プリンスリーグ関東2016/07/17 – 浦和レッズユースvs横浜FCユース 4-0勝利・・・理想的な展開。プレーする選手の表情が物語っていた。

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どうも、ブクメです☆

試合翌日の午後くらいの更新になりましたということで、恒例の試合後に気分よくお酒を飲ませてもらいましたので、更新がこのタイミングになりましたというお決まりのパターンです。

予定より早めに帰国したので観戦できた試合シリーズ第2弾です。本来は、足を運ぶことができないと思っていたプリンスリーグの前半戦最終節であり、25日から開幕するクラブユース選手権前の最後の公式戦となる、17日の横浜FCユース戦を観戦してきました。割と余裕を持って車で向かったつもりが、ところどころで渋滞にはまり、一時はカーナビの到着時間がキックオフ時間を指すなど、だいぶ慌ててしまいましたが、試合開始には、なんとか間に合いました。

どちらかと言えば、天気予報では、曇天で雨が降る時間帯もあるかもしれないみたいな感じだったと思いますが、試合中は、日が陰る時間もあったものの、日が差す時間も長く、ただ暑いと言うだけでなく、蒸し暑さでダルさを覚えるくらいの過酷な過酷な状況下でのアウェイゲームとなりました・・・が、その環境下で躍動したのは浦和レッズユースだったわけで、対戦相手が、実際に試合を見てはいないものの、今シーズンのここまでのプリンスリーグの結果や順位表を眺めてきた中で、最も手ごわそうな相手と思っていた横浜FCユース相手に、来週末日曜日にジュニアユースが対戦し、その翌日のクラブユース選手権の初戦で再び同じ対戦カードがユースでもあるという、妙に短い期間の中で縁のある対戦相手に対して、浦和は手ごわいぞというイメージを植え付けるのにも十分な90分を見せてくれました。

もしかすると、相手を研究するということや、激しいプレスなどで相手の良さを封じることを前提に戦うチームがこの育成世代でも増えてきているところで、この試合の対戦相手が、首位争いをしているという自信を持って、自分たちのサッカーをやることをメインに戦う方法を選んでいるということなのかもしれませんが、比較的、この試合では浦和レッズユースが攻撃の選手が特徴を発揮しやすい試合になったのは事実。

出鼻をくじき、早い時間に先制し、立て直す前に追加点をあげて、そこで早い段階で気持ちを切らしてしまう3点目がなかなか取れないところが、浦和レッズユースらしいとも言えなくもないのですが、支配する展開が続き、何度か相手の鋭い攻撃で危ない場面を迎える時間帯もあったものの、この時間帯をしのぎ、折り返しの後半も相手が点を奪いに来る時間をいなしながら、逆にその時間帯に反撃で3点目を奪うことに成功。

そこから残り30分くらいは、さすがに試合展開と、3点のリードもあり、相手が気持ち的に切れてきているところなどもあったので、采配としても、取られないこと、追いつかれないことに意識が行きがちな傾向がいつもはありますが、今日は、1年生に多く出場機会を作ることができるなど、まさに理想的な展開となりました。

と、理想的な展開を、ギュッとまとめてまず書いたところで、細かいところにも触れていきますね。

この試合のスタメンと交代は以下、

GK1番山田晃士、DFが左サイドバックに6番鈴木海都(後半44分⇒34番白土大貴)、右サイドバックに26番池髙暢希、センターバックに3番関慎之介と40番橋岡大樹、MFがボランチに16番大西翔也、左に9番川上エドオジョン智慧(後半25分⇒7番伊藤敦樹)、右に23番シマブク・カズヨシ(後半36分⇒29番大桃伶音)、真ん中に10番渡辺陽(後半37分⇒28番大城螢)と8番松高遼、FWが20番長倉幹樹(後半45分⇒4番轡田登)

となります。

浦和レッズユースは、負傷で離脱しているメンバーに加え、ここ数試合のメンバーからは、井澤春輝がU17日本代表で不在、時里元樹が出場停止で臨む試合となりました。

先ほど書いた、まとめた内容を前提にして書いていきますと、試合開始から、特に10番渡辺陽の躍動が見られ、攻撃的な意識高く、チャンスを作り仕掛けるプレーなどが印象的なスタートとなりました。

