、31番シマブク・カズヨシがキーパーと1対1の場面を作り、ここは惜しくも決められなかったものの、その後、45分に7番高橋聡史に代えて15番鈴木海都を投入しつつ、結果、2-0で勝利となりました。

快勝とも取れる試合ですが、この試合では、特に攻撃に特徴のある選手が多く、比較的得意なポジションで起用された試合になったので、結果をしっかり残すことができた選手と、チャンスを決めきれずに悔しい思いをしたという選手に分かれた試合とも言えます。

サッカーは団体競技ですので、色々な見方ができます。

相手の守備の傾向で、まったく思うようなプレーができなくなることもあれば、そちらに守備が集中したことでより、組んだ選手がより多く活躍できるケース、そういう部分もこの試合ではあったと思います。決定機を外してしまったという選手も多かったと思います。

ここに関しては、特に攻撃に特徴がある選手の場合、反省するというよりは、切り替えてしまってよいと思います。実際、この試合のすごく良かった部分として、実際、プレーに影響してもおかしくないような決定機を外してしまった選手が、その後も、しっかりやるべきプレーを続けていたということ。消極的にならず、サイドからの仕掛けでペナルティエリアに侵入した際に、簡単に折り返さず、もう一つ深くまで切り込む仕掛けも見せた。こういう部分がこれからに生きると思っています。

リーグ戦も長期的な部分で必要な要素になるのですが、この試合を見ていると、得点を奪うことが求められる選手には、必ずと言ってよいほど訪れる、悪くないのになぜか決まらないという試合。今回決められなかった選手は、これに該当すると考えた時に、その試合で、決めてくれる選手がいた。

この辺のバランスが良くなると、得点を奪うというところに関しても、補い合うことができるため、この試合で決められなくても、次の試合で逆のケースになった時に、試合を決めるチャンスで決めきって(得点を決めきるということで)勝利に貢献すれば良いということになるわけで。

おそらく、来週の準々決勝からは、そういった要素が必要になってきます。だからこそ、決められなくても、プレーのクオリティ事態を落とさなかった選手を誇りに思いたいですし、逆に、上手くいかなくて、プレーを止めたことがあった選手は、決めきれなかったことよりも、その部分を反省して、次に生かしてもらいたいと思います。

さてさて、2回戦の後に書いた、こういう戦い方が3回戦でも通用するかという点に関しては、問題なしという結果になりました。

私個人的には、攻撃的で落ち着きどころを作らない戦い方で主導権を握り続けられる試合は、ここまでだと思っています。次の対戦相手は、プレミアリーグウェストでも上位にいるチーム。甘くはないでしょう。

でも、2回戦の戦いを見て、この大会は、こういう戦い方で行けるところまで突き進むのも悪くないかなとも思っています。

トーナメントを征するチームというのは、その戦いを変えずに、勢いを止めずに、個人の好不調を補い合いながら、あとは、絶好調の得点源が出てくることも重要な要素ですが、そういった中で自信を持って、短い期間で進化していくチームだと思っていますので、ここで、対戦相手に応じて、コロコロ変えるよりは、貫き通してもらいたいという思いも強くなっています。

言うまでもなく、そうするでしょうし、過去、リーグ戦で相手を研究しすぎて、おかしな試合になってしまったケースを考えても、この大会で、自信を持った形でできるところまで突っ走る。それも悪くないかなと(もちろん試合の展開によっては、試合に落ち着きを持たせられる選手も控えていることが大前提ですが。)

来週、楽しみだな~。

ではでは。

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Jユースカップ第23回Jリーグユース選手権大会 2015/10/18 – 浦和レッズユースvsカターレ富山U-18 6-0勝利・・・この戦い方は、どこまで通用するか!?

