第42回 日本クラブユースサッカー選手権 関東大会準決勝 2018/6/3 浦和レッズユースvs三菱養和SCユース 2-3敗戦・・・背景が考慮されない過酷な世界

どうも、ブクメです☆

タイトルにちょっと意味深な文言入れて見たのですが、別に大変なことが起こっていましたとかそういうことでもなくて、この試合単発の試合をフラッと足を運んだサッカー好きが見た感想と、この2日間の試合をどちらも足を運んだ浦和レッズユース側を応援しながら見ようとして足を運んだサポーターが見た感想は、全く変わってくると思うけど、サッカーの世界はシビアで、フラット足を運んだサッカー好きが見る感想で評価されないと損をすることも多い世界だよなと感じたりしたので、書いてみました。

例えば、だいぶ前ですが、大宮アルディージャユースとのダービーマッチで、選手のプレーが気持ちが入っていないように見えてしまったことがあり、関根貴大がいたころにその中でも関根貴大の動きに力がなくて、勝敗以上に姿勢が気にいらなくてすごくイラついて見てしまったことがあって、あとで聞いたら結構な高熱でギリギリの状態でプレーしていたとか。あ~、なるほどと。でも、そういう状況がわからないと、淡々とプレーして負けて悔しくないのか、ダービーなのに、そういう思いも弱まったのかとか、そういうところまで感じてしまう壮大な勘違いとか。

特にそういうことがあってからは、敗戦した試合は課題と同時に背景も考えてみるようにしています。もちろん、今日の試合に関しては、2,3失点は、緩くなったところをしっかり狙われた課題の多い失点になります。

ただ、なんとなく背景には、思った以上の前日の試合でのピッチコンディションが悪い中での試合が疲労を蓄積させた流れでの連戦で、既に先週同じ場所でプレーしているとしても、また違ったタイプの人工芝でのピッチで、2日連続で同じピッチでプレーした相手との試合の進め方と終盤の課題(三菱養和SCは前日勝利したものの、終了間際に追いつかれてPK戦まで持ち込まれるという終盤の課題と言うものを直近に経験してきている)で差がでてしまったのかなとおもいます。

なので、もし、考慮されたこの理由であっているところが多いとすれば、試合序盤にペースを握り、先制に成功するも徐々に相手のサイド攻撃に対して、動きで着いていけなくなり、合わせて相手10番の中盤でのクレバーな動きに苦しめられていき、同点に追いつかれて、その後、疲労もあるのか、相手の攻撃についていけない選手が出てきたところで、守備の連動でふわっとした瞬間を狙われて逆転、追加点とやられてしまい、最後は、10番池髙暢希のキープ力と突破力で前線の選手が活性化されて奪ったPKで1点差まで行ったものの、もう1点を奪うことができなかった試合。

試合の全体を通して集中力が落ちなかったという点で相手に軍配が上がったのかなという試合です。

はい、では、少し細かく書きますね。

vs三菱養和SCユース戦のスタメンと交代は以下、

GK30番鈴木彩艶、DFが左に2番北村龍馬、右に14番柳田大輝(後半39分⇒26番南濵優大)、真ん中に4番大桃伶音と5番大城螢、MFが左に24番山中惇希(後半スタート⇒10番池髙暢希)、右に20番冨田蓮(後半15分⇒9番二見健太)、真ん中に39番盛嘉伊人(後半11分⇒21番縄田脩平)と8番白土大貴、FWが左に17番波田祥太、右に11番清宮昴大(後半15分⇒13番與那覇航和)

となります。

本戦出場を決めた東京武蔵野シティU-18戦では(私は遅刻してスタートの15分ほどは見れていなかったのですが)、試合の入りが悪くて相手にペースを握られた試合になったものの、3回戦、そしてこの準決勝も試合の入りでは浦和が主導権を握る形でスタートすることに成功。

