日本クラブユースサッカー選手権関東大会順位決定戦2日目(3位決定戦)2013/06/23 – 浦和レッズユースvsヴァンフォーレ甲府U-18 2-1勝利・・・セットプレーから2得点

那須スポーツパークあかまつBグラウンド 2013年6月23日

どうも、浦和サポブクメです☆

毎年恒例の、那須スポーツパークで開催されている、クラブユース選手権の順位決定戦を、土日と観戦しています。1位グループの4チームで1位~4位までの順位を争う順位決定戦に臨んでいる浦和レッズユースは、昨日は、横浜F・マリノスユース相手に、前半後半で明暗がくっきり分かれてしまう戦いで敗れ、今日は、1日目の敗戦チーム同士で戦う3位決定戦に臨みました。

数年前までは、那須スポーツパークのグラウンドは、中央グラウンドも、あかまつグラウンドも1面ずつという作りだったのですが、あかまつグラウンドがA面、B面2グラウンドをとるようになり、観戦する場所が、あかまつグラウンドになると片方のゴール裏の土手の上から観戦するような形になり、ある意味、近くで見られるとも言えるものの、試合の全体像を見たいという方にとっては、少し把握しにくい状況になります。

今日は、そんな、あかまつグラウンドの方での試合になります。

今日も、浦和の試合の時間帯は天候には恵まれ、昨日同様に曇りで十分なのに結構な時間帯で日が照る状況になり、プレーする選手にとっては、過酷な状況になっていたのではないかと思います。昨日は、あまり感じられなかった、那須スポーツパーク名物(?)の虫も色々飛んでましたねw

では、試合の話に移ります。

この試合のスタメンは以下、

GKが18番関口亮助、DFが左サイドバックに3番森亮太、右サイドバックに2番細田真也、センターバックが左に5番齋藤一穂、右に6番吉原大、MFがボランチに8番須藤岳晟、左に22番荒木聡太、右に27番邦本宜裕、真ん中に7番広瀬陸斗と26番松崎洸星、FWが11番進昂平となります。

対戦相手のヴァンフォーレ甲府ユースですが、あまり対戦する機会がなく、どのようなチームだかわからなかったのですが、FC東京U-18や鹿島アントラーズユースがいるグループの中で堂々の1位でこの順位決定戦に回ってきたチームですので、手ごわい相手なのは間違えないでしょう。

で、そういうこともあったので、序盤は、相手がどのような戦い方をしてくるのかも気にしながら観戦していたのですが、分かりやすく縦への機動力のある選手が多い印象でした。勢いに乗せてしまうと危険そうな相手という印象。

浦和のメンバー構成を見ていただいても分かるように、昨日の横浜F・マリノスユース戦と比べると、スタメンの選手が5人入れ替わっています。もしかすると、初めからこの順位決定戦では、2試合それぞれで基本的なメンバー構成を2パターンくらいで試してみようという意図がチーム側にもあったのかもしれません。

キーパーの18番関口亮助と、ディフェンダーの5番齋藤一穂の2人以外は、昨日の試合でスタメンでも途中で交代してフル出場していない選手が、この試合のスタメンでした。メン

バーが大幅に入れ替わっているため、単純に昨日の試合との比較は難しいのですが、序盤のプレッシャーに関しては昨日よりも激しく来られていた印象がありましたが、比較的バランスよく集中して跳ね返していたと思います。

浦和の攻撃に関しては、27番邦本宜裕が持った時に自ら仕掛けたり、パスの狙いどころなどで相手にとって嫌だろうなと思われるような攻撃が出ていた印象があります。また、26番松崎洸星が中盤に入ったことで、やはり中盤で気の利いたポジションを取り、26番松崎洸星を経由した形で攻守がスムーズに行っていると感じられることも多くなりました。

また、昨日以上に、両サイドバックが高めに位置する形になる時間が多く、その際には8番須藤岳晟がセンターバックの真ん中に降りてくるため、3バックのような形になっていることも多かったように思えます。

さて、試合展開としては、浦和の方のリズムで進んでいるようにも見えつつ、相手の守備を崩すプレーがなかなかできず、相手の鋭い縦への仕掛けによって、ペナルティエリアの中では仕事はほとんどさせないものの、ペナルティエリア外くらいでフリーキックを与える場面がこの試合はかなり多くなっていました。

そのため、セットプレーが強いチームだったら、かなり劣勢になる可能性もあった試合ともいえると思います。しかしながら、セットプレーでの狙いや精度がそれほど怖くないため、問題なく跳ね返していました。

逆に8分に、得たコーナーキックのチャンスで22番荒木聡太がキッカーを務め、5番齋藤一穂が豪快に頭で押し込み、浦和がセットプレーを得点に結び付け先制します。

ここから、試合の流れで浦和のチャンスなど書いていきますね。

9分に27番邦本宜裕がキープ力を見せてため、オーバーラップしてきた3番森亮太へパスを繋げ仕掛ける形を作ります。

10分前後では、左の中盤に入っていた22番荒木聡太が攻撃の時のポジション取りでセンターフォワードくらいの位置まで入ってプレーするなど、攻撃陣のポジショニングが今日は、いつも以上に流動的になっていたように感じます。

