どうも、ブクメです☆
シルバーウィークの最終日の23日は、新日鉄住金グラウンドで行われた浦和レッズジュニアユースの関東U15リーグvs鹿島アントラーズジュニアユース戦を観戦してきました。
扱いとしては、14節分の未消化分になります。
ユースと日程が重なった関係で足を運べなかった先週の横浜F・マリノスジュニアユース戦にも勝利し、あまりよくわかっていなかったのですが、今回の鹿島アントラーズジュニアユース戦で勝利すれば自力で高円宮杯の出場が決まる、そんな試合だったようです。
勝ち点の積み上げ方を見れば、既に待っていてもどこかで全国大会が決まるだろうというくらい気楽にその辺は眺めていましたが、そんな話を聞くと、しっかり勝って、すっきり決めてしまってもらいたいと思っていましたが、この試合は、今後の課題の一つも見つかりつつ、結果としても残してくれた試合となりました。
では、試合の話に移ります。
この試合のスタメンと交代は以下、
GK18番西尾優輝、DFが左サイドバックに20番吉岡直輝、右サイドバックに5番遠藤悠太、センターバックに8番白土大貴と2番北村龍馬、MFが左に9番二見健太、右に16番吉岡佑馬(後半スタート⇒11番森隼平⇒後半アディショナルタイム⇒4番大桃伶音)、真ん中に10番佐藤輝と14番縄田脩平、FWが左に6番上野夏輝(後半23分⇒3番林海斗)、右に7番岡村勇輝
となります。
前半は、相手の守備ブロックをしっかり作ってロングボールを多用という戦い方に対して、どちらかというと、浦和も長いボールを多用してという攻撃を見せていましたが、狙い方としては、相手がわかりやすく仕掛けてきて、問題なく守備陣が跳ね返すのに対し、浦和は、相手の裏へのロングボールに抜け出していくという形が多くなっていたように思います。
右サイドバックの5番遠藤悠太が攻撃の起点になるという形が多く、ここから裏への長めのパスから7番岡村勇輝や9番二見健太が抜け出して、チャンスになるという形が多くなっていました。
また、14番縄田脩平や6番上野夏輝が相手の攻撃の起点になりそうなところに対して、プレスをかけて精度を落としたり、奪って反撃につなげるという形もありました。
相手守備陣が守るときにバックラインが5枚になり、更に中盤の選手も守備に回って人数をかけてくることから、密集状態になることが多く、その中で、崩すことには難儀していたものの、数選手で仕掛けて、引っかかったこぼれ球への反応で勝っていたことで、チャンスにつなげるという形もできていたものの、決定機ということで言えば、ほとんど作ることができず(作られてもいませんが)、前半を0-0で折り返します。
よく、力の差のある相手が、守備に人数を割いて守りに徹してということはありますが、相手の場合は、基本的にこういう戦術をとってくるため、守備ブロックの作り方が上手く、後半もそうでしたが、とにかくサイドを使ってのクロスに関しては、工夫しなければ、ほぼ跳ね返されてしまうという状況下で、どのように得点を奪っていくかということで、ボールを動かして、隙を作るというところで、例えば、9番二見健太が見せいていた、相手ディフェンダーとの駆け引きなどは面白かったですね。パスを受ける時に、ディフェンダーと対峙する前に、体を入れ替えてボールが流れるようにして、そのボールに先に反応して仕掛けるなどで相手を揺さぶるプレーができた時は、ゴールに近づけていたと思います。
サイドから9番二見健太が前線の7番岡村勇輝に当てて、ゴール方向には、相手守備陣が多いというところでシンプルに下げて中盤から10番佐藤輝がミドルシュートを放つ場面なども効果的に感じられました。
後半には、センターバックの8番白土大貴が攻撃参加して相手のディフェンダーの間に入っていって攻撃の枚数を増やして仕掛けていくという場面もありましたが、その時は、攻撃に絡むところからは遠い位置にいた10番佐藤輝がしっかり守備ラインへ下がり、守備のバランスも保たれていたり、こういう選手間の動きの連携も良かったと思います。やはり、守備ラインの選手が攻撃参加してくると相手は人数が多くても対応に苦慮するものですから(もちろん、このケースのようにバランスを崩しすぎないでの攻撃参加が前提ですが)、これも効果的でした。
ただ、サイド攻撃に関しては、やはり相手の守備の人数やポジションもしっかり守られる形にされている時に、わかりやすくクロスを上げてしまうことが多かったために、ここで跳ね返されて長いボールで狙われるということが多くなっていたのも事実だと思います。
色々な狙いは感じられたものの、決定機がなかなか作れない流れの中で、後半の終盤にまず7番岡村勇輝がサイドから仕掛けた時に、角度がないところから狙った場面に始まり、サイド攻撃で少し強引さが見えるプレーをする選手が出てきたところで、迎えた後半30分に同様に右サイドで2番北村龍馬からのパスを受けた10番佐藤輝が、相手の守備ブロックができている状況で、ドリブルで仕掛けて角度がないところからシュートを放ち、これが決勝ゴールとなりました。
守備が密集している時のサイドからの攻撃では、時折こういうプレー(シュートではなくても、深くまで切り込んで、シュート性のクロスなども含めて)をすることで、オウンゴールを生むこともあれば、ディフェンダーが処理できずにチャンスになるようなボールがこぼれることもありますので、これができて、結果的にゴールを奪うこともできて勝利できたことがこの試合では、かなり大きいと思います。
後半30分のこのゴールで相手は、ゴールを奪いに行かなければならなくなりましたし、それによりカウンターで仕掛ける形で、11番森隼平がキーパーにわずかに先に反応されたものの、追加点を奪える惜しい形ができたこともあります。
こういう苦しみながらも試合運びで勝って、更にそれによって選手の特長が生かされる場面も出てくる試合というのは、見ていて気持ち良いものですね。
高円宮杯までのリーグ戦の残り試合は4試合となりました。
全体的には浦和レッズジュニアユースのように難しい試合でも勝ち点を積み上げるということができないチームが今シーズンは多いようで、上位争いも残留争いも結構勝ち点が詰まった中で進んでおり、浦和の残り試合の対戦相手は、特に残留争いのチームの場合は、引き分けでも良いので勝ち点を積み上げておきたいというチームも展開では出てきそうです。
色々試せる状況が、かなり早くからできている中で、守備的に来る相手に対してどうするかという課題もおそらく残り4試合の中でも取り組むことができそうです。当然、全国の舞台でも、関東地区からの代表チームの攻撃力を警戒して、守備的に望んでくる相手がいる可能性も十分あります。
おそらく、日程を眺めていて、残り4試合のうちの3試合は足を運べると思いますので、そのあたりも含めて、ここからのチームというものも楽しみに見させてもらいたいと思っています。
ちなみに、この試合の後の40分1本の練習試合まで見させてもらったのですが、13番金子直樹がディフェンスラインを1枚はがすドリブルでペナルティエリアの深くまで切り込んで折り返しを19番伊藤大翔が決めた形や、その後の19番伊藤大翔の追加点となる力強いゴールを見ていて、この試合を見ていてこういうプレーが必要と思って実践してのゴールだとすれば、これもまた今後につながっていくものだと感じました。
ではでは。
*勘違いして、19番を柳田大輝と書いてしまいましたが、伊藤大翔でしたので修正しています。失礼しました。