第36回日本クラブユースサッカー選手権関東大会 順位決定戦 決勝 2012/06/24 浦和レッズユースvs東京ヴェルディユース 3-2勝利・・・次のステップへ

那須スポーツパーク2012年6月24日

どうも、浦和サポブクメです☆

クラブユース選手権関東予選も今日が最終日。グループステージで1位となり、結果的に問題なく夏のクラブユース選手権出場を決めた浦和レッズユースは、場所を那須スポーツパークに移しての順位決定戦で1~4位決定戦に臨み、昨日の準決勝で横浜F・マリノスユースを下して、今日の決勝へと駒を進めました。

対戦相手は、東京ヴェルディユースとなります。なんの因果か、来週再開されるプレミアリーグの相手となる東京ヴェルディユースと2週連続で対戦することとなりました。

なんとなく、順位決定戦では多くのメンバーを試す印象の強い東京ヴェルディユースですが、今回は本気のチームで臨んでいるらしく、昨日のブログでも書きましたが、その攻撃力から考えるだけでも、浦和レッズユースの現状を図る意味でも願ってもない相手になったと思います。

結果的には浦和レッズユースが3-2で勝利して、2年ぶりに関東NO.1になりました。

そのような結果の中で、試合後の会場で、浦和応援側には、歓喜の雰囲気も多く漂っていました。それを踏まえさせていただくのは、もしかすると今日書く文章に多少温度差が出てしまい、私の個人的な考え方での堅苦しい考えが混ざってしまう可能性が高くなり、誤った雰囲気を与えてしまう可能性があるためです。

さてさて、試合に移ります。

浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが1番吉野雅大、DFが左に20番広瀬陸斗、右に2番新井純平、真ん中に3番寄特直人と6番西袋裕太、MFがボランチに19番須藤岳晟、トップ下が16番岸伯富実と10番中村駿介、FWが左に24番小川紘生、右に8番繁田秀斗、真ん中に14番関根貴大

となります。

昨日の横浜F・マリノス戦で2ゴールに絡んだ24番小川紘生がスタメン出場となり、キーパーが再び1番吉野雅大となっています。前線のスタメンが変わったことにより、左サイドが多かった14番関根貴大がこの試合ではフォワードの真ん中の位置を務めていました。

前半のスタートから、浦和の攻撃の姿勢により、相手の攻撃力を封じることに成功し、主導権を浦和が握ることに成功します。

オフサイドになったものの、さっそく左サイドバックの20番広瀬陸斗がタイミングでオーバーラップし、そこに10番中村駿介がパスを通すプレーが見られ、更に昨日同様左サイドのところでの距離感よく、24番小川紘生も絡んだ攻撃の仕掛けで相手の守備陣を脅かすプレーが見られます。

20番広瀬陸斗の攻撃意識により、比較的スペースが空きやすくねらわれやすい浦和の左側のスペースも24番小川紘生が運動量を惜しまず守備に回り埋めることで簡単に相手の攻撃を許さず、更にこの試合では、守備陣の集中力も高く、2人3人で得点を奪ってしまうような相手の強力な攻撃に対して、19番須藤岳晟や3番寄特直人、6番西袋裕太が高めにプレスをかけたり、抜け出されてもうまく遅らせたり、角度のない位置に追い込んだり、抜けたら決定的というピンチになりそうなところを上手く回避することができていました。

これらがかみ合うことで、チャンスも多く作ることができていました。

5分には19番須藤岳晟が高めの位置でプレスをかけて奪って一気に10番中村駿介につなげる、理想的な攻撃の形を作り、8分には、同じく19番須藤岳晟から14番関根貴大、16番岸伯富実、10番中村駿介と繋げて仕掛ける形、更に10分には、10番中村駿介から8番繁田秀斗、再び10番中村駿介に戻しての仕掛ける場面を作りるなど、いくつかのパターンから、最後に10番中村駿介にパスが通り、仕掛けていくという形が多く見られました。

