GO FOR 2018 CUP 2012/12/26/ 2日目 浦和レッズユースvsFC東京U-18 1-2敗戦・・・その可能性にゾクゾクした

レッズランド2012年12月26日

 

 

 

 

 どうも、浦和サポブクメです☆

特に構図を考えてとか、そういう写真の知識があるわけではないのですが、時々、凄く良い写真が撮れたなと思うことがあるんです。それが、この試合のように、新チームに光明のある瞬間を目の当たりにした試合の最初に撮った写真だったりしたので、何か凄く意味深いものを勝手に感じていたりします。

いわゆる新チームの歩むべき道の大きな一歩となるきっかけとなる試合。昨年の同大会での柏レイソルU18戦で感じたのと同じような感覚を、この3試合目のFC東京U-18戦で感じることができました。

何と言えば良いのでしょうか。風向きとか、相手のチームの状況とかそういうことではなく、また勝敗でもなく、何かこのチームが何をベースにして来シーズンを戦っていくかの形が一つ見えた試合でした。

昨日のB戦で、スタートで一度そのような形が見られたことがあったのですが、この試合では、試合開始から終了までトップチームと同じ3-4-2-1のフォーメーションで戦いました。そして、このフォーメーションに配置された選手たちが、見事にやるべきことを考えながら実行していました。

上手く行くこともあり、まだまだなところもあり、しかしながら、凄く可能性を感じる、言葉で説明するよりも、見ていて自然とゾクゾクしてきた試合です。

では、試合の話に移ります。

この試合のスタメンは以下、

GKが1番吉野雅大、DFが左から20番長島巧、4番齋藤一穂、15番茂木力也、MFがボランチに14番小川紘生と6番須藤岳晟、左サイドハーフに3番森亮太、右サイドハーフに19番橋岡和樹、トップ下に10番関根貴大と9番進昂平、FWが8番広瀬陸斗なります。

試合開始直後にいきなりピンチを迎えるも1番吉野雅大がタイミング良く抜け出してタックルで防ぎます。

8分に中盤から右サイドハーフの19番橋岡和樹にパスが渡り、前線の8番広瀬陸斗へパスを通し仕掛ける場面を作ります。

結果的に、中盤で2枚で近い位置に並ぶことになった10番関根貴大と9番進昂平が絶妙の距離感で中盤での組み立てをしており、おそらく、ユースでは初めてボランチのポジションに入った14番小川紘生も視野広く、その周辺のスペースを上手く使う動きを見せて左右にパスを散らす役割も見せていました。

15分に、その14番小川紘生が前のスペースに上がっていきシュートまで持っていきます。

20分には、左サイドハーフの3番森亮太から左前線のスペースに10番関根貴大が斜めに走り、そこへパスを通し、ファーサイドまでクロスを上げ、パスを受けた19番橋岡和樹が8番広瀬陸斗に戻し仕掛ける場面ができます。この場面は、左の前線にスペースが空く形になっている、このフォーメーションを上手く10番関根貴大が使った場面と言えますね。

そして、22分には再び攻撃参加した14番小川紘生のシュートをキーパーが弾き、更にそのボールを10番関根貴大がシュートするもキーパーに弾かれます。

25分にコーナーキックのチャンスから、15番茂木力也がヘッドで合わせるも決めきれず。

で、浦和の先制点が28分に生まれるのですが、この得点の場面が凄く凄く印象深いんです。得点の形は上手く中盤のパス回しなどで相手ディフェンダーに隙を作った状態で、裏へ出たパスにピンポイントで10番関根貴大が抜け出し、キーパーと1対1と言う場面を作ります。ここで、相手キーパーと接触しながらも足先でゴールに向かって流し込んだんですね。

なんというか、ブクメがしっかり10番関根貴大を見たのは、中学3年生の時で、凄いという話は聞いていたものの、なかなか見る機会がなくという状況が続いていたのですが、スピードだったり、シュート力だったりというよりは、純粋にドリブルで抜け出してからは、相手ディフェンダーに当たられてバランスを崩しながらでも最後のところでコントロールしてシュートを決めきってしまうプレーだったんですね。

なんか、強く印象付けられたプレーと同じような形でのゴールを見て、これまた興奮しました。

この10番関根貴大と9番進昂平のこの並びと動きというのは、これからも大事にしてもらいたいですし、この形であれば、10番関根貴大の強みがより生きるようになってくるはずです。

