第67回国民体育大会サッカー競技(少年男子) 2回戦2012/10/1 埼玉県vs富山県 3-0勝利・・・望ましい展開で準々決勝へ

杉崎公園グラウンド2012年10月1日

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

まず、U16日本代表のAFC U16選手権に参加するため、国体のメンバーから外れた浦和レッズユースの茂木力也と小川紘生がやってくれましたね! 勝てば来年のU17ワールドカップ出場が決まる準々決勝のシリア戦で勝利して、しっかり代表に参加した意味を示してくれました。

この2人の活躍の吉報を受けて、国体の埼玉県も流れに乗って頂点目指して快進撃を続けてほしいと思っていたら、今日2回戦では、その期待を強くさせるような見事な戦いぶりでの勝利を見せてくれました。

この試合のスタメンは以下、

GKが1番佐川雅寛(本庄第一高校)、DFが左サイドバックに13番長嶋巧、右サイドバックに2番細田真也、センターバックに4番髙山和真(大宮アルディージャユース)と3番吉原大、MFが左に9番橋岡和樹、右に14番清川大輝、真ん中に6番勝野瑛と8番小野雅史(大宮アルディージャユース)、FWが11番里見直樹(大宮アルディージャユース)と7番菅原朋也(大宮アルディージャユース)

となります。

スターティングメンバーは、1回戦と全く同じです。

2回戦の相手は、1回戦で徳島県を破った富山県となります。正直、あまり富山に絡むチームの試合を見たことがないため、どのようなチームというイメージが全くわかないのですが、1回戦を勝利してきたチームですので、基本的にはどこが相手でも気を抜けば、やられるというイメージは持って見させてもらいました。

開始早々に6番勝野瑛が思い切ったシュートを狙うところからスタートし、3分には13番長嶋巧からのロングフィードを受けた7番菅原朋也からのクロスに11番里見直樹が合わせたり、8番小野雅史のクロス気味のシュートなど、埼玉が攻撃のチャンスを積極的に多く作る展開で序盤の主導権を握ります。

少し気になったのは、手を使って相手を引っ張ったり押したりした際のファールの基準がものすごく厳しくて、このくらいは流しても良いだろうというプレーでもすぐにファールを取られることがありました。ぶれるわけではなく、一貫してだったため問題はないものの、いつもならOKのプレーでファールになるためその部分で最初はやりにくそうにも感じられたものの、今日は埼玉県の選手たちがその基準に早めに対応してプレーできていました。

また、ピッチコンディションなのか、詳しい理由はよくわからないのですが、一人の選手がということではなく、多くの選手がドリブルの際のボールコントロールが序盤はうまくいかない印象があり、仕掛けた際にうまくコントロールできずに奪われる場面がすごく目立っていました。

それでも、この試合は埼玉の攻撃の仕掛けがはまる場面が多く、また相手のプレスの速さや仕掛けなどが昨日の愛媛県と比べると緩く、守備のところでも簡単に蹴りだしてくれるなどもあり、終始埼玉県のペースで進められたといえると思います。

特に4番髙山和真と3番吉原大のセンターバックコンビが、すごく落ち着いて安定した守備を試合を通じてできていたこともあり、失点の危険をあまり感じることなく安心して見られましたし、その分、右サイドバックの2番細田真也が攻撃参加する回数も昨日に比べてかなり増えていました。

ただ、昨日と同様だったのは、攻めるもののゴール前で相手にとって危険な場面を作るところまでなかなか持って行けず、得点が奪えないまま前半も終盤まで進んでしまった部分。今日も、前半はスコアレスで後半勝負になっていくのかと思っていた前半32分にコーナーキックのチャンスから、3番吉原大が競ったボールのこぼれ球を11番里見直樹が豪快に蹴りこんでゴール!

すごく良い時間に先制に成功し、1-0とします。

前半でリードを奪えて後半はやりやすくなると思っていたら、更に前半のうちに追加点を決めてくれます。このゴールは、左サイドバックの13番長嶋巧の攻撃参加からの流れでの得点になります。まず、左サイドバックの位置から中盤くらいまで押し上げたところでパスを受けて、そこからドリブルで仕掛け、クロスを上げると見せかけて一つフェイントを入れて相手ディフェンダーを完全にかわしきったところでファーサイドへクロスを上げると、14番清川大輝がヘッドで折り返したところに11番里見直樹が押し込んでゴール。

見事な展開で2-0とし、前半2点のリードで折り返すことに成功します。

後半スタートから、11番里見直樹に代わり10番ンドカ・ボニフェイス、14番清川大輝に代わり15番岡野森が入ります。

この段階で、15番岡野森は左の前線に入り、14番清川大輝のいた右の位置には9番橋岡和樹が入りました。

たびたびブログで触れているので、なんとなくピンときたかたもいるかもしれませんが、9番橋岡和樹にとっては右の前線はもっとも慣れた得意なポジションで、ここに入るとプレーの質が明らかに変わるのですが、後半右に移ってからのプレーは、かなり迫力のあるものを見せてもらいました。前半の左の位置でも仕掛けてチャンスを作るプレーは多いものの、右の場合は直接狙っていく姿勢や動きの質も変わります。

中のスペースへ移動してパスを受けた9番橋岡和樹が、オーバーラップする2番細田真也にパスを出して、クロスから10番ンドカ・ボニフェイスのヘディングシュートまでのプレーも結果的に、スペースに動きスペースを空けて2番細田真也が攻撃しやすい形に動いたことで更に効果的になったもので、前半も多くみられた受けて、サイドに出してクロスに誰かが合わせるという3人での得点への仕掛けよりも更に得点の可能性が感じられるプレーになっていたと思います。

