どうも、浦和サポブクメです☆
早いもので、この3位決定戦が浦和レッズユース今年最後の試合となります。
自分自身、常に状況を冷静に考えなくてはいけないということを、この試合で確認することとなりました。その辺は最後に書きますね。
3位決定戦の相手は名古屋グランパスユースとなります。
この試合のスタメンは以下の通り、
GK1番三上綾太、DFがセンタバック左に13番寄特直人、右に18番西袋裕太、左サイドバックに27番小坂慎太朗、右サイドバックに20番新井純平、MFがボランチに6番野崎雅也、トップ下に10番矢島慎也と8番片槙吾、FWが左サイドに11番堀田稜、右サイドに28番長谷優、真ん中に17番カドコダイ・アシカン
となります。
正直なところ、ここまで苦戦すると思っていなかったので試合開始から浦和のハーフでの攻防が長い時間続く展開に驚きながら見ていました。
ポイントポイントの仕掛けでは、6番野崎雅也から10番矢島慎也、8番片槙吾から10番矢島慎也と細かく10番矢島慎也に集めてそこから打開して行こうという試みは見えるものの、名古屋の動きについていけず、10番矢島慎也をフォローする動きが少なく、1人で打開しようとして最終的に引っかかる場面が多かったと思います。それでも、何本かシュートまで放っていた10番矢島慎也は凄いと思いますが、名古屋の動きにチーム自体が混乱してしまっている状況は否めませんでした。
中盤の距離感が作れない状況で、準決勝の時のようにロングフィードから打開を図るプレーが何度か見られ、20番新井純平と27番小坂慎太朗の両サイドバックから前線の17番カドコダイ・アシカンへロングボールを入れてポストプレーから攻撃をスタートさせる狙いが見られましたが、名古屋にそこを狙われているため、守備陣数人に素早く寄せられて、高めのボールのポストプレーのトラップが長くなってしまい奪われてしまうことが多数ありました。
これまでの試合は、守備ラインから正確なロングフィードでサイドのスピードを生かした攻撃から反撃ということも出来ていたのですが、この試合では名古屋の連動性ある攻撃で守備の対応でいっぱいいっぱいの状況になっていました。
結局前半の段階で守備ラインが崩されて2失点を喫してしまいます。
後半も2失点して結果的に0-4での大敗となりましたが、後半の浦和の試みには面白いポイントもいくつか見られました。
名古屋の攻撃を警戒して中盤が横パスや下げるパスなど消極的になっていたところで、8番片槙吾に代えて24番繁田秀斗、28番長谷優に代えて21番佐藤大介を投入。更に、27番小坂慎太朗に代えて19番西澤秀平を入れ、守備では危険な形にはなりますが、18番西袋裕太、13番寄特直人、19番西澤秀平とバックラインを3バックにして17番カドコダイ・アシカンのところにおさまらないため、10番矢島慎也もトップの位置に上げ、2トップの状況を作り、11番堀田稜、20番新井純平をサイドで攻撃的に位置し、21番佐藤大介と24番繁田秀斗がトップ下に入いる布陣で、10番矢島慎也が存在感を見せ前線でも球が収まるようになり、やや全体的に元気がなくなっているところで、21番佐藤大介が力強いコーチングでチームを鼓舞しながら攻める姿勢で攻め込むシーンも何度か作ることができていました。
周りから攻められている状況で3バックは無謀だという声も聞かれましたが、この試合が絶対に勝たなければならない試合であれば劣勢の状況でこういう試みはダメなのでしょうが、完成度の高い相手に対して攻撃で手応えを見出すという意味では、必要な試みだったと思います。
この大会を通じて、私は初戦のコンサドーレ札幌戦を見ることができなかったのですが、この名古屋グランパス戦を見て、札幌戦の状況を聞いたことをあわせて、自分自身状況をしっかり考えられていなかったと思い知らされました。
例えば昨年2009年の浦和レッズユースのこの大会では、今年の3年生が主力の多くを占めており、ある程度チームは完成に近い状況で手応えを掴んで2010年に向かっていくというチームでしたが、今年の場合は多くの主力となっていた3年生が抜け、新チームとしてこれから作り上げて行くというチーム。更にあくまで現時点ではの話にはなりますが、比較的強い相手の時のスタメンは来季このメンバーで戦って行きたいという構想を見る限りでは、バックラインは1年生で固められ、前線も1年生が多く、おそらくこの大会のどのチームよりも新チームを1から作っていくチームになっていたように感じられます。
課題を多く得られる試合のほうが重要なのに、力の差のあるチームとの対戦で勝利したことに安易に喜んでしまっていました。反省です。最終的にグループ2位以内に入り、名古屋のようなチームと対戦できて課題が多く見えたことをむしろ喜ぶべきでした。
この試合の対戦相手の名古屋グランパスは相当レベルの高い戦いをしていました。おそらく、この大会に出場したチームの中では既に昨年から1年生2年生が多く試合に絡んでいたコンサドーレ札幌や名古屋グランパスが、全国レベルの基準となっていくのだと思います。
スターティングメンバーは11人ですから、この大会で上手く絡めなかった選手も多く出ているのは仕方ないことです。まず、この準決勝、3位決定戦でスタメンとなって戦ったメンバーは、このメンバーでチーム力を上げバランスを考えながらそれぞれの持ち味をタイミングで発揮できるように意識高く高めて行ってください。
名古屋との試合を考えると、前線の選手はトラップの精度をもっと高めないと全国では通用しないということがわかりましたよね。ポストプレーが求められるポジションの選手として、そこに預ければしっかりキープしてくれるという信頼を得ることで周りの選手が思いきってラインを上げ攻撃の姿勢を強めることができます。守備に関しても高さやスピードで勝負できる個々の能力が高い選手でも、相手の攻撃が強烈で劣勢になった時にこそお互いに声を掛け合うことが大切であることが分かったと思います。ロングフィードとサイドのスピードある選手を活かし、バランスを考えながらサイドバックの選手が思いきって攻撃参加できるような動きが出来るようになってください。
ポテンシャルの高さは、全国1のレベルがあることは間違えないのですから、自信を持ってまずは公式戦がスタートするまでに出来る限りチーム力を高めて行ってください。
2日目以降、B戦の試合を全て見させていただきましたが、あと一歩で絶対的な信頼を得られるのにという選手が多く見られます。裏を取る動きが抜群なのに、時々軽いプレーを見せてしまい損をしていたり、力強く突破する力があるのにチャンスを決めきる冷静さに欠けていたり、そこを直せば間違えなく主力として使われるという選手が多くいるんです。
新チームのスタートとなるこの大会を踏まえて、来年のチームの一歩一歩成長していく姿が見られることを楽しみにしています。
そして、新たに加わる新1年生の台頭も楽しみにしています。
ではでは~!