進路を見つめて考える

浦和レッズユースの関根貴大のトップチーム昇格がオフィシャルから発表されましたね。

よく、私がかなり前から浦和レッズの下部組織を見てきていると勘違いをされることが多いのですが、私にとっての浦和レッズユースに足を運び始めたスタートは、高円宮杯優勝の前年から。

そして、その頃は、ジュニアユースに足を運んでおらず、足を運び始めたのは、浦和のアカデミー卒業生の大学1年生が、ジュニアユースの3年生だったころの途中からで頻度が多くなったのは、仙台での高円宮杯からになります。

今回昇格が決まった関根貴大に関して言えば、彼らがジュニアユースの3年生の頃から見始めました。要するに、よく話題に上がる、関根貴大がジュニアユースに入った1年生の頃のトップチームの試合の前のボーイズマッチで、もの凄いインパクトを受けました・・・とか、全く言える状況にないくらい、彼のジュニアユースのスタートの頃は見ていないんですね。

ただ、怪我に苦しんでいるジュニアユースの3年生という状況下でなかなかプレーは見られなかったものの、それでも彼が出場した試合でのプレーには一つ一つ衝撃を受けたものです。

もし、私もボーイズマッチなどで見て「凄い選手だな!」という印象の後は、時々浦和の番組やアカデミー系の少ないオフィシャルの情報で目にしたり、代表に選ばれたという経緯などを見つめるだけで、今回の昇格のニュースを見たら、素直に喜んでこの発表を受け入れていたのでしょうね。

プロの世界はシビアですが、特に浦和レッズというチームは、人間に対しての配慮に欠けたシビアさを持った体質がずっと続いていますよね。

例えば、凄くフラットに関根貴大という選手をジュニアユースの3年生から4年間見つめてきた身から言えば、怪我を乗り越えてから、やや壁にぶつかる時期が多く、同時に昨年のユースの3年生同様に、浦和のトップチームのごたごたによる、ユースの場当たり的な対応に、終始翻弄されているユースでの日々だったと思います。

それらを差し引いてもシビアな目で見れば、彼が昇格に値するところまで届いているかということを考えれば、少し前までは、足りないと思ってみていました。

しかしながら、U18日本代表に選出されて、そこでのパフォーマンスであり、ここ最近の彼の鬼気迫るプレーや彼の持ち味が見られる試合が増えていることを考えると、その成長曲線を考えると、一気に昇格に値するところまでは届いたようにも考えられます。

そして、私自身も多く下部組織に係わりすぎていることで、知らなければ良い情報も多く入ってくるため、今回の経緯などを考えれば、はっきり言って怒りに似た部分を感じる要素もあり、素直に喜べない所もありますが、これは、私がこの下部組織に重きを置くスタンスを選択した時からの宿命のようなものがありますので、これに関しては、このカテゴリを中心によりよくしたいサポーターの中で直接話しながら考えて行けば良い話だと思いますのでしまっておきます。

以前から言っていますが、浦和のトップチームと言う環境が、育てることに目を向けていない(できない、やらない)状況にくっきりはっきり回帰したこと。多くのサポーターが即戦力を求めて結果を求めての結果なので、その辺りは、仕方がないと思いますが、攻撃的な選手と言うのは、その努力次第で、よりチャンスをもらいやすい環境にあり、その時に得点だったりアシストだったり、結果をデータ上にはっきりと残すことができれば、自分で道を切り開いていけるポジションだと思っていますので、今年は、出番が少なくなっていますが、矢島慎也のように、出場した時にインパクトを残していくことができれば、その先に繋げることができるポジションの選手として関根貴大にも、やってもらえればと思います。

