高円宮杯プレミアリーグ2019/08/25 浦和レッズユースvs鹿島アントラーズユース 0-0引き分け・・・これがプレミアリーグかとも思った

野次とか、過剰な恫喝のような声を聞くと、どうして残念な気持ちになるのでしょうね。怖いとか、そういうもの以上に、すごくね、ガッカリしてしまうんですよね。あれって、最近問題になっている、煽り運転と同じですからね。野次を飛ばしている方は、まさか、煽り運転のニュース見て、その人批判していませんよね?自分を見ていると思ってますよね?

応援の仕方も主張するポイントも人それぞれで良いと思いますし、それがユースの試合の良いところだと思いますし、気が付けば、何か自分も大声(そもそも声が通らないタイプなので、独り言みたいになっているかもしれませんが)で鼓舞したりしていることはありますが、選手がプレーするための空気をおかしくすることだけは、絶対にしないようにしています。今日は、凄くおかしな空気をスタジアム内で作られてしまっていましたからね。俺は間違っていない、審判が悪いとか、そういうことではなくて、応援する側は、選手がプレーする空気を壊さない、これ大事だと思うんですけどね。でも、怒る気にもならないんですよ。いや、試合の後に個人的には、怒ったかw

はい、いつもの行きます。

どうも、ブクメです☆

日曜日は、夏の中断期間を経て、1か月と2週間ぶりに再会された高円宮杯プレミアリーグの試合に行ってきました。

猛暑も落ち着いてきた中での夕方17時キックオフと言うことで、湿気はそこそこあるので、快適な気候とまでは言えないものの、観戦する側は、暑さ対策をしなくても良い程度に観戦できる環境でしたね。とはいえ、ウォーターブレイクは設定されていたので、それなりの気温は、試合中もあったということですね。

さてさて、結果としてスコアレスドローに終わった試合でしたが、試合が終わった後に、色々な人と話しつつ、最終的には、サポーター仲間の方と駐車場に戻ってからもダラダラと話したりしていて、家に戻って、更に考えて、今週の試合が終わってからの順位表を眺めて、風呂に入って、日付が変わったところからブログを書いています。

今日書くことは、一個人の意見と要望ですので、「いやいや、そうは言ってもね」という反応もあるかもしれませんが、暑さとの戦いが間もなく終了して行きそうな雰囲気の中で、各チーム、暑さによる疲労を考慮しなくなってきたときの戦いというところで、がプレミアリーグも後半戦に入り、残り9節を戦う中で、まず今日戦った鹿島アントラーズユース戦でも落ち着いてから考えるとそうだったよなというところなど書いていきたいと思います。

先に、試合の話をざっと書きますね。

*今日は、時系列で書きませんし、細かい流れも書きません。試合としては、大きく分ければ、思うように行かない時間が多く、後半終盤の猛攻で決定機を複数回作ったものの決められなかったことでスコアレスドローになった試合。相手のチャンスも少なくなかったものの、崩されての決定機や、25番鈴木彩艶の好セーブによって守られた、際どいシュートというのも、数えられる程度だったと思います。ただ、全体的に、相手が持つ時間が長く、浦和がボールを失う場面が多く、終盤の猛攻以外は、相手ペースに感じられた試合でもありました。

vs鹿島アントラーズユース戦メンバーと交代は以下、

GK25番鈴木彩艶、DFが左に6番清水楽人、右に8番冨田蓮、センターバックに12番福島竜弥と27番山田奈央、MFが左に24番佐藤優斗(後半31分⇒10番山中惇希)、右に22番奥山圭介、真ん中に4番玉城大志と17番盛嘉伊人(後半40分⇒3番清水哲太)、FWが左に19番成田安里(後半19分⇒20番木下翼)、右に13番堀井真海(後半スタート⇒9番波田祥太)

となります。

プレミアリーグでは、前回の清水エスパルスユース戦のメンバー以降、クラブユース選手権や和倉ユースなど、いくつかの大会やフェスティバルを経由して、色々なことが試されていたので、イメージとしては、先週の練習試合の立教大学戦に近いような形で来ることも考えていたのですが、結果的に、前線の7番與那覇航和だったところが、19番成田安里に変わった以外は、プレミアリーグとしては、前節とほとんど同じ形で臨むことになっていました。

