第23回高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権 2回戦 2011/12/24 – 浦和レッズJrユース vs 京都サンガFC U15 延長2-3敗戦・・・貴重な経験のできた年代

島原市営平成町多目的運動広場A 2011年12月24日

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

まずは、試合の流れを先に書かせていただきますね。

この試合のスタメンは以下。

GK16番高須雄大、DFがセンターバックに4番吉原大と2番益子大輝、左サイドバックに6番荒木聡太、右サイドバックに15番及川皓平、MFがボランチに5番長島巧、トップ下に12番岡野森、7番勝野瑛、FWが右に9番橋岡和樹、左に8番斎藤翔太、真ん中に11番小島良太

となります。

昨日のスタメンからの変更点は、トップ下が17番松崎洸星に代わり12番岡野森となり、それ以外は昨日同様のメンバー構成となっています。

やや昨日よりも硬さを感じたスタートではありましたが、勢いは昨日のまま前半スタートから運動量豊富に前線からもプレスをかけて攻撃を仕掛けるサッカーができていたと思います。その攻勢の流れの中で、前半2分に8番斎藤翔太のペナルティエリア左外あたりからの見事なミドルシュートが決まり、浦和が先制します。

こぼれ球に対しての出足などでも浦和が勝っていたのですが、昨日の相手よりも相手の個々の能力が高かったのか、思うようにいかなかったのかは、はっきりとはわかりませんでしたが、サイド攻撃をされた際に抑えきれずに危険な場面を作られてしまう、守備の際の球際のところでプレスをかけきれない、ここを狙われてサイドからの攻撃から崩されて22分に同点ゴールを決められてしまいます。

この後、32分に6番荒木聡太に代えて3番久保龍希が入ります。

先制して追い付かれた試合と言うのが結構久しぶりだったこともあるからか、同点ゴールを決められたことにより、やや気持ちが守備に行き、消極的になるような場面が出てきてしまいながらも、ギリギリのところで跳ね返して前半はそれ以上の失点はなく1-1で終えます。

後半スタートから、12番岡野森に代えて10番清川大輝が入ります。

この10番清川大輝が入ったことで、後半の立ち上がりから前線の攻撃陣が息を吹き返し、特に11番小島良太の前線での粘り、仕掛け、ボール捌きの部分が良くなり、これにより浦和がチャンスを多く作れるような時間帯を作り出すことに成功します。

そのような流れの中で、後半7分に右サイドでボールを受けた9番橋岡和樹が一度は相手守備陣にボールを奪われかけるもあきらめずに追いかけボールを奪い返し、クロスを上げたところに11番小島良太が飛び込みヘッドでゴール。

このゴールで再び浦和が2-1とリードを奪います。

この後は、一進一退の攻防となり、浦和もチャンスを作るが、相手の攻撃も鋭く大きなピンチも数回迎えると言う流れ。浦和としての大きな追加点のチャンスは、11番小島良太からのパスを受けた10番清川大輝が、ペナルティエリア右外あたりから、やや難しい体勢ながら、しっかりとゴール左隅を捉えた見事なシュートを放った場面でした。決まってもおかしくない軌道でのシュートでしたが、相手キーパーが片手でギリギリで反応してはじき出されてしまいました。

やや相手の攻撃に苦慮してファールが増え、イエローカードも出たりはしたものの、相手にゴールは許さずにこらえ、あと数分持ちこたえればという流れにもなりつつありましたが、後半33分に失点を喫してしまい2-2。

試合はこのまま80分を終了し、延長に入ります。

延長前半開始から、9番橋岡和樹に代えて18番神宮未来人が入ります。

延長前半のもっとも注意しなければいけない立ち上がりのところで、後半に決められた同点ゴールと同じような形で失点を喫してしまい、2-3となります。

その後、8番斎藤翔太に代えて17番松崎洸星、7番勝野瑛に代えて14番加藤智陽と交代メンバーを使いながら得点を狙うも、追い付くことができずに試合は2-3で終了。

残念ながら、2回戦で敗退となりました。

判定がちょっと怪しい部分があったところとか、理由にしたいポイントがないわけでもありませんが、やはり相手の方が試合を決めるためのところで決める力に長けていたということは現時点では認めざるを得ないと思います。

ジュニアユースの高円宮杯での浦和の戦いを見るのは今大会で3回目になりますが、毎年毎年、同じチームで同じ監督が受け持っても、メンバーの個性や、対戦相手、過程、結果など様々な要素が絡み、そのチームの1年と言うのは全くその色が同じになることがないことを実感します。

今年のチームは、特に選手個々の個性の強さが、なかなかチームとしてまとまらないという苦しい状況からスタートし、夏の全国を逃すという悔しい思いをし、関東リーグでも点は取れるが失点もするという、結果を計算した時には危ない状況が続きましたね。

そんなチームが、スタートした時の状況から比べると、驚くほどの成長を遂げて、堂々とこの全国の戦いに乗り込むことができました。

正直、見る側としては、一つ一つの試合を見るたびに、今年のチームには、酷と言うくらい厳しい試練が与えられると思うことも多々ありました。いわゆる、どちらに転んでもおかしくないところで、浦和側に転んでくれないことが多かったとも思います。

関東リーグだって、今年から3位までが自動で高円宮杯に出られるという状況になったら、3位になれずに4位だったとか、これだって少し運が傾けば、3位になっていてもおかしくないくらい勝ち点は積み上げられていたと思うんですよね。

そして、関東予選を4試合戦うことになり、結果的にこの4試合で得たものも非常に大きかったわけで、最も苦戦していた守備の部分での粘り強さも加わりました。

スタートからの成長の度合いを見た時に、ここまでの大変過ぎる状況は、全国大会で優勝するための流れだったのかもしれないと思って見ていました。しかしながら、戦い切ったものの結果はついてこなかった。

でも、これだけ貴重な経験を1年の中で密に経験できたというチームはなかなかないと思います。本当に乗り越えるのは大変なことですが、順風満帆に進むよりも、今年の君たちが経験したような大変な道のりのほうが、今後のサッカー人生やそれ以外の部分でも大きく経験値として生きてきます。

はっきりと書きます。最初に今年のチームの状況を見た時に、今年1年でチームとして戦うのは大変だろうけど、個々の能力の高さや個性の強さがある選手が多いため、ユースに上がってからや、適した高校へ進んでサッカーをすることで、ある程度チームとしての戦い方がしっかりとある中に入って吸収していく中で、能力を発揮する選手は多くなる学年になるだろうと思っていました。そういう見方もしようと思っていた部分も正直ありました。

それが、本当に想像以上に、驚くほどに、この最後の大会の段階ではチームとして戦うこともできるチームになっていた。今年一年の成長は、本当に凄いことで、誇らしく、そして、先ほど書いた部分に関して、ブクメとしては、お詫びしたい気持ちでいっぱいです。

だから、育成の中での自分たちのここまでの3年間に胸を張ってください。そして、結果が残らなかった今回の悔しさは、次の舞台で成し遂げるための糧としてください。

浦和レッズユースに上がる選手、高校サッカーへ進む選手と、進路は分かれていきますが、サッカーを続ける限りは、今年の経験は確実なアドバンテージになります(しっかり活かさなければだめですよ。) まあ、こういう経験が活きるのはサッカーに限ったことではないんですけどね。そのうち分かります、はい。

3年間お疲れ様でした!

ユースに進む選手は、次はユースの舞台でよろしくお願いします!高校サッカーへ進む選手も、しっかり時間のある時に、見に行きますからね!

ではでは!!!