13分には、27番邦本宜裕が右前線でパスを受け、中盤の7番広瀬陸斗を経由して左の22番荒木聡太につなげてサイドから仕掛ける場面を作ります。

16分には、2番細田真也が右サイドで高い位置でパスを受けて積極的に攻撃を仕掛ける形を作ります。

19分に、相手の前線選手に突破を許し、決定的な形を作られましたが、18番関口亮助が好セーブ。

26分には、左で22番荒木聡太がパスを受けた時に、26番松崎洸星が中盤少し低めの味方からのパスを受けやすく相手のプレッシャーも受けないようなポジションに上手く入りパスを受け、そこから前線の27番邦本宜裕へ鋭いパスを通して、27番邦本宜裕が抜け出せれば一気に大きなチャンスになるという形がありました。

28分には、22番荒木聡太からのマイナスのパスを3番森亮太がアウトサイドで11番進昂平にパスを通したものの、これは惜しくもオフサイドとなりましたが、狙いの面白いパスでした。

30分には、バックラインでパスを受けた5番齋藤一穂が前のスペースが大きく開いていることを確認すると、そのスペースをドリブルで持ち上がってから、パスを選択した場面がありましたが、安易にパスを出すのでなく、バックラインからでもスペースがあった場合には持ち上がって行くという姿勢をしっかり見せていました。

35分前後に、立て続けに7番広瀬陸斗がシュートを狙う場面がありました。最初は、11番進昂平からのサイドからのパスにダイレクトで合わせたもので、ここは相手ディフェンダーに当たり枠を捉えられず。続いて、3番森亮太からの左からのパスに対して、アウトサイドで狙ったシュートもありましたが、これも面白い狙いではありましたがキーパーに阻まれます。

37分に、バックラインからのロングフィードを右前線で受けた2番細田真也が折り返しのパスを27番邦本宜裕に通し、シュートまで持っていったものの、これも決めきれず。

なかなか流れの中で、集中した相手の守備を崩し切れないものの、それならばということで、40分にセットプレーで追加点が入ります。1点目と同様に、コーナーキックのチャンスから、22番荒木聡太からのボールに7番広瀬陸斗がヘッドで合わせてゴール!

仕掛ける回数では、浦和。相手の攻撃は鋭いもののペナルティエリアでは仕事をさせず防ぐも、ペナルティエリア外のやや危険な位置からフリーキックは多く与えている印象はありつつ、結果的にセットプレーのチャンスを2度しっかり得点につなげた浦和が2-0とリードして前半終了。

ただ、後半に入ると、昨日ほど明確に相手が意図的に何かをしてきて浦和が苦しんで混乱しだしたということではなかったものの、昨日同様に、何かリズムが悪くなってしまったような印象を受けました。

そんな中で5分に、相手の突破を許し、ここを抜かれたら失点というところで5番齋藤一穂が好判断で防ぎます。

7分に22番荒木聡太に代わり10番関根貴大が入ります。

この交代で、10番関根貴大が右サイドに入り、おそらくこのタイミングで27番邦本宜裕が中盤真ん中に入り、7番広瀬陸斗が左サイドにポジションを移していたと思います。

8分に再び相手に鋭く攻め込まれるものの失点は免れます。

10分に2番細田真也と10番関根貴大がパス交換しながら攻めこみ最後は10番関根貴大がシュートを放ちます。

12分に3番森亮太に代わり14番斎藤翔太が入ります。ポジションは、そのまま左サイドバックとして入ったのですが、おそらく、公式戦で14番斎藤翔太が左サイドバックに入るのは初めてだと思います。はい、やりにくそうでしたね。

15分に、8番須藤岳晟から前線のスペースに抜ける26番松崎洸星にパスが通り、サイドから仕掛けてクロスを上げますが、ここは味方と合わず。

この直後に2度ほど、かなり得点の匂いのするチャンスが連続で訪れます。まず、27番邦本宜裕がドリブルで仕掛けて相手ディフェンダーのプレッシャーを受けつつも、コースを狙ったシュートを放ちますが、ここはギリギリで跳ね返されます。

続いて、26番松崎洸星がペナルティエリアの左でパスを受け、ラストパスを11番進昂平に通し、ボールの持ち方と仕掛け方で、11番進昂平がよく決める横にずれるような細かいドリブルからシュートを狙う動きに持っていったので、入るかと思ったもの、ここも相手の集中したディフェンスに阻まれます。