比較的、高い位置でのプレスにより、相手のパスの精度などを落とすことに成功はしていたのですが、やはり少し対応が遅れると決定的な抜け出しとパスを通してきて、12分に決定的な形を作られたものの1番吉野雅大の好セーブで失点を許さず。

そして迎えた15分に、前線でパスを受けた14番関根貴大がペナルティエリアの深くまでドリブルで持ち込んで、ゴール前に走りこんだ10番中村駿介へピンポイントのパスを供給し、これを10番中村駿介が、予選の川崎フロンターレ戦の時と同じ映像を見ているようなダイレクトボレーでゴールに叩き込み、欲しかった先制点を奪うことに成功します。

これで、1-0。

更に攻撃の勢いを強める浦和は、14番関根貴大の鋭い攻撃で仕掛けは得点にならなかったものの、その後、18分に今度は24番小川紘生が鋭いドリブルで仕掛けてゴール。

5分ほどの間に一気にリードを2点に広げることに成功します。

この試合では、特に19番須藤岳晟の動きが良く、これまで守備の意識に加えて、この試合では、前から奪い、奪って早い展開で攻撃をするという動きの中でパスも集まり、テンポ良い攻撃に絡むことも多かったと思います。

また、右サイドバックの2番新井純平はこの試合は、いつもより守備の意識を強く持ち、サイドからの攻撃や、裏へ狙われたパスなどに対して飛び出してくる選手より素早く反応するなど、守備の部分での活躍が多く見られました。 

2点目を奪ってからの20分~前半終了までの時間は、相手も得点を奪うために更に激しさを増すプレーを見せてきたことで浦和が守備をする時間も多くなりましたが、慌てて対応するというよりも、相手の時間帯はしっかりこらえてカウンターを狙えば良いと落ち着いて対応できていたと思います。そのカウンターの形で6番西袋裕太から8番繁田秀斗へ長いパスを通しての仕掛けや、20番広瀬陸斗と14番関根陸斗、8番繁田秀斗が絡んだ形での素早いカウンターでの惜しい場面もありました。

こういうカウンターができたことも、3番寄特直人や6番西袋裕太、19番須藤岳晟が、相手の攻撃に対して引いて守るだけではなく、高めのプレスをかけられていたことが大きかったと思います。

また、この形が機能したことには、14番関根貴大や24番小川紘生が守備から攻撃への切り替えで鋭く前線に攻め上がれたことも大きいと思います。

2点リードで試合を進めることができていたものの、東京ヴェルディユースの場合は、簡単に2点くらいは取ってしまう力があるため、3点目が取れるとだいぶ楽になるかと思っていたところで、39分に10番中村駿介がドリブルで抜け出して、キーパーと1対1の状況になったところで、左から走りこんできた24番小川紘生にパスを通し、これをしっかり押し込んで3-0。

その後も、相手の攻撃を抑えたところから、16番岸伯富実が一気に前線に展開して14番関根貴大が抜け出すなど、浦和のカウンターは危ないぞという意識を植え付けるようなプレーを見せつつ前半を3-0で折り返します。

前半の戦い方は、これまでの試
合の中で最も良い展開だったかもしれませんが、後半から試合の様相が少しずつ変わってきます。

相手が、ある意味これが本来の東京ヴェルディユースの強さということなのかもしれませんが、試合に強弱を上手くつけるような戦い方にしてきたと言うか、まず、むやみにガンガン攻めてくるような印象が強かった前半と比べて、細かいパス回しでゆっくりな展開にしていたかと思いきや、狙いどころが見つかった瞬間に一気にパスを通して、仕掛けてくるというように、プレスを受けながらも強引にパスを出して奪われるような場面が少なくなり、当然浦和にとっては、プレスを上手くいなされるケースも増えてくるということで、更に、浦和のサイドのスペースを狙われる回数も前半より増えた気がします。

