高円宮杯プレミアリーグ2019/06/30 浦和レッズユースvs柏レイソルU-18 1-2敗戦・・・圧倒する時間が作れた手応えが重要なのですよ。

どうも、ブクメです☆

午前中に聖望学園下川崎グラウンドでS2リーグを観戦後、場所を日立柏総合グラウンドに移し、午後は、高円宮杯プレミアリーグの柏レイソルU-18戦を観戦してきました。

相変わらず車で向かう柏方面は、時間が読めず、近くまでスムーズに行っていても、目的地まであと数キロのところで激混みとかで、焦らされる経験が何度もありつつ、カーナビが指す到着予定時間に常に疑いを持ちながら向かいましたが、混むエリアは混んだものの思ったほどではなく、下道でも間に合いホッとしました。

さてさて、昨年は、スタジアムの方で柏レイソルU-18とプレミアでは対戦したものの、今年は、総合グラウンドの方と言うことで、写真がネット越しで惨い状態になっています。2週連続の柏方面でのプレミアは、いずれもネット越しの写真で失礼します。ネット際にベンチが多く置かれているのですが、ベンチの位置を考えると、ネットに張り付いて立ってみると座っている方に迷惑をかけてしまうというもどかしい位置関係だったりします(どうでも良いかw

余談ですが、ハーフタイムに傘が豪快に壊れました。何年使っていたのかわからない傘でしたが、ハーフタイムのタイミングで少し雨が強くなった時に傘を差していたのですが、少ししてから閉じようとしたら、バネのところが錆びてもろくなっていたようでボンっと弾けたというか。その後、傘は閉じなくなってしまいました。傘のケアはしていなかったですが、人生で傘がこういう壊れ方をしたのは初めてです。自転車のメンテナンスを怠って、走っている時にチェーンがぶちっと切れたことはありましたが。ケアは大事ですね。

と、関係ないことをダラダラ書いたのは、プレミアリーグが再開してからのこの2試合、選手も新体制で手探りでやっているところはあると思いますが、結果がついてこない状況で、やや不安になるところも出てきてしまうと思うかもしれませんが、もし、このブログを読んでいる選手がいたら、見ている側としても深刻なことを書き綴る必要があるようには感じていませんよということを余談雑談で表現して見ましたw

毎度、柏レイソル系のアカデミーとの試合を観戦した時のブログでは、特殊な相手なので、もし敗戦した場合は、切り替えてしまって良いと私は書いてしまいます。

私は、育成の段階では、組織力が一番とされるチーム作りは嫌で、これをやると、選手の特徴がかなり限定されたポジション以外は消されてしまうので、浦和の育成でこれをやられたらいやだなとずっと思っているのですが、かと言って対戦相手として迎える時には、こういう相手と対峙するのは本当に消耗されるというか。そういう覚悟を毎回持って柏レイソルのアカデミーとの試合を観戦しています。相手の組織されたポジショニングとパス回し、サイドへの大きな展開、そして、今回は、前線に強くて突破力のある選手もいるということで、しばらくは、覚悟通りの、難しい試合になったと思います。

では、試合の話に移りますね。

vs柏レイソルU-18戦メンバーと交代は以下、

GK25番鈴木彩艶、DFが左に6番清水楽人、右に8番冨田蓮、センターバックに12番福島竜弥と27番山田奈央、MFが左に10番山中惇希(後半14分⇒24番佐藤優斗)、右に22番奥山圭介(後半24分⇒34番高橋悠)、真ん中に4番玉城大志と17番盛嘉伊人、FWが左に7番與那覇航和、右に13番堀井真海(後半24分⇒20番木下翼)

となります。

細かく聞いてはいないのでわかりませんが、ベンチメンバーやベンチ外のメンバーを眺めつつ、また怪我人が増えているのか、それ以外の理由なのかわかりませんが、スタメン含めて数名入れ替わっていたりしますね。

 

試合開始からしばらくは、パス回しで走らされて、消耗させられてというやり方をゴールに向かうこと以上にしてくると思っていたのですが、珍しく(?)前半開始から得点を奪いに来るような姿勢が相手に見られました。

相手の9番に対しては、27番山田奈央がマンマーク気味に対応するような場面が多く、それでも相手のパス回しや動きで、かなり神経を使って対応することが求められる流れになりましたね。どちらかというと、パスを受けた時の体の使い方とかは上手いのですが、完全にコースが消されている位置でも突破を考えたら強引に仕掛けてくる場面も多く、それはそれで対応は大変だったと思いますが、そういった攻めに対しては、浦和もしっかり対応することができていました。