また、前の試合で決勝ゴールを決めた10番ンドカ・ボニフェイスのポストプレーの強さは、この試合ももちろん健在で、今日はそれに加えて直接ゴールを狙う姿勢も強くプレーしていたことで攻撃の迫力は増していました。

そのような流れの中で、この試合を更に楽にする3点目が決まります。

10分に、右サイドをオーバーラップする2番細田真也に向けて4番髙山和真の正確なロングフィードがつながり、2番細田真也がゴール前へクロス。ここに10番ンドカ・ボニフェイスがヘッドで合わせてゴール。

35分ハーフの試合で後半の10分で3点目が入ったことで、かなり楽な展開に持ち込むことに成功します。

この3点目の後の13分に13番長嶋巧に代えて16番松崎洸星が入ります。この交代により、9番橋岡和樹が再び左に戻り、16番松崎洸星は右の前線に入ります。

U16日本代表でもそうなのですが、結構今年の埼玉県のチームは、あえて選手を本来のポジションではないところで起用するというケースが多く見受けられるのですが、ここも3点リードしたことで再び9番橋岡和樹を左に戻したことや、右前線であまりプレーしているのをいたことがない16番松崎洸星をあえて右前線に入れるというのは、やや驚きましたし、同時に、リスクはあるものの、選手の成長を促すうえでも、凄いことをするなと思う部分もありました。

この3点目が入ったところで、相手が攻撃に比重を置いてきたことなどもあり、埼玉県は攻撃に気持ちが行っている選手が多くなっていたことから、16分に決定的な場面を作られてしまったものの相手のシュートは枠をそれて失点は免れ、さらに22分にも決定的な場面を再び作られるものの、ここは1番佐川雅寛の好セーブでなんとか防ぐことができました。

3点をリードした状況で残り10分くらいの時間まで来て、埼玉県は、今後の試合のことも考えて控えの選手を含めて全選手がピッチに立てるような交代をしていきます。

まず、25分に1番佐川雅寛と12番後藤大輝(大宮アルディージャユース)というゴールキーパーを交代。この時間帯、やや相手の攻撃を受けることもあったところなので、ここでのゴールキーパーの交代の時も凄いことするなと感じつつも、そういう場面での交代は、ただ出場機会を与えるための交代ではなくて、しっかりそういう時間帯を凌げというメッセージでもあるでしょうし、選手としてはプレッシャーがかかる部分はあるものの、無失点で抑えれば、得られるものは、大きいよなとも思いました。

29分に7番菅原朋也に代えて5番池田壮太朗(浦和東高校)が入り、これで登録メンバー全員がピッチの上に立つことになりました。

3得点を奪った以降も埼玉には多くのチャンスがあり、その中でも惜しかったのは、最初は右前線のプレーで思うようにプレーできていなかった16番の松崎洸星が、29分に2番細田真也からのクロスに対してうまくゴール前のスペースに入り込んでボレー気味に合わせるもののキーパーに防がれてしまいます。ゴール左隅に低い弾道でかなりスピードのあるシュートになっていたので、これは相手のキーパーを褒めるしかない場面だと思います。ゴールにはならなかったものの、こういうスペースを見つけて入り込んで先に触るプレーは流石でした。

同様に、試合終了まであと数分というところで、15番岡野森からのクロスにピンポイントで16番松崎洸星が合わせて、これもかなり良いコースに飛んだもののゴールにならず。

この2つの惜しいチャンスは、得点にはならなかったものの、いわゆるゴール前で相手に脅威を与えるプレーでしたので、失敗したと思わずにこういうプレーを続けてもらいたいです。

そして、3点目を奪った10番ンドカ・ボニフェイスが残り時間も、ポストプレーでの強さを存分に見せつける場面が多くみられました。

勝ち進めば毎日試合が続く中で、うまく交代を使い全選手がピッチでプレーする展開を作れたことや、短い時間ながら、その選手が得意なポジションでプレーさせながら、ある程度伸び伸びとプレーさせたところで、再び別のポジションで経験を積ませるとかもありましたし、そういう一つ一つのベンチワークも含めて、見る側としても、こういう意図があるんだろうな~というのが伝わってきたことも含めて、密度の濃い試合になっていたと思います。

そして、この試合でもそうだったのですが、直接ゴールに絡むプレー自体はそこまで多くないために、あまり名前は出てこないのですが、中盤での6番勝野瑛の摘むプレーがあることや、8番小野雅史の左右にパスを散らすプレーが、かなり効果的に機能していると思います。

ただ、やはりまだ個々の持ち味を周りが生かし切れないために単発的なプレーになってしまう回数も多いので、そういう部分は1回戦より2回戦が良くなったように、準々決勝では更に良くなるように期待しています。

さてさて、明日の準々決勝の相手は大阪府になりましたね。

国体において、毎大会安定して強いチームですし、下馬評通りに勝ち進んできていますので、手ごわい相手だと思います。ただ、今日のセンターバックの安定感をベースに集中して戦っていければ、実際に見ていないのでわかりませんが、相手の攻撃陣が迫力のある攻撃を仕掛けてきても、十分対処できるでしょうし、今日よりはサイドバックも守備の意識を強くする必要が出てくるかもしれませんが、今日攻撃参加した時に精度高くチャンスにつなげていたように、少なくても攻撃参加できる時には、決定的な仕事ができるような集中力を持って臨んでください。

1回戦2回戦が人工芝で、残り試合は場所が変わって天然芝になるらしいですが、それも人工芝の今回のグラウンドでやや苦しんでいる印象があった埼玉県の選手にとってプラスの変更として出てくるようにも期待しています。

勝ちましょう!

ではでは。

杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日

 

 

 

 

杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日

 

 

 

 

杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日

 

 

 

 

杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日杉崎公園グラウンド2012年10月1日

 

 

 

 

おまけの写真。