【アニ山】日大藤沢高校で総体神奈川予選を見てきました(日大藤沢-横浜創英/三浦学苑-平塚学園)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。今回は、総体の神奈川県予選ですね。このエリア開催の高校サッカーの試合というのも、なかなか私の行動スタイルでは縁がないですよね。浦和レッズユースと同じカテゴリに該当する高校が昇格したらとかですかね。日大藤沢高校のグラウンドには行ったことがないですが、日大藤沢高校の試合は、どこかで観戦したことがあるような。でも、浦和絡みだったのかは覚えていません。総体予選と言えば、埼玉県予選の決勝が西武台高校と聖望学園高校なんですよね。

今年は、縁があって2月の新人戦の時にこの両チームの試合を観戦できていて、特に聖望学園高校は、注目していたので決勝まで進んだということでかなり見に行きたいのですが、浦和レッズユースのプレミアリーグの試合と完全にかぶっているんですよね、残念。

ということで、アニ山さんの記事です、どうぞ!

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です。

6月16日は、神奈川県総体予選の準々決勝。日大藤沢高校のグラウンドに行ってきました。
日大藤沢高校は、小田急江ノ島線の「六会日大前」駅で下車。日本大学生物資源科学部キャンパスの裏手にあります。
僕はここに来るのは2回目なのですが、この学校のグラウンドがホントに素晴らしくて、ほとんど「スタジアム」といった様相。試合前にスタンドの座席数を数えてみたら1180席ありました。JFLくらいなら開催できるんじゃないか?というスペックです。(人工芝ピッチなので、JFLの開催要件は満たしませんが)
僕が足を運んだことのある高校のグラウンドの中では図抜けた施設で、大学でもこの規模のものを持っているところは少ないんじゃないかと思います。

育成年代の試合では、厳しい観戦環境を強いられる会場も少なくないので、こういったグラウンドは本当にありがたいです。

【日大藤沢 3 – 2 横浜創英】

【三浦学苑 2 – 1 平塚学園】

2試合とも延長戦で決着、タイムアップ間際に試合が動く劇的なものになりました。得点経過を追っていくと、

第1試合の日大藤沢と横浜創英は開始5分で横浜創英が先制。#10荒俣圭汰のコーナーキックが強風も手伝い直接入ってのゴール。
ただ、風上に立った前半を上手くクローズできず、前半ロスタイムに日大藤沢#9平田直輝が起点となっての崩しから#8植村洋斗の同点ゴールが決まり、後半開始早々には右からのアーリークロスにファーで#9平田直輝が頭で合せて逆転。
横浜創英的には後半良い所なく進んでいたところ、今度は日大藤沢が試合をクローズできず、後半ラストプレイで追いつかれて延長戦へ。
一進一退の延長戦は、後半のラストプレイでコーナーキックからこぼれ球を#20小川晶映が押し込んで日大藤沢が勝ち越し。このゴールと共にタイムアップ、という幕切れ。

第2試合は前半スコアレスの折り返しから、後半風下になりながら優勢を保っていた平塚学園が左ハーフ#8渡邊波季のゴールで先制。そのまま推移する中、こちらも後半ロスタイム、フリーキックのこぼれ球を#10相原琉希押し込んで三浦学苑が同点に。
延長戦では前半にセットプレイからゴール前の混戦からゴールが生まれて勝ち越し。

横浜創英は狭いところでのボールキープやパスワークに特徴があって、神奈川県では近年お気に入りのチームなんだけど、このゲームではその特徴を出し切れなかったと思う。
特にビハインドになった後半、風下になって、より丁寧にボールを運ばなくてはいけない状況で、慌てたようなキックが散見された。後半の最後、ゴールキーパーから出たボールを3人がつないで、最後#13亀山陽有のヘディングゴールまで持っていったのはさすがなのだけれど、これは後述するけれど、日大藤沢の判断ミスに助けられた部分が大きい。
後半3分の2失点目も、右からのクロスに、1人のフォワードに対しディフェンスが2枚残っていたにもかかわらず、完全にファーでフリーにしてしまい、それをダイレクトで頭で合わせた#9平田直輝は素晴らしいのだけれど、前半終了間際の同点ゴールを引きずったまま、なにか浮き足立ったような失点劇だった。
また、1-2のスコアからキーパ#1梅澤亘の三度のファインセーブで救われていて、突き放されていておかしくない試合。
日大藤沢は風下の前半で丁寧につなぐ姿勢が見られたり、決定力のある#9平田やのキレのあるドリブルをもった#11小林来生などを要するバランスのいい攻撃陣等、魅入る部分が多かったのだけれど、後半ラストプレイの判断はいただけなかった。
カウンターからボールを相手陣に運んで、コーナーサイドに流れていったので、「ああ、ここで時間を使うんだな」と思いきや、中に折り返して、ボールは相手キーパーに。
このキーパーのスローイングから横浜創英の同点ゴールに繋がるので、日大藤沢が延長戦を呼び込んでしまった。
シーソーゲームでもつれたゲーム展開も、内容面を考えれば日大藤沢が一枚上手を行ったのゲームだった。
強風下のコンディションや強敵の日大藤沢相手という難しい面はあったけれど、横浜創英ならもっと出来るだろう、と期待をこめておきたい。

第2試合のほうは、前半は正直なところ、「ブツブツ切りで、ちょっと退屈なゲームだなぁ」と思っていた。
「ブツブツ切り」の要因には、三浦学苑のイージーミスなんかも含まれているのだけれど、これは平塚学園の守備ブロックの作り方が上手かったのかな、とも思う。
とにかく相対的に三浦学苑の印象が悪くて、この試合後に三浦学苑のリーグ戦の戦績が芳しくないことを知るのだけれど、「ああ、なるほどな」と納得してしまった。
特に後半、三浦学苑が風上に立っても平塚学園の攻勢が続いていて、ほとんど良い所ナシで後半ロスタイムへと入っていった。
平塚学園は前半から攻撃の核になっていた#8渡邊が、後半左サイドを縦に突破して折り返すチャンスメイクが2回あった後、後半11分に同じような流れから今度はカットインしてのシュートで先制。彼は身体を張って納めるようなプレイも出来て、プレイに幅がある。
第1試合が日大藤沢のゲームなら、第2試合は平塚学園のゲーム。後半ロスタイムの三浦学苑の同点ゴールも、フリーキックを平塚学園のキーパーがファンブルし、こぼれたボールを押し込んだもの。三浦学苑は九死に一生というか、首の皮一枚で拾ったような勝利で、平塚学園からしたら、本当に惜しい試合になってしまった。