そして、このフォーメーションでの利点として、センターバックも攻撃参加してもOK(条件付き!)という状況が作れるわけで、以前は攻撃的なプレーも多くこなしていたという15番茂木力也が守備専門みたいな起用が多くなっていたところで、攻撃力を生かせる術もないのかと思っていたところで、このフォーメーションになったことで、22分のような、19番橋岡和樹がボールを持ったところで、15番茂木力也がオーバーラップで19番橋岡和樹を追い越して(そのディフェンスラインはしっかり6番須藤岳晟が下がって埋めている)、更に10番関根貴大もスペースを探した走り、相手が対応しにくい状況を作りつつ、19番橋岡和樹が15番茂木力也にタイミングよくパス・・・と思ったら、ここはオフサイドを取られてしまいました(ギリギリOKだったと思ったのですが・・・。) ただ、これも今後の可能性に対しての期待を膨らませる攻撃参加になりますよね。

ということで、前半は1-0で終了。

後半に入り、スタートから19番橋岡和樹に代えて5番細田真也が入ります。

後半もスタートからしばらく、3番森亮太のサイドからの迫力ある仕掛けや、14番小川紘生の中盤での視野の広い動きでインターセプトから前線の8番広瀬陸斗に一気に送っての攻撃、6番須藤岳晟が守備のバランスを取りながら15番茂木力也が仕掛けていく場面が再び見られたり、10番関根貴大のミドルシュートの場面など、いわゆる面白い仕掛けというものが多く見られましたが、やはり、そんな簡単なフォーメーションではないんだな~ということで、少しリズムが悪くなると、結構攻撃を食らい、その受けた攻撃は結構危険な状況になります。

とは言え、流れの中で崩されて決められたわけではないのですが、18分にコーナーキックのチャンスから決められてしまい同点、更に26分には直接フリーキックを決められて1-2と逆転されてしまい、結果的には1-2で敗れてしまいました。

23分に、3番森亮太に代わり11番安東輝が入り、14番小川紘生が左サイドハーフに入り、11番安東輝がボランチに入ったり、10番関根貴大が左に開いていたような時間帯もありましたが、現状の印象としては、この試合のスタ
ートした時のメンバー構成とフォーメーションが最もスムーズに回っていたように感じます。

特にトップ下で10番関根貴大と9番進昂平が組む形、ボランチの1枚が攻撃の意識も高い14番小川紘生で守備意識の高い6番須藤岳晟という組み合わせ、この辺りはある程度落ち着くまではベースとしてやってみても良いのではないかと感じました。

攻撃参加と言う部分では、あまり見られなかったものの、15番茂木力也同様に20番長島巧も攻撃参加した時のプレーが楽しみな選手なので、バランスを考えながら、20番長島巧の攻撃参加も見られるようになったりするのも楽しみですね。

やはり右前でやった方がより良さがでると感じた19番橋岡和樹や、縦への攻撃参加で強さのある5番細田真也の右サイドハーフも楽しみですし、左サイドハーフも3番森亮太のらしさを出せるポジションと感じることもできましたし、その中でも選手の特徴を加えて、色々な選手がこのフォーメーションで個々の力を発揮できれば、本当に強いチームになるとゾクゾクしていましたよ。

見ていた方から、(フォーメーションは同じでも)トップとは違うサッカーだね~、というニュアンスの言葉が聞こえてきましたが、正直ブクメとしては、フォーメーションは同じでも、トップとは違うサッカーがユースの臨むべき形だと思っています。システム重視のサッカーは個性をつぶす危険性も高いですし、システムはあくまでベースであるべきで、約束事の中に、そこにいる選手が最大限に生きる配置を見出して、その中でトップに合致する選手が出てくれば昇格もあるというような浦和レッズユースのサッカーを来年のチームで作り出してほしいです。

トップチームに上がる選手だけを作り出す目的の下部組織ではなく、さまざまな世界に羽ばたけるような様々な特長個性が際立つ選手が多く育つようなチームになっていくことを後押しできるような体制が来年出来上がっていき、来シーズンの目的が達成されたときに、この試合がきっかけになった試合だったと言えるようになれば良いなと思いました。

せっかく、個性的な、プロになれる逸材が揃っているチームですからね!

ではでは! 

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おまけの写真。