後半開始早々に大きなピンチを迎え、これはなんとか1番吉野雅大が防ぎ、事なきを得ます。

また、これは凄く判断が難しいところなのですが、交代に関して、13分に24番小川紘生に代えて17番立野峻平を投入し、17分に14番関根貴大に代えて21番進昂平を投入と言う2つの交代が後半の序盤にあったのですが、この2人の交代により、まずカウンターの際の武器が減ってしまったことと、相手へのプレスがうまく機能しなくなってきたところで守勢が強くなったことで、せっかく前線で競って落とせるタイプの21番進昂平が入ったものの、守備の意識が強くなっていたのか、疲労で動けなくなってきたのかはわかりませんが、あまりにも21番進昂平と他の選手の距離が遠すぎるために、正直なところ、21番進昂平は孤立する場面が多くなってしまっていたように思えます。

それでも、ギリギリのところでの集中力を浦和が保ち続けていたため、大量失点にはならなかったものの、19分にゴール前で与えた直接フリーキックを見事に決められてしまい1-3にされると、更に守備の意識が強まり、カウンターの形で21番進昂平に当てるもやはり孤立してしまうケースが多く、個人で突破しようとしても明らかに一人で突破するような相手にとっても守備をしやすい状態になってしまうため、これも生きず。

これには賛否両論あると思いますが、やや東京ヴェルディユース側が、判定に対して審判に対してアピールするケースが増えたり、イライラしている様子が見ている側にも手に取るようにわかる状態で、やや試合の雲行きが怪しくなる中で、24分に激しい競り合いの後に、報復行為をして退場。

気持ちの強い選手が多いチームの、悪い要素が出た中でしたが、相手が一人少なくなった状況で、やや熱くなり、点を取るために更に激しく攻めてくる相手に対して、浦和の選手が受けてしまっていて、せっかく一人多い状況になったのに、守勢守勢になってしまい、30分に崩されて失点し、3-2と1点差まで詰め寄られてしまいます。

その後、17番立野峻平の仕掛けや、21番進昂平から20番広瀬陸斗、16番岸伯富実とつなげて仕掛ける場面、10番中村駿介のキープ力を生かした攻撃など、数的優位になったことで、少し攻めにも人数を割けるようになるものの、やや東京ヴェルディユースの方が危険な攻めをしてくる展開は変わらず。43分に6番西袋裕太に代えて4番西澤秀平を投入、更にアディショナルタイムには21番進昂平に代えて26番斎藤翔太を投入するなど、1点差で逃げ切るために時間を使いながら、なんとか逃げ切り3-2で勝利することができました。

後半の荒れた展開や、やや相手チームの気持ちの強さが悪い意味で出すぎる流れで、複雑な心境もありつつ、後半に浦和の別の部分の課題が露呈してしまったことで、素直にワイワイ優勝を喜べる心境にならなかったので、少し、離れたところに行って頭を整理していました。

最も大きな課題だと思っていた部分。

悪い流れの中でバタバタして簡単に失点してしまう。守備において連携が上手く行っていない状況の中で全国に行った場合、決定力の高い強い相手に当たった時に脆さを見せてしまう⇒前線からのプレスで精度を落とすことができるようになった。数的不利で攻められたときに、遅らせるプレーができていた。サイドバックが上がったスペースや守備の時に前線の選手で守備をさぼらずに動ける選手が増えた。連携面も良い感じになってきている。ベンチからも、守備のバランスの部分での指示の声が聞こえるようになってきていること。

19番須藤岳晟が攻撃の部分にも意識を置いてプレーができるようなチームとしての連携が見えるようになってきていること(これまでは、守備に意識を置きすぎる状況にあった。)

