日本クラブユースサッカー選手権 ラウンド16 2013/07/29 – 浦和レッズユースvsサンフレッチェ広島ユース 2-2(延長戦2-3)敗戦・・・共に戦いたくなる試合

前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場2013年7月29日

どうも、浦和サポブクメです☆

今日の試合でだって、納得できないことは多くありましたが、今シーズンがスタートして、初めて気が付いたら試合に入り込んで応援してしまっていた、そんな試合となりました。去年、この場所で、鹿島アントラーズユースと対戦した時のような、審判のおかしな判定の連発に触発されてのものとは全く別な意味での、そういう感情が見る者に沸いた試合。それが今日の試合でした。

昨日1次ラウンド最終戦を行い、疲労が残る連戦となった今日の決勝トーナメント(ラウンド16)は、そういった体を更に鞭打つようなしっかりした雨の中で行われました。気温という点では、今日も比較的涼しくはありました。

今日の対戦相手は、サンフレッチェ広島ユースとなります。昨年のJユースカップで相手のホームで敗れた相手ですね。比較的、ホームに近い場所での再戦と位置付けて、なんとしても倒したい相手でしたし、そういった背景は別としても、勝ちたいという気持ちが、選手の体を動かしていた、非常に見ごたえのある試合となりました。

この試合のスタメンは以下、

GKが18番関口亮助、DFが左サイドバックに3番森亮太、右サイドバックに19番橋岡和樹、センターバックが左に6番吉原大、右に4番茂木力也、MFがボランチに14番斎藤翔太と8番須藤岳晟、左に7番広瀬陸斗、右に10番関根貴大、FWが左に9番小川紘生、右に11番進昂平

となります。

昨日と全く同じスターティングメンバーになりましたが、なぜか松崎洸星と安東輝がベンチ外となっていて撮影をしていました。あと、條洋介の姿が見当たらなかったのも気になりましたね。

試合は、開始早々動きます。

雨の中ということもあると思いますが、ディフェンスラインでの連携でのミスを相手に狙われて開始1分に失点というスタートになります。

前半の序盤は、やや相手の攻撃に対して、対応が中途半端になってしまう場面がポツポツあったものの、逆に相手のディフェンスラインとボランチのところに明らかな穴があるという、ところでいわゆる、最近よく使われる言葉で言うと、中盤にプレスをかけるとミスが生まれることが多く、ロングボールに対しては、ディフェンスラインが下がりすぎてくれるために、バイタルエリアと呼ばれるところに大きなスペースが空くんですね。

この辺りの守備の不安定さを浦和もしっかりついた攻撃で大きなチャンスをたびたび作ります。

失点直後の2分に、その大きく開いたバイタルエリアから相手のディフェンスの寄せが間に合わないタイミングで10番関根貴大が豪快にシュートを放ち、シュートは枠を捉えたものの僅かに高く、クロスバーを叩きます。

5分に4番茂木力也からのロングフィードが7番広瀬陸斗に通り仕掛けます。

こういったロングボールを相手が跳ね返した時のボールが中途半端になり、更に特に7番広瀬陸斗や9番小川紘生が今日は中盤から相手のバックラインにかけて激しくプレスに行くことでミスを誘うことも多く、高い位置で奪って仕掛けることもできていました。

そして、8分に7番広瀬陸斗が中盤でインターセプトし、9番小川紘生、11番進昂平とパスがつながり、空いたスペースに走る10番関根貴大にパス。ここでも、相手のディフェンスラインと中盤の隙間が空きすぎていて、相手がプレスをかける前に10番関根貴大が思い切ってシュートを狙い、これが豪快にネットを突き刺しゴールとなります。これで1-1の同点。

ただ、相手の守備の対応がお粗末なのと同様に、浦和も何か相手の攻撃(特に個人でサイドから仕掛けてきた時)に対して、簡単に行かれてしまう場面が多く、13分に右サイドからの突破からクロスを挙げられて再び失点を喫してしまい1-2とリードを許します。

15分過ぎくらいからは、浦和が守備の部分でも安定してくる中で相手の守備は不安定な状態のままということで、浦和の攻勢がより多い時間帯となります。

19分に、8番須藤岳晟のインターセプトから前線の9番小川紘生にパスが通り、裏を狙う11番進昂平にパスを通そうとするもわずかに合わず。

21分には、11番進昂平から7番広瀬陸斗にパスが入り、右前線の10番関根貴大にパスが通り、ここからドリブルで相手ディフェンダーを抜き深く仕掛けていくも、得点には至らず。

