日本クラブユースサッカー選手権(U-18) 2017/07/29 浦和レッズユースvsガンバ大阪ユース 2-1勝利・・・試合終了まで戦い続けての勝利は格別

どうも、ブクメです☆

他の方も指摘していましたが、逆転ゴール時の、選手の動きが非常に興味深く、多くの選手はピッチサイドの控えや交代した「仲間(選手)」に走り、まだ試合が終わっていないぞと、集中を切らさない方の役割をしっかりやった22番佐藤陸人。ちょうど、その写真が残っていたので、アイキャッチに、その写真と、試合終了して満面の笑みでようやく喜ぶ方に移った22番佐藤陸人の写真を最初に入れてみました。

ということで、クラブユース選手権U-18も準々決勝まで来ました。ベスト16ラウンドでガイナーレ鳥取U-18を破った浦和レッズユースは、準々決勝でガンバ大阪ユースと対戦。会場は、下増田運動場から、整備されて前橋フットボールセンターと名称も変わって完成した形になって初めて私としては、足を運ぶことになったグラウンドです。

土曜日でもあり、関東のチームが多く勝ち残っていたことから、2時間近く前に会場に到着していましたが、結構既に到着している他チーム応援のご父兄の方が多かったですね。暑いと本当に暑いだけのイメージが強かった会場なので、ここのグラウンドが増えて大会で使われる頻度が多いと聞いた時には、どうかと思いましたが、1か所で多くの試合が同時に行われる会場というのは、なんというか全国大会の雰囲気を感じられますね。Jヴィレッジが懐かしいとか少し考えたりしていました(再びここを全国大会で使う案も出ているとか?)

今日は、なんというか、久しぶりに自分の世界に入って試合を見ることができたというか、結果論というか、応援エリアから少し離れたコーナーフラッグ付近のところで試合観戦しました。雨は降らないかなと思っていたら途中から結構な雨になり、小さいビニール傘で結構苦戦したものの、前半は、攻めて来る選手のゴールを呼び込み、そして、後半は相手の攻撃を凌ぐ選手たちと勝手に一緒に戦えている気分になっていました。

グループステージ第3戦から足を運ぶことになったブクメとしては、この試合の逆転勝利で、今回の日本帰国時に最大数試合観戦できる4試合まで見させてもらえることに感謝しつつ、今日の試合は、チームとしての大きな成長が見られたことがかなり嬉しく、結果以外の部分の試合に臨む姿勢で最後の最後まで戦い続けての勝利という結果にも喜びを覚えています。

では、試合の話に移ります。

この試合のスタメンと交代は以下、

GK1番河畑光、DFが左に15番北村龍馬(後半7分⇒22番佐藤陸人)、右に4番橋岡大樹、真ん中に17番大城螢、MFが左に6番荻原拓也、右に2番池髙暢希、真ん中左に7番弓削翼、真ん中右に13番白土大貴(後半23分⇒8番立川将吾)、FWが左に20番長倉幹樹(後半39分⇒3番大西翔也)、右に10番シマブク・カズヨシ、真ん中に14番井澤春輝

となります。

昨日も少し触れましたが、もちろん地域が違うこともありますし、他チームの試合まで足を運ぶことをしていないブクメとしては、関西勢のガンバ大阪ユースの情報は持ち合わせておらず、基本的にガンバ大阪の育成は強いというイメージと、今年は、少し不安定な戦いをしているらしいという信ぴょう性があるのかないのか、わからないような情報のみで見ていましたが、攻撃面で飛び抜けた個人技で打開するようなタイプは、この試合では、いないように見受けられたものの、対人に対しての守備力の高さが凄く印象に残りました。組織的な守備力は当然のことながら、浦和の選手が1対1で仕掛けた時に、抜き切れない場面や、サイドからのクロスも、雨で精度の高いクロスを上げるのは難しかったことを差し引いても、サイド攻撃に対する選手のポジション取りや跳ね返し方なども、見ていて、単発の攻撃、シンプルな攻撃で得点を奪うのは難しいかなと思わさせるものでした。

実際、試合開始から、攻撃の主導権としては、浦和が握れる回数が多く、特に10番シマブク・カズヨシと6番荻原拓也が、仕掛ける回数が多かったものの、そこに対して人数をかけることができないところでは、決定機になるケースは少なくなりました。

また、この大会で初めてと言ってよいほど、フォワードの真ん中で受けていた14番井澤春輝が思うようにプレーできなかったほど、攻撃のストロングポイントも研究されてきていたように感じました。ただ、浦和もいち早く、14番井澤春輝を少し下がった位置にポジションを移すなど、対応はできており、それにより、少しこれまでと違った形で14番井澤春輝が攻撃に絡む場面も増えていたのも事実です。

浦和にとっての決定機は、前半7分に右サイドから10番シマブク・カズヨシがドリブルで仕掛け、クロスに対して、コースに入っていた6番荻原拓也がスルーしたところを20番長倉幹樹がシュート。これは、惜しくもサイドネットでゴールになりませんでした。

攻撃回数では、浦和が多かったものの、相手も、時折見せる、サイドチェンジの弾道などには、やはり良い選手がいるなと感じさせられ、裏へのパスなどで14分にはピンチを迎えたものの1番河畑光がしっかり防ぎます。