くどい様ですが、柏レイソルU-18とやる時には、相手が気持ちよくパス回しをし続けられると追う方が消耗しますし、奪いきれない時間が続くと相手もより勢いに乗ってしまうと言うことで、相手のリズムをおかしくするための試みが必要になってくるのですが、その試みをするためには、やはり奪ってから早い攻撃で相手に圧力をかけていく必要があるのですが、かなり相手にパスを回されたり、今年のチームは、サイドをちらつかせてトップにも当ててくるような工夫が多用されていて、かなり走らされる展開にはなっていたものの、最終的に守り切ってのカウンターのところで、浦和が先制に成功します。

前半19分に12番福島竜弥がインターセプトしたところから、中盤辺りに下がってきていた13番堀井真海にパスを入れると、やや態勢がもつれながらも、キープして右の22番奥山圭介につねげたところ、右サイドバックの8番冨田蓮がオーバーラップで走り込み、そこへパスを繋げると、パスを受けた8番冨田蓮が持ち込んでシュートを放ち、これがゴールとなります。

相手がボールを持つ時間がほとんどだった中で、まさに、狙い通りの形でカウンターで先制に成功します。

この先制点で、若干相手のペースが乱れたところで、13番堀井真海の思い切ったシュートなど浦和が攻勢をかけるかと思われたところでしたが、前半21分に中盤でのパス回しのところでコントロールが上手くいかなかったところを狙われてキーパーと1対1の形を作られてしまい、失点。

試合は1-1と振出しに戻ります。

再び相手の勢いが出てきて、危ない場面も作られるものの、今年のチームの特徴として良い点として失点した後にバタバタと連続失点を許さずに切り替えてプレーできるところがあるのですが、比較的、失点を引きずらない戦い方はできていました。

前半26分には、4番玉城大志のサイドチェンジから6番清水楽人の攻撃参加で惜しいシュートを放つ場面など、惜しい形を作ります。

前半30分に相手のサイド攻撃でヘッドで合わされたものの25番鈴木彩艶の好セーブで防ぎます。

前半35分前後には、7番與那覇航和が起点となって2度ほど惜しい形を作り、更に前半40分には、10番山中惇希からのパスを受けた7番與那覇航和が相手キーパーの好セーブに阻まれるもののかなり惜しいシュートを放つなど、相手のチャンスも多いものの浦和もチャンスを多く作る形で前半を1-1で終了します。

ポゼッションでは相手の方が圧倒的に上でしょとか言われるかもしれませんが、浦和の試合運びとしては悪くなく、相手のパス回しに翻弄されて消耗というよりは、相手の方も前半の時点での得点の動きなどもあり、やや前半終盤では、ちょっとリズムがおかしくなってきているかなと言う場面と同時に、浦和の17番盛嘉伊人や4番玉城大志、そこに7番與那覇航和も絡む形で、落ち着いてキープし、相手のプレスをいなす場面も加えられるなど、相手の素早いプレスに対しての対応もできるようになってきている状況でした。

そのためか、後半スタートの交代はなし。

後半最初の大きなチャンスは、11分。13番堀井真海から10番山中惇希にパスが繋がり、パスを受けた10番山中惇希がドリブルで突破し、見事なシュートを放つも相手キーパーの好セーブに阻まれます。

やはり、相手の攻撃は脅威にはなるものの、浦和の方が慣れてきたことや、相手が浦和の仕掛けに対しいて構える意識も加わってきたことで、明らかに前半のスタートとは違う雰囲気で後半は進んでいきます。後半14分には、高い位置でファールをもらいフリーキックを獲得するなど、相手がファールで止めるという場面も増えてきたように感じます。

後半は、見ていた位置から浦和のゴール前が一番遠い位置になったため、どのような状況でそうなったのか、確実にはわからなかったものの、後半15分くらいに相手の仕掛けでペナルティエリア内でハンドの判定を主審が一度はしたのですが、その後、線審がその前にオフサイドがあったということを伝えたようで、結局、一番もどかしい流れの中で手にあたってPKを取られるという状況は、免れます。