22分にも、19番橋岡和樹の右サイドバックからの縦への長めのパスを受けた10番関根貴大が右から仕掛けて、クロスに対して11番進昂平が走りこむもわずかに相手の方が先にさわりクリアされます。

その直後には、4番茂木力也から11番進昂平への楔のパス、11番進昂平が中盤から前世のスペースへ走る14番斎藤翔太へ下げ、空いたスペースから思い切ったミドルシュートを放ちます。

そして、迎えた22分右サイドで10番関根貴大がドリブルを初め、対応した相手ディフェンダーをあっさり交わしきってペナルティエリア深くまで侵入し、更に中へ向かって持ち込んでラストパスを11番進昂平に送り、これを11番進昂平がしっかり押し込んでゴール。再び2-2と同点に追いつきます。

完全に浦和が主導権を握っていた、前半の残り20分ほどは、11番進昂平のヘディングシュートや、9番小川紘生からの落としを8番須藤岳晟が左前線に展開して3番森亮太がクロスをでゴール前に上げた形、7番広瀬陸斗の思い切ったミドルシュートなどチャンスは多く作るも、相手の明らかな穴に対して、徹底的に付くというところまでは行かず、逆転まで持っていくことができずに終了します。

後半も、得点が動きそうな予感がする流れではありましたが、後半は相手チームも穴となっていた部分をケアする選手を一人置き、修正してきたこともあり、前半とは打って変わって拮抗した展開になります。

後半開始早々に7番広瀬陸斗のミドルシュート、4分には左サイドで7番広瀬陸斗がスルーし、3番森亮太にパスが通り左から仕掛けて前線の9番小川紘生にパスが通ってシュートまで持ち込む形を作ります。

10分に、決定的な場面を相手に作られるもシュートミスに助けられます。

12分には、19番橋岡和樹の右サイドからのクロスを相手ディフェンダーが跳ね返したボールに中盤の14番斎藤翔太が反応してミドルシュートを放ちます。

相手の守備が前半よりも安定してきていたことはあるものの、それでも守備の選手が引きすぎて中盤が大きく開く場面は、前半同様に何度もあり、逆に浦和としてもそこを狙うイメージはあると思うのですが、やはりここ数試合での疲労がたまっているのか、思うように使い切れていない印象がある後半でした。ただ、選手の戦う姿勢が本当に伝わってくる試合になっていて、疲労を気持ちが凌駕する(可能性も感じられる)というか、その意味で、交代の判断に関しては、ベンチも相当悩んだと思われます。

実際、この試合の最初の交代は後半24分の、10番関根貴大に代えて27番邦本宜裕でした。明らかに疲れてはいたものの、交代の時の10番関根貴大の交代したくないという悔しい表情がこの試合の浦和の選手たちの戦う気持ちの象徴的なシーンだったとも言えますね。

雨と言う状況を生かした形として、26分に19番橋岡和樹が狙ったのかミスキックかは分かりませんが、相手キーパーに向かってかなり高めのボールを蹴りこみます。普段であれば、なんなくキャッチされるところでしょうが、雨の影響もあってかこのボールを相手がキャッチできずにこぼれ、そのボールはゴール方向に向かって行ったのですが、相手選手がしっかりカバーしていたため、ここでの得点はならず。

しかしながら、この場面以降、少し高めのボールが入った場合は相手キーパーがキャッチではなくパンチングで弾く傾向が強くなり、そこから浦和のチャンスとなる回数も増えてきました。

30分には、14番斎藤翔太から7番広瀬陸斗を経由し、左サイドから3番森亮太がクロスを狙い、いったんディフェンダーに跳ね返されるも、再び奪ってクロスを狙います。

38分に、浦和が決定的なチャンスを作ります。カウンターの形から19番橋岡和樹が中央付近の高い位置でパスを受けてドリブルで仕掛けペナルティエリア付近まで持ち上がります。相手ディフェンダーが一人対応するも自らで仕掛けても良い場面だったのですが、ちょうど良いタイミングで11番進昂平も走っていたこともあり、ここでかわしてシュートではなく、パスを選択し、結果的に守られてしまう場面がありました。ここは、前線でのプレーを望む19番橋岡和樹には、シュートと言う選択肢をとってほしかったです。

