どうも、浦和サポブクメです☆
4月に大宮アルディージャユースを下して彩の国カップの2種クラブ代表枠を獲得した浦和レッズユースの天皇杯出場を目指す本戦が今日からスタートしました。社会人や大学といったカテゴリ上の相手と戦う貴重な場でもあり、その先に天皇杯がある大会というものの、これまでは日程の都合上なかなか本気で狙いに行くことがなかったのも現実なのですが、今年はプレミアリーグがスタートした関係で日程に少し余裕ができ、本気で勝ちに行くというような話も聴こえてきます。
ユースを応援する立場からすると、天皇杯でJのクラブとユースが真剣勝負する試合を応援するのはある種の夢であり、そういう話を聞いたからには期待せずにはいられない。
そんな浦和レッズユースの初戦の対戦相手はホンダルミノッソ狭山となります。浦和レッズユース卒業生の池田涼司が所属するチームですね。最近は余り調子が良くないようですが、それでも関東リーグで戦っていた経験値のある強敵と言う印象がありました。
この試合のスタメンは以下、
GK16番高浪祐希、DFがセンターバックに19番西澤秀平、18番西袋裕太、左サイドバックに3番寄特直人、右サイドバックに20番新井純平、MFがボランチに6番野崎雅也、トップ下に5番佐藤大介と8番片槙吾、FWが左に11番堀田稜、右に26番金野僚太、真ん中に12番高田拓弥
控え:1番三上綾太、2番西山航平、4番小出啓太、7番鈴木悠太、10番矢島慎也、14番繁田秀斗、24番中村駿介
ここ数試合のプレミアリーグのスタメンと比べると数人の選手の変更やポジションの変更などもありますが、チームの軸となるボランチの位置に6番野崎雅也がいて、フォワードの真ん中に12番高田拓弥、左サイドには11番堀田稜とプレミアリーグ同様の選手をポイントポイントで配置するメンバー構成になりました。
20番新井純平は、U17ワールドカップ後、初のスタメン出場になります。5番佐藤大介のトップ下、左サイドバックの3番寄特直人というポジションの変更はブクメは見られなかったのですが、那須での順位決定戦の時に試して見た方に聞くと機能していたとのことで、楽しみな布陣。
また、6番野崎雅也と8番片槙吾の中盤の組合せは、以前臨機応変に状況によってはダブルボランチのような配列にしたり入れ替わったりで機能していた布陣。
右の26番金野僚太と右サイドバックの20番新井純平の縦の並びは、昨年のU16リーグでも機能していた布陣。
このような布陣でどのような戦いを見せるのか色々妄想していました。
昨年のこの大会では1回戦で社会人クラブを下して2回戦で大学のチームに敗れたのですが、カテゴリ上のチームの場合は試合の駆け引きに長けているチームが多く、はまると一気に試合を決められてしまうので最初10分くらいが鍵かと思っていましたが蓋を開けてみると、(後で聞いて見るとホンダルミノッソ狭山が仕事との兼ね合いで万全ではないなど、チーム状況やメンバーの組み方がベストに出来なかったなど聴きましたが、)思った以上に駆け引きはしてこないし、抑えるべきところへのプレスが緩いなど、やや拍子抜けなところもありつつ、浦和が本来の戦い方を思うように実践できたこともあり、浦和の圧倒的攻勢で展開されていく試合となりました。
思った以上に6番野崎雅也を自由にさせてくれ、8番片槙吾が気の利いた動きをする、更に12番高田拓弥の動きにディフェンダーがひきつけられ、本来なら通り難い縦の真ん中のスペースが空き、そこに8番片槙吾が走りこんで6番野崎雅也からのパスを受けてシュートを狙うという場面がこの試合何度も作れていました。
先制点もその形で、6番野崎雅也が縦に入れたボールを8番片槙吾が受けシュート。キーパーが触るもののボールはそのままゴールに吸い込まれゴール。前半8分に早くも浦和が先制します。
また、今日は左サイドの11番堀田稜がサイドばかりではなく、中央に切り込むなど攻撃のパターンを増やして工夫して攻撃していました。この組み合わせは相手が絞りにくくなるので良いと思います。
また、今年は左サイドバックで守備的な部分での意識も強くなっている5番佐藤大介はトップ下の位置で本来の攻撃的なプレーを思う存分見せてくれました。
