どうも、ブクメです☆
日曜日に昌平高校でプリンスリーグを観戦してきました。1日雨という天気予報ではありましたが、試合の時間帯は、時折雨が降る時間はあったものの、全体的には、試合に影響がするほど大雨にはならず、比較的やりやすいコンディションでの試合になったと思います。
試合が終了して、その後の45分1本の練習試合の時で、そちらの試合に出た選手としては、やややりにくい印象はあったかもしれませんが。
さて、数字だけで見れば、この試合からJユースカップで中断期間に入るまでの3試合は、残留争いから抜け出すために重要な当該チーム同士の対戦と言える勝ち点のチームとの試合となり、逆に言えば、ここで3勝すると、今度は、再び昇格争いに絡めるかもしれないという重要な3試合であり、浦和レッズユースにとっては、連敗の流れを断ち切るためにも特にこの試合が重要な1戦となりました。
先週の試合後のブログでは、辛辣なことを書きましたが、そのくらい危機的な状況になっていたと思いますので、そこで書いたことは、常に私の心の中に置いていますが、昨日の試合に関しては、表面的には、最下位の相手に勝利しただけで、同じく勝ちから遠ざかっている相手との対戦なので、この勝利=浮上のきっかけとなるものでもないという見方をする方も多いかもしれませんが、私としては、いくつかの面で、チームとしての大きな変化を感じることができました。そのことは、試合のことを書いた後に触れたいと思います。
この試合のメンバーと交代は以下となります。
GK18番山田晃士、DFが左サイドバックに10番堀内千寛、右サイドバックに36番橋岡大樹、センターバックに7番高橋聡史と4番小木曽佑太、MFが左に2番川上開斗(後半20分⇒21番時里元樹)、右に23番高山大智(後半31分⇒13番新井瑞希)、真ん中に24番松高遼(後半27分⇒8番影森宇京)と14番渡辺陽(後半42分⇒26番井澤春輝)、FWが左に9番松澤彰、右に19番川上エドオジョン智慧(後半11分⇒17番伊藤敦樹)
となります。
試合開始から、気迫のあふれるプレーでこれまでとの違いを感じさせる入り方をした浦和レッズユースは、中盤の右に入った23番高山大智のサイドからの迫力のある攻撃でチャンスを作り、その23番高山大智が9分にゴールを奪って早い時間での先制に成功します。
全体的にという点で明らかに変わったのは、思い切ったプレーを自信を持って遂行する選手が増えたという印象で、例えば、左サイドバックの10番堀内千寛が持ち上がって攻撃参加できるというタイミングがあれば、ゴール前まで走りこんでゴールを狙う姿勢を見せるプレーを見せたり、「らしさ」という意味では、出場機会があっても失っている印象が強くなっていた19番川上エドオジョン智慧が本来の強さと激しさ、シンプルにゴールを目指していく姿勢が見られました。
実際、28分の2点目の場面では、その19番川上エドオジョン智慧が相手ディフェンダーを力強く振り切って突破したところでたまらず倒されたことによるPK獲得を14番渡辺陽がしっかりと決めてのゴールでした。
守備のところでは、センターバック2枚の中でどちらかというとクレバーなプレーをする傾向が強い7番高橋聡史もこの試合で変化を大きく感じられた選手の一人で、もちろん、強さだけではないプレーも当然いつも通りやっていたという点にプラスして、この試合では、シンプルにするべき時は、シンプルに蹴りだすという部分や、競り合いでの力強さも加わり、前回の同チームとの対戦の時に見られた課題となる部分も含めて一気に克服してきた印象がありました。
また、中盤に入った24番松高遼が守備のバランスをうまくとりつつ、相手の細かい攻撃の起点となる部分を上手くつぶしながらプレーしていたため、相手の攻撃のパターンを減らすことにも成功していましたね。
ただ、相手の高さ勝負ではなく、こちらのディフェンダーの間を狙ったロングボールとそこに走りこむ質の高い選手に上手くパスが通った時には、危険な場面も作らることも何度かありました。ただ、こう言った場面でも失点を許さなかったことが、この試合での勝敗を分けたともいえると思います。
前半を2-0で折り返し、迎えた後半は、スタートから相手が得点を取るためにややリスクを負いながら仕掛けてきたもののその10分ほどの相手ペースをしのぐことに成功した後は、完全に浦和のペースで試合を進めることができ、後半11分には、23番高山大智が右サイド深くまでドリブルで持ち上がってのクロスに9番松澤彰がおとりになる形でその奥に走りこんだ2番川上開斗がヘッドで押し込む見事なゴールで3-0とします。