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どうも、ブクメです☆

11時キックオフのジュニアユースの関東U-15リーグ最終節、練習試合を観戦後、14時からは、ユースの試合になります。

今年から、レギュレーションが代わり、予選のグループステージがなくなり、いきなりトーナメント式で負けたら即終了という大会に変わったJユースカップ。

先週1回戦が行われ、浦和レッズユースは、7-0で快勝して、今日の2回戦はカターレ富山U-18となりました。こちらも、ジュニアユースと同様に先週は足を運べなかったわけですが、快勝という声も聴きつつ、もっと得点が入っていなければならない試合だったという声も、足を運んだ方に聞きました。

レギュレーションの変更は、大会の開催期間にも変更をもたらしたということで、比較的短期間の開催で11月15日が決勝になっています。

勝ち抜いて、シーズン最後の公式戦は年末のJユースカップ決勝で!というのもなくなってしまったのは、少し残念な気もしますが、まあ、色々大人の事情があるのでしょう。

とにかく、負けたら終わりですから、浦和レッズユースにとっては、この大会の後に、プリンスリーグの最後の戦いが待っているので、できる限り先へ、多く戦い、優勝を狙い、真剣勝負の公式戦で調子を上げながらの流れを作れればベストです。

1回戦、2回戦は、レッズランド開催ということで、これは、見る側の勝手な感覚ですが、全国大会ですが、全国大会の雰囲気を感じられないラウンドが2回戦までと思ってしまったりもします。

しっかり勝ち抜いて、3回戦の時之栖での戦いへ進むと、ようやく本格的な全国大会の雰囲気になってくるのかもしれませんね。

では、試合の話に移ります。

この試合のメンバーと交代は以下となります。

GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに7番高橋聡史、右サイドバックに20番関慎之介、センターバックに36番橋岡大樹と4番小木曽佑太、MFが左に2番川上開斗、右に8番影森宇京、真ん中に14番渡辺陽と5番中塩大貴、FWが左に13番新井瑞希、右に21番時里元樹

となります。

全国大会の一つの醍醐味として、あまり対戦経験がないチームとの対戦がありますが、これが、経験が浅くて格下ということで、問題なく大勝できれば良いのですが、あまり名前は知られていなくても、実績がなくても、結構実力のあるチームもいたりして、思わぬ苦戦を強いられるということがあります。

今回の対戦相手のカターレ富山U-18には、2年前のジュニアユースの高円宮杯の時に対戦したメンバーが主力として絡んでいるという話もあり、実際、思い返せば、その時の対戦で結構難しい試合にさせられたなという印象もあるため、その辺を警戒しつつ、見始めたのですが、実際は、浦和が早めに先制点を挙げることに成功し、主導権を握れたこともあるとは思いますが、やや差のつく試合と実際はなりました。

2回戦のメンバー構成は、1回戦とも割と変わっているようで、実際怪我の選手もいるようなので、なんとも言えませんが、2回戦の陣容は、前線の個人技で畳み掛けてしまえというような感じになりましたね。

例えば、クラブユース選手権の予選のグループステージのように、余裕がある状況で、様々なやり方を試みるのは、十分よくあることですが、負けたら終わりの戦いで、こういう試みをするのは珍しいなと思いつつ、実際に畳み掛けてしまえたのでOKだとも思う部分も少しあります。

唯一のボールの収まりどころを右サイドに作るというのも、不思議な感じもしました。

実際、13番新井瑞希、21番時里元樹の仕掛けは強烈で、果敢な仕掛けで相手ゴールを脅かしていました。

前半最初の決定機は、コーナーキックからで8番影森宇京が4番小木曽佑太をめがけて蹴り、ヘディングで合わせたシュートが惜しくもクロスバーをたたきます。

先制点は、10分、13番新井瑞希からのパスを受けた21番時里元樹が放った鋭いシュートに対して、キーパーが反応するもはじいたボールがポストに当たりゴールラインを割ります。

更に2分後の12分にハイボールに対し、キーパーと競り合う形で36番橋岡大樹がヘッドでわずかに競り勝ちゴール(このゴール、最初は、5番中塩大貴のゴールと思っていましたw)