更に試合開始からしばらくは、バランスを取るためにあまりオーバーラップを見せていなかった20番新井純平が、20分辺りから行けるチャンスでオーバーラップを仕掛ける回数が多くなり、そのオーバーラップから深くまで切り込んでのクロスボールに5番佐藤大介が合わせて前半25分で2点のリードを奪います。
更にその10分後の35分に26番金野僚太が上手くタメを作り、絶妙のタイミングでオーバーラップを仕掛けた20番新井純平にパスを送り、深い位置からのクロスに再び5番佐藤大介が合わせ3点目。
前半終了間際にパスミスからの反撃で1点返されるものの、1-3と2点のリードで前半を折り返します。
後半に入ると、右サイドの26番金野僚太が前半は、周りを使って組み立てる割合が多かったところを自らの攻撃に割合多く割くようになり、右サイドでボールを受けるとドリブルで仕掛ける回数も多くなり、この攻撃的姿勢で後半20分に見事なゴールを生みます。右サイドのやや角度がないところから、豪快なシュートを叩き込み、1-4とします。
この得点の後、11番堀田稜に代えて7番鈴木悠太を投入し、その後5番佐藤大介に代えて24番中村駿介を投入します。
前半同様、6番野崎雅也が自由にプレーできる状況と前線の動きにつられてスペースをあけてくれることが度々あり、このスペースを狙って何度も決定的なチャンスを作っていたのですが、この形で試合を決定付ける5点目が入ります。
6番野崎雅也が縦の開いたスペースに鋭いパスを通し、抜け出した24番中村駿介が落ち着いてゴール。
これで5-1となります。
この得点の後、35分に12番高田拓弥に代えて10番矢島慎也を投入。この10番矢島慎也からオーバーラップした20番新井純平がゴール前まで持ち込む惜しい場面や、逆にオーバーラップした20番新井純平からのクロスに10番矢島慎也が合わせるなど更なる追加点のチャンスはあったものの、結果的に5-1のままで試合は終了となりました。
これで、浦和レッズユースは今月末に2回戦で城西大学と対戦することになりました。
さてさて、今日の試合は来週末にクラブユース選手権で全国NO.1を目指す浦和レッズユースにとっては、様々な点でプラスの要素を与えてくれました。
まず、相手が比較的自由にやらせてくれたこともあり、最初の頃にできていた浦和が試合を支配する形というものを感覚的に取り戻せたと思います。11番堀田稜、7番鈴木悠太のサイドからのスピードのある攻撃。中盤のバランスをとりながら、バックラインからの18番西袋裕太の正確なロングフィード。大前提となる攻撃パターンが何度も見られました。
そして、先ほど書いたように縦ばかりではなく中への仕掛けを見せた11番堀田稜の動きや、26番金野僚太が見せたような、サイドバックの上がるスペースを作りためて攻撃参加させる動きや、自らも動き回って狙える時には狙う姿勢。また、ボランチ経験も豊富な8番片槙吾と6番野崎雅也が組むことにより、ポジションを入れ替わったり、相手のプレスがきつい時にはダブルボランチで起点を分散させて相手に簡単に狙われにくくする試み。
更に、サイドバックの攻撃参加を効果的に使うというバリュエーションも見えました。
もちろん、週末の全国大会になればプレミアリーグ同様に浦和の長所を潰そうと研究した相手が起点となる6番野崎雅也やサイド攻撃を封じるための試みなどしっかりやってくるのは当然で今日のようにすんなりは行かないと思いますが、今日やれていた動きをしっかり実践できれば、研究されても対応できないようなサッカーが必ず出来ます。
正直な所、浦和レッズユースがやっているサッカーの方向性は間違っていないのに連敗で流れが悪くなってそのまま全国大会を迎えるのは状況として良くないなと感じてはいたのですが、今日の試合があって本当に良かったと思います。この試合をきっかけにして、全国でも浦和レッズユースのサッカーの強さを見せつけちゃって下さい。
彩の国カップの次戦の戦いに関しては、全国大会で浦和のサッカーが実践できていれば、相手との駆け引きで負けなければ簡単ではないとは思いますが、十分勝利することはできると思います。
自信を持って、戦ってくださいね!
ではでは~。