高円宮杯(U-15) 2014/12/23 浦和レッズジュニアユースの選手たちの戦いは、次のステージへ。

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この今日の試合の澄んだ青空のように、ここから羽ばたき、次のステージに進む、浦和レッズジュニアユースの選手たちの前途が、明るいものになりますように。

サッカーと言う世界に身を置く者、そこに身を置く者を応援する者。

サッカーと言うスポーツに関わるということは、そのサッカーというスポーツの、サッカーの神様の残酷な仕打ちとも、向き合っていかなければならないとは知っていても、内容と想いが結果が伴わない試合には、そのサッカーの神様を恨みたくなる時もあります。

久しぶりに、そんなことを試合後に強く思いました。

ただ、今日の試合においては、会場となっていたケーズデンキスタジアムの空気と澄んだ青空と、そして、対戦相手の選手の姿勢も、対戦相手のベンチから選手に向けて出されていた指示も、なぜか、凄く、頭の中に残っていて、深くは関わってはいないので、わからないですが、浦和レッズジュニアユースの育成も好きで、今日の対戦相手のベンチから出ていた選手への声のかけかたも好きで、実際にピッチで戦っている選手からも、そういう部分も伝わってきて、でも、採点競技であれば、浦和レッズジュニアユースの完勝だったのにという思いも強かったり、なんというか、応援している身からしたら、応援しているチームが負けたのだから、悔しいのですが、不思議な感情も同時にありました。

全てを含めて、貴重な時間を分けてもらったなという1試合でした。サッカー選手は、見るものに感動を与えることも義務であるということを考えれば、応援していたチームの結果が喜びということには、なりませんでしたが、その空間でもらえたものの大きさは、計り知れないというか。

私自身が、少し忘れかけていた、試合後に全ての選手の表情を遠くから、眺めることも、できました。そんな、以前のように純粋に下部組織を応援していたころの自分を取り戻させてくれる空気が、今年のチームの、この大会にはありました。

そういった姿を見せてくれたチームには、感謝の気持ちしかありません。

そして、これは、以前から何度もブログで口にしているように、育成を点ではなく、線で見るというのが、私の方針ですので、今年の3年生にも、試合に出場することで経験を多くできた選手の点が、次のラウンドでどのように活かされるかの次への点への線を見て、そして、出場できなくて悔しい思いをした選手の次のラウンドへの点への線、更にその次の点への線を思い描きながら、今後も、楽しみに応援させてもらいます。

私が書く文章を読んでくれている選手がいるかもしれません。その選手にとっては、浦和レッズユースに上がるという選手に関しては、特に不安な思いを抱かせるようなことを多く書いてしまう、この1,2年だと思います。そのことは、申し訳なく思いますが、これは、あくまで私が思い描く育成に必要なことが、度外視されていることに対しての警鐘になり、見方を変え、考え方を変えれば、サッカー選手の人生としては、プラスに作用することもあるのかもしれません。

何が言いたいかと言うと、あなたたちが3年間所属する来年から3年間の浦和レッズユースというチームに対しては、先入観は、持つ必要はなく、その指導方針が、どんなであれ、そこでどのように成長していくかは、それぞれの選手自身が見極めて、取り組んでいくものだということです。

世界の様々なサッカーを見ても、一つの方針を貫いて、常に安定したことができているチームというのは、数少ないです。私自身が、強い気持ちで応援してきた浦和レッズの下部組織なので、方針も含めて、そういった数少ない少数派の、方針のぶれない選手の力を伸ばせる育成を期待はしてきましたが、それは、難しいことは、残念ながらはっきりしました。

ただ、変化は激しいものの、そういう一貫しない方針であっても、良い時代というのも作り上げられるはずですし、それには、やはり選手の取り組み方というのも重要になって来ると思います。

ですから、ユースの環境に入った時、疑問に思う部分が必ず出てくると思いますが、その時の取り組み方を少し工夫する努力をしてみてください。考えて、考えて、それでも疑問がでて、それでもがんばって、結果的に、その方針に、疑問を持ったまま長い時間が続くかもしれませんが、取り組み方一つで、その3年間で得られるものは、大きく変わってくると思います。

そして、ジュニアユースでサッカー人生のすべてが決まるわけではないように、ユースでもすべてが決まるわけではありません。

思うように行かない時ほど、焦らずに少し長い目を持って、考えて取り組んでみてください。

これは、高校サッカーに進む選手も同様です。とにかく、サッカーの世界は、1年1年で本当に環境が変わるものですから、自分のサッカー人生を常に見つめながら、変化にも対応できる力をつけて、まずは、次の3年間に取り組んでもらえたらと思っています。