それに加えて、攻撃の部分で24番小川紘生という武器が加わったこと。

あとは、緊張感のある終盤の時間帯での17番立野峻平の、フィニッシャーになりそうな予感がぷんぷんするプレーの数々。

結果論にはなりますが、例えば、21番進昂平を入れた段階で14番関根貴大か24番小川紘生のどちらかを残していれば、受け身の状態でのカウンターの切れ味が更に増していた可能性も高かったかもとか、今後の組み合わせの予感も残しつつ、今日の悔しさから、21番進昂平が更に一人で得点を決められる選手に成長していくことも考えられたりしますよね。

たぶん、今日のモヤモヤというのは、昨年までの課題であった、流れが悪い状況の時に、落ち着けるためのプレーというものを東京ヴェルディユースの方にやられてしまって、流れを持っていかれてしまったことに対することからきているのかもしれません。

ブクメは、今年の浦和レッズユースには、関東NO.1になることで喜ぶチームではなく、昨年の経験も生かして全国でNO.1になれる力を身に付けて欲しいのです。それだけの経験を積んできたメンバーが今年はそろっていると思っています。

だから、今日の前半の浦和の戦い方に大いに自信を持ってもらい、後半の戦い方をじっくり見つめなおして課題とどうすることで改善できるかを見つめなおしてもらい、その片鱗を、来週の埼玉スタジアム2002第2グラウンドでの東京ヴェルディユースとの再戦で、より多くの人に見せつけてください。

とにかく、次のステップにこの短い期間で進むことに成功した選手たちを誇りに思います。

また、全国優勝するチームには、さまざまな要素が必要になってきますし、それが多くそろっているチームがやはり全国を制していると思います。今回メンバーに入れなかった選手や、出場しても悔しい思いをした選手は、このチームの戦い方で自分が入るとどういう要素を加えられるのかを考えて、実践して、絡んできてください。

楽しみにしています!

ではでは~。

那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日
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那須スポーツパーク2012年6月24日
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那須スポーツパーク2012年6月24日
那須スポーツパーク2012年6月24日

おまけの写真。

第36回日本クラブユースサッカー選手権関東大会 順位決定戦準決勝 2012/06/23 浦和レッズユースvs横浜F・マリノスユース 3-0勝利・・・流れも味方につけて快勝

那須スポーツパーク2012年6月23日

どうも、浦和サポブクメです☆

思えば昨年のこの順位決定戦のころは、U17のワールドカップでメキシコに行っていて来られなかったのですが、あれからもう1年経っていると考えると月日が経つのは早いものです。

同時に、那須スポーツパークに来るのもの2年ぶりということになるわけですが、この大会のこの場所は、既に全国を決めてから来るのと、9位決定戦で来るのと、まったく応援する側としての緊張感も違ってきます。

この会場に到着する前に、同じグループで3位になった川崎フロンターレU-18と同じ埼玉県の大宮アルディージャユースがPK戦で敗れて全国の夢が途絶えたという情報を得た時には、直接浦和とは関係ないものの、やや複雑な心境になりました。

さて、浦和レッズユースは、そういうプレッシャーからは解放されたグループ1位通過の4チームで戦う関東1位を決めるための順位決定戦に臨むということですが、プレッシャーはないものの、全国大会へ向けて、更に7月に再開するプレミアリーグのためにも、いわゆる強いチームとの対戦で、自信を深めつつ、課題部分をしっかり見つめられるようにする、そういう貴重な2試合の経験を積める場としなければなりません。

まず、準決勝となる今日の対戦相手は、横浜F・マリノスユース。

試合の話に移ります。

浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが18番関口亮助、DFが左に20番広瀬陸斗、右に2番新井純平、真ん中に3番寄特直人と6番西袋裕太、MFがボランチに19番須藤岳晟、トップ下が16番岸伯富実と10番中村駿介、FWが左に14番関根貴大、右に8番繁田秀斗、真ん中に21番進昂平