得点を奪うためには、ボランチの13番白土大貴か7番弓削翼が攻撃時に、上がってより多くの人数を攻撃に割けないかと思って見ていましたが、今日の試合では、序盤7番弓削翼が、そういう場面で前線に入っていく場面も見られました。16分の左サイドからの6番荻原拓也の仕掛けの時に、クロスがディフェンダーに跳ね返されてしまったものの、この場面では、14番井澤春輝、10番シマブク・カズヨシに加えて、7番弓削翼も前線まで入ってきていたのが、その一つですね。

サイド攻撃という点では、互いに右サイドからの攻撃でややチャンスを作る場面が多く、攻めるものの、ゴールを脅かす回数が少ない中で、右サイドから2番池髙暢希が攻撃参加した時には、より深い位置まで入り込んでクロスをあげられる場面が多かったように感じます。

これまでと少し違うなと思ったのは、例えば、流れの中での場面で、センターバックの17番大城螢が高めの位置で相手からボールを奪った際に、そのまま前に上がって行って攻撃参加して、20番長倉幹樹にパスを出して惜しい形を作るなど、いつもより守備意識よりも行ける時には、もう一つ前にという意識が強い選手が多く、それが今日は許されているのかな、と思う場面もいくつかありました。

23分の13番白土大貴の割と高めの位置まで入って行って、それによってこぼれ球に反応してキーパーにセーブされたものの枠をとらえるシュートを放つ場面もありました。

ただ、得点を奪うところまでできておらず、逆に、前半31分に相手に決められて0-1とビハインドを背負う形になります。

0-1で迎えた後半も、同様に浦和の前線やサイドの選手が力強く仕掛けようとする場面は多くなるものの、なかなか相手の守備をかいくぐって決定機を作るというところまで行けず、工夫が必要かなと思っていた後半23分に前の試合で攻撃にアイデアを加えたり、落ち着けどころとしてのプレーができていた8番立川将吾が投入されると、攻撃の質が徐々に変わっていった印象があります。

とはいえ、投入直後に裏へのパスに抜け出されてキーパーと1対1になる大ピンチを迎えたりしたのですが、ここは、この大会で何度も失点していてもおかしくない決定機を阻止してきた1番河畑光がしっかり防ぎ、これも浦和の反撃のスイッチになったのかなとも思います。

パスの狙いどころが変わり、前線の選手も受けたところから、より相手が対応しにくい形でそのまま仕掛けられる回数が増え、ゴールのにおいのする仕掛けが増えて来た中で迎えた35分にセットプレーのチャンスから10番シマブク・カズヨシの上げたボールを4番橋岡大樹がヘッドで合わせ、バーに跳ね返ったところを17番大城螢が頭で押し込んで1-1の同点とします。

強いチームは、この同点で相手が落ち着く前に逆転ゴールを決めるものだ。そういう状況をこの試合では、見事に実現してくれました。

よりギアをあげたところで、迎えた37分に右から10番シマブク・カズヨシがドリブル突破で仕掛けクロスを上げるとその跳ね返りを7番弓削翼が抑えの利いた見事なシュートでゴール。

これで2-1と逆転に成功します。

試合の後に、得点場面を動画で挙げている方がいてその場面を見ることができたのですが、7番弓削翼のゴールに関して、なんか現地で見ている時には、凄くスローに見えたというか、枠に飛ばすために集中して蹴っているように見えたのですが、動画で見ると、早いテンポで振り抜いていますね。どうしてだろう。

で、最初に書いたように、今日に関しては、凄く最後まで楽しかったんですね。それは、得点後に選手が味方選手に向かって走り喜ぶ姿と、冷静にまだ終わっていないと次にことに集中する選手がいるという情景。こういう形が出てくるとチームのまとまり(選手の性格がかみ合うというか)を感じます。そして、逆転ゴールからのアディショナルタイムを入れての残り10分くらい。

通常であれば、ここから恒例のコーナーポストに持って行ってキープの時間に入るのですが、この試合では、最後まで戦う姿勢を維持し続けて試合終了のホイッスルを迎えることになったのが嬉しかったです、本当にうれしかったです。行けそうならもう1点取ろう、守備も集中するが守るばかりの意識ではなく、攻撃的に守備もしようという姿勢。

特に、4番橋岡大樹が、試合終盤の場面で行けると思った時にボールを持ち上がって行ったところなどは、「おお!」と、うなっていました。

とにかく、チームが一つ殻を破ったかな、という、そういう試合に立ち会えたことに喜びを覚えたりもしていました。

これでベスト4ですね。

浦和レッズユースの歴史の中では、優勝経験もあるこの大会ですし、準優勝も何回かあったりするのですが、ベスト4まで行った最後の大会が2004年ということで、育成見始めてからも、もうだいぶ期間が経過しているブクメですが、実は、このラウンドでで浦和レッズユースが戦うのを見たこともなければ、当然、群馬開催に変わり準決勝以降が他会場という形式になってから、浦和レッズユースが群馬以外で戦うところを見るのも初めてだったりします。

このくらいの年になると、初めての経験というのは、なかなか少なくなってくるものですが、そういう経験をさせてもらうことに感謝するとともに、以前のブログで触れたように、現地で観戦できるのは、準決勝までで、決勝のタイミングでは、カンボジアに戻るということで、昨年のプレミア昇格を決めた試合のように、私がいない状況で見事に大きな舞台で頂点に立つという形を再現してください。

今日のような戦いや起用、試合最後までの戦いの継続が許されるのであれば、そして、相手よりも勝ちたい気持ちを常に持ち続けて戦えば、優勝できると確信しています。

準決勝の戦いを楽しみにしています。

ではでは。

写真は、facebookページで掲載しています。この試合の写真はこちら