18分に、11番進昂平に代えて4番茂木力也が入ります。

23分に、4番茂木力也から8番須藤岳晟、7番広瀬陸斗と中盤を経由し、左からオーバーラップを試みた14番斎藤翔太にパスが通り、サイドから仕掛ける場面を作ります。

33分には、中盤のやや低めの位置でパスを受けた27番邦本宜裕が、密集した中だったと思いますが、右前線のスペースに、おそらくここには出さないだろうと言う状況から、パスをだし、2番細田真也が反応してサイドから仕掛けてクロスに26番松崎洸星が反応し、シュートまで持っていくという場面がありました。

34分に、相手が得点するとしたらこういう形だろうなと言う、個人技での縦への突破から、角度のないところを豪快にけりこんでのゴールという形で失点し2-1となります。

37分に、7番広瀬陸斗に代わり24番倉本隼吾が入ります。

38分には、ペナルティエリア少し外からのフリーキックのチャンスで27番邦本宜裕が直接狙い、相手ディフェンダーに当たって僅かに外れる惜しい場面がありました。

39分には、コーナーキックのチャンスに10番関根貴大からのボールに4番茂木力也が走りこんで合わせるも、ここはオフサイドの判定。

41分には、10番関根貴大がサイドをドリブルで突破し、切れ込んでクロスを上げ、24番倉本隼吾が走りこむも、僅かに合わず。

44分には、10番関根貴大からのパスを受けた27番邦本宜裕がドリブルで仕掛け、前線に走る10番関根貴大に再びパスを通してシュートを放つも決めきれず。

結果、2-1で試合終了。浦和レッズが勝利し3位。えと、関東第3代表として全国大会へ乗り込んじゃうぞ!という感じですかね。特に、第~代表だから、どうということは無かったと思います。

最初にも書きましたが、ヴァンフォーレ甲府ユースというチームを良く知らないことと、昨日とメンバーが結構変わっていたこともあるため、正直図りにくい部分が多くあったのですが、印象としては、思った以上にヴァンフォーレ甲府ユースの守備は堅かったと思います。ただ、2アシストとなった22番荒木聡太のキックの精度が高かったのは確かですが、相手のセットプレーに対する対応は甘いような気はしました。

浦和が相手を崩すための試みが、甘かったのか、相手の守備意識が高かったのか、この辺が判断が難しいところです。そして、やはり26番松崎洸星が中盤に入ったことによって、中盤はより機能しているように感じました。今日は、

自らシュートを狙うプレーも見せてくれたので、よりOKです。

あとは、やはり相手のセットプレーの精度の低さに救われたという印象も強いですね。突破力に自信のある選手が多いこともありますし、ペナルティエリアの外ではあったのですが、相手にゴールに近い位置でのフリーキックを与えすぎだったと思います。ここは、そういうタイプの選手に対しての対応として、考えて行かなければならない部分なのかもしれません。

さてさて、これでクラブユース選手権の予選の日程が全て終了となりました。

来週からプリンスリーグが再開となりますが、今回のクラブユース選手権の予選の期間での歩みというものは、浦和にとって大きくプラスに感じられる要素も多く見ることができました。

ただ、この流れから全国大会に行けば、優勝争いができるかと言われれば、まだ足りない要素の方が多いと思われます。戦える形が見えたのが、このクラブユース選手権の予選の期間だとすれば、夏のクラブユース選手権本戦までに、ここからプリンスリーグが3試合ありますので、この3試合を更なるベースアップしながら結果も求める期間としても大事に戦い、本戦に入っていくというのが理想かと思います。

慣れないポジションでプレーしている選手も多い中ですが、そこに理由がしっかりついてという中での起用になっているはずですので、大変かとは思いますが、そういう選手こそ、今のポジションとしっかり向き合って、取り組んで行ってもらえればと思います。

個々の技術には差があり、技術=戦術理解だったり、味方を生かせる、強いチームである、とはならないのがサッカーの難しくて面白いところ。

見る側のブクメの立ち位置としては、柏レイソルU-18との試合が今後のチームを考える上での基準となっています。見る側としては、チームとしてのバランス、こういうポジションにこの選手が入ると機能するという基準がはっきり見えたのがその試合だったので、ようやく、どう見ていくのが今年のチームにとって良いのかが分かってきたところです。

なので、基準となるフォーメーション、メンバーを踏まえて、代表経験が豊富な選手、技術のよりある選手、身長の高い選手、体の強い選手、色々な個性がある中で、その戦えるチームのバランスを崩さないでより、そのチームがどっしりしたチームになるための競争がされていき、結果的に浦和レッズユースはこういうチームですと言う形がはっきりと出来上がっていくのだろうと思います。

これからの1試合1試合を楽しみに、じっくり、慣れないポジションの選手の四苦八苦も含めて、しっかりと見させてもらえればと思います。

ではでは。

那須スポーツパークあかまつグラウンド 2013年6月23日
那須スポーツパーク あかまつグラウンド2013年6月23日
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おまけの写真。