攻めの回数は浦和が多い形で行くものの、これは、両チームともに言えたものの、守備陣の集中力が高く、崩して決定機と言う形はどちらも作ることができない前半で、その中で、高い位置からのフリーキックや、コーナーキックのチャンスでゴールを狙う中で、前半5分くらいのコーナーキックからの5番大城螢の惜しいヘディングシュートなど早い時間からチャンスを作り、先制点もセットプレーから。

11分に、39番盛嘉伊人のコーナーキックからの流れから4番大桃伶音がヘッドで決めて1-0とします。

相手は前線に2枚大きい選手を置いて、高さ勝負も狙ってくるもののその点では、4番大桃伶音と5番大城螢の高さのあるセンターバックのコンビがしっかり跳ね返していたものの、その辺でフラストレーションを貯めたのか、そもそもそういうプレースタイルなのか、ちょっとラフなプレーが目立っていたりもしましたね。

浦和ペースで進み、先制点も奪えた中での流れで、20分あたりから、やや相手10番などのテクニックや抜け出しで対応が遅れだすところなどがある中で、危ない場面も増えていく形が増えてきた印象がありました。

若干運動量で差がでているポジションもあり、この辺りで感じていたのが、連戦で思った以上に疲労がたまっているのかなという話でして。

ただ、流れから決められるということは前半はなかったものの、前半終了間際にセットプレーから失点を喫し1-1と追いつかれて前半を折り返します。

後半スタートから10番池髙暢希が入り、前線でのキープ力が加わり、攻撃のリズムを作っていこうとする中で、守備の部分では、やや相手の攻撃の対応に苦慮する場面も増えた後半は、早々に大ピンチを迎える(反対側のゴール前での混戦状態で細かくは、よくわからなかったものの、相手に押し込まれかけたところを30番鈴木彩艶がなんとか跳ね返した形)など、相手が浦和ゴールに迫る場面、前半はあまりなかったシュートを枠に飛ばされる場面も見え始めます。

それでも攻撃面では、17番波田祥太と11番清宮昴大の2トップで前半は、相手の激しい守備に苦戦していたところが、11番清宮昴大がサイドに入って前線に10番池髙暢希が入ったことで、17番波田祥太と3人での仕掛けでのチャンスは増えたように感じます。

実際11分の17番波田祥太のキープから抜け出した11番清宮昴大へパスが通ってのシュートでコーナーキックを獲得したり、その直後に10番池髙暢希のキープから抜け出した17番波田祥太がシュートまで持ち込む形など、見られました。

セットプレーでも、2回戦で値千金のゴールをヘッドで決めた2番北村龍馬の惜しいヘディングシュートもその直後にありました。

後半15分に3回戦で攻撃の特徴の違いを上手く生かして流れを変えた13番與那覇航和と9番二見健太が同時投入され(並びとしては、前線は、17番波田祥太と10番池髙暢希の2枚で中盤左に13番與那覇航和、右に9番二見健太という感じ)、ここから攻撃と言うところで、守備が少しふわっとしたところを突かれて失点し1-2とビハインドを追う形になったのは、痛かったですね。

その後、攻撃が活性化され、25分くらいには、連続でコーナーキックを獲得するなど相手ゴール前でのチャンスが増えていた中で、37分に再び相手の反撃で失点を喫し残り10分ほどで2点を追いかける展開になります。

一見すると相手ペースに見えたものの、あくまで2失点は隙をつかれたもので浦和の攻撃がかなり相手ゴールを脅かしている流れではあり、迎えた38分には、9番二見健太が相手ディフェンダーをボールを軽く浮かせる形で抜いて17番波田祥太につなげ、ペナルティエリアに侵入した10番池髙暢希にパスをつなげて突破を図ったところで相手に倒されPKを獲得。相手ディフェンダーとの駆け引きを見せたワンタッチで9番二見健太のプレーが起点となった形で1点差まで詰め寄ります。