更に、23分には、24番松高遼が右前線へ抜け出し、高めのクロスを9番松澤彰が折り返し、最終的には17番伊藤敦樹が角度がないところからヘッドでコースを狙いゴール。これで、4-0とします。
そして、後半アディショナルタイムには、途中交代で持ち味を見せるプレーを何度か見せていた13番新井瑞希が、右のゴールラインを割りそうなボール(パスというよりは、クリアボールの跳ね返りとか、そういうボールがそちら方向に飛んで行ったというようなボール)に対して、しっかり追いかけて割ってしまってもおかしくないところをマイボールにして上げたクロスを17番伊藤敦樹がダイレクトでゴールに蹴りこんでのゴールで、終わってみれば、5-0で大勝という結果となりました。
これは、実際に聞いたわけではないのでわかりませんが、この試合の好要素と、それが大勝につながった大きな要素の一つは、全選手の勝利への意識が統一されていたことにまずあるように感じられます。
そういう試合で見る側としてもわかりやすく伝わってくる気迫というものが、チーム全体から感じられたことが大きかったっと思います。
また、選手一人一人が、自分がやるべきプレーを意識してプレーできていたことも大きいなと思います。それにより、味方のプレーも意識してプレーできる選手が多かったために、セカンドボールへの反応も圧倒的に浦和が勝っていたと言えます。
特に9番松澤彰がこの試合では、強みである胸トラップを徹底してやることで長いパスが前線で収まる確率が飛躍的に上昇し、そこでしっかり収まることや、シンプルに周りを活かすプレーも多用することで、より攻撃の種類が増していました。
もちろん、冷静な見方をしてしまえば、これまでの連敗していた時でも、試合のスタートに良い形で入ることができて序盤で相手を圧倒することができていた試合というのは決して少なくなかったと思いますが、そこで得点が取れないことが、チームが乗れずに結果的に敗れていた要因でもあったわけでして、この試合は、上手く得点が奪えて、更に追加点も奪うことができたから、こういう流れになっただけだと言う見方をする方もいるかもしれません。
でも、圧倒するということと、得点が決まる雰囲気が高いゴールへ向かう姿勢が見られるというのは別のことで、相手にとって脅威となるゴールへ向かった攻撃回数という意味では、明らかにこの試合は、これまでとは別物になっていたことは事実です。
勝利も嬉しかったです。でも、この試合で最高に嬉しかったのは、「この選手の特長は、本来ここなのにどうして消されているんだろう??」とずっと感じてきた、消されていた選手の特長を最大限に発揮されているのを見ることができた点です。
あとは、特に今年は見られなかった、監督とコーチ陣のコミュニケーションもこの試合では、見られたのも、これまでもやっていて、こちらが気が付いていなかっただけかもしれませんが、見られたので、それだけでも何か嬉しく感じていました。
全ての試合で、今日のような、応援する側にもはっきり伝わるような気迫を感じさせてくれるプレーを選手には期待しています。
そして、そういう気迫を自然と毎試合みせるようなモチベーションを選手に与えるのは、監督コーチ陣です。別に監督がモチベーターでなくても良いと私は思いますし、現体制以前の浦和レッズユースでもそうでしたが、監督とコーチもチームとして連携して足りない部分を補い合うことができるチームであれば、全く問題ないんです。
今度こそ、継続してもらえますよね?
楽しみにしています!
さてさて、この試合の後の45分1本の練習試合に、浦和レッズジュニアユース出身で今年昌平高校に進学した山下勇希が出場していました。
26番井澤春輝とマッチアップしている5番の選手が山下勇希です。
プリンスリーグ一つとれば、かなり残留は厳しい状況にある昌平高校ですが、私のサポーターの友達の数人は、昌平高校の目指すサッカーの虜になっている方もいたりするくらい方向性として楽しみなサッカーをやっている昌平高校に浦和レッズのアカデミーから進学した山下勇希ですので、そのサッカーの中で躍動する姿を今後も楽しみに追えればと思っています。
ちなみに、その練習試合では、13番新井瑞希の豪快なゴールで1-0で浦和レッズユースの勝利となりました。
ではでは。