となります。

キーパーのみ1番吉野雅大から18番関口亮助に変わったのみの変更で、あとは前節と同様のスターティングメンバー、ポジションとなります。

最初の写真にあるように、この試合は、あかまつフィールドで行われたのですが、以前ここで見たときは、横に広く使っていて土手の上で割と試合の流れが見やすいイメージがあったのですが、半分が養生中となっていて(そもそも1面で使っていたところが今はA面、B面となってその片方が養生中ということぽい)、何が言いたいかというと、観客が見られる土手側から奥の方が思ったより見難い感じになってました。

那須スポーツパーク2012年6月23日

こんな感じに、 立て看板も立ってます。

見た目以上に芝が深いのか、ややボールコントロールに苦慮しているような場面も見られたものの、試合の入り方としては浦和がうまく入れたと思います。

特に、左サイドの14番関根貴大とそこに絡んだ10番中村駿介のところでボールが収まり、また、14番関根貴大が運動量を惜しまずに前線からうまく体を入れてインターセプトする場面も多くみられ、この左サイドからの攻撃の形が多く、また、こちらは素早い動きとポジション取りからの攻撃という意味で、右サイドで8番繁田秀斗と2番新井純平が絡んだ攻撃など、サイド攻撃が多く、そこに前線の21番進昂平が当てどころとなるような動きでポストとなる形が多くみられました。

このような攻撃が機能していて、サイドから仕掛けてクロスを上げるという形までは、序盤から多く作ることができ、6番西袋裕太からのロングフィードを21番進昂平が落として、受けた16番岸伯富実が左に開いて14番関根貴大が仕掛けてだったり、16番岸伯富実からのクロスに21番進昂平がヘディングシュートを狙ったり、8番繁田秀斗からオーバーラップする2番新井純平につなげ、クロスに14番関根貴大が合わせようとするなど、サイドから崩してということでは、できていたものの、今日はどういうわけか、その後がピリッとしないことが多く、ラストパスを受けた選手がシュートまで行けなかったり、一歩タイミングがずれて奪われてカウンターを受けてしまうなど、悪くはないが、厳しめの言葉でいえば、フィニッシュのところで相手の粘りを打開するほどの激しいプレーができていないように感じる部分もあったようにも思います。

ペースは浦和でしたが、得点を奪ってしまわないとちょっと怖いかな~と思った中で、この試合のペースを相手に与えないとうい意味では、重要なプレーが12分にありました。

長いパスで浦和の右サイドを突破され、さらにペナルティエリア深くまでえぐられた、決定的なピンチの場面で、対応した18番関口亮助が、うまい追い込み方とラストパスを送られるところまでを読み、飛び込んできた選手のシュートをはじき返した場面がありました。

ここで、失点をせずに跳ね返せたことが一つ大きかったように思います。

浦和ペース、でもフィニッシュがうまくいかない、カウンターを受ける、相手もミスする、浦和も付き合ってミスする。そして、ファールが多くなる。正直前半の残り30分くらいは、そういうどっちつかずの流れで進んだと思います。仕掛けや崩しは浦和の方が一枚上手でしたが、決定的な場面が作れていたかというと、それも少し違うような。

浦和の惜しいチャンスとしては、19番須藤岳晟が高い位置で相手ディフェンダーからボールをインターセプトした際に、そのまま前線の21番進昂平にあと一歩でつながるというところでうまく収まりきらなかった場面と、フリーキックの場面で10番中村駿介からのクロスに2番新井純平がフリーの状態でヘッドで合わせたが、キーパーの真正面だったという場面、さらに左サイドからのサイドチェンジで8番繁田秀斗がスルーして、2番新井純平につながり、クロスに21番進昂平が合わせた場面も惜しかったといえば惜しかったと思います。