流れとしては、そのままやっていけば同点ゴールを決められそうな雰囲気はあったのですが、これは、結果論ではあります(実際プレミアリーグの市立船橋戦では4番大桃伶音がパワープレーの時間帯にPKを獲得して追いついているので)が、残りアディショナルタイムを入れての10分ほどを4番大桃伶音と5番大城螢を前線に上げてのパワープレーでゴールを狙うという選択肢になったところで、惜しい形もあったものの、同点ゴールを決めることができずに終了となります。

なんんとなく、1点差に追いついたPKを奪ったあたりの流れだと、あの時間帯は、先ほどの前線の並びでの攻撃に相手が対応できなくなってきていたようにも見えたので、そのまま前線はいじらずにやっていても良かったのではとも思います。たらればですが。

2-3で敗れて、残念ながらクラブユース選手権の関東大会は、準決勝で敗退と言う形になりました。

ただ、本番は夏の全国大会ですからね。それで考えるともう1試合多く強い相手と試合をするチャンスを失ったということは残念ではありますが、しっかりと全国を決め、試合の入り方に課題のある難しい試合展開でも勝負強さを見せ、その後の試合は試合の入り方に成功して、先制して有利に試合運びをする試合も2つ作れた。

そして、今日の試合も失点の場面には課題は残ったものの、やはり追う展開になっても試合終盤での迫力や勝負強さのところでは、今年の浦和レッズユースは、かなり相手を上回れる戦いができることも証明できている。

前線の選手の特徴を組み合わせたバリュエーションで色々な発見があったことも書きましたが、それは、中盤にも言えることで、今日は、久しぶりに8番白土大貴が中盤の位置でプレーしていて、センターバックやサイドバックでやっている時と同様に、やはり試合の流れを読んだプレーで秀でているなと感じ、この試合8番白土大貴と組んだ39番盛嘉伊人は、攻撃的な中盤として一味違った色を出せることを再確認できたところはありますし、パスでの攻撃を作るだけではなく、前線サイドのスペースに入っていってのプレーもなかなか良いなと。そして、怪我から復帰して久しぶりに途中出場で入った21番縄田脩平も、中盤のポジションで安定したプレーを見せていましたし、中盤の選手の組み合わせというのも、面白い。バックラインもサイドも、とにかく今年は、様々な選手が既に特徴を見せてくれていて、本当に色々なことができるだけに、監督はメンバーの選び方に苦労しているのだろうなと考えてしまうこともあるくらいのレベル。

その質を作っている存在としてやはり、ユースBが戦っている埼玉県S2リーグの存在があり、ここでもこれまでと比べて質の高いチームがいるカテゴリまで上がってきているので、ここでしっかり存在感を見せれば、そのままAチームが戦っている舞台にも入っていけている印象があるのも事実。

だからこそ、この循環を確固たるものにするべく、難しい戦いがあってもS1への昇格を今年で達成できると、来年以降が凄いことになりそうとか、そういう想像もしてしまいます。

夏の大会の予選が終了し、ここからは、夏の全国本番の前に6月24日に再開されるプレミアリーグの4試合に向けてということになっていくと思いますので、今回の経験と課題もしっかり生かして、成長した部分を確固たるものにして、また課題の部分を相手に狙われて同じような状況にされないようにまたチーム作りをしていってください。

暑さの中での2連戦お疲れさまでした!

ではでは。

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高円宮杯U-18サッカーリーグ・プリンスリーグ関東2013/12/08 最終節 – 浦和レッズユースvsFC東京 U-18 2-0勝利・・・人事を尽くして天命を待つ

東京ガス武蔵野苑多目的グランド2013年12月8日

 

どうも、浦和サポブクメです☆

Jユースカップが終了してからのプリンスリーグ残り3試合。その時点で9位という順位にいた浦和レッズユースに奇跡が起こるためには、ブクメ個人的には、周りにいた方にはよく話していたのですが、一つ順位を上げて、8位まで上げておけるかどうかが重要だと思っていました。当該チームの対戦カードを眺めてみても、そのために浦和レッズユースに必要な勝ち点は3であると思っていました。

