高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグEAST 2017/12/10 浦和レッズユースvs鹿島アントラーズユース 1-1引き分け・・・来期も最高峰の舞台が残された

来期も最高峰の舞台が残された。しかも自力で!

どうも、ブクメです☆

実は、駒場スタジアムでユースの試合を観戦するときは、大体そのあたりで見るという好きな場所があり、その場所でじっくりと試合を見るのが今年足を運べる試合の観戦スタイルだったのですが、ここ最近、割と大きめの声で浦和レッズを応援していると思われる方なのですが、実にネガティブなことばかりを試合中に通る声で話す方がいて、若干ストレスになっていました。

そして、今日は、その発言の中で、なぜか、14番井澤春輝のポジションに関して徹底的に文句を言っていて、しかも何度も見に来ている、浦和レッズ側を応援していると思われる方なのに、選手を番号だけで呼ぶ。戦い方に結構な制約があり、自由度が少ない今のチームにあって、選手はその範囲でできることをやってきてくれていたと思うのですが、もちろん、相手のサッカースタイルもありますが、今日は特に蹴りあいやフィジカルの勝負になるような試合で戦術がどうこうという試合にはならなかったのですが、そもそものポジションが前線3枚の右だった14番井澤春輝に対して、「どうして、右にばかりいるんだ」とかそういう声が聞こえてきて、「う~ん、何言ったんだろう、この方は?」となっていたのですが、色々言いたいことはあったものの、そういう理不尽な言われ方を一瞬で黙らせるような14番井澤春輝の強烈なミドルシュート。その後、その方は、何も言わなくなりました。プロになる選手が、プレーで黙らせた瞬間も見られたわけです。

見事でした。それを最初に書きたかったので書いてしまいました。

サッカー選手、特に、育成のカテゴリにいる選手たちにとっては、特徴を見せて、見る側に印象付けるプレーというのが必要で、正直なところ、今の浦和レッズユースは、「こうしなさい」を守ることが前提になりすぎていて、プレーしている選手たちにとっては実にもったいないと言わざるを得ません。

その意味では、特に、今シーズントップ昇格が決まった、4番橋岡大樹、6番荻原拓也、14番井澤春輝の3人には、何か、メッセージ性のあるものを残してもらいたいなと思っていたのが、この最終節でした。

その一人の14番井澤春輝は、先ほどの強烈なシュートを決めるという形で結果を残してくれ、実は、これまでと同じようにサイドからの突破でクロスを上げてチャンスを作っていた6番荻原拓也に関しては、ドリブルで深くまでえぐって仕掛けるというプレーを、なぜか自制すぎていたまま最終戦も終わってしまうのか思ったところで、試合終盤にドリブルで深くまで持ち込もうとするプレーからファールをもらってチャンスを作った。

4番橋岡大樹は、蹴りあいになりがちな展開の中で数的優位を作るためにリスクを負って上がる場面を、作っていた。

すごく、すごく重要なことです。

このチームにおいて、チャンスを作るためのリスクは容認されないようなイメージが、見ていてずっと心配でした。これからも心配です。

だからこそ、浦和レッズのトップに上がる選手が、こうして欲しいということが実際に見られたことは、希望を残してくれた世に感じるわけです。

最終戦が終わり、少し遠めから、選手とご父兄やサポーターが写真撮影などするところを眺めつつ、選手の表情を見つつ、なんだか、すごく楽しそうに全体で笑って騒いでと見ると良いチームだなと感じるわけでして、それを見ていると、前にも書いたような、控えの選手も一緒に戦っている感じが強く出ていて、声を出して鼓舞する選手もいてという、私の経験上、そういう世代のチームは間違えなく強いという世代が、ここまで苦戦してしまったのはなぜだろうか、いや、わかるのですが、なぜだろうなという気持ちも強くなったりも、またしました。

1年生2年生を見ていても、なかなか良いキャラぞろい(サッカー的なところも、それ以外でも)なんですよね。本当に、個性的で面白い。

これがどう生かされるのか。個性が消され続ける可能性が残る不安もありますが、なんだか、期待も残して新チームを楽しみたいなと言う気持ちも強くなりました。

なんだか、いきなりまとめてきなところからはいってしまいましたが、そもそも最終戦では、細かいレポートを書かない傾向のあるブクメですが、今回もそうなりそうです。試合自体は、相手の戦い方もあったと思うのですが、なんというか、サッカーの試合というよりは、両監督含めて「戦い」の雰囲気が強かったので、ガツガツとやりあい続けた試合だったわけで、全体を通してそういうイメージでした。審判の基準も、割とやっても良いよという感じの笛の吹き方だったので助長されていましたし、実際に浦和レッズユースとしても自力の可能性を残しつつの、残留をかけた戦いですから、逆に言うと、こういう戦いで良かったのかもしれないと強引に考えます。で、そのガツガツ間のある戦いの中での、見事な強烈ミドルシュートで残留という戦いには終止符を打ったのかなと。

出場停止や、負傷の選手などもいたり、細かい起用の状況はわからないものの、3年生も多く出場することになった最終戦で、プレーしていた3年生の気迫と、プレッシャーも凄い中で思うように行かない時間を過ごした1,2年生の選手たちも最終戦での意気込みがものすごく伝わってくる試合でした。

試合が終わった後に、涙を流していた選手たちからは、この数字上でもわかる苦しいシーズンで、実際にどれけのプレッシャーが選手にかかっていたのかも伝わってくるような思いでした。

自力でつかんだ残留(もし大宮が大量得点で勝っていたら、引き分けだと逆転されるから、引き分けを自力と言わないとかいう突っ込みも受け入れますw)

