彩の国カップ第15回埼玉県サッカー選手権大会決勝大会 準々決勝 2010/8/8 vs 東京国際大学 1-3敗戦・・・試合の運び方の難しさ

熊谷スポーツ文化公園補助競技場

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

天皇杯を目指した浦和レッズユースの戦いも準々決勝まで来ました。今日の試合会場は暑いぞ熊谷の熊谷にある、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場横の補助競技場になります。写真でも分かるように、試合開始前は晴れて暑い時間帯も多かったものの、試合中は曇りで涼し・・・くはなく、やはり蒸し暑くプレーする選手は大変だろうと思われる気候でした。

浦和レッズユースにとっては、なかなかない公式戦でのカテゴリ上の相手との対戦ができる貴重な戦いの場となります。今日の相手は東京国際大学でした。ここの監督は元水戸ホーリーホックの監督だったとか、キーパーが浦和レッズジュニアユース出身の選手だとか、発足数年だとかくらいの情報しかありませんでしたが、手強い気配のあるチームではありました。

この日のスタメンは以下の通り、

GKは1番三上綾太、DFはセンターバックが3番今泉賢人、4番小出啓太、左サイドバックに26番小坂慎太朗、右サイドバックに20番西澤秀平、MFはボランチに5番片槙吾、トップ下に19番中村駿介、17番繁田秀斗、FWが左に7番堀田稜、右に6番鈴木悠太、真ん中に11番カドコダイ・アシカン

となります。

前回の与野八王子クラブ戦の時と比べると、3年生が一人も出場していないことと、多少メンバー構成が変わっています。

この試合は、前半の相手のやり方にバタバタして失点を重ねてしまったことが最後まで響いたという印象が強い試合となりました。

前半開始から、浦和の両サイドを狙ってスピードとテクニックのある選手が凄い勢いでプレス、仕掛けを繰り返し、その迫力に浦和が後手後手になる展開となってしまいます。ちょっとタイプは違うものの、その攻撃はなんとなくクラブユース選手権の柏レイソルU18のような、浦和がやや苦手とする攻撃の起点となりやすいサイドの部分を逆に狙って攻めてくるような感じと言ったらよいでしょうか。

通常の公式戦のようにほぼメンバーが固定されて多く試合をこなしているメンバー構成であれば、臨機応変に出来る部分もあるのでしょうが、この大会は試合ごとにメンバーが入れ替わるので、主導権を握れる展開を相手にやられてしまうとバタバタしてしまうのは、ある意味仕方ないとも考えられます。

そして、試合も相手に良いように展開してしまう嫌な流れで、バタバタしながらもなんとか得点は許していなかった展開が、相手の直接FKのシーンで相手がゴール前に放り込んだボールがそのままゴールに吸い込まれてしまうような、やや不運な失点が生まれてしまったり・・・。

浦和の攻撃のシーンでは、例えば6番鈴木悠太が前線でプレスをかけインターセプト、そこからドリブルで仕掛けてキーパーと1対1のシーンを作るも相手ゴールキーパーにガッチリ抑えられてしまいます。東京国際大学のキーパーは、浦和レッズジュニアユース出身の富居大樹なんですよね・・・。このシーン以外でも、普段以上に相手キーパーの威圧感と安定感にも苦しめられた印象があります。

前半はこのように少ない攻撃シーンはしっかり押さえられ、相手に攻め込まれるシーンが多くなるという展開の中、残念ながら25分、30分に立て続けに追加点を許してしまいます。

この後、再び6番鈴木悠太が右サイドからドリブルで攻撃を仕掛け、中盤の良いポジションを取った19番中村駿介にパス、そこからシュートを放つも、ここも相手ゴールキーパーにしっかりキャッチされてしまいます。

後半に入り、前半飛ばしすぎたのか、分かりやすいくらいに相手の運動量が落ち、更に相手の攻撃のパターンにようやくなれたことで浦和の攻勢のシーンが増えます。

まず、左サイドから7番堀田稜が17番繁田秀斗へパス。ミドルレンジからのシュート。更に後半に入り前半ややボールの収まりに苦戦していた19番中村駿介が上手くボールを収めて攻撃を組み立てることができるようになり、そこに右サイドバックの20番西澤秀平のオーバーラップなど仕掛けることで相手に前半使われまくっていたサイドの部分を逆に使っての攻撃のシーンが増えてきました。