41分に9番小川紘生からのクロスが11番進昂平へ渡りシュート。相手に跳ね返されるもののコーナーキックのチャンスとなります。

42分には、27番邦本宜裕が左サイドで豪快な突破を見せて持ち上がり、クロスを上げるもここもゴールにはつながらず。

後半終盤は、27番邦本宜裕が絡んだ形での大きなチャンスも多く生まれたものの、逆転ゴールを奪うことはできず、試合は2-2で終了し、延長戦に入ります。

延長前半スタートから、7番広瀬陸斗に代えて2番細田真也が入ります。この交代で、2番細田真也が右サイドバックに入り、19番橋岡和樹が右前線の攻撃的なポジションに上がります。

1点を奪うために、延長前半8分に11番進昂平に代えて20番東伸幸を投入。徹底的にロングボールを20番東伸幸に当てる作戦をとり、この狙いに20番東伸幸はしっかり応えて前線へのハイボールに対して、かなりの高確率で相手ディフェンダーに競り勝って落とし、浦和が圧倒的に攻める形を作ります。延長後半途中には、19番橋岡和樹に代えて21番小島良太を投入し、更に前線を活性化して得点を狙いに行くも、決めきれず。一度、27番邦本宜裕が胸トラップで抜け出してゴールを決めた場面があったのですが、これはトラップの時点でのハンドの判定だったのですが、遠目に見ていても手に当たったボールの軌道ではなかったんですね。それでも、遠かったので、ハンドがあったのかなと思ったのですが、近くで見ていた方が言うには、27番邦本宜裕の手ではなく、相手選手の手に最初に当たっていたということでした。

どうりで、普段、あまり判定に対して、怒ったりしない27番邦本宜裕が、明らかにおかしいという表情を見せていたわけですね。でも、まあ、やや審判を敵に回すような雰囲気になっていた時間帯ではあったので・・・。それでも試合結果を左右するところなので、悔しいですね。

ほぼ浦和が一方的に攻めていた延長戦の中で、決めきれない中で、カウンターに対しても守備陣がしっかり対応していたのですが、たった一度、相手のスルーパスが裏へ抜けたところに相手選手がしっかり反応して抜け出しており、落ち着いて流し込まれてしまい、失点。

勝負の世界と言うのは酷なものですね。

ただ、今日の試合に関しては、1次ラウンドで淡々と戦って大勝した試合などより、ずっと見ている側としても伝わってくるものがありました。

サッカー界で賛否両論がある、戦術的な精度の高いサッカーと、やや戦術としては荒っぽくなっても、勝負の場面で果敢に仕掛けていくサッカー。今日の試合は、後者の展開の浦和を見ることになった試合となりました。

ハイレベルな戦術のサッカーを行うチームがもてはやされる傾向がユースでも強くなりつつある中ですが、今年の浦和は、その戦い方に中途半端に比重が置かれようとしているのかな~と感じる部分があり、正直見ている側には、この世代ならではの、魅力が伝わってこない状況になりつつあるような気がしていました。

手探りな状況は、当然ありますが、今日のような試合を見ると、やはり浦和の下部組織が目指すのは、多少雑になっても果敢に仕掛けるような姿勢を重要視しながら、そこに戦術も組み込まれていくような。

戦術徹底的で個を重視しないあのチームの戦術4割くらい、攻撃的だけど荒っぽさが時折手に付けられないくらいになってしまう個性重視のあのチームの6割くらい。

ブクメ個人的には、3:7くらいでも良いと思うのですが、一応浦和レッズの下部組織と言うところに考慮してそう思うようにしています。前者の割合を小さくしすぎてしまうとトップチームの戦術とどんどん離れて行ってしまいますからねw

そうそう、オフィシャルページでは、ユースの説明のところで「プロのトップチームで活躍できる選手」とあるのですが、今大会のプログラムでは、「トップチームで活躍できる選手」になっているんですよね。

ちょっとした言葉ですけど、「(他チームも含めた)プロの」なのか「浦和の」なのかで、まったく育成の根本となる方針が変わってくると思うんですよね。

ブクメは、浦和の下部組織が他チームのまねをする必要はないと思うんですよ。そして、浦和のトップチームとつなげて考えると育成に一本線が通らなくなる状況が今後も続きそうなので、独自路線に完全シフトしてやってもらいたいです。

