浦和レッズジュニアユース2012年の戦い

 どうも、浦和サポブクメです☆

浦和レッズユースのJユースカップと浦和レッズジュニアユースの高円宮杯関東予選決勝。酷なことに、2つの日程が全く同じになってしまいました。私は、一つ一つの試合にどれが重要で、どれが重要でないという位置づけができないので、公式戦で日程が被った場合には、ユースを優先して足を運ぶと決めて近年は動いています。どちらかしか行けない時の言い訳のようなものですね。

しかしながら、正直、今日ほど日程がかぶって葛藤が大きい1日はこれまでにありませんでした。

ちょうどユースの試合の後半の終盤くらいに、ジュニアユースが敗れたという連絡を現地で応援している友人からもらった時に感じた素直な気持ちを書きますね。

「どうして、自分はそこにいて後押しをする選択をしなかったんだろう。」更には、自分がそこにいれば、あと一歩の運を引き寄せる手伝いができていたかもしれないとまで思ってしまっていました。

実際、今年はジュニアユースの関東U15リーグがホーム&アウェイになり試合数が拡大したことから、これまで以上に、いわゆる日程が被るという状況が多くありました。今回と同じような全国へ向けた戦いの中で、夏の大会の予選でも別の場所で初戦で敗退したという報告を聞きましたが、その時は、そういう感情は湧きませんでした。

今日起こった感情を、家に戻ってからじっくり考えてみました。

考えてみたら簡単でした。

最初のころには見られなかった、チームが一つの家族のようなものになっていて、そのワンピースに自分もなっていたいと思うようになっていたからなんですね。

全国大会出場の瞬間を一緒に分かち合いたい、と言うこと以上に1試合1試合急激に成長していく選手と共に決勝の舞台を一緒に戦いたいという思いが強かったのですよ。

わかりますか?応援する者にそういう感情を持たせるようなチームになったんですよ!

負けたくない!という気持ちが前面に伝わってくるチームになりました。だから、勝たせてあげたいという気持ちも私たちに伝わるチームになりました。大変な成長です。

 

サッカーは、様々な要素からなっていて、現代で言えば、多くのチームがバルセロナのようなサッカーを目指し、戦術を重視しすぎる傾向が強くなっています。育成の年代において、何を最も重要視するのか、非常に難しいです。

ただ、この考え方によって、選手の個性がなくなり、失われているようなチームも多く見受けられるのも事実です。

戦術ばかりが突出しても行けないですし、個性ばかりが突出するのもあまり良いとは言えないと思います。

戦術を理解して、約束事を守りつつ、その中で良い意味で約束を必要な時には破って個性を発揮できるのが本当の意味でのプロフェッショナルだと思います(見渡せば、これを許してくれない環境もあるのは事実でもどかしいですが。)

今年のジュニアユースの3年生の選手で言うと、1年生で比較的自由にやることから入り、2年生で徹底した戦術を学び、3年生でプロになるために大切な姿勢を学んできたと、私が考えるには、そういう3年間の課程を踏んできたと思います。

冷静な目で見つめてみると、どういう順序が最も良いのかは分かりませんが、いずれも非常に重要なことで、簡単にはくくれませんが、色々性格や特性を持つ選手の中では、最終的にこのいずれかの環境で最も力を発揮できるのではないでしょうか。

今年の3年生では、選手の表情や姿勢などを見ていると、既にそういうところまで行き付いていて、自らで判断できてしまうために、激しくぶつかり合った選手もいるでしょうし、以前ブログで指摘したように、目指す目標に対しての考え方が甘いと感じられる雰囲気もあるチームでもありました。

もしかすると、今年の3年生の場合は、まず2年生の段階で今年学んだことを学び、その後3年生で徹底した戦術を学ぶという順序の方がスムーズに行ったのかもしれません。明確な答えなどありませんが、どちらも必要なことですし、プロを目指すのであれば、どちらも誠実に吸収する姿勢が必要になります。

ジュニアユースの3年間で教えられたことは、全て必要なことです。

 

なんとなく、堅苦しいことを書き綴ってしまいましたが、なんとなく今年の3年生はこういうことを凄く深く考えていそうな選手が多いような印象があったので、ブクメも書きたくなってしまいましたw

 

最後の試合を見届けることができなかったことは本当に悔しいです。

でも、あきらめずに最後まで戦い続けた姿は容易に想像できます。そこまでのチームになりました。本当に強くなりました。誇らしいです。

今年のチームの結果だけを見て言いたいことを言う人たちを見て、本当に悔しかったんです。だから、あなたたちが勝負をあきらめないことで起こしてくれた奇跡を本当に本当に誇りに思っています。

ありがとうございました。

 

毎度のことですが、ブクメは浦和サポですけど、別の環境に行こうが、浦和の環境を経由して羽ばたいていった選手たちのことは常に気にしていますし、機会があれば足を運びますし、浦和との対戦の時以外は応援します!楽しみにしています!

ではでは!

 

「浦和レッズジュニアユース2012年の戦い」への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰してしまいました。
    いつもとはちょっと違う雰囲気の記事で
    興味深く読ませていただきました!
    レベルが上がってくると、技術も大切ではあっても
    それだけでは通用しなくなるのですね…
    非常に難しいものですがそれができたら
    サッカーをしている本人もサポーターもどんなにたのしいんだろうと
    ひたすら想像してしまいました。
    高校サッカーの準決勝(浦和西と浦和東)、決勝も観に行きました。
    そこでそれに似たものをなんとなく感じたような気もしました。
    Jリーグではあまりみられない、執念が最前面にでた試合…
    観ていて感動しました!
    どんなに残り時間が少なくなっても諦めず
    そしてゴールを狙い、決める姿を見習わなければとか思いました!!
    やっぱりサッカーはいいですね…!
    ブクメさんのご意見はいつもとても参考になり、
    サッカーを観戦する上でプラスになります⭐
    では、また楽しみにしています*\(^o^)/*

  2. ゆぴ様
    コメントありがとうございます!
    今年は、見る側としても、育成やサッカー自体に関して、これまで以上に考えさせられる機会が多くなります。
    ジュニアユースの選手たちが成長して見せてくれた、姿勢を私たちも学ばなければいけませんね。高校サッカーから感じられるものも同様に、ですね。
    私は、Jの下部組織だから~、高校サッカーだから~、という考え方はあまり好きではありません。作られる環境次第で両方を植え付けることができると思っています。だから、浦和の下部組織にはそういう環境を用意して欲しいと思っています。
    今後も、見る側としても色々考えながらしっかりとみていきたいですね。

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