後半途中で3番今泉賢人に代わり23番寄特直人、数分後に6番鈴木悠太に代わり27番大野将平が入ります。

大野将平が前線に入ることで得点のチャンスが増えた気がします。この後1点返すのですが、その直前にまず19番中村駿介が中盤から鋭いパスを左の17番繁田秀斗に出し、ラストパスを27番大野将平がシュートという惜しいシーンがあり、その数分後に左サイドをドリブルで抜け出した7番堀田稜からの低めのクロスに最初は誰にも合わなかったものの、そのボールがそのまま流れてワンバウンドしたところに上手く頭で合わせてキーパーを超えるような弾道で27番大野将平がゴールを決めます。

後半残り10分ほどのところで、11番カドコダイアシカンに代わって8番高田拓弥が入ります。

残り少ない時間ながら、数回8番高田拓弥が見事な飛び出しでチャンスを作るシーンがありましたが、結局その後得点は入らず1-3で試合終了。

残念ながら、天皇杯へ向けた戦いはここで終了となりました。

試合全体で考えると、前半は完全にやられたものの、後半は浦和の展開だったとも言えます。特に前半は、中盤の19番中村駿介や17番繁田秀斗に上手くボールが収まるシーンが少なかったものの、後半は相手チームに順応したのか凄くスムーズにボールを受けるポジションを取り、攻撃の起点を作れていたと思います。前の試合に引き続き、フォワードの真ん中でスタメン出場した11番カドコダイアシカンも、気迫溢れるプレー(キーパーに対する危険なプレーはいただけないと言われてしまうとかもしれませんが、フォワードはそのくらいのギリギリのプレーでぶつかりに行くのもありだと私は思います)で、ハイボールを競るぶつかり合いの部分、ボールをキープするために諦めず仕掛ける姿勢など前の試合より良い部分も見えていました。

ブクメ自身もこの大会を追いながら、天皇杯で戦う彼らの姿を想像しては見ていたものの、勝利大前提ということよりも、今後の公式戦に向けて色々試しながら経験を積ませていることは理解していましたので残念ですけど、今日出場した選手の皆さんは、しっかり経験値として今後に生かしてください。

本当に前半だけでしたが、物凄い運動量で前半最初から仕掛けてくるような相手に対して今後同じような展開になったらどうやって試合を落ち着けていくか。しっかり守備の姿勢を強くして相手の攻撃をまず押さえ込むことを優先するべきか、それとも自分達の攻撃で相手のペースを作らせないことを優先するのかなどなど。

ただ、すぐに相手のファールを審判にアピールするような姿勢や過剰な痛がり方とか不必要な時間稼ぎとか、必要なプレーはあまり参考にして欲しくはないですが・・・。

とにかく次に活かせるかどうかが全てですし、敗戦という結果を悔しがってください。それが凄く重要です。

本当に、公式戦でカテゴリ上のチームと戦える機会はそうそう多くの選手が体験できるものではないので、この2試合という経験は重要なんですよ!

 

ではでは。

「彩の国カップ第15回埼玉県サッカー選手権大会決勝大会 準々決勝 2010/8/8 vs 東京国際大学 1-3敗戦・・・試合の運び方の難しさ」への2件のフィードバック

  1. 更新ありがとうございます。
    確かに前半は防戦一方でしたね。
    相手の攻撃を跳ね返すだけでいっぱい×2でした。
    巧さが目立ち、3点目を獲られたときはさすがに呆然としました。
    後半はいい形が見せられました。暑さのせいかプレーの雑さが目立ってしまい、もったいない
    場面が多かったので、精度が上がればもっとワクワクするサッカーが見られるなという可能性が
    感じられました。
    普段はあまり声を出さない監督が指示を多く出していたのが印象的でしたね。
    相手選手の声の大きさばかりが良くも悪くも(特に後半はケンカ寸前になるのではと思ったぐらい)目立ってしまった一戦でした。
    レッズもフィールドプレーヤーが積極的に声をかけあっていければいいですね。
    無得点で負けていたら悔しさばかりが残ったけど、経験値が異なるチーム相手に意地を見せる
    ことができて前向きな気持ちで帰ることができました。
    この大会を通して選手たちが更に成長してくれることを私も期待します!

  2. mikan様
    コメントありがとうございます。
    サッカーの巧さにも色々ありますが、すぐにファールを要求(審判にカードを要求)したり、倒れ方が巧かったり、そういう巧さはあまり好ましくないので参考にして欲しくないですが、声をかけあう姿勢は参考にして欲しいと思いますね。
    東京国際大学の選手には、更に伸びていくために相当個々の選手が危機感を持って戦っているという印象がありましたね。
    とにかく、練習試合だろうがなんだろうが、下部組織にとって無駄な試合など一つもないですからね。出場した選手も出場しなかった選手も全ての試合でプレーしたり見たりして感じてどれだけ吸収できるかが、今後に繋がるんですよね。
    次同じような相手と対戦したら、しっかり経験を活かして勝てば良い。それだけです。

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