【アニ山】鹿島学園と前橋商業に行ってきました

どうも、ブクメです☆
アニ山さんから、記事が届きました。そんな私は、仕方がない事情があったとはいえ、清水フェスティバルにも行けず、そして、今週はジュニアユースの試合も、浦和カップもあるのに、私的な事情で足を運べず、いつもは、こういう辛い時もどうしようもない時も経験になるから生かそうとか、文章にも書いたりしているのですが、珍しく、結構ダメージを受けております。

そのくらい、起こらなくても良いトラブルがずっと続いているのでw でも、まあ、そろそろ落ち着きそうだからいいやとも思ってますw

ということで、今回のアニ山さんは、3月下旬に足を運んだ高校サッカー系の試合2試合について、書いてくれています。

私は、基本的にフラッと浦和の育成がらみ以外の高校サッカーに足を運ぶことが少ないのですが、アニ山さんは、とにかく様々な試合に足を運ぶため、私の知らない高校サッカーの要素も書いてくれます。そして、記事を載せる前に私も一通り読むので、私も情報を得られるということで、アニ山さん、ありがとうございます。

また、今回の文章では審判のジャッジに関しても触れられていますが、ここに関しては、私も常日頃から考えている、審判のジャッジに関しても、見る側としてしっかり考察することが必要である(感情的にすぐにジャッジに不満があると怒鳴る人を見るのは本当に嫌い)というスタンスで同じところもあるので、なるほどと思って読んでいました。

では、アニ山さんの記事です。どうぞ!


おはようございます。アニ山です。
先日、東京農大のグラウンドで顔を合わせたブクメ先生が、「もっとゆるい感じの文章でいいですよ」と言ってくれたので、【観戦半分・施設見学半分】くらいの、とても緩い気持ちで行ったゲームについて書いてみたいと思います。
プレミアや、地元・埼玉のU18リーグが始まる前に、近県のユース年代にも足を運んでおこうということで、3月21日には茨城・鹿島学園に、23日には前橋商業高校に行ってきました。

【鹿島学園 2 – 1 水戸桜ノ牧】

鹿島学園には、鹿島神宮駅で鹿島臨海鉄道に乗り換え、この日は停車しなかった鹿島サッカースアジアム駅からひと駅先の荒野台駅ヘ。青春18きっぷを利用したので、乗越料金が片道170円かかる。この荒野台駅から徒歩で、自分の足では概ね25分くらい。学校の前を通り過ぎれば、さらに1キロほどで育成年代の試合会場としては馴染み深い「鹿島ハイツサッカー場」に行き当たる。
鹿島学園高校は校舎裏が崖地になっていて、下りきったところに人工芝のサッカーコートが2面ある。奥は陸上トラック併設で、まだ真新しい様子。高校としては素晴らしい環境だ。
また、グラウンドへ下っていく斜面に石段が設えてあるので、観戦もしやすい。

試合のほうは、3月下旬でチーム作りもこれからという時期、また、時折強い風に煽られることもあって、鹿島学園としてはサッカーに落ち着きがない。特に前半は、意図のあるボールというか、意思の疎通が見えるパスが少ない印象を受けた。選手とボールが衝突しているというイメージ。
水戸桜ノ牧はフォワードの#9の選手が能力的に抜けているかな、という感想。局面局面でしっかり周囲を把握できているので、彼にボールが入るところで落ち着きが出る。
#9の風に乗ったミドルで先制するけれど、ウイングが相手キーパーとディフェンスラインの間を狙うグラウンダのアーリークロスからあわやという場面を作っていた。それだけに、後半押し込まれて鹿島学園のゲームになったとはいえ、フリーキック直接とPKの2失点での逆転負けは、勿体無かった。

さて、前述のように、フリーキックとPKで鹿島学園が逆転勝利したわけですが、この、後半増えたファウルの取り方が、自分は少し攻撃側に甘いんじゃないかなぁ…と感じながらの観戦だった。ディフェンスを背負って足元でボールを受けた時のコンタクトがことごとくファウルになった。2点とも、この類いのファウルから。

実は、後半の時間帯は忘れたけど、
「主審が『守備側のゴールエリア内からのフリーキック位置』を修正する」場面があって、それで自分は、「あ、この主審は経験が浅いのかな?」という先入観も抱いてしまっていた。
『守備側のゴールエリア内からの(間接)フリーキック』は、ファウルの発生した地点に近いライン上に指定されるけれど、守備側の場合はゴールエリア内の全く任意の位置からで構わないはず。
攻撃側の時の運用と混同してしまったのでしょうが…。

ファウルのジャッジ自体は正しいと思うけれど、そのほかの基本的な部分で粗が見えてしまうと、イケナイと分かっていても、ついつい審判のトータルを疑ってしまう気持ちが沸き出てしまう。
よく、審判批評をされる方の文章に「説得力のあるポジショニング」という言い回しが出てくるけど、ジャッジに説得力を持たせるためにも基本的な所作というのは大切だな、と思う。

【前橋商業 1 – 1 伊勢崎商業】

前橋商業も人工芝のグラウンドを持っているそうで、調べてみたら2010年ごろの人工芝化のようで、以前、夏のクラブユース選手権で前橋を訪れた際、サイクリングがてら郊外をウロウロしていたら、市立前橋高校のグラウンドが綺麗な人工芝で、しばし見学したことはあったのだけれど、前橋商業のほうは今回まで知らなかった。
前橋駅から南へ1キロほどでアクセスも良く、遠方から訪れるこちらとしては、とても有難い立地。ただし、標準的な「学校の校庭」なので、グランドレベルからの観戦となるし、ネットの支柱が視界を妨げることも覚悟しないといけない。
こちらも、シーズンの入りということで、伊勢崎商業ベンチからは頻繁に端々に修正する声がとんでいた。特に、選手同士の距離感やコンビネーションに関する内容が多かった。
個々の選手をジックリ見たわけではないけど、伊勢崎商業のセンターバック#4はボールの取り所、パスカットで前に出てくる間合いが良くて、どうにかして名前を調べておきたい。

埼玉県内では2017年春に、浦和南高校が公立校では初めて校庭に人工芝を敷設したと話題になり、その後、他県の状況が気になるようになった。
群馬県では、前橋商業と前述の市立前橋のほか、利根商業が人工芝、前橋工業や伊勢崎商業が天然芝の校庭を持っている。
群馬と比べても埼玉は置いてかれているなと思うのだけど、最もインフラ整備が進んでいると感じるのは静岡県で、僕の知る限り富士市立、島田工業、静岡中央、科学技術、清水桜が丘、藤枝東といった公立校が人工芝のグラウンドを持っている。
地域によっては敷地確保に難が出てくるのかもしれないけど、古くから日本サッカーを牽引してきた「サッカーどころ」のライバルと環境面で差が開いてしまっているのは、埼玉に生まれ育った人間としては悔しい気持ちが募る。