高円宮杯第21回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 第2節 2010/09/12 vs 流通経済大学付属柏高校 1-1引き分け・・・意地の同点弾

埼玉スタジアム第3グラウンド2010年9月12日

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

午前中に駒場サブグラウンドでも浦和レッズユースの試合に足を運んだのですが、そちらは後ほどアップします。まずは、午後に埼玉スタジアム第2グラウンドで行われた高円宮杯グループステージ第2節の流経大柏高校戦のほうを書きますね。なぜ?午前の試合のほうは、ちょっと情報がごちゃごちゃになっていてどう書いてよいか分からないからなんですw

さてさて、初戦の清水エスパルスユース戦を6-2で大勝しての浦和レッズユースの第2戦ですが、相手の流経大柏高校は滝川第二高校相手に7点を取って圧勝しているということやプリンスリーグの最終結果などを考えてもプリンスリーグの初戦で3-0で勝利した時のデータはあてにならないという状況です。イメージとしては、大きい選手が揃っているチームでチーム状態が上がっているということは、前半最初に勢いよく来るだろうからそこを上手く往なせれば浦和のペースに持っていけるかな~という感じでした。

今日のスタメンは以下の通り

GK16番小笠原正人、DFがセンターバックに3番畑本時央と、4番広瀬健太、右サイドバックに8番若井祥吾、左サイドバックに18番堀田稜、ボランチに6番野崎雅也、トップ下に5番藤野友則と14番矢島慎也、FWが右に10番礒部裕基、左に7番矢島倫太郎、真ん中に11番鈴木大輝

となります。先日二種登録された矢島倫太郎もこの試合はこちらでスタメン出場となりました。前の試合から、4番広瀬健太がセンターバック、6番野崎雅也がボランチ、トップ下の位置に5番藤野友則が戻りました。また、左サイドに7番矢島倫太郎が戻りました。前回のスタメンからは12番皆川孝之と9番高木凛がスタメンから外れています。

試合の入り方が見る側としては(堀監督のインタビューでは前回の試合の入り方は良かったと言っていたので)、あまり良くなかったように見えた前回の試合からこの試合はどう入るかを見ていたのですが、開始からいきなり6番野崎雅也が大きく蹴り出してスタート、やや長めのボールに前線が体をぶつけるような勢いのある入り方をして、出鼻という意味では浦和が掴んだ印象がありました。

大きい選手がガツガツきてバタバタするという恐れていた展開は全くなく安心しました。むしろ、浦和のほうが前線からガツガツ攻めていたようにも見えます。

ただ、やはり流経大柏も勢いがあるため、力強く攻めてくる、更に前線でプレスをかけてくることでお互いに攻める抑えるの繰り返しで流れ自体は実際試合全体を通じて拮抗した展開だったといえるかもしれません。

攻めに関しては相手が大きいということもありますが、サイドからの7番矢島倫太郎や10番礒部裕基がドリブルで仕掛けたり、そこに運動量多く11番鈴木大輝が走り回りチャンスを作るシーンや、時折相手の攻撃を止めてからのカウンターの場面で3番畑本時央がロングフィードで7番矢島倫太郎を狙って走らせるという攻撃なども見られました。

しかし、相手の守備陣は大きくてしっかり蓋をしてくるので、決定的なシーンまで持っていくことができません。この試合スタメン復帰した5番藤野友則が、裏に抜け出す動きを頻繁に狙っている印象があり、そこから抜け出すかというシーンも見られましたが最後のところで止められてしまうことが多かったものの、狙いは良かったと思います。

相手の攻撃も大きい選手がどんどん走りこんでくる、浦和の選手がバックラインでボールを持った時には決まりごとのように素早いプレスをかけてくるのですが、慌てることなく守れていたと思います。特に3番畑本時央の守備の仕方には安定感があり、いわゆる相手の攻撃を積む動きや競り合った時の体の使い方など、ほとんど完璧に抑えきっていたと思います。

また、今日はボランチの6番野崎雅也との距離感が非常によく守備の際のパス回しが6番野崎雅也と3番畑本時央で細かく展開されて、そこで相手のプレスを交わして攻撃をスタートという場面が何度も作られていたと思います。

やはり守備のバランスが非常に良い印象があります。攻撃に関しては前半の終盤に、11番鈴木大輝がミドルシュートを放ったり、右からややドリブルでえぐって10番礒部裕基が放ったシュートが惜しくもキーパーに触られてサイドネットを掠めたり、直接FKのシーンで8番若井祥吾が狙ったシュートは残念ながらキーパーにセーブされてしまうなど、ゴールの匂いのする時間帯が増えていたと思います。この後、8番若井祥吾が交代します詳細は分かりませんが、交代の前に接触プレーなどで負傷した可能性が高いと思います。交代で右サイドバックには2番西山航平が入ります。

