【アニ山】J3・YSCCのホーム最終戦、進昂平を見に行きました/J3第33節・YSCC―藤枝

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから、久しぶりに記事が届きました。今回は、私もアカデミー時代からずっと見てきて、東京国際大学時代も割と多く見てきた浦和レッズユース出身の進昂平が所属するY.S.C.Cのホーム最終戦の試合ですね。実は、ユースのS2リーグの最終戦(順位決定戦)の予定が入った日に当初行く予定だったのがこの試合でした。

結局、多くのゴールを量産した進昂平のY.S.C.Cでの2019シーズンは、最終節も含めて1度も足を運べませんでした。

これも私がウェイトを置いているサッカー人生ですので、これはこれ。

また、未だにユース中心の生活を送っている私も、もうこういう生活スタイルになってから10年以上が経過しており、勝手に応援しているだけではありますが、多くの見てきた選手が、様々な道に進んでいますが、その選手の試合を見られる機会というのは、どうしても優先順位順になってしまうということで、ほとんど行けませんが、そんな中で、このように同じような方向性を持ったサッカーの見方をいている方が、足を運んでくれて、話を聞けるのは嬉しいものです。

また、プレー自体は見られなかったものの、私がよく友人と話す内容で、プロになってから、また社会人リーグなどから上を目指して行く場合もそうですが、前線の選手で特にフォワードの選手は、何よりも「得点」という目に見える結果を残すべきという話はよくしています。その意味では、プロとしての1年目の進昂平は、ゴールと言う結果を残せていなかったため、勝手な評価で、上を目指すのであれば、足りないとか言っていたのも事実だったのです。それが、今シーズンに入ってからの、目に見える結果を多く出してくれている姿を足を運べなくても確認ができるわけですから、本当に、全く足を運べなかったことが悔しくもあるわけです。

・・・と前置きが長くなりましたね。あと、この後のアニ山さんの文章を読んで難しい言葉「分水嶺」が出てきて、検索してしまいましたw

国語力で完敗ですw

あと、Y.S.C.Cの今年のサッカーが4-4-2で攻撃時に両サイドが高めに上がるとか読むと、なんだか、今年のユースが攻撃時にやろうとしていた形にも近いのかなとか、勝手に思ったりもしつつ(見てないので、比較もできないのですが。)

ということで、アニ山さんの文章です。

おはようございます。
ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。ご無沙汰しています。

10月、11月と仕事のほうがバタバタと忙しく、また、観戦した試合もブクメ氏と被ることが多かったため、なかなか文章をしたためるに至りませんでした。

単独で観戦した中には、茨城県の高校選手権準決勝とか、とても興味深いものもあったのですが…。

そんなこんなで久方ぶりの観戦記は、12月1日に開催されたJ3第33節・YSCC対藤枝戦です。

【YSCC 3 – 0 藤枝】

この日はYSCCのホーム最終戦。三ツ沢公園陸上競技場での開催です。
自分はレッズユース出身のYSCC#11進昂平の姿を観に来たワケですが、結果として2ゴールの活躍。こちらとしては足を運んだ甲斐のある、満足感に充ちたゲームになりました。

YSCCが前半7分という早いタイミングで先制した後、22分に左からの折り返しにニアに入り込んだ進昂平が左足で決めて追加点。

32分には進昂平のミドルにワンタッチがあってのコーナーキック、ニアでそらしたボールを進昂平がファーポストギリギリのところで触る、フットサルでいえば「ファー詰め」のようなゴールで3点目。

セットプレイで引き倒されてPKを獲た#7宮尾が自分で決めたYSCCの先制点も、このセットプレイになったのが進昂平が受けたファウルからということで、実質、全得点に絡む活躍です。

今年は進昂平には幾つか「ファインゴール」といわれるものがあるようで、自分はネットの動画で確認しました。確かにそれらは素晴らしいゴールなのですが、進昂平の進昂平らしさは、この日の2ゴールのように、ボールに入っていく間合いの良さ、ディフェンスやキーパーより一瞬早くボールに触る、そういった動きから生まれるワンタッチでのシュートだと、僕は思っているのです。そういう意味でこの日の2ゴール、進昂平を堪能するに余りあるものでした。

他力ながらJ3優勝の可能性も残していた藤枝は、キックオフから攻勢に出てはいたものの、典型的な「流れに乗り損ねたゲーム」になってしまいました。
特に先制された直後の前半12分、クロスを#20森島の頭での落としを#7水野がシュートしたシーン、ボールはクロスバーを叩いて真下に落下します。これが分水嶺でした。ゴールに吸い込まれていれば、まったく別のゲームになっていたでしょう。
それでも藤枝は、試合を通してシュート23本・コーナーキック11本と押し込むのですが、ことごとくYSCCのキーパー#1趙天賜のファインセーブに阻まれます。
いわゆる「キーパーが当たっていた」というやつで、手元にメモしただけでも決定機のセーブが11回。文句なしのMVPです。

YSCCは昨年、非常に評価の高かった樋口監督が退任、FC琉球へと転出して、今期は新人監督のシュタルフ悠紀リヒャルトを迎えてのシーズンでした。
どんなサッカーになっているのか気にかかりながら、ここまで観戦の機会に恵まれなかったのですが、一見してなかなか面白いんじゃないか、という感想です。もちろん、良いサンプルに当たったということもあるでしょうが。
中盤ダイヤモンド型の4-4-2で、マイボールでは両サイドバックが高い位置を取り、人数をかけて前でサッカーをしていこうという姿勢が強く現れます。
この節を終えてリーグ5位の50得点という数字も納得ですし、一方でリーグ最悪の65失点という、リスクを背負って守備面に負担が増しているであろう部分にも納得です。
チームとしては守備面に課題があって、そこを克服すれば上位争いも期待できると……、まぁ、そんな単純なハナシではないのでしょうが、少なくとも進昂平にとっては、とてもいい巡り合わせだったのではないかと想像します。

さてこのゲーム、私としては進昂平を中心に追いかけましたから、藤枝については細かいところは見えていなくて、あとは「バック側の副審の大橋さんは、やっぱりカッコイイなぁ」というくらいの感想しかないのが申し訳ないところです。

今年のJ3の開幕節・藤枝総合で藤枝-熊本というカードを観戦したのですが、この時は藤枝のサッカーにいたく感心しました。そして、今年の藤枝は好成績を残すのでは…という予感があったのですが、概ねそれが的中する順位になりました。
この試合は運に見放される展開になりましたが、内容のあるサッカーをやって、結果もついてきているとあれば、当然、上のカテゴリーを目指す動きも出てくるでしょう。
藤枝の本拠地・藤枝総合サッカー場はJ2ライセンスは取得できませんが、改修・増築は可能な構造になっていると思うので、ライセンス問題も含めて、来年以降も注目しておきたいチームです。