高円宮杯プレミアリーグ2012/09/16 第13節 浦和レッズユースvs流通経済大学柏高校 0-2敗戦・・・負けることに対しての空気感

流通経済大学柏高校グラウンド2012年9月16日

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

まず、正直今シーズンは、見る側としても、どこにポイントを置いて見て良いのかシーズンが経過するごとに、どんどんどんどん分からなくなっています。今がピークなのか、更に大変な状況になっていくのか、それすらも常にモヤモヤしたまま、もう新シーズンスタートから半年以上が経過しているのですが、状況は変わらずです。

今日は、浦和レッズユースのプレミアリーグ第13節の流通経済大学柏高校との試合を観戦してきました。

場所は、アウェイの流通経済大学柏高校のグラウンドです。晴れたり曇ったり雨がぱらついたりという一定しない気候条件でしたが、湿度が相当高く、とにかくただじっとしているだけなのに、汗が止まらない、そんな厳しいコンディションでした。

浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが18番番関口亮助、DFが左に28番森亮太、右に2番新井純平、真ん中に3番寄特直人と6番西袋裕太、MFがボランチに19番須藤岳晟、トップ下に16番岸伯富実と10番中村駿介、FWが左に14番関根貴大、右に7番長谷優、真ん中に21番進昂平

となります。

ここ数試合で試合に絡んでいたメンバーでは、U16の日本代表としてU16アジア選手権に臨むため、32番小川紘生がしばらく不在という状況。また、20番広瀬陸斗は引き続き、学校行事で不在とのことでした。8番繁田秀斗や出場停止明けの12番小坂慎太朗は、ベンチ。また、怪我から復帰して先日の大原でのプレミアリーグの後の紅白戦で早速良い動きをしている印象のあった35番安東輝もベンチに入っていました。

前回浦和のホームで対戦した際には、フィジカル全面の相手のイメージから、中途半端な繋ぐサッカーに代わっていて、その未完成ぶりに助けられた部分もありつつ浦和が快勝したものの、基本的に高校のチームはこの時期に対戦した時が本当の相手の強さというのは、この世代の常識でもあり、つなぐサッカーが上手く行かなくて、またフィジカル重視のサッカーに戻してくるのか、または、つなぐサッカーで持続しているのか、試合の前までは、フィジカル全面に戻して来ていた方が苦しい試合になるかと思っていたのですが、残念ながら、フィジカルもうまく使いながら、ポゼッションをしてつなぐサッカーの質もかなり高いという順調な成長ぶりを相手が遂げていました。

対する浦和に関しては、最近では、多方向から一貫性のない指示が飛び、更に選手たちに混乱がうかがえる状況。メンバーは揃っているものの、教えられていることや、ここまでの積み重ねに自信を持ってプレーできていないため、個々の選手が本来のパフォーマンスをできていない。

その状況がもろに出た試合だったと思います。

それでも、前半のスタートは、21番進昂平、10番中村駿介、14番関根貴大と3人のパス回しからシュートに持ち込む場面や、14番関根貴大から21番進昂平のポストプレーで落として10番中村駿介が仕掛けるという攻撃も見られるなど、仕掛けることはできていたと思いますが、徐々に相手の攻撃への対応で後手後手になり、押し込まれる回数が増えるという展開になっていきます。

19分に失点し0-1となると直後には、10番中村駿介のループシュートでの惜しい反撃の場面はあったものの決まらず、その後もやや単発になりながらも、10番中村駿介からのパスに抜け出した21番進昂平が狙うなど得点のチャンスはあったものの、決めきれず、30分にセットプレーから見事に決められてしまい0-2と更に苦しい展開になってしまいます。

悪い流れの時に陥りやすい、中盤を上手く経由して攻撃を組み立てられない状況も出てしまい、また守備的な展開から、本来はもう少し高い位置で抜け出したい14番関根貴大もハーフライン付近まで下がってプレーすることが多くなり、攻撃面ではやや悪循環に拍車がかかってしまったとも言えるのかもしれません。

相手が組織的にも凄く良くできていたことから、逆に浦和が選手の配置も約束事も、徹底されておらず、ポジション的にもミスマッチな組み合わせ方をしていて窮屈そうにしている選手が多いのも目立っていました、当然セカンドボールをに対する反応も遅くなっていました。