そこまで自力で上げることができれば、後はどのような結果でも受け入れるべきであるし、10チームのリーグで、下位2チームから脱出した段階でも降格があるというのは、通常であれば特殊と考えるべきケースですから。

だから、彼らが今日自力でその順位に到達してくれたこと、最後の試合で見せてくれた、試合運び含めての勝負強さ。そこを誇りに感じています。あとは、待つだけですから。

では、浦和レッズユースの今シーズンの3年生が参加する公式戦最終戦となるFC東京 U-18戦について触れていきたいと思います。

ここ最近の、浦和レッズユースを取り巻く環境というのは、これでもかこれでもかと、過酷な環境が用意されていくもどかしいもの。

今シーズンに関しては、チーム状況とは別に、久しぶりにアウェイで最終戦を迎えることになりました。そして、よりにもよってそのアウェイでの環境が、強制的に一面のゴール裏からの観戦しか許されないFC東京武蔵野苑多目的グラウンドなわけですね。最終戦なのに、サッカー的にはあまりしっかり見ることを許されない状況でした。

浦和レッズユースの試合をブクメが観戦するようになってからのこのグラウンドのイメージは、正直悪く、2009年の夏に、何が起きているのだろうと目を疑いたくなるような大敗があり、その時の記憶が今でも鮮明に蘇ってきます。なので、そのイメージを払しょくしてくれた意味でも今日は大感謝の1日でもあります。

そんな最終節FC東京U-18戦の浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが18番関口亮助、DFが左に3番森亮太、右に16番小木曽佑太、真ん中に8番須藤岳晟、MFが左に22番荒木聡太、右に2番細田真也、ボランチに14番斎藤翔太と17番勝野瑛、トップ下に27番邦本宜裕と23番安東輝、FWが7番広瀬陸斗

となります。

ここ最近のスタメンから変更された選手の状況としては、4番茂木力也は、累積警告で出場停止。10番関根貴大は、体調不良明けということでベンチからのスタートとなっていたようです。

先ほど書いたように、ゴールの真裏のグラウンドと同じくらいの高さで観戦するということで、試合の細かいところがすごくわかりにくい試合ではありましたが、前半は、こちらのゴールに向かって浦和が攻めてくるということで、何かゴールマウスを守っているような位置で浦和の攻撃を見ることができたので、それはそれで実際楽しくもありました。ある意味新鮮w

試合のスタートから、7番広瀬陸斗と27番邦本宜裕のポジションの入れ替わりがスムーズで2つの当て所があるような状況のなかで、27番邦本宜裕に預けて周りの選手がスペースに動いてという攻撃が機能している印象がありました。

3分には、27番邦本宜裕がパスを受けるとそのまま持ち上がり、クロスに23番安東輝があと一歩で合わせられればという形を作ります。

6分には、14番斎藤翔太から右前線の2番細田真也にパスを通しサイドからの攻撃でクロスに対して27番邦本宜裕がヘッドで合わせます。

8分にも、23番安東輝の仕掛けからゴールに近い位置でフリーキックを獲得し、攻撃。

9分には、27番邦本宜裕からのパスを受けた17番勝野瑛がゴールに向かって仕掛ける形を作ります。

12分には、相手の不用意なパスを23番安東輝が奪い、27番邦本宜裕とのワンツーで前線に仕掛けます。

そして、待望のゴールが16分に生まれます。

右前線でパスを受けた2番細田真也がドリブルで仕掛け、角度のないところでクロスを上げるような態勢から直接ゴールを決めます。一見、クロスがそのまま入ったようにも見えますが、ゴール真裏から見ていた様子では、ゴールを見てから狙いすましているように見えましたし、狙っての見事なゴールと言えると思います。

これで1-0。

30分には、先制ゴールを決めた2番細田真也が右サイド低めの位置で味方からのパスをダイレクトで前線の7番広瀬陸斗に供給し、さらにテンポよく抜け出した27番邦本宜裕にパスを供給し、仕掛ける形を作ります。