序盤から、どうも、浦和のリズムが良くないという時間が多いように感じられ、結構一緒に近い距離でプレーしているのに、どうして、ここまでパスが合わなかったり、受けたパスがコントロールできずに、相手に奪われてしまう場面が多くなっていたのかなと感じる場面が多くなりました。

メンバー構成がこれまでの相手の予想通りだとすれば、研究されていたのか、そこを壊すに至らない何か問題があったのか。

例えば、今私が考えている、こうだったのかな、の通りであれば、相手は、浦和の良さを出させないことを徹底してきて、ミスを誘って、そこで奪うことを意識してやってきていたとしたら、それに浦和も合わせてしまったと考えると、前半のもどかしい流れにも理由が付くのかなと思うんですよね。まあ、あれです、プレミアリーグに残るための戦いで、もちろん、チーム関係者になれば、まずプレミアに残ることが重要なのですが、見る側からしても育成面を考えるにしても、はっきり言うと、プラスにならない戦い方。でも、ベースとしてこれをやってくる相手が多いのもプレミアリーグの特徴なので、やはり、こういう戦いになってしまうのかなと。

でも、そこを考えると、相手の考えるセオリーを崩すための試みと精度、落ち着きが足りなかったのかなとも思うんですね。

その点では、前半特に良かったのは、8番冨田蓮で、守備で期待される部分は、もちろん、クオリティ高くやっていたと思いますが、夏も散々言われていた、高めのポジションからの攻撃参加というところをリズムが悪い中でも試みて、なおかつ枠は捉えられなかったものの、ミドルシュートを何本か意識的に打っていたと思います。

そのうちの一つが前半12分の6番清水楽人のインターセプトからの13番堀井真海を経由しての8番冨田蓮のミドルシュートでした。

あとは、これが攻撃的なスイッチとして効果的になるまでに少し時間がかかったものの、4バックのセンターバックの間に中盤の選手が下りる形で一時的に3バックで両サイドバックが高めに位置取りをするような形で、相手の2トップを引き付けながら空いたスペースを使い、そこから展開する狙いでは、27番山田奈央が、そのスペースを使えるようになってからは、そこからの展開が狙え、チャンスになりそうな形も多かったと思います。

個で突破するというところでは、やや苦戦はしていたものの、13番堀井真海が体の強さで勝負するのではなく、体の向きと反転のタイミングで相手ディフェンダーを置き去りにして抜け出すという形で突破できたときには、相手の計算を狂わせることに成功してチャンスになりそうな場面がありました。

それに加えて、これは、試合(というか、観客がという方が正確かもですが)が荒れてしまった要因にもなったのですが、倒れれば、ファールがもらえるような判定が早い時間にあって、割と試合を通して、その基準で笛が吹かれることで、両チームともに、割とゴールに近いところでセットプレーをもらうチャンスは多かったと思うんですね。これは、ある程度、このくらいで笛が吹かれるという基準としては、ブレていなかったので、ここを活かせるしたたかさも見せてくれても良かったのかなとも思います。

セットプレーの数の割には、そのセットプレーが相手キーパーを脅かした回数が少なかった。この辺は、改善できるところなのかなとも思います。

フォワードのタイプの違いと組み合わせというのも、ありますよね。今日は、思うようなプレーができていなかったと思いますが、19番成田安里の駆け引きと相手守備陣を出し抜く動きを自信を持って見せられるようになれば、13番堀井真海も自分で打開する方なので、活かしあうというよりは、中盤の選手の出しどころとして相手にとっては、かなりの脅威になるでしょうし、17番盛嘉伊人や、22番奥山圭介の視野の広さとパスの狙いのセンスを存分に生かせるかなと思います。

シンプルにフォワード同士で活かしあう動きでは、後半に入った9番波田祥太と19番成田安里の組み合わせや、9番波田祥太と20番木下翼の組み合わせが機能したように感じました。

後半終盤の残り15分くらいは、本当にチャンスが多く作られていました。もちろん、相手が疲弊してきたところをついた交代が当たったということもありますが、10番山中惇希の仕掛け、9番波田祥太の強さ、20番木下翼のドリブルなど、相手を混乱させるのに十分なプレーで、決定機を複数回作りました。あとは、決めるだけ。当然、その時間帯までに相手ペースで走らされたことで、スタートから出ていた選手は、思った以上に足が重くなっていたと思います。ただ、以前から、終盤に一つギアを上げて猛攻と言う試合は既に何試合も作っているので、フィニッシュのところは、疲労があっても決めるというイメージを作っておくのも良いかもしれませんね。

