高円宮杯U18プレミアリーグ2011/07/16/ 第9節 vs青森山田高校 1-3敗戦・・・簡単だけど難しいこと

青森山田高校2011年7月16日

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

先週の札幌遠征に続き、今週も浦和レッズユースにとって過酷な遠方遠征となる青森遠征。第9節の対戦相手は青森山田高校・・・というよりも、今の浦和レッズユースにとっての敵は自らになっているとも言えるのかも知れません。

この試合のスタメンは以下、

GK16番高浪祐希、DFがセンターバックに3番寄特直人と4番小出啓太、左サイドバックに5番佐藤大介、右サイドバックに2番西山航平、MFがボランチに6番野崎雅也、トップ下に10番矢島慎也と14番繁田秀斗、FWが左に11番堀田稜、右に7番鈴木悠太、真ん中に12番高田拓弥

控え:1番三上綾太、18番西袋裕太、19番西澤秀平、23番岸伯富実、28番関根貴大、となります。

前節のコンサドーレ札幌U18戦からキーパーが16番高浪祐希に代わり、右サイドに7番鈴木悠太が復活と言う布陣になりました。

試合開始から、ディフェンスの集中力が感じられ、まずは相手の勢いを凌ごうと言う意図が感じられる試合の入り方をした浦和でしたが、リズムを掴むために重要な6番野崎雅也のところのマークがきつく、ディフェンスラインからの攻撃の起点として6番野崎雅也にボールを入れられずに、サイドサイドに偏った形になり、更にこれは最近どの相手もやってくるのですが、浦和のスピードある攻撃で相手の脅威となる両サイドのスペースを空けないように集中して守られる形を青森山田も当然の如くしっかり行ってきたことから、サイドの選手を使った攻撃が引っかかりロングボールからカウンターという形を作られ、守備の意識は高いものの、リズムを作るためのパス回しができないままに、自信を持ってパスを回せないように見えました。

前線でのプレスが激しい青森山田でしたので、ある程度絞りやすい形にはまってしまった中で狙いやすい状況もあり、ディフェンスラインからのパスを狙われ奪われてしまい、10分まで行かない所で早くも失点してしまいます。

浦和も3番寄特直人が何度かロングフィードを使った大きな展開で打開を図ります。失点後のチャンスとしてそのロングフィードから11番堀田稜が仕掛け、10番矢島慎也へパス。そこからシュートを狙うも決められず。

守備ラインのところが、不安定な中で、やってはいけない2失点目を早くも15分に決められてしまい、バランスをとろうとする試みが逆に消極的なパス回しになってしまっているところで苦しい展開になってしまいます。

2失点目以降は、11番堀田稜がサイドばかりではなく、中に切れ込んだり、そこに10番矢島慎也が絡んだりと工夫した攻撃を見せることで青森山田のハーフで攻撃を仕掛けられる回数が徐々に増えていきます。

前半の内に1点返しておきたいところでしたが、前半は0-2のまま終了。

後半に入り、3番寄特直人がタイミングで攻撃参加するなど、普段ではあまり見られない狙いを見せることで相手の守備をやや混乱させることに成功し、後半の序盤は浦和ペースで試合が展開されます。6番野崎雅也を経由して14番繁田秀斗、10番矢島慎也、11番堀田稜と細かいパスでテンポよく仕掛けるような前半には見られなかった展開も作り出すことができたり、打開するために10番矢島慎也が個人技で打開してミドルシュートを放つなど、前半に比べて圧倒的に得点の臭いがしていたものの、得点には至らないまま迎えた後半20分に、ゴール前でフリーキックを与えてしまい、ここで相手のトリックプレーに引っかかってしまい、致命的な3失点目を喫してしまいます。