2分には、9番川上エドオジョン智慧のドリブルの仕掛けから、コーナーキックを奪うなど両サイドの攻撃もより積極的に仕掛ける形が見せられるスタート。

4分には、サイドからのクロスに対してのクリアボールを16番大西翔也がダイレクトでシュートを狙い、枠をとらえられなかったものの、とくにかく全体的にゴール意識の高いというのがうかがい知れる展開。

そんな流れで迎えた7分に23番シマブク・カズヨシからの裏へのパスに抜け出した20番長倉幹樹が決めて先制に成功。

直後も、8番松高遼からの裏へのパスに再び20番長倉幹樹が抜け出して惜しい形を作ります。続いて、23番シマブク・カズヨシが自らドリブルでかかんにゴールに向かっていく流れから、こぼれ球を26番池髙暢希が狙うこちらも惜しい形(結果的に、守備的なポジションの26番池髙暢希がこの試合の最後のゴールを決めた場面の布石になったようなプレーかもしれない。)を作ります。

そして、迎えた10分。最初に書いたように、この試合もっとも躍動して見えた10番渡辺陽が、中盤で相手にプレッシャーをかけてインターセプトに成功すると、ドリブルで持ち上がり、ラストパスを20番長倉幹樹に送ると、これを落ち着いて決めて2-0とします。

主導権は浦和レッズユースが握ってという展開ですが、相手の10番などは、シュート精度が高く、シュートコースを開けると、枠をとらえた結構嫌なコースを狙ってくるという場面が何度かあり、2点目を奪った後の12分、18分に、そのようなプレーで危険な形を作られるも、ここは1番山田晃士が好セーブで反撃を許さず。

2点目を取ってからは、カウンターの場面などでは、若干、ここでもう一人走れば、追加点奪えそうなのにな~と思うところで持ち上がった選手が単発で攻めあがるのみという場面には、物足りなさを感じつつも、気候もあるので、ある程度試合運びも大事ということで、これは、見る側のエゴとして、3点目はなかなか奪えなかったものの、チャンスの数自体は、浦和が多く作りながら前半の残りの時間も進んでいきます。

21分には、3番関慎之介のロングフィードを右前線で23番シマブク・カズヨシが受けるとそのままドリブルで仕掛け、ディフェンダーにかかったこぼれ球を8番松高遼が受け取る形で仕掛ける場面を作ります。

26分には、9番川上エドオジョン智慧が自陣からの長い距離をドリブルで力強く仕掛けていく形でチャンスを作ります。

33分には、10番渡辺陽が、2点目の時のように中盤でインターセプトして9番川上エドオジョン智慧につなげてというチャンスを作ります。

36分には、左サイドから6番鈴木海都が持ち上がり、精度の高いクロスを右サイドの23番シマブク・カズヨシまで通すと、近い位置でパスを受けた8番松高遼がシュートを狙うも、ここはわずかにゴール左にそれます。

45分には、フリーキックのチャンスで23番シマブク・カズヨシのゴール前への浮き球を40番橋岡大樹が合わせるも、わずかに相手ディフェンダーに当たって枠を外れるもここも惜しい形になりました。

上記の他にも攻撃の回数は多く、カウンターの形で先ほど書いたように、もう一人走れば、一気にゴールに迫れる可能性もあるかな~という場面で単発で仕掛けて攻めきれずという場面が何度かあったのは気になりつつ。

あえて、前半での課題を上げれば、少ないチャンスながらも、何度か、ここにパスを出されていたら完全にフリーでゴールに向かって仕掛けられてしまうという場面があるも、相手が精度を欠いてくれたり、その良い走り出しの選手を見ていなかったりで助かったなという場面もありつつですが、そのくらいです。

後半も、スタートは、2点ビハインドの相手が点を取りに来ようとする展開には当然なりましたが、思ったほどの迫力はなく、守備も集中して対応して相手にチャンスを作らせずに、攻撃に関しても、まず3分に、40番橋岡大樹のロングフィードから23番シマブク・カズヨシに通し、8番松高遼、10番渡辺陽とテンポよくパスを回し、最後は9番川上エドオジョン智慧がシュートを狙う場面や、4分に6番鈴木海都が左サイドから持ち上がり、クロスに対して20番長倉幹樹が頭でコースを変えてゴール右に流し込みますが、ここは、惜しくもオフサイドの判定。さらに、高い位置での相手スローインを10番渡辺陽が、奪い取って、そのままペナルティエリアまで侵入し角度が全くない位置だったので、直接シュートを狙うのは難しいものの、折り返すにも良い形で入りこめている選手がいないという中で、仕掛けてコーナーキックを奪うなど、大きな得点チャンスは、後半に入っても浦和が多く作る状況は続きます。