サイド攻撃に安易に飛び込んだところを交わされて一気にスピードに乗ってカウンターを食らう場面など、危険な場面もありつつ、前半は0-0で終了します。

後半スタートから、21番進昂平に代えて11番大野将平が入ります。

後半は、ややリズムが悪く、相手のペースになりそうな雰囲気もあったのですが、前半より攻撃的な意識を高めた20番広瀬陸斗の思い切ったプレスでインターセプトに成功し、そのままドリブルで左サイドを攻め上がり、深くまでえぐって14番関根貴大に繋げた惜しい場面を作り、その流れから、はっきりは確認できなかったのですが、8番繁田秀斗からのペナルティエリア内へ上げたボールに誰かが合わせてゴール(あとで確認したら14番関根貴大のゴールとのことでした。)

後半の立ち上がりの10分以内で、先制点を上げることに成功します。

この先制点によって、浦和の攻撃部分でのスイッチが入ったようで、簡単に言うと、20番広瀬陸斗も攻撃に参加するような形で浦和の守備は3バックのような形になる時間も結構多いながらも、攻めで相手を翻弄するプレーが多くなりました。

14番関根貴大と10番中村駿介、そこに20番広瀬陸斗も加わった左サイド側からの攻撃に関しての3人の距離感が非常によく、16番岸伯富実や19番須藤岳晟が、中盤からこの誰かにパスをうまくつなげた時にテンポよく攻め上がれる場面が増え、21番進昂平のように前線で体を張ってポストプレーという部分では、少し動きは足りないものの、11番大野将平にボールがつながった時には、持ち前の個人技で突破を図ってチャンスを作るなど、攻撃の鋭さが確実に増していました。

もちろん、攻撃的に行くということは守備の時のリスクも大きくなるということで、単発ではあったものの、シンプルに裏を狙われた時は、かなり危険な場面を作られたのも事実なので難しいところですが、楽観的に考えてしまえば、攻撃で翻弄して常に浦和ペースを保てたとも言えるのかもしれません。

21分には、右サイドからの2番新井純平のクロスに8番繁田秀斗と、誰かは確認できませんでしたが、もう一人ファーでそのクロスの軌道上にうまく入ってきた場面があり、ここは8番繁田秀斗がやや難しい体制でヘッドで狙ったためにゴールにならんかったものの、ここでスルーしていてももう一人が狙えるという形が作れていました。

25分に、14番関根貴大に代えて24番小川紘生が入ります。

交代して入った24番小川紘生の前線での激しいプレーから、浦和は追加点を奪うことに成功します。

34分に左サイドでパスを受けた24番小川紘生がドリブルで持ち込んでシュート。これをキーパーが弾いたところに11番大野将平がしっかり詰めてゴール。これで、2-0となります。

更に、37分には、10番中村駿介からの浮き球のパスを24番小川紘生が頭で合わせてゴール。これで、3-0とほぼ試合を決めることに成功します。

このゴールの後、16番岸伯富実に代えて17番立野峻平、8番繁田秀斗に代わって23番條洋介が入ります。

39分には、3番寄特直人に代わって4番西澤秀平が入ります。

この後、42分に10番中村駿介からの浮き球のパスを17番立野峻平が頭で合わせる決定的な形を作るものの、これは残念ながらクロスバーに阻まれました。

結局このまま3-0で試合終了となりました。

・・・無失点の快勝ではあるのですが、正直なところ本当に失点してもおかしくないような場面も試合を通して5回ほど作られており、そのうち2回くらいは、もうゴールに流し込むだけというところで、なぜかミスしてくれて失点を免れたというもの。これに関しては、大いに反省する必要はあると思いますが、これまでと少し違うのは、完全に守備の大前提ができなくて、あっさり突破されてという場面は、これまでに比べて確実に減っており、例えば、数的不利な状態で攻撃を受けた時に6番西袋裕太がうまく、ゴールまでの角度がないサイドの方へ追い込んでいき、時間を稼いで2番新井純平や3番寄特直人が戻ってボールを奪うであったり、守備に関してもバランスを考えて行おうと試みて良くなってきていることも実感できたので、この変化を持ってOKと考えます。