サッカーの好き嫌いはあります。、私は、選手の個性を消すサッカーは嫌いです。戦術も重要、個性もそれが、ただのワガママが許されることになってはいけませんが、最低限の戦術と、選手は、その中で個性も伸びていくというのが望ましいと思いますので、今後も、そういう方針のところに対しては、マイナスのイメージを持ってしまうと思いますが、様々な方針のサッカーがあるから、サッカーは、面白いとも思っています。

ダラダラと書きましたが、私は、今年の浦和レッズジュニアユースのサッカーは環境面含めて大好きでした。本当は、もっと先の、頂点に立つところまで見たかったです。今日、鬼気迫るプレーを見せた選手が、この大会で次戦で戦う姿を見たかったです。

そして、準備をしていて出番がなかった選手が、どのようなイメージをしていたのかもプレーで見たかったです。

でも、サッカーの酷な部分がでてしまったが今日です。悔しいです。でも、仕方ない。

なので、次の舞台、ラウンドで、その続きは、見させてもらいます。

本当に、楽しい数日間でした。ありがとうございました!

ではでは。

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高円宮杯(U-15)2014/12/20 1回戦 浦和レッズJrユースvs SSS Jrユース 3-1勝利・・・より長い時間を高い集中力で戦う必要性

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どうも、ブクメです☆

およそ、2か月間公式戦がない中で、準備を進めて来た浦和レッズジュニアユースの今年最後の戦いとなる高円宮杯U-15第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会が開幕しました。

しばらく、大阪の堺ナショナルトレセンで開催される時期が続いていたので、開催地が固定されていくのかと思っていましたが、今年は、茨城県の鹿嶋や水戸での開催となったことで、泊まらずに日帰りで観戦できることは、凄く助かります。個人的には、Jヴィレッジや、堺ナショナルトレセンのように、一つの会場で多くのチームが試合をするような会場の方が全国大会の雰囲気は感じられるな~と思う部分もあるのですけどね。

今年の浦和レッズジュニアユースは、全国優勝できる力をしっかり持ったチームというイメージで見て来た中で、課題もはっきりしているチームであり、夏の全国大会でも同じ課題を抱えて悔しい敗戦となってここまで来ました。

関東U-15リーグの最終戦が行われた後から2か月ほどの期間で、関西遠征があるという話を聞いていて足を運ぼうとしたのですが、ちょうど、その期間に海外で仕事が入ってしまい、私自身まる2か月見ることができずにここまできました。

で、キックオフからのプレーを見て、まず、若干緊張している選手もいるものの、チームとしてのいわゆる、よほどの相手でなければ、アンラッキーで負けることはないような力のあるチームの雰囲気はしっかり見ることができました。

と言う前置きを書きつつ、試合について、簡単にですが触れますね。

この試合のスタメンと交代は以下、

GK25番西尾優輝、DFが左サイドバックに23番白土大貴(後半18分⇒2番山崎広大)、右サイドバックに5番山崎舜介、センターバックに3番大西翔也(後半40分⇒22番大桃伶音)と4番橋岡大樹、MFが左に9番樋口颯太(後半17分⇒35番岡村勇輝)、右に11番白田颯人(後半23分⇒14番弓削翼)、真ん中に8番立川将吾と6番荻原拓也(後半6分⇒34番上野夏輝)、FWが左に7番菊地泰智、右に10番シマブク・カズヨシ

となります。

くどいようですが、私は、今年の浦和レッズジュニアユースのやり方に関しては、まったく異論を持っていません。もちろん、置かれる環境において、優先されるべきものなどは、人さまざまで、帯同メンバーもろもろに関しては、いろいろな考え方が持たれると思いますが、環境としてしっかり機能している中で、悪い要素や思いは持ち込まれるべきではないと思いますし、帯同しているメンバー、帯同できなかったメンバー含めて、思いを一つに、また、出場しているメンバーは、その思いを背負って戦われるべきだと考えます。

この試合の対戦相手のSSSジュニアユースですが、強烈なストライカーなどはいないものの、非常に組織的な中に、中盤で、サイドで、判断で一つレベルの違うプレーをする選手が数人いるチームと言う印象でした。

それぞれの選手の能力で言えば、浦和の方が上でしたが、サッカーの質においては、相手の方がやや完成度が高いという印象です。ただ、その分、浦和の方は、攻撃的な選手の個性において自由度高くやらせてあげているという印象がありました。