そして、タイトルにも入れたように、圧倒する時間帯を多く作れるようになったのが、後半15分あたりから。

相手のリズムがおかしくなっていたところで、まず24番佐藤優斗を投入し、更に後半24分には、20番木下翼と37番高橋悠が同時に投入され、突破力とゴールへの意識が強いフレッシュな選手の仕掛けによって、かなり浦和が相手にゴールに迫る時間が増えます。

後半16分には、17番盛嘉伊人が左サイドをかけあがる24番佐藤優斗をおとりに使い前線の13番堀井真海に縦パスを通し、仕掛ける形を作ります。

後半18分には、6番清水楽人から22番奥山圭介、更に8番冨田蓮がオーバーラップで上がったところパスを通し、惜しいクロスを供給します。

後半21分にも、6番清水楽人の仕掛けから、良いポジションに入った7番與那覇航和につなげ、ドリブルでしかけて 惜しい形を作ります。

後半22分には、コーナーキックのチャンスで17番盛嘉伊人からのクロスをいったんは跳ね返されるもこぼれ球を22番奥山圭介がペナルティエリア外から思い切って狙うも枠を捉えきれず。

28分には、20番木下翼がドリブルで仕掛け、決まってもおかしくないコースにシュートを放つも、相手キーパーに弾かれます。

その直後にも、20番木下翼の仕掛けから、37番高橋悠に繋げ、シュートを放ちます。

その後も、17番盛嘉伊人の後半37分の枠を捉えた強烈なシュートなど、決してシュートミスではなく、しっかり枠を捉えた狙いも悪くないシュートも多くあったものの、相手キーパーの好セーブに阻まれ、浦和側から言えば、畳みかける時間帯を耐えきられてしまったとも言えます。

そして、試合終盤に逆に浦和が攻めて相手の反撃という前半と逆の展開で相手に決められてしまい、結果としては1-2で敗戦となりました。

様々なチームで様々なカテゴリで様々な環境で様々な考え方があるとは思いますが、私が望むのは、選手全員が特徴を伸ばしていける育成チームで、最優先することが負けないことではなく、それぞれが最大限特徴を伸ばせることを優先して考えながら、その中で、チームとしての決まり事や戦術に近づけるという順番になりますので、その点では、安全な選択肢をしない度胸も必要ですし、その分ミスも増えるのは、ある程度仕方がないところで、そのミスもコミュニケーションで防げることであれば、話し合って、お互いの特徴を殺さない程度に妥協する部分も作るなどやっていければ全く問題ないと思いますし、この試合で言えば、相手を圧倒する時間を作れたことが重要ですし、相手の組織的な守備に対しても、序盤は、苦しめられても、逃げることを選ばずに度胸を持っていなすようなプレーを中盤の選手ができるようになったことも大きいですし、動きのところで1.5列目的なプレーで責任を持って攻撃もくさびもカバーもやるというところを求められた選手も試合の中で考えて、求められるプレーに近いことが多くできるようになった時間帯に、相手を圧倒することができたとも言えます。

もちろん、守備は個々で頑張ってねというサッカーで良いと言うことではなく、今いるカテゴリは、自分の能力を最大限に伸ばす場所だということに重点が置くべきというだけで、その先には、組織的な守備だったりがついてくるわけです。

言葉で説明すると複雑になりますが、優先順位の話です。

だから、「逆転負けした」という結果は、もちろん守備に対して考える理由にはなりますが、それが優先順位が高いところを越えてはいけないわけで、私は、今年、上野前監督が作ろうとしていた要素と、新体制で重要とされる要素の優先順位を間違えない融合のためのチーム作りとしては、「大変順調です」と言えるわけです。

これができてくると、現在負傷で離脱している選手が戻ってきたときでも、その選手の特徴を生かす動きが自然とチームでできると思います。

もし、2試合勝てないと言うことをネガティブに考えてしまうことがあるのであれば、勝敗を分けたポイントは、「この試合は、相手のキーパーが凄かっただけ」と考えてしまってよいと思うんですよね(当然、別のポイントもありますが、余計なネガティブを振り払う時に必要なことなんです。)

きれいなパス回しとか、ポジショニングを競う採点競技ではないですから、相手の戦い方を壊すことができたことをプラス要素としてとらえれば良いのです。

来週は、ようやく新体制なってから初めてのホームゲーム@さいたま市浦和駒場スタジアム。

ガッツリやってやりましょう!

ではでは。

この試合の写真は、facebookページで掲載しています⇒こちら