【アニ山】国体ブロック大会・少年男子を観戦してきました(埼玉選抜ー千葉選抜)

どうも、ブクメです☆

アニ山さんから記事が届きました。和倉ユースの最終日の8月10日から3日間の日程で開催された浦和レッズユースの1年生も多く参加している国体出場をかけた埼玉県選抜の戦いとなるミニ国体ですね。こちらにも足を運びたいとは考えていたものの、一つも行けませんでした。

なので、何も語れませんので、足を運んだアニ山さんにお任せします!

では、どうぞ。

おはようございます。ブクメ氏の助手見習い・アニ山です・
今回は8月10日、国体ブロック大会・少年男子の観戦に、市原臨海競技場に行ってきました。

ジュニアユースをほとんど見ない自分にとっては、U16選抜のこの大会は【どのチームに、どんな1年生がいるか】を確認するためにも、足を運んでおくべきなんでしょうが、自分は仕事柄、一般的なお盆休みとは休暇がズレてしまうことや、なかなかアクセスがよろしくない会場の開催が多い…なんてこともあり、結構久しぶりのブロック大会です。埼玉開催だった2015年以来、4年ぶりになります。

【埼玉 2 - 3 千葉】

埼玉は4-4-2。
キーパーに#1西村遥己(昌平)。
ディフェンスラインが右から#2田島魁人(昌平)、#13大井勇人(大宮A-u18)、#4工藤孝太(浦和R-Y)、#5大野海翔(浦和R-Y)。
ボランチに#7高橋愛翔(大宮A-u18)と#8島垣翔(浦和R-Y)。
ハーフが右に#6戸田大翔(浦和R-Y)、左に#9山田結斗(大宮A-u18)。
ツートップが#10高橋悠(浦和R-Y)と#11山崎倫(大宮A-u18)。

千葉のスタメンは、キーパー#1近野勝大(柏R-u18)。
ディフェンスが右から#16夏山響生(市原千葉-u18)、#5大和優槻(柏R-u18)、#4田中隼人(柏R-u18)、#2伊達由太嘉(柏R-u18)。
中盤に#8坪谷至祐(市立船橋)と#6尾形陸(八千代)。
2列目が右に#3平良碧規(市立船橋)左が#13大輪昂星(市立船橋)。
フォワードが#7山本大輝(市立船橋)と#9真家英嵩(柏R-u18)で、ここが縦の関係になるので4-2-3-1かなぁ、という感じ。

ゲームは8分、ペナルティエリアに入ったところでパスを受けた#10高橋が右前に流れながらディフェンス2人を振り切って、逆サイドのポスト際に狙い澄ましたゴールで埼玉が先制。
11分にはコーナーキックから#4工藤がドンピシャのヘディングで追加点と、レッズユース勢の活躍で埼玉ペースで入って行くのですが、前半15分あたりから千葉が攻勢を強めます。
17分に#3平良からのクロスがゴール前で混戦になり、#7山本が拾ったボールを最後は#9真家が豪快に蹴り込んで2-1。

後半になると埼玉が前で起点を作れない展開となり、11分に埼玉のクリアが中途半端になったところを#13大輪が拾い、中央でフリーになった#7山本に繋いでの同点ゴール。
後半ロスタイムには埼玉がPK戦を見据えてキーパーを#12松葉遥風(昌平)に交代していたものの、後半ラストプレイでペナルティエリア直前正面での千葉のフリーキック、バーを叩いた跳ね返りを途中出場の#14藤谷敦也(市立船橋)が頭で押し込んでの決勝ゴール。3-2で千葉の勝利となりました。

埼玉はハーフタイムで左サイドバック#5大野に代えて#15川辺球尊(大宮A-u18)を投入。川辺は一列前に入り、#9山田が最終ラインに落ちてきます。
また、同点に追い付かれた直後の後半13分には#10高橋outで#3大塚天翔(正智深谷)がin。大塚はセンターバックの間に入り、3バックにシフトします。

後半、埼玉が前で起点を作れない展開となったと書きましたが、結果的には交代によるシフトチェンジがそれに拍車をかけてしまったように思います。
左サイドバックの交代は、対面する#3平良の突破に手を焼いていましたから、その対応。3バックへのシフトは、3-4-3と3トップ気味にして前に重心を置こうということでしょうか。
それぞれ頷けるのですが、しかし前への推進力が失われるカタチになり、3バックにしてからは5-4-1に押し込まれて一層ゲームメイクに苦労します。3バックに有りがちな悪い面が出てしまいました。

また、選抜チームなので仕方ないのでしょうが、攻守共に連携がちぐはくな部分があり、リズムに乗りきれない場面も幾つか。
一方、千葉は攻撃陣、特に#7山本と#9真家のコンビネーションは目をひきました。真家はディフェンスを背負ってキチンとボールが収まり、振り向いて勝負ができ、また裏に抜けて受ける能力もある。山本は2列目に引きながらボールを受けて起点になり、高いキープ力で仕掛けてくる。その2人が中心となって連動性のある崩しを試みてくるので、チームとしての印象は、千葉が一枚上手だったなぁ…といった感想となります。

そんなこんなで、内容に優った千葉の勝利は妥当なのですが、埼玉の失点場面だけにフォーカスしてみると、守備ブロックがバタバタしたところでの失点、あるいは決勝点は、無駄なファウルが2つ続いてのフリーキックからと、勿体無かった、もう一つ集中していたら凌げていたのでは…と、残念な思いもあります。

また、前述のように、埼玉は終了間際にPK戦を見越してゴールキーパーを交代していましたが、スタメンの#1西村遥己は流れの中からしっかりとした反応でシュートセーブを繰り返し、非常に高いパフォーマンスを発揮していました。#12松葉はその西村を抑えてPKには自信があるということでしょうから、それならばPK戦まで見たかったなぁと、一観客の勝手な心残りです。
今年の埼玉選抜は、ゴールキーパーは2人とも昌平高校から選出ということで、昌平は昨年からAチームのゴールマウスを守る3年生の牧之瀬皓太であり、その前は3年間不動の守護神だった緑川光希と能力の高いキーパーが育っていますが、来年以降も楽しみな素材が控えているようです。