40分にも、7番広瀬陸斗と23番安東輝の連携で仕掛ける形を作り、ぎりぎりで相手ディフェンダーにクリアされたもののコーナーキックのチャンスを得ます。

43分には、27番邦本宜裕からのクロスに17番勝野瑛が長い距離を走ってペナルティエリア内まで侵入して合わせましたが、惜しくもゴールの右に外れます。

守備に関しても、相手前線に大型でスピードもある選手のサイドからの攻撃など対応を誤ると危険という仕掛けをされましたが、マッチアップした16番小木曽佑太がしっかり跳ね返し、更に2番細田真也も鋭くプレスをかけて奪うことに成功しており、鋭さのある攻撃の割には、どっしりと守れている印象がありました。真ん中で8番須藤岳晟も守備を意識したコントロールができており、左サイドも3番森亮太と22番荒木聡太のところで問題なく対応できていたと思います。

印象として、17番勝野瑛と14番斎藤翔太の2人が特に、今日は攻撃の部分でリスクを負いすぎなくても、前線で攻撃が仕掛けられるために意識を守備に置きながらバランスを取って、ここぞというタイミングで攻撃参加するという形を取り全体として攻守のバランスが良くできていたと思います。

1-0で折り返しての後半。

今度は、はるか向こうの方で浦和の攻撃繰り広げられるような観戦ポジションになるので、正直後半に関しては、あまり浦和がどういう攻撃を仕掛けていたのか、前後の距離感的なところでほぼわかりませんでした。

逆に、守備の部分が良く見える後半。

なので、誰から誰にパスでゴールに迫ったかくらいしかわからなかったのですが、まず4分に7番広瀬陸斗が抜け出して仕掛けてシュートを相手キーパーが弾くというチャンスを作っていましたね。

5分には、23番安東輝からのサイドからのクロスに14番斎藤翔太が狙ったと思われるチャンス。

7分には、17番勝野瑛が7番広瀬陸斗とのワンツーで抜け出す形を作ります。

13分に、23番安東輝に代わり10番関根貴大が入ります。

23分に、その10番関根貴大からの縦パスを受けた27番邦本宜裕がドリブルでもち上がり、裏に抜ける7番広瀬陸斗にパスを通し仕掛ける形を作ります。

24分に7番広瀬陸斗に代わり11番進昂平が入ります。

前半と比べると、やや後半は、攻撃のところでの落ち着きどころが作りにくい、前半より引っかかりやすいことが多く、やや忙しない攻守の切り替えになるような時間帯も多くなったような気もしますが、集中力自体は試合を通じてしっかり持ち続けることができていました。

おそらく、この試合で唯一の決定的にやられたかもしれないという場面は、35分くらいにサイドからのクロスがゴール前を横切って行った(相手選手が触ったら失点というところで2人くらいに詰められていた)場面くらいでしょうか。

36分に27番邦本宜裕に代えて9番小川紘生が入ります。

41分に14番斎藤翔太のドリブルからコーナーキックを獲得しチャンスを作ります。

そのコーナーキックのチャンスでキッカーの9番小川紘生から、3番森亮太への少し長めに下げるショートコーナーで、3番森亮太らしい力強いクロスボールがゴール前に供給されてチャンスを作ります。

43分には、3番森亮太から11番進昂平、10番関根貴大、再び11番進昂平とつながり前線に仕掛けます。

気が付けばアディショナルタイムに入っており、残り3分、1点リードという状態。おそらく、ここからの終わり方が、トップチームを含めて浦和レッズの1年通しての課題だったと思います。ここで、相手の前がかりな攻めで追いつかれたり逆転されたり、そういう弱さが見えていたところで、今日は、10番が試合を決定づけてくれたわけですね。

アディショナルタイムに入ったところで、右前線でパスを受けるとするするとドリブルで持ち上がり、角度がないところから、おそらく右アウトサイドでキーパーの左下を抜く低めのコースを狙ってのゴールだったと思います。