ただし、もし今日の相手に正確なパサーと決定力の高いフォワードがいたら、4点くらいの失点はしていたかもしれないというのは事実ですし、今後、全国大会で勝ち上がっていくためには、守備の形もしっかり完成させていかなければなりません。この点は、今シーズンこれまで作り方に問題があったところで、見つめなおしているところだと思いますので少し長い目で見つつ、クラセンでどこまで安定感が出て来るかに期待しつつ、見ていきたいと思います。

また、変化という部分では、この試合では、基本的にコーナーキックは10番中村駿介が蹴っているこのチームで、前半に3番寄特直人がコーナーキックを蹴り、得点にはつながらなかったものの、なかなか良い弾道だったこと。

また、これは前の川崎戦くらいから感じていることではありますが、今日の試合では後半の途中くらいから特に際立っていたのですが、19番須藤岳晟のボランチとしてのやりたい形というのが、少しずつ見えてきていること。23番條洋介など同じ2年生がピッチに多く立っていたからと言えば簡単なのかもしれませんが、狙いどころと受け手の動きが、しっくりくるし、そこから攻撃の形が作れているような場面も多くみられました。

あとは、スーパーサブに甘んじてもらっては困るのですが、前の試合に引き続き終盤の難しい時間帯で投入された17番立野峻平の、終盤に決定的な場面を作る働き(今日はヘッドをクロスバーに当ててしまいましたけど・・。) 意外と、こういう時間帯に緊張感なく(良い意味で)プレーできてしまう選手っていないので、良いです。

今日感じた良い変化が、実際に今年のチーム作りの現状を改善しているのかどうか、それは、明日の決勝戦の相手が東京ヴェルディユースで、今日もFC東京U18相手に5得点とか奪っている状況を見ても、ある程度そういう相手との試合で見られるのではないかと思います。

なので、今日は、良い部分を特に強く書かせてもらいました。

次の週にはプレミアリーグでも戦うことになる、東京ヴェルディユースとの明日の対戦が楽しみです。

ブクメは楽しみとか気楽に書いていますが、選手は過酷な2連戦で大変かと思いますのでしっかり休息を取ってできるだけ万全の態勢で臨んでくださいね!

ではでは!

那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
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那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日
那須スポーツパーク2012年6月23日

おまけの写真(光の加減がダメダメ写真ばかりですみません。)

日本クラブユース選手権(U-18) 2010関東予選1~4位決定戦 6/26 vs 東京ヴェルディユース 2-2 pk=4-2勝利・・・PK戦で2本止めた!

那須スポーツパークA面

どうも、浦和サポブクメです☆

全国は既に決まっているので昨年より多少は気持ち穏やかに那須までやってきましたw 2日間車で往復するのも疲れそうなので安宿一泊とちょっとしたぜいたく遠征となります。既に全国大会出場を決めているクラブユース選手権ですが、この順位決定戦は、今後の全国での戦いを見据えて、一つ一つチーム力を高めつつ、対戦相手が苦手な相手なのでしっかり結果も求めて戦ってほしい2日間になります。

今日のスタメンは以下の通り

 GK16番小笠原正人、DFがセンターバックに3番畑本時央と12番皆川孝之、右サイドバックに2番西山航平、左サイドバックに8番若井祥吾、ボランチに4番広瀬健太、トップ下が14番矢島慎也と5番藤野友則、FWが右に10番礒部裕基、左に7番矢島倫太郎、真ん中に9番高木凛

 15番野崎雅也は前の試合で警告を受けて累積で出場停止。そのため、いつもとスタメンの構成が変わっていました。

 どうも、ヴェルディユースと対戦する時はこうなりがちというか、カードを出し易い審判のためか、イエローカードが飛び交う激しい試合となりました。

試合展開としては、攻撃の意識も強い4番広瀬健太がボランチの位置に入ったことも重なり、中盤底からの攻撃意識の強い展開が多くなりました。主導権がどちらにも転ばない展開ながらも、この試合は先に失点を喫してしまいます。前半、相手に与えたフリーキックを直接決められてしまい失点。

