高円宮杯U18プレミアリーグ2011/07/10/ 第8節 vsコンサドーレ札幌U-18 1-3敗戦・・・全国レベルの厳しさ

札幌サッカーアミューズメントパーク(天然芝)2011年7月10日

 

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

やってきました、札幌の地。全国リーグとして新たにスタートした今年の戦いですが、比較的近い場所が多く全国での戦いと言う印象が今一つ薄い感じもしていたものの、ここに来て全国での戦いという名にふさわしい遠方でのアウェイでの試合となりました。

よくよく考えてみると、夏の全国大会で福島、夏の遠征で海外などは、これまでもあるものの純粋に試合や大会として遠くの地へ遠征してアウェイで戦うという機会はこれまでほとんどなかったんですよね。

トップの試合に多く足を運んでいたときは普通でしたが、下部組織の試合ではある意味初めてに近いというか、相手には慣れ親しんだ、浦和にとっては初めての会場でのアウェイでの戦いとなりました。

暑すぎる埼玉と比べて、びっくりするくらい快適な気候の北海道は札幌の今回の会場となった札幌サッカーアミューズメントパークは、一見するとアウェイということを忘れてしまうくらい、やりやすそうな環境に試合前は感じられたものでした。

この試合のスタメンは以下、

GK1番三上綾太、DFがセンターバックに3番寄特直人と4番小出啓太、左サイドバックに5番佐藤大介、右サイドバックに2番西山航平、MFがボランチに6番野崎雅也、トップ下に10番矢島慎也と14番繁田秀斗、FWが左に11番堀田稜、右に27番金野僚太、真ん中に12番高田拓弥

控え:15番小峯洋介、18番西袋裕太、24番中村駿介、28番関根貴大、GK16番高浪祐希

となります。

最近のメンバー構成から考えると、右サイドの7番鈴木悠太が今日は体調不良で帯同自体しておらず、その位置にこの大会初スタメンとなる27番金野僚太が入りました。U17日本代表での戦いを終えた20番新井純平は、おそらく他のチームでは同大会に参加していたメンバーが普通に出場していたため、参加できないという状況ではなかったとは思いますが、今回の遠征自体に帯同していませんでした。

試合の入り方は決して悪くはなく、いつもよりも10番矢島慎也がボランチに近い位置くらいまで下がってボールを受ける回数が多いとは感じつつも、12番高田拓弥の動きの質も良く、スタートからしばらくは浦和がこの試合のペースを握るのではないかという展開でスタートします。

実際に、先制点は浦和。左サイドをドリブルで持ち上がった11番堀田稜が絶妙のクロスを上げると相手キーパーが処理できずに前線での攻撃に運動量豊富に絡んでいた12番高田拓弥が押し込んでの先制点となりました。

試合の入り方、早い時間での先制点と、遠方アウェイでの戦い方としてはこの上ないスタートを切れたのですが、先制点の後の流れが、浦和としてはやってはいけない展開でした。

浦和ペースでの序盤はコンサドーレ札幌の良さというものはあまり見えなかったものの、浦和の先制点の後に当然のごとく相手は反撃してくるわけで、そういう時間帯をいなしてペースを渡さないサッカーをしていく必要があったのですが、守備陣が受けてしまい、やや対応が遅くなったところで、同点ゴールを決められてしまいます。

この得点を決めた選手がU18日本代表にも選ばれている札幌の11番榊翔太になるわけですが、代表だからということではありませんが、なるほどストライカーだなという質の高いプレーを見せられてしまったという印象でした。

この失点の後、更に相手が攻勢になることは当然の流れになるのですが、更にこれを浦和が受けてしまうことで試合の流れが完全に攻めるコンサドーレ札幌、守る浦和という構図に代わってしまいます。

こうなると、この世代別の代表に呼ばれている選手が多い札幌だけあって、個人のプレーの質の高さを見せつけられるような形になり、正確なパス回しと前線にストライカータイプがしっかり待ち構えてゴールを狙っているという状況を容易に作られてしまい、チームとして相手を翻弄していくべき今年の浦和のサッカーが影をひそめてしまう展開になってしまいます。

それでも同点という状況なので耐えて行けば、問題ないアウェイという場所での試合運びにもできたはずだったのですが、風の影響もあったかもしれませんが、浦和のミスから失点を喫してしまい、1-2と追いかける状況へと追い込まれて行ってしまいます。

この失点が前半15分くらいでしたので、これ以降前半の残り30分くらいは完全に札幌ペースになりました。

本来であれば、ポゼッションは浦和で相手を走らせて浦和ペースで展開という形を見事に相手に渡してしまう形になりました。中盤での動きの質でも相手が勝っており、前半はとにかくやられたなという印象でした。