点差以上に差を感じた前半は0-2で終了。

後半スタートから、19番須藤岳晟に代えて35番安東輝が入ります。

後半スタートは、その35番安東輝がトップ下の位置でスペースを探して動き回り、またタイミングよく斜めに相手ディフェンダーの裏に飛び出すことでいわゆる、あてどころができたことで浦和が反撃という時間が多くなります。

7分に35番安東輝が右サイドへドリブルで仕掛けてクロスに21番進昂平がヘッドで合わせる場面や、9分には10番中村駿介がドリブルで仕掛けてのチャンス、更に14分に21番進昂平が裏へ抜け出して相手ディフェンダーに倒されたもののファールはもらえずも、抜け出せばキーパーと1対1と言う惜しいチャンスを作ります。

更に、20分に先ほどと同様に21番進昂平が抜け出したころでディフェンダーを背負いながらもキーパーと1対1でシュートを狙おうかと言うところで倒されます。ペナルティエリアの中だったと思ったのですが、判定はわずか外ということでフリーキックのチャンスを得ます。

怒涛のとまでは行かないものの、後半の最初の20分くらいまでの反撃の狙いは良かったと思うのですが、ここで得点を奪うことができなかったことで、やや試合は落ち着いてしまい、34分に21番進昂平に代えて8番繁田秀斗を投入して更に得点を狙いに行くものの、試合はこのまま0-2で終了となりました。

結果的に攻撃的な時間の中でも14番関根貴大は守備を意識して低めの位置を取ることが多く、そこに対する修正は見られず、試合の終盤に攻撃するしかない状況でやっと高めに配置してシンプルに勝負させてサイドをえぐってクロスを上げる場面を2度ほど作ったものの、本来であればあそこまでえぐれば、あとは誰かが飛び込めば得点と言うところで前線がつめて決めきろうという迫力のある飛込みは見られなかったりでしたね。

そして、試合後の選手の表情を見ると、是が非でも勝ちたかったけど勝てなくて悔しいという表情はあまり見られず、そこにも若干違和感を覚える部分もありました。

・・・そういえば、ジュニアユースで連敗が続いている時に、あまりにも簡単に敗戦を受け入れるような試合をした時に、監督が負けることに慣れてしまっている空気感について、かなり怒っているという状況が今シーズンはありましたが、敗戦後に漂ってくる空気感がその時と同じくらい危険度を感じるものの、ユースの取り巻く環境下ではそういう危機感を指摘する人と言うのはいないようですね。

何度も言っているように、今年のユースはトップチーム変革のとばっちりを受けるような形で、適材適所を無視して、意味の分からないチーム作りの方針(?)に巻き込まれてしまっているのは事実ですが、それでも絶対に失ってほしくないものがあります。こんな状況じゃ仕方がないや、勝てないのは意味の分からないチーム作りのせいだとか、実際にそうであっても応援している人がいる以上は、勝利に対して貪欲であってほしいし、負けたくないという思いを試合終了までぶつけてほしいんですよ。

実際に、今年負け試合をことごとく引き分けに持ち込んできたのは、そういう思いから来たものだと思いますし、現状が納得できないことはわかりますが、その気持ちだけは忘れないでプレーしてもらいたいです。

それだけです。そこを見失うか、そこだけは失わずに続けられるかだけで、積み上げられる勝ち点は全く違ってくると思います。

サッカーに関しては、このまま変化なく進めば、現在のままでは悲観的な流れにしかならないくらい、致命的な状況を作り出してしまっていると思いますが、応援してくれる人がいる状況で、絶対に負けたくないという気持ちを見せ続けて戦えるかは全く別物です。そして、今後プロという道を考えているならば余計に、その要素は重要な位置を占めるものになります。

今年1年にユースで起こっていることを、ブクメは責任を持って見届けさせてもらいます。

うやむやにされないように、証人になれるように。特に今年の3年生に起こったことを。

次節、清水エスパルスユース戦、気迫で勝ってやりましょうよ!

ではでは。

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おまけの写真。