その後、2番西山航平に代えて19番西澤秀平が入り、その後、5番佐藤大介に代えて18番西袋裕太が入りますが、この交代の意図が得点を取りに行くための交代には感じられず、どういう意図なのかな~と思いつつ、試合が進み、残り10分くらいのところで12番高田拓弥に代えて28番関根貴大、14番繁田秀斗に代えて23番岸伯富実が投入されます。

28番関根貴大が前線で力強くボールをキープして惜しいチャンスも何度か生まれたものの、残り時間が少なすぎて結局試合終了間際にPKを得て、10番矢島慎也が決めて1点返したものの試合はそのまま1-3で終了となりました。

とりあえず、見ていた側として出そうな感想として、審判の判定がブレブレでやばかったとか、3点取られた時点でこの試合は経験を積むため、2日後の彩の国カップへ向けて主力を休ませることや、トレセンに参加する選手を余り疲れさせないために遅く起用するという目的の試合にするとベンチが判断しているのかと考えた方も多かったと思いますが、それはそれとして、選手達の気合いの入り方とは裏腹にこういう結果になってしまったことについて少し自分は書かせてもらいたいと思います。

ちょうどクラブユース選手権の予選の横浜FC戦辺りから、分かりやすいくらいに浦和の長所を潰すための研究をしてきているというチームが続き、選手達としても、やりにくい状況になってきているのは明らかになっています。

そんな簡単なものではないですが、両サイドの選手が走るスペースを与えない自由にさせないような試みと、攻撃の起点とリズムを作るポイントとなるボランチのところを経由させないようなプレスのかけかたとか、わかりやすいことをされていて、それにはまってしまっている。上手くいかないから、少し消極的になってしまっている。

これが、苦戦の要因だとは思います。

確かに、相手チームの場合は入ってしまうような惜しい場面が浦和の場合にはことごとくゴールからそれてしまうなど少し運の無い所もあるとは思います。

結果には結びついていませんが、相手の研究にかからないような工夫が見られているのも確かで、青森山田高校との試合で言えば、11番堀田稜がサイドばかりではなく、中へのドリブルを試みることを何度か加えたことで相手守備陣は明らかに混乱していましたし、それにより開いたスペースに5番佐藤大介が上がったり、10番矢島慎也がサイドに流れたり、効果的な場面もありました。

3番寄特直人の攻撃の仕掛けも、効果的に作用していました。

攻めで停滞しそうな時の試みとしては、このような工夫を続けていけば全く問題ないと思います。

問題は、失敗を恐れるメンタリティが先行してしまっていることなのかもしれません。

本来であれば、浦和の形を作ってバランスの良い流れを作って、それでも相手が浦和の攻撃パターンを研究してきて崩しきれない時に工夫して打開していく流れになるべきが、その前の段階で相手に主導権を奪われてしまい、ビハインドを返すために工夫するという悪循環になってしまっています。

浦和のチームバランスがボランチにあるのであれば、そこを徹底的に狙われた時には主導権を握るまでは2ボランチにしても良いと思います。今年のチームは考えてプレーすることができる選手が多いと思いますので、良い意味での「臨機応変」を見せて欲しいです。頑ななバランスではなくて、柔軟性のあるバランス。簡単そうで結構難しいとは思いますが、今年の浦和がやろうとしているサッカーの完成形は、相当レベルの高いところにあると思いますので、これらの実践を強いメンタルを持って行うべきだと思います。

「何?ボランチを徹底的にマークしてくんの?じゃあ、その分そっちが手薄になっているところを突いてやるよ。」

くらいの意識で。人数は同じなんですから、相手が過剰に対応する場合はその分どこかが手薄になるわけですから。

メンタルだけでサッカーは勝てるものではないことは、あるところを見ていれば分かると思いますが、今年作り上げてきたベースとなる戦術は浦和レッズユースにはあるのですから、そこで自信を失わないで下さい。自信を持ってください。絶対どこ相手でも通用するベースを持っているんですよ。

なんか、まとまらない文章になってしまいすみません。

2週連続の遠方遠征お疲れ様でした!

ではでは~!