難しい中でも選手たちが、やり遂げてくれた前進に感謝です。

さてさて、現在の3年生について総括してみますと、この世代は、非常に縁があるというか、私の古くからの浦和レッズサポーターの知人が小学校の時の橋岡兄弟の先生だったとか、そういうところからスタートして、現在明治大学の橋岡和樹の弟の大樹にJヴィレッジで初めて会って、その後、ジュニアユースに入るという流れもあったので、この世代には、割と自然な流れで溶け込ませてもらった印象があります。

ユースに昇格しなかった選手たちも含めて、かなり強烈な個性を持った選手が多いなと感じていて、なるほど高校サッカーに進んでいった選手たちは、その個性を活かされる形で実際に選手権に出場する高校の主力になっている選手も多い世代。逆に言えば、ユースに関しては、個性がつぶされる形で本当に見ていてもどかしい状況がずっと続いてしまいました。外部から来てくれた選手たちも、同様にもどかしい思いをしながら3年間プレーしてきた選手も多かったと思います。

細かく言っても仕方ないので、次の舞台で存分にその特徴を発揮してくれることを願うだけです。これまでも、ユース時代にそういう思いをしたという選手がここ数年間では非常に多く、サポーターとしては、次の舞台で取り戻して活躍する姿を見ることが本当に嬉しいのです。

以前と比べると、本当に私も足を運べなくなりました。もどかしいです。

プロを目指す選手と比較は全くできないですが、実によくできているもので、もどかしい思いをしている選手が多い時には、私ももどかしい状況が爆発しかけるくらいの状況が作られる。だから、少しだけ、そのもどかしさを共有できているような気もします。

3年生にとっては、次の舞台がプロになる選手、大学になる選手など、様々になると思います。もちろん、プロになる選手や、スタメン出場し続けた選手も同様のもどかしさを持って、長くプレーしてきたこともわかっています。

全ての環境がパーフェクトでそれが、ずっと続くなどということは絶対ありませんので、良い部分も悪い部分も、一つの、免疫を作ったようなイメージをもって、次に似たことが起こった時に、選択すべきこと、打ち破るべきことを、冷静に判断して、先に進めるようになることができれば良いかと思います。

はい、まとまりません。

これも、毎度のことです。

思うように目に見える大きな結果は残せなかった1年だったかもしれません。それでも、最高峰の舞台に残るというチームとしての終盤での戦いには、完全に勝利しました。プリンスリーグ関東とプレミアリーグは、実力的には差がないとよく言われますが、プレミアリーグがスタートして、年月が経過していく中で、やはり、プレミアリーグとプリンスリーグでは、単純なチームのレベル以外の差というものができてきているように感じます。

特に、昨シーズンの3年生が残してくれたプレミアリーグへの復帰によっての、この1年でのプレミアリーグでの戦いをすべてではないものの、見されてもらった中では、スタートの頃のプレミアリーグと現在のプレミアリーグの違いも凄く感じました。

できれば、来年以降のチームには、割と多くのプレミアリーグのチームがなりがちな、プレミアリーグの舞台に残るための戦いではなく、プレミアリーグで上位争いをするための戦いをするチームになっていってもらえればと思うのですが。選手には、そのポテンシャルがありますし、チームの雰囲気を見ていても、そのポテンシャルがあることが感じられているチーム。

しつこいようですが、それぞれの個性を活かした育成を大事にした育成になってくれれば良いなと願っています(こればかりは、願うしかありません。)

これだけ制約が多い中で、3年生を中心に、ここまで戦いきれたチームを誇りに思います。

3年間、6年間、お疲れさまでした。

プロになる選手も、他の道に進む選手も、ここからがスタートです。言葉を選んでいるのではなく、私の考えとしては、プロになることがゴールではないですし私がかかわった環境の選手たちには、そういう考え方にはなってもらいたくないです。海外志向ですよ、私は。

海外サッカーのレベルが高いからということではありません。日本というのは、ベースとなる環境が恵まれすぎていて、本当の意味で強くなるための環境が意図的に作らないとない状況ですが、海外にはごろごろしています。

これまで、サッカー観戦という形で多くの国に個人で(←これ重要)行った経験でも、得られることは多かったですが、カンボジアという国に1年以上住んでみて、海外に住むこと関わることで、日本人が日本に住んでいてもなかなか経験できないようなことが強制的に経験できます。

だから、どちらかというと、プロになった選手を成功者として見ることはないです。プロという形になった選手は、ごろごろ周りにいるので。

それよりも、育成で見てきた環境で少しでも関われた選手たちが、その後、強い生き方をしてくれることの方が嬉しいです。

もちろん、応援している育成のトップチームで活躍している姿が最高という人が大半です。見る側にも色々なタイプがいます。

私は、ここから、見てきた選手たちがどのような生き方を選んでいくのかを楽しみにしています。だから、ユースでは思うように行かなかったという選手は、次をスタートラインと考えて、新しい生き方として、サッカーならサッカー、別の道なら別の道に取り組んでみてください。新しい世界が待っていますから。

はい、やっぱりまとまらないので、このくらいにしておきます。

あ、最後に最終節ののスタメンと交代は以下、

GK25番石井僚、DFが左に8番立川将吾、右に4番橋岡大樹、真ん中に12番大桃伶音、MFが左に6番荻原拓也、右に3番大西翔也、真ん中に7番弓削翼と35番玉城大志、FWが左に20番長倉幹樹、右に14番井澤春輝、真ん中に10番シマブク・カズヨシ

となります。

交代は、試合終了間際に5番関大夢と11番関根束真が準備をしていて試合が終了したことを記録として残しておきます(今後のために。)

写真は、facebookページで掲載しています。この試合の写真はこちら