サッカーのプロフェッショナルとして活躍できる環境に進んだのだから、あとは、その環境でプロとして成長することをまっすぐに目指せば良いです。

少し話が変わりますが、タイトルにも書いたように、下部組織に所属するサッカー選手の「進路」というものに関して、最近考える機会がものすごく増えています。

私はサッカー経験者ではありませんし、サッカーのプロ組織に係わってきた人が考える、プロになるためのノウハウのようなものは、まったく持ち合わせていませんが、これまでの経験上、目指すものに対してプロフェッショナルになるための、心構えや覚悟に関しては、甘さがあった時の自分と、そこを乗り越えてある程度、覚悟を決めて取り組んだ後の自分を比較することができます。

特に、職種は全く違いますが、形式としては、プロサッカー選手と同じ個人事業主として、組織に助けてもらう環境がなく、ほとんどのことは、やらなければならないため、自分が生き抜くことに関して、どのような意識で物事に取り組まなければならないかは、他の方よりも密度濃く理解しているつもりです。

これもまたシビアな話ですが、私はプロサッカー選手を目指していたわけではないので、そのことに気付くのが20代後半や30代に入ってからとかになっても、なんとかなっているのですが、プロサッカー選手としてプレーすることを考えた時には、体が資本の職種になるため、より早く気づいていく必要があります。とは言え、ノウハウなどないのですが、少なくとも、言い訳をして誰かのせいにするような姿勢で取り組む時間は、はっきり言って無駄な時間です。

今いる環境で、自分がどうすることが最善なのかを考えること、そして、やはり1人で生き抜くとは言っても、結果的に、自分のできないことができる人の力を借りながら、補ってもらいながら、自分を客観視して進んでいくことも必要です。

仕事でもそうです。1人でやる方が楽だし、周りから色々言われず自由にやれるので捗ることも多いのですが、結果的に、幅が狭くなってしまうんですね。自分の最大限の強みを100%活かすために、やや弱い部分をそこが強みのある人に助けてもらって補ってもらう。これで幅広くなるものです。

まあ、正直今年のユースに関しては、チームの作り方の根本的なところに問題があると思うので、よりそういう所に頭を置くのが難しいと思います。

でも、そんな逆境下にあっても、ブクメとしては、この先のことまで考えると、かなり大変だと思いますが、とにかく、マイナスのことを言っている時間は、もったいないんです。

そして、やはり人に見られる仕事を目指すのですから、プロではない現在でも、見る人に対して、伝わる物がなければ、それは、仕事を放棄したことになるとも言えてしまいます。

だから、大事にしてください。あと、直接弱音吐いてくれても良いですよ(笑)

さてさて、そんな感じで、下部組織を見つめるブクメとしては、何もできない現状にもどかしさを持っているのですが、今真剣に考えて少しずつですが進めていることがあります。

それは、直接的に何か貢献できるには時間がかかるかもしれませんが、浦和の下部組織に所属する選手たちが、門戸の狭いながらもトップチーム昇格を目指すのと同時に、サッカーで生き抜くために、まっすぐに取り組むモチベーションになっていくようなことです。

プロになっても不遇な状況に苦しんでいる選手に対しても同様です。

ある程度の覚悟を決めてですが、急がずに進めています。

もしかしたら、将来的に、浦和の下部組織出身の選手たちと一緒に何かできるかもしれません。

この環境で戦っているのは、選手だけではないということを頭に置いて、これからも一緒に頑張っていきましょうね!

・・・それにしても、先週末は、下部組織の試合が一つも見られず、かなりストレスが溜まっていますw

ではでは。

「進路を見つめて考える」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    トップ目指して下部組織の選手の皆さんも毎日頑張ってるのでしょうね。
    私個人の意見ですが下部組織から育った選手がどんどんトップチームで活躍してくれると嬉しいです。

    それにしても先週は本当に試合がなくて残念でした。今週末の試合の結果楽しみにしてます。

  2. tada様

    コメントありがとうございます。

    その環境を許さなかったのが浦和サポーターの大意、その結果が今の下部組織の状況に繋がっていると思いますのでもどかしいです。
    そういう環境なんだから喰らいついて、主力になれるように頑張れと言うのは簡単なんですけどね。

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