前半の早い時間で2点差にできたことで、試合がだいぶ楽になりました。

その後も、16分に右のバックラインあたりから4番小木曽佑太からのロングフィードを左前線でぴたりとトラップで受けた2番川上開斗がシュートを狙うもゴール上に外れ、20分には、同じように21番時里元樹が難しい方向からのパスを見事なトラップで抜け出すところまでは、パーフェクトでシュートはゴール上に外れるという、シュートの前までは完ぺきという場面が2つ続きつつ、その21番時里元樹が26分に今度はゴール上隅に突き刺さる見事なシュートで追加点を挙げて3-0。

事故のような失点を考えても余裕に考えられる3点差をつけることに成功します。

少し攻撃の勢いが収まった時間帯の29分に、8番影森宇京が足を痛めて31番シマブク・カズヨシと交代します。この交替で、更に前線が仕掛けるタイプの選手が並ぶことになり、更に、収めどころが作りにくくなったことで、やや中盤省略型でカウンターを受けやすい形になりました。

それでも、特にそこまで危ない場面はなく、前半3-0で折り返します。

少し落ち着きがない状態にはなったものの、攻撃では後半も色々見どころがある展開で、5分には、14番渡辺陽がキープしたところで、思い切って7番高橋聡史がオーバーラップで攻撃参加をする場面が見られたり、同様に右サイドでも20番関慎之介が高めの位置まで上がって31番シマブク・カズヨシを経由して左の2番川上開斗までつなぎ、惜しいシュートを放つところまで行きます。

10分に21番時里元樹に代わり23番高山大智が入ります。

13分に2番川上開斗に代わり19番川上エドオジョン智慧が入ります。

15分に迎えたコーナーキックのチャンスで13番新井瑞希からのグラウンダーのパスを受けた31番シマブク・カズヨシが相手のプレスを受けながら、振り向きざまに独特のテンポでシュートを放ちますが、ここは、相手キーパーに反応されます。

この試合、果敢な仕掛けでゴールに迫っていた13番新井瑞希が交代選手が用意して、プレーが切れたら交代というところで、19番川上エドオジョン智慧からのパスに抜け出して落ち着いてゴールを決めます。見事に結果を残して、35番長倉幹樹と交代します(後半27分)。

30分に20番関慎之介に代わり、17番伊藤敦樹が入ります。

4-0となり、残り15分程度となったところで、強烈な攻撃陣に対応していた相手ディフェンス陣などで足をつる選手が続出するなど疲労で動きも落ちたところで、浦和が攻撃の手を緩めず更に得点を追加していきます。

35分に攻撃参加した36番橋岡大樹のサイドからのクロスに35番長倉幹樹が合わせて5-0とします。

更に、36分には、4番小木曽佑太の攻撃参加から14番渡辺陽を経由して最後は31番シマブク・カズヨシが決めて6-0。

交代枠を使い果たした状態で、40分前後に一時的に14番渡辺陽が痛んで10人で戦う状態もありつつも、試合の流れに影響はなく、そのまま6-0で勝利。

3回戦進出を決めました。

3回戦の対戦相手は、壮絶な打ち合いでPK戦までもつれ込む苦戦ぶりも、大方の予想通り京都サンガFC U-18となりました。

1回戦と2回戦も戦い方やメンバー構成が割と変わったという話や、その前のプリンスリーグと比べても、変わったということで、もちろん、怪我の選手の影響などもあるとは思いますが、この試合の攻撃で押し切る戦い方は、かなりの諸刃だな~と思いつつ、開けてビックリどんな戦い方で3回戦に臨むのか、あまり考えずに、できるだけ冷静に待ちたいと思います。

選手が強い気持ちで乗り越えてくれるでしょうから。

一つの試合としては、かなり楽しませてもらいました!

ではでは。

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