トップチームに下部組織から排出する選手は、原口元気のような戦術を超えて決定的な仕事をできる選手でよくないですかね?そういう選手を作り上げるには、トップチームを意識した戦術にする必要はないと思うんですね。

個性が強くて少し生意気な選手でも、使って育てる方法をとっても良いのではないですかね?そういう選手が、外されるチームになると、チーム自体が大人しくなってしまうのではないか。

そんなことを考えながら、今年は見続けているのですが、そういうことに左右されて監督やりにくそうだな~と思うことが多々あります。

でも、今日の試合を見ていると、浦和の下部組織が向かう道としてはやっぱりこれだなと言う要素が強く見えたんですね。全国大会の決勝トーナメントというモチベーションが影響したこともあると思いますが、選手自身今日の試合には、今シーズンこれまでに感じたことのない感覚があったと思うんですね。

だからこそ、こういった感覚をもっとこの大会で味わってほしかったので今日の敗戦は、ただこの大会での結果がベスト16で終わってしまったということではなく、その部分で特に悔しいです。

ブクメは、凄く要求が高いので、浦和の下部組織からは、現状で海外に重宝されているタイプの日本人選手のような海外に通用する選手だけでなく、フォワードとして決定的な仕事をするタイプの選手の育成ができると思うんですね。そういう選手が好まれる土壌にあると思うんですよ、浦和のサッカーが好きな人達には。

今日の浦和レッズユースの戦う姿勢は見事でしたよ。正直、冷静な目ではなく、純粋に応援してしまっている時間の方が今日は長かったです。そういう戦いができること、凄く凄く重要です。

大切にしてください。そして、出来る限り常にどのような試合でも、この姿勢で臨み続けられるようにしてください。

お疲れ様でした!

前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場2013年7月29日前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場2013年7月29日前橋総合運動公園陸上競技・サッカー場2013年7月29日

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おまけの写真です。

Jユースカップ2012/11/23 決勝トーナメント2回戦 浦和レッズユースvsサンフレッチェ広島ユース 2-4敗戦・・・必要なこと

吉田公園サッカー場2012年11月23日

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

今年は、 試合によって見る目線が難しくなることが多々あります。選手は精一杯戦っているが、そこに対する後押しや、流れを変えるための采配など、よくわからなくなることが多いです。今日は、どちらだったか、何とも言えません。

ブログを書く際にも、色々考えながら書いてアップして、あとで後悔することも今年は結構あります。選手が成長するために、能力を最大限伸ばしてプロになるために良い部分や必要なことを考えて書く。でも、逆に選手にストレスを与えているだけなのかと思うことも多いです。

今日に関しては、私個人的には采配次第ではどうにでもできる試合だったと思います。あくまで私個人の感覚ですが。

さて、試合の話に移ります。

1回戦を勝利した浦和レッズユースは、2回戦で昨年の夏に合宿を行った吉田公園サッカー場でサンフレッチェ広島ユースと対戦しました。ご存じのとおり、対戦相手はプレミアリーグのウエストのチャンピオンチームではありますが、正直、ここ数試合の浦和レッズユースの戦いぶりであれば、勝てる相手だと信じて疑わずこの試合を観戦させてもらいました。

浦和レッズユースのスタメンは以下、

GKが1番吉野雅大、DFが左に5番佐藤大介、右に2番新井純平、真ん中に6番西袋裕太と29番茂木力也、MFがボランチに3番寄特直人と19番須藤岳晟、トップ下に10番中村駿介、FWが左に14番関根貴大、右に8番繁田秀斗、真ん中に20番広瀬陸斗

となります。

前の試合とスタメンは同じになります。

前節学校行事でいなかった21番進昂平はベンチスタートになります。このレベルの相手になると、いわゆる正攻法だと対応されやすいということで、強豪の柏レイソルU18の試合のようにフォワードの真ん中の位置で体を張ってポストプレーを得意とし、時には強引に割って飛び込めるようなタイプの21番進昂平がスタメンで出場した方が、より効果的とも思う部分もありましたが、前節同様でした。