疲労が限界の時の決定機、それをできる限り決めるには、こういう感じでみたいな。

また、バックラインが基本の3番清水哲太がボランチ起用で残り5分くらいで投入されましたが、実際、あの時間帯で回りがテンション高くゴールに向かうところで、良い位置取りをして周りが見えたプレーができていたんですよね。実際に決定機になった場面の起点ののところにも絡んでいましたし。

そういう猛攻の時間帯に、前半できていなかった、激しいプレッシャーがかけられる場面が多くありましたが、これは、ペースが握れているからできるということであれば、自らでコントロールして、スタートからこれができるようにする必要もあるのかなと思います。

これも、私の勝手な想像でしかないのですが、相手の良さを出させないプレーを相手がしてきたことで、自然と、ミスを狙う=セカンドボールへの反応が相手の方が良かったんですよね。これも、試合を難しくして、相手ペースになってしまった要因だと思います。

で、ふとそんな場面を見ている時に、だいぶ前になりますが、ジュニアユースの2年生がスペイン遠征に行っている時に現地で参加している大会を見てきたことがあるのですが、スペインでは、あえてボールの空気圧を弱くして、蹴ったボールが思うようなところに蹴れない飛ばないようにしていて、それによって、予測する力を鍛えるようにしていると聞いたことがあります。

実際に、これによって、常にボールがどう動くかが予測しにくい中で、素早く反応しようとすることが見についているため、セカンドボールへの反応対応が本当にうまいなと、スペインで言えば、有名なチームではない、育成チームでも、そういった動きの質が違うなと感じることがありました。ドリブルできれいに抜けなくても、ディフェンダーに当たったこぼれたボールに先に反応できてマイボールにできればOKという考え方をやっているうちに、そもそものドリブルが生きるとか、そんな話もあったような。

なので、選手同士のコミュニケーションも多く取れるようになっていることから、次の段階に行くためには、ここまでの自分たちの戦い方を想定して、その武器になっているところほど、相手が研究してきて対応してきていると考えることが必要で、逆に言えば、相手がそうすると思っていないことをやることで相手を混乱させることができるとも言えますよね。

やはり、プレミアリーグは、勝つためよりも、負けないためが前提でそういう戦い方をするチームが増えています。実際に、後半戦の1試合が終わった時点で引き分けが多く、負けない戦いを重視しすぎている傾向から、4位の浦和レッズユースでも、一つ負けると場合によっては、最下位付近まで落ちることもあるような状況が生まれています。

ここを壊して行けるかどうか、その波に飲まれてリスクを減らして相手にやられない戦いをして、殻にこもった残留争いをするのか、私は、残り15分間の猛攻で点が取れなかったこと以上に、試合全体を見た時に、相手の良さを出させない相手の戦いにセオリー通りにハマっていく場面が多かったことが気になっています。

今の体制なら、殻を破る方向に向いていけると信じています。

本当にプレミアリーグというのは、色々な意味でリスクを負えない難しいリーグになってしまったなと感じつつも、Jリーグ自体でも、そういう組織的な守りなら世界に通用します!みたいな、風潮を壊していくチームが出てきているのですから、浦和レッズユースは、せっかく個性が強くて特徴のある選手が集まってくるチームなのですから。監督だって、きれいに戦うことを求めていないでしょ?

・・・と、個人の感想です。

もちろん、試合全体は、失点しない形で進めて、相手が疲れてきた時間帯に1点を取って勝つことができることを極めて行けばよいという考え方の人もいると思いますので、その辺は、正解がどこにあるかは私が決めることではないので。

なんというか、極端に言えば、割とこの試合で印象に残ったのが、12番福島竜弥が後半にやったプレーだと思うのですが、グラウンダーのパスを通す時に、かなり強めに出したんですよね。で、これは、味方にきれいには通らなかったのですが、パススピードがかなりあったので、カットに入ったディフェンダーもコントロールできずにこぼれたんですね。これに、味方が先に反応して結果的にマイボールになった。なぜか、この場面が凄く印象に残っているんですよね。

殻を破るところが見たいです。

ではでは。

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