この後2回ほどシュートチャンスがありました。一つは、見事な展開。まず、バックラインでボールを持った3番畑本時央が左サイドを走る18番堀田稜めがけてロングフィード。このパスが見事に通り、堀田に近い位置を併走していた7番矢島倫太郎へパス。7番矢島倫太郎が真ん中に走りこんできた14番矢島慎也へラストパスを送りシュート。このシュートは相手ディフェンスに引っかかってしまいますが、見事な展開でした。

更に14番矢島慎也のドリブルからのシュートなどもありましたが、結果的にはゴールまでは至らず前半は0-0で終了します。流れとしては、拮抗しているものの浦和がやや優勢という前半でした。

後半に入っても、試合の流れは同様で拮抗した展開で相手の迫力のある攻撃は最後のところで守備陣がしっかり抑え、攻撃はサイド深く切り込む所までは行くものの最後のところで相手に跳ね返されてしまうという展開が多くなりました。浦和の攻撃のいくつかを挙げると、トップ下の位置やや右サイド寄りでボールを受けた14番矢島慎也がキープして、右サイドを駆け上がってきた2番西山航平にパスを送りシュート。7番矢島倫太郎が左サイドからドリブルで仕掛けてシュートやクロス。前半何度も狙っていた5番藤野友則の裏を抜け出す動きが機能して7番矢島倫太郎から抜け出した5番藤野友則へのパスからシュートという形も見え、後半15分~20分にはセットプレーのチャンスを連続で得るものの、やはり最後のところで跳ね返されて得点には至りません。この時間までに流経柏も何度か、浦和の陣内に鋭く攻め込んで危険なシーンも作られますが、こちらも最後のところで堪えていました。

しかし、後半30分過ぎに自分が見ていたところから遠い位置だったので細かい部分までは見えませんでしたが、右サイド深く相手選手に切り込まれてやや角度のないところから豪快にシュートを決められてしまいます。

大きくて迫力のあるタイプのチームだと以前は失点の後にバタバタしてしまうシーンはあったのですが、やはり今年のチームの守備陣は安定していて失点後も相手に押し込まれることはなく、勢いの出た相手攻撃陣もしっかりと抑えて反撃の機会を狙います。

戦術的な交代という意味ではこの試合はなかなかカードが切られなかったものの、後半35分過ぎくらいに11番鈴木大輝、5番藤野友則に代えて、15番小峯洋介、27番高田拓弥が投入されます。

最初はややボールが足につかないようにも見えましたが、ベンチから前線に入るように大声で言われてその後は前線でタイミングよく相手守備陣の間に入り込んでチャンスメイクするシーンが増えてきます。15番小峯洋介も決定的なプレーはなかったものの前へ進める気持ちを前面にボールを持った時は力強くプレーしていました。

試合終盤、27番高田拓弥が前線でポスト役になり、そのパスを受けた7番矢島倫太郎がシュートを放ちますが惜しくもゴールならず。終盤の猛攻もゴールまでとどかないままロスタイムに入ります。ロスタイム3分で最後の猛攻を仕掛けた浦和レッズユースに待望の得点シーンが訪れます。

左サイドの18番堀田稜が上手く抜け出した所にパスが繋がり、相手守備がプレスをかけきれないところで強めのグラウンダーのパスをゴール前に入れ、そこにまず27番高田拓弥が走りこみ惜しくも届かなかったものの、守備についていた選手がつられてボールがそのまま右サイドまで流れ、そこにしっかり走りこんだ10番礒部裕基がゴール!

最後の最後で見事に崩してゴールを奪いました。ロスタイムの残り時間逆転できそうな空気があったものの結局試合は1-1で終了。大勝できる試合ではないものの、負けるにはもったいない試合だっただけに、諦めずに最後の最後で追いついて奪った勝点1でグループステージ突破に大きく近づきました。

勝点計算せずに勝てば良いのですが、これで第3節の滝川第二高校戦で引き分け以上で突破(2位以内)が決まります。

得失点差では流経柏の方が2点上なので、負けた場合は3位になる可能性もありますが、初戦の+4の得失点差と2試合で奪った勝点4があるのでおそらく突破はほぼ決まりだと思います。そのくらい、ロスタイムに決めた1得点は貴重だと思います。

後は、決勝トーナメントに弾みを付けるために最終戦をしっかり良い形で戦えればベストだと思います。

それにしても、流経柏のような大きく力強く攻めてくる相手に守備では失点の場面、セットプレーで一度危ないヘディングシュートをされた場面はあるもの、全体的に落ち着いて守りきったことも凄くこの試合では重要なことだったと思います。

まずは、お疲れ様でした。来週末くらいにはもう少し涼しい気候になると良いですね。

ではではー!