実際、GK1番三上綾太の連続ファインセーブがなければ、更に失点していた可能性も十分にあったわけで、前半終了を1点差で終えられたことで後半に可能性を残すことはできていました。

とにかく、後半は中盤の主導権を相手から奪い返すような動きがまず必要で、そこが上手くいけば前線の選手交代など使いながら攻めていけば、まだまだ勝機はあるという考えで後半を見ていました。

後半スタートから5番佐藤大介に代わり18番西袋裕太が入ります。18番西袋裕太はセンターバックの位置に入り、3番寄特 直人が左サイドバックの位置に入りました。

守備ラインを変更してきた浦和でしたが、ペース自体は後半もしばらく札幌が握り、浦和は守備に追われる形になります。

前半気になっていた、浦和の中盤での距離感や動きの質の悪さが少しずつ改善され、14番繁田秀斗の動きが良くなってきた流れの15分に11番堀田稜に代わり28番関根貴大、12番高田拓弥に代わり15番小峯洋介が入ります。

とにかく相手のプレーの質が高く、浦和も対抗するために質の高いプレーが求められたこの試合の中で、まずは最前線でボールを収めるために10番矢島慎也がセンターフォワードの位置へと上がり、中盤の活性化と思い切りの良い攻撃での仕掛けを15番小峯洋介と28番関根貴大にという狙いが見えて良かったですし、実際にこの交代と試合終盤に27番金野僚太と代わって入った24番中村駿介らが見せた中盤でのプレーにより後半の終盤は浦和の大きな得点チャンスも何度か訪れていました。

ただ、結果的には前がかりになったところで反撃を受けたところで守備ラインでの対応を一度誤ったところをしっかり決められてしまって結果的には1-3の完敗という結果になりました。

正直今日の相手は強かったです。個々の能力も高かったですし、パス回しのミスもほとんどなく、試合の中での勝負どころでのプレー(同点ゴールを決められたところ)、後半終盤で前線を走り回れる選手を投入して浦和の前がかりのところを常に狙いミスを誘い、少ないチャンスでダメ押しの得点をしっかり決めてしまう。

ただ、悔しかったのは、浦和が今年やってきた浦和の強さを自分たち主導で落ち着いて行うことができなかったことであるわけでして、以前確かに聞いた「今年は突出した選手がいないからチームで戦うことができていることで強さを見せられている」ということができていなかったことでして、今後はこの部分をもう少し突き詰めて(自信を持って自分たちの形に持ち込む)ことをして欲しいなと思います。

とにかく、このレベルの相手と対峙する時には受けてしまっては必ずこういう試合になります。

確かにこの全国リーグも既に8試合目となり、どのチームも浦和の長所を消すプレーをしっかり研究してきていますが、中盤でのポゼッションに関しては、これまで今年の浦和レッズユースがやってきた動きやプレーがしっかりできていれば研究されたからどうこうというほど簡単に対応されるものではないと思っています。

攻撃の際の仕掛けに対する対処は、研究されればされるほど更に更に工夫が必要になり得点も簡単にはできなくなっては来ると思いますが、その前にやるべき、主導権を握るための浦和のプレーまで見失ってはだめですよ。

この辺りが、どの試合でもできることでドッシリしたチームになるわけで、それがそこからの崩しを考える楽しさや手応えに繋がっていくわけですから。できるのだからやってください。できないのであれば、やれとは言いません。

試合後に挨拶に来てくれたときに、悔しくて下を向いてしまいたいような終わり方の試合でしたが「次は勝ちます!」と力強い言葉が聴けたのは嬉しかったですし、その言葉を信じますので次の青森山田戦では、今年の浦和の強さをまず自らで崩さないように見せつけて主導権を握り、そこから相手のスカウティングを崩すような攻撃での試みを多く見せてください。

サイドバックの攻撃参加、中盤での細かい仕掛け、バックラインからのロングボールでの大きな展開から一気にフィニッシュまで持ち込むスピードある攻撃、更に時には強引なストライカーらしいプレーに戻って仕掛けることができる選手はそれをやっても良いですし、それら全ての基になるのが、中盤でのポゼッションで相手を上回ることですからね。

期待しています。

試合は敗戦で悔しいですが、冷静に考えるとやはり、このレベルの相手と相手が慣れたグラウンドで戦うアウェイゲームというのは本当に経験値を積めるので、良い舞台が浦和には用意されているなと思うのも本音です。

ではでは~!