そして、迎えた8分。コーナーキックのチャンスで6番鈴木海都からのクロスを16番大西翔也が競り、ディフェンダーがクリアしたから跳ね返ってかはわかりませんが、ペナルティエリア外まで転がっていったボールを23番シマブク・カズヨシが、豪快にゴール右隅にけり込んでゴール。試合展開としても、決定的な3点目を後半の早い時間に決めることに成功します。

楽な展開にはなったものの、気を抜くことなく、例えば、13分には、相手キーパーがフィードする際に、20番長倉幹樹が、果敢にプレッシャーをかけに行ってミスキックを誘うようなプレーもしっかり続けるなど、さらにゴールを奪ってやろうという姿勢がチームから感じられたのも良かったと思います。

17分には、40番橋岡大樹が、センターバックの位置から思い切って攻撃参加する場面もありました。

21分には、この試合最後のゴールの布石その2と勝手に思っている、コーナーキックからの場面でこぼれ球を26番池髙暢希が狙い、わずかに相手ディフェンダーに当たり枠は捉えられずも果敢に攻撃の部分でのアピールも見せるプレーがありました。

26分には、直前に交代で入った7番伊藤敦樹が、パスを受けるとキーパーの位置を見て、ループシュートを狙い、わずかに枠をそれるという惜しいチャンスを作ります。フォワードとして入った時によく得点を取っていた時の7番伊藤敦樹を思い出す様な投入していきなりのプレーでした。

そして、迎えた34分に、2つの布石(と私が勝手に思っている)プレーの集大成として、この試合最後のゴールが決まります。ドリブルで持ち上がった10番渡辺陽が、ペナルティエリアに侵入し、得意の角度(と私が勝手に思っている)ところから狙ったシュートがポストを叩き、大きく跳ね返ったボールを、26番池髙暢希が豪快にけり込む見事なゴール!

攻撃が得意な選手ながら、サイドバックで、なかなか攻撃ができないところで、守備のところも習得しながら、ここ最近は、少ない攻撃に参加できる機会で、よりゴールに近いプレーが増えつつある中でようやく決めることができた嬉しいゴールですね。

このゴールがダメ押しとなり、ここからは、34番白土大貴などプリンスリーグ初出場(のはず)の1年生が多く出場経験を積む時間も作ることができました。サイドバックに入った29番大桃伶音、中盤に入った28番大城螢と身長の大きい1年生も入ったりで、気が付けば、かなり大きい選手が多い状態になったりしていましたね。

そして、残り時間は少なかったですが、4番轡田登が久しぶりに攻撃的な位置で投入されたのも嬉しかったですね。

結果的に、理想的な展開で、新しい戦力が経験を積んだり、割って入るためのアピールの時間が短いながらも作られたり。さらに言えば、こういう展開になったことで、ベンチに入りながら出場機会を得られなかった、チームとしては喜びながらもプレーヤーとしては悔しい思いをしたであろう選手もいるわけで、出場停止となっていた時里元樹は、もしかすると悔しい気持ちが強かったかもしれません。

見る側として楽しい試合。プレーしている選手の表情が生き生きとしていた試合。攻撃的な選手が攻撃のところで、勝負を多くしてくれた試合。勝ち点を積み上げるために、負けないために守備意識を高めて、リードが小さい時には、守ることが優先になるのも、仕方がない部分はあると思いますが、今回の試合のように、多くの選手にチャンスが与えられ、アピールの時間が作られる試合がやはり理想的ですよね。

ただ、育成世代でも研究しあって長所つぶしになるような戦いが普通になっているプリンスリーグなので、良いところをぶつけ合ってという試合には、なりにくいのが現状ですし、こういう試合がもっと多くなれば良いのにというは、甘い話かもしれませんが、とにかく、今日のような試合をより多く見たいですね。

この試合を踏まえて、また一週間後に対戦する横浜FCユースが、今度はどのような戦いをしてくるのかも含めて、興味深く待ちたいと思います。

ではでは。

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