まあ、私が好きなスタイルです。組織的にハイレベルなサッカーをこなすチームは、今増えていますが、そういうチームを、多少、ムラっ気は、あっても個々の特徴で壊してしまうサッカーを浦和はやっていたと思います。

前半12分に7番菊地泰智が先制ゴールを決めますが、このゴールまでの流れが象徴的で、左サイドで23番白土大貴がパスを受けた時に、左前線のスペースに、パスを通し、このパスをしっかり予測していた8番立川将吾が、そのスペースに走りパスを受け、7番菊地泰智に預けると、7番菊地泰智が相手ディフェンダーをかわしてゴールを決めたんですね。

23番白土大貴のアイデアと、そのアイデアにこたえる8番立川将吾、そして、7番菊地泰智は、相手ディフェンダーを個人技で突破して決めた。こういうゴールが良いです。決して組織としてレベルの低くない相手に対して、こういうゴールを決める、決めきれることが大きかったと思います。

そして、追加点の28分のPKでの10番シマブク・カズヨシが決めたゴールは、左右の早いパス回しで9番樋口颯太がワンタッチでグラウンダーのパスをゴール前に供給した狭い隙間で10番シマブク・カズヨシが先に受けて突破したところをたまらず倒されてのPK。これも見事なゴールですし、2点目のゴールが、この時間に決められたのも、大きかったですよね。

2点差で有利に進める中で、34分に1点返されて2-1となった、このくらいの時間帯は、こちらの攻撃でのリズムが味方同士で少しずれることが多くなって引っかかることが多くなったところで、相手の鋭いカウンターを受ける回数が増えていたところでの失点だったため、相手を勢いづかせてしまう可能性のある失点ではあったのですが、その2分後の36分に、裏に抜け出した10番シマブク・カズヨシにパスが通り、キーパーが出たところで見事なループシュートを決めて、あっという間に点差をまた2点に開くことができて前半を終えることができました。

結果的に、後半は得点が動かずに、3-1で試合は終了したものの、2点差をつけて戦い続けることができたことが、やはりこの試合では大きかったように感じます。

チャンスの数は、浦和が多く作る分、前線の選手が個人技を見せようとする分、カウンターを受ける回数も多くなる。中盤から高い位置の選手がタイミングよくインターセプトする回数も多い。多くの選手が、攻撃のところで集中できている時は良いものの、疲労が出てくる時間帯などは、無駄にカウンターを受ける回数も多くなる。

もう少し、その部分をコントロールする必要があると思う反面、ゴールに向かう姿勢がある選手が多いことは嬉しいし、仕掛けるのは楽しいんですよね。

いま、そんな文章を書きながら、昨年のジュニアユースのことを思い出していました。関東U15リーグで優勝が決まってから、高円宮杯までの準備期間に入った時に、どちらかと言うと、味方を生かすことが得意な中盤でコントロールする選手を出場させて、前線の選手に、考えさせることを意図している時期があったのですが、なかなか、上手く行かなかったんですよね。

ただ、高円宮杯では、課題部分を超越して、高い位置で囲んで奪って、一気に前線の選手で攻撃という形で、優勝を奪い取ってしまった。

今日の試合では、先発した選手がどちらかというと、落ち着けてバランス良くしようというよりは、攻撃重視型の印象が強かったんですよね。なので、そこが、長い時間はまれば、昨年に近い攻撃の強さで優勝できるチームに大会期間中に進化していく可能性を秘めており、そして、個人的には、後半23分に投入された14番弓削翼が印象的で、攻撃重視の中で、落ち着きを生むための、キープやパスなどを試みているように感じました。

トーナメント式で短期間で決着するタイプの大会ですから、大会の1試合1分1秒で、手応えを掴んで自信を深めて勢いに乗れるチームが勝ち進んでいく可能性が高く、勝手な予感ですが、このまま、攻撃陣の個性で強烈に押し切って勢いをつける昨年のパターンと、同時に、試合の中で落ち着きを作れる選手が、また、新たなチームの勝ちパターンを生み出して、勝ち進んでいく、その可能性もあるのかな~と感じる部分もあったりします。

いずれにしても、基本的に、全国で優勝を狙えるレベルに達しているチームになっているからこそ、そういう考え方をしながら見ることができるのですけどね。

日付が変わってしまったので、今日になりますが、2回戦の対戦相手は、難敵柏レイソルU-15ですよね。組織的なサッカーの典型的な強敵相手に、より高い集中力で、1回戦のような崩しで得点を決めて、相手を混乱させるような戦いぶりに期待しています!

ではでは。

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