どうも、ブクメです☆
先週末のFC東京U-15深川戦は、足を運ぶことができなかったため、2週間ぶりのジュニアユースの試合観戦となります。全国大会へ向けてということを考えると、勝った試合以上に、敗れた試合というのは、見ておきたかったな~と思ってしまうものです。
先週末の試合に足を運ばれた方何人かに話を聞く限りは、特徴的なFC東京U-15深川の戦い方に苦戦を強いられたような話もありつつ、悪くはなかったんだけどね~という話もありつつ、そのあたりは、やはり実際に見ていないので想像でしかわからないものだな~と思いつつで、その1試合を踏まえての最終節の試合ということで見られるかなと思っていました。
レッズランド開催のこの最終節は、残留争いで負けられない対戦相手という試合が難しくなる可能性が高い条件が加わった中での試合ということでしたが、試合前の雰囲気を遠目から眺める限りは、気合も入っているようだし、問題ないかなと思っていました。
でも、気持ちと動きが何かマッチしないような不思議なスタートになってしまいましたね。
では、試合の話に入っていきますね。
この試合のスタメンと交代、得点は以下、
GK18番西尾優輝、DFが左サイドバックに20番吉岡直輝、右サイドバックに5番遠藤悠太、センターバックに4番大桃伶音と2番北村龍馬、MFが左に3番林海斗、右に11番森隼平、真ん中に10番佐藤輝と14番縄田脩平、FWが左に9番二見健太、右に7番岡村勇輝
となります。
今シーズンの関東U15リーグの1部の大混戦ぶりを象徴するように、負けられないプレッシャーとか、そういう鬼気迫るものを抜きにしても、相手のやっているサッカーも決して悪くないんですよね。中盤に質の高い選手がいてバックラインの裏を狙って、前線の選手が裏を狙って抜け出してくる形などは、質が高いもので、思うように相手の攻撃の起点にプレッシャーがかけられないために、前半から、しっかり守れてはいたものの、時折迎えるピンチが決定的になるような場面も1,2度ありました。10分に相手に抜け出されてキーパーと1対1になってしまった場面は、18番西尾優輝が結構なピンチだったものの、割と平然と防いだことで、それほどピンチでなかったかのように試合がそのまま流れていきましたが、完全に1点取られてもおかしくないような場面でした。
その際に、お互いで声を掛け合わないが少し気になりつつ。どこかに原因があるから、こういうピンチになったのであれば、ディフェンスラインで何かしら声を掛け合うくらいしないと、今シーズンの失点パターンとして、安定して守れていたのに、フワッと失点しまうことがある点は、なかなか改善できないのではないかと思う部分もあります。
全体的に相手の出足が早く、中盤でのパス回しや周りの出足も遅くなることが多く、複数の選手が絡んだ攻撃があまりできずに、7番岡村勇輝から9番二見健太が抜けたところへパスが通って大きなチャンスになるような、2人ほどで得点を狙うという形での攻撃の仕掛けが多いような気がしました。
そうなった一因としては、浦和がなかなかできなかった、攻撃の起点に対して自由にさせないという点を相手に先行してやられてしまっていたことがあるのかなとも思います。
数は多くないものの、決定機の数だけ見れば、相手の方が多かったような印象で0-0で前半を終了します。
後半も急激な変化が感じられないスタートになった中で、5分にPKを取られて決められて0-1とビハインドを背負う状況になります。
この失点後の6分に9番二見健太に代えて、22番玉城大志が入ります。
この段階で、フォーメーションが4-1-4-1のような形になっていたように思います。全国を見据えたチーム作りという段階に入ってくる中で、試合の流れで、勝ちに行くためのフォーメーションの変更だったり、時折パワープレーなども見られたり(この試合では、そこまでの必要がなくなりましたが)する中での一つの変更だったと思われます。
得意ポジションと適性ポジション、ジュニアユースの育成では、特にここ数年は、慣れていないようなポジションへのコンバートも見られる中で、見る側としても、この体制も3年目になるなかで、適性を考えてそのポジションにしているのか、他のポジションの経験もさせて、より得意ポジションでの出来ることの幅を広げるのか、最終的には、得意ポジションに戻すのかなとか、色々なケースを見てきているため、考えてみるのですが、もしかすると、この試合では、慣れないポジションから、このタイミングで得意ポジションに戻ったことで、10番佐藤輝が躍動したことが結果的に逆転につながる部分もあったのかなとも考えられるかもしれませんね。
後半のこのフォーメーションに変わったところから(失点したことで、スイッチが入った部分もあると思いますが)、やはり、少し相手もオーバーペースだったのか、運動量が少しずつ落ちてくる中で浦和の選手の動きが良くなっていき、徐々に浦和のペースに変わっていきます。
12分に11番森隼平に代わり、6番上野夏輝が入ります。
14分に直接狙える位置でのフリーキックを得ると、10番佐藤輝と6番上野夏輝の2人がボールの前に立ち、ここで10番佐藤輝がグラウンダーの強めのシュートを枠に飛ばすと、ややブラインド気味になったかもしれませんが、これを相手キーパーが処理しきれずにはじいたところで、ここにいち早く反応した7番岡村勇輝が押し込んでゴール!
これで、1-1と試合を振り出しに戻します。
ここからは、相手の焦りやイライラも加わってくる中で、気持ち的にも楽になり、追いついて勢いを増す浦和の攻勢の時間が多くなります。
22分に3番林海斗に代わり17番柳田大輝が入ります。
相手ゴールに迫る回数が増える中で、26分には、先制点を決めた7番岡村勇輝の思い切ったミドルシュートが枠をとらえる(キーパーのファインセーブで弾かれる)など、逆転の空気感もしっかりでてきた流れで迎えた36分に10番佐藤輝が難しいコースへの見事なシュートを決めて逆転に成功。
40分に6番上野夏輝に代えて13番金子直樹が入ります。
結果的に、後半はフォーメーション変更後の同点ゴール以降は、前半は苦戦していた相手の攻撃の狙いに対しても、しっかり対応することができ、2-1で逆転勝利となりました。
既に優勝が決まっていた浦和レッズジュニアユースですが、最終戦をしっかり勝利して、全国大会前の最後の公式戦、今シーズンの関東U-15リーグをしっかりと良い形で締めくくることに成功しました。
試合全体を考えれば勝ち切ったという良い試合。そして、全国大会の優勝を目指すのであれば、これまたしっかり課題を残してしまった試合でもあります。
ただ、よくよく考えてみれば、楽観的に考えてみれば、予選が免除された浦和レッズジュニアユースにとっては、全国大会までまだ2か月という期間があります。
トーナメントを勝ち進む場合には、ピークは今でなくても良いんだなと。
むしろ、課題を残して、反省して、そして、残り期間でまた競争と共にチームをより高いレベルへと上げていきながら、大会でピークに持っていくことができるのが一番良いかなと思います。
怪我の選手もいますし、まだ2か月という期間があれば、今絡めていなくても、そこに割って入ることができる時間もあります。
ここからの準備期間も、情報が入り、調整ができれば、1,2試合は足を運びたいなと思いますが、もしかすると、次に私が見られるのは、本番になるかもしれません。
その時に、どういうチームになっているのか。楽しみに待ちたいと思います。
ではでは。