浦和レッズもこの後数回おおきなチャンスを作り出します。

ゴール前の浮きだまをダイレクトで10番礒部裕基が放つもキーパーの正面に飛んでしまいセーブされてしまいます。

フリーキックのチャンスを得て、8番若井祥吾が直接狙うも相手キーパーにはじかれてしまいます。

この試合の荒れ気味の展開は、ラフプレーという形でも現れてしまい前半の途中で2番西山航平(交代後普通に歩いていたようなのでおそらく軽傷だと思います)が負傷し早くも後退せざるを得ない状況になります。18番堀田稜が交代で入り、左サイドバックに、8番若井祥吾がいつもの右サイドバックの位置に戻ります。

この後も浦和の攻撃は続き、10番礒部裕基のシュートのこぼれ球を5番藤野友則が合わせるもバーを越えてしまうなど惜しいシーンは作るものの得点が奪えません。

そんな中、東京ヴェルディユースに追加点を決められてしまいます。少しラインコントロールが乱れたところをスルーパスで切り裂かれてしまい、放たれたシュートを一度は16番小笠原正人が反応してはじくも押しこまれてしまいます。

前半は2点のビハインドで終了します。

後半に入り、どちらのチームも気持ちの入ったプレーが多く、更に審判の基準の低いファールの取り方で更に試合が荒れだします。浦和レッズもあきらめずに戦う姿勢を崩さず後半も果敢に攻めます。この日スタメン出場した9番高木凛が体を張ってポストとなるも、なかなか周りと合わない様子がうかがえました。このプレーを周りが感じて動けるともっと攻撃に厚みが出ると思いますが、これは今後に期待します。

後半20分ごろに9番高木凛に代わり、11番鈴木大輝が入ります。

ここから、浦和レッズユースの反撃が始まります。まずコーナーキックのチャンスで14番矢島慎也が蹴ったボールを10番礒部裕基が頭で合わせてゴール!1点を返します。

そして、途中交代で入った11番鈴木大輝がスペースを上手く狙う動きを連発し、その動きが結果を生み出します。右サイドで8番若井祥吾からの縦のロングパスを鈴木大輝がキーパーが前に出てきたことを確認し、ダイレクトでループシュートを放ち、そのボールはキーパーの頭を越えてゴールに吸い込まれます。これで2-2の同点!

その後、8番若井祥吾が2枚目のイエローカードで退場になるなど、やや荒れた展開が続くものの試合は2-2で90分を終了しました。

この試合、直接得点を挙げたわけではないのですが、5番藤野友則の運動量とさまざまなポジションに顔を出すプレーが目を引きました。特に、相手の守備ラインを上手く潜り抜ける斜めのオーバーラップはかなり効果的に相手の守備陣を混乱させていたと思います。

 ・・・2-2という結果。順位決定戦・・・。そう、決着をつけなければならないのでPK戦が行われました。

今後の全国大会などの難しい戦いに入ると、このようにPK戦で決着をつける必要がでてくることも十分考えられるため、ここはしっかり勝っておきたいところ。負けて何かを失うわけではありませんが、PK戦は見る側も緊張しますね毎回w

この難しいPK戦は16番小笠原正人の見事な2本のセーブもあり4-2で勝利しました!

荒れた展開、ビハインドから同点にする気持ち、PK戦という難しい展開で勝利を勝ち取る。

この試合一つで色々な今後につながる意味を見ることができました。

明日の1位を目指す戦い、いわゆる決勝戦での対戦相手はFC東京U-18になります。非常に手ごわい相手ですが、全国優勝を狙うためには、この相手ともしっかり戦い抜く必要が出てきます。課題を見つけつつ、しっかり手ごたえをつかんでくださいー!

ではでは!!