説明の必要はない、10番関根貴大の今年1年の全てを振り払う、試合を決めるゴールで2-0と残り時間で考えれば決定的なゴールを奪い、その後、17番勝野瑛に代わり13番條洋介を投入し、試合はそのまま2-0で終了となりました。

勝ち方としても、最高の勝ち方で勝ち点3を積み上げて、当該チームが敗れたことで順位を1つ上げて浦和レッズユースのプリンスリーグの2013シーズンは、8位で終了となりました。

タイトルにも書きましたが、まさに、人事を尽くして天命を待つ。その条件に最終戦で達したという終わり方だと思います。どちらに転んだとしても、中断期間以降の3試合で浦和レッズユースがやるべきことは果たしたと思っています。

さてさて、3年生にとってはこの試合が最後ということになりましたね。

今年の浦和レッズユースの3年生は、私がジュニアユースの試合もしっかり観戦しようと決めて初めて1年通してジュニアユースの公式戦を見つめてきた時の最高学年に当たる世代になります。

3年生から見たということで、誰が誰だかよくわからないところで、マーボー?キーボー?と、呼ばれ方と実際の選手を一致させるところで???と苦戦したとスタートだったのをよく覚えています(笑)

最近は、個性が強い選手が多いという世代が多い印象もありますが、その中でも彼らがジュニアユースの3年生の時のイメージは、キャプテンを務めていた須藤岳晟が強烈にチームをまとめていた印象があり、自発的にチームとして動けるという印象。チームとして動くことで力をより発揮していた印象が強かったんですね。

そして、ジュニアユースからユースへの変化、サッカーへの考え方や進路、個々の選手が依存度を減らして人間的に成長が求められ、3年経っての最高学年としての今年ということで、ジュニアユースの時との違いと変化の部分が、3年間すべて体制の変化と付き合ってこなくてはならなくなった事情含めて、かなり大変な流れに翻弄されてしまう1年となったような気もします。最高学年としてジュニアユース時代にチームとしてまとまり過ぎていたことが影響して余計に苦しむことになった部分もあると思います。

浦和の下部組織の体制の問題、やり方、曖昧な方針の問題は、当然チームとして真剣に話し合われて新体制が考えられていくと思いますので、昨年も同じようなことを書きましたが、今年が苦しい1年だったと考えるのであれば、今年くらいの逆境に対しての免疫はついたと考えるのが、一番今後にとってはプラスに作用します。

チーム、組織というものは、長くいると一つのキャラクターのようなものが確立されてしまい、とかくその中で思うような立場にならない時に、ネガティブなイメージを描いてしまいがちです。ユースという環境は、留年があるわけでもないので3年間で必ず一区切りとなり、新しい世界に移ることになります。

この環境を見つめてきて、毎年毎年思うのは、環境の中でのキャラクター作りによって、本来の力が評価されにくくなってしまう選手も多いと良く感じます。出場機会に恵まれなかった選手が、じゃあ、実力的に劣っているのかと言われれば、まったくそういうわけでもなく、環境面や人間関係の中で認められにくい状況に追い込まれてしまっているなという場面も良く見てきました。

だからこそ、練習試合なども含めて見られるときには見て、そういうところも感じて見つめてきました。

サッカー選手として生きるための次のラウンド、サッカー選手を経由しての別の道という次のラウンド。目指すところは、人それぞれ変わっていくと思いますが、新しい環境での成功を心から願っています。

下部組織の試合でよく見かける顔、足を運んで見つめているサポーターは、そこに在籍したすべての選手のことをずっと気にかけていくのです。それだけは、ずっと心に留めておいてください。

私も、選手に負けないように、自分ができることを探して、新しい挑戦をどんどんやっていこうと思います。

3年間(ジュニアユースからの選手は6年間)お疲れ様でした!

本当に貴重な時間をわけてくれありがとうございました!

ではでは。

東京ガス武蔵野苑多目的グランド2013年12月8日東京ガス武蔵野苑多目的グランド2013年12月8日東京ガス武蔵野苑多目的グランド2013年12月8日

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おまけの写真です。