プレミアリーグで結果を残している相手ということで、どのような戦いをしてくるかを見ながら、序盤を見てみましたが、思ったほど前線で強烈な選手がいて鋭く攻めてくるということはなく、いわゆる相手の隙を突くような戦い方をしてくる印象が相手にはあり、浦和がボールを持って仕掛ける時間回数の方が多いスタートになりました。

相手のディフェンダーも浦和のサイドからの攻撃を警戒していて、特に14番関根貴大が左でボールを持った時には、うまくサイドに数人で追い込むようなディフェンスをされ、真ん中で10番中村駿介がキープしたところにもしっかり対応が入り、必然的に攻撃がサイドサイドに偏るような展開。

5分に、5番佐藤大介のインターセプトから、左の14番関根貴大へ繋げ、20番広瀬陸斗を経由して、右の8番繁田秀斗とテンポよくサイドからサイドへという流れを作る惜しい場面はあったものの、そこから中で仕掛けようとするところでは引っかかる、というように、サイドから攻撃するが、効果的に作用したかは難しいという攻撃が多かった印象があります。

カウンター気味の攻撃が多い相手ながら、その攻めの形は結構シンプルで怖い印象があり、8分くらいにサイドから攻められた時には、そのままシュートを打たれていたら危ないというところもありつつ、相手が無駄に手数をかけてくれたことで失点を免れるということもありました。

しかしながら、14分に同じようにカウンターを受けた場面で、後手に回ったところで、混戦からクリアが中途半端になり、そこをしっかり狙われて失点してしまいます。

0-1

失点後、29番茂木力也のロングフィードから、右前線の8番繁田秀斗へパスが通り仕掛け方次第ではビッグチャンスになるところでしたが、ややクロスを上げるのを急いでしまい、クロスが合わず。

10番中村駿介の仕掛けから得た、直接狙える位置からのフリーキックのチャンスも、枠をとらえることができず。

25分に、右サイドで10番中村駿介と2番新井純平が絡みながら右のスペースに出た20番広瀬陸斗へパスが通り、クロスに14番関根貴大がヘッドで合わせる場面がありましたが、これも惜しかったもののゴールにはならず。

相手のキーパーの対応がやや不安定なことなどもあり、付け入る隙はあったと思いますが、サイドからの攻撃があまり効果的に作用せずに逆にカウンターにつながる場面が多くなる中で、28分に攻められたときに、またもや守備の対応にもたつき決められてしまいます。

0-2

本当はもう少し相手の中のところでかき回して欲しいところでしたが、なかなかそういう攻撃を狙えるパターンが作れず、サイドからの攻撃で活路を見出そうとする中で、34分に、右から2番新井純平のグラウンダーの鋭いクロスから、相手ディフェンダーとやや混戦状態になったところで、ペナルティエリア外くらいのところの14番関根貴大にうまく流れ、このチャンスをしっかりゴール右隅を狙い澄ましてゴール。

1-2

ちょうど、このゴールの後くらいから、14番関根貴大がポジションを右のやや中寄りの位置でプレーすることが多くなり、これにより、より相手にとって脅威になる角度から14番関根貴大が仕掛けるような場面が何度か作れていましたが、同点ゴールまでは行かず、前半は1-2で終了。

攻撃の部分での活性化などを考えてスタートから交代があるかとも思いましたが、後半スタートでの交代はなし。また、前半終盤に相手を脅かしていた14番関根貴大のポジションに関しても、左前線に戻していましたね。

やや疑問がありつつも、後半の出だしは浦和の狙い通りというか、かなり多くのチャンスを作ることに成功しました。

20番広瀬陸斗のパスから14番関根貴大が左前線でやや深い位置まで持ち上がり、クロスに10番中村駿介が合わせようとする場面。左前線のスペースに攻撃参加で上がった3番寄特直人からのクロスも惜しいチャンスにつながっていました。2番新井純平が攻撃参加した形でも、結果的にはハンドだったかオフサイドだったかで得点には至りませんでしたが、あと一歩というところまで迫りました。ロングフィードから8番繁田秀斗がシュートまで持ち込んだ場面もありました。7分の2番新井純平のクロスに14番関根貴大がダイビングヘッドで合わせようとしてわずかに届かなかった場面も、本当に触れれば見事なゴールになっていた惜しい形でした。コーナーキックから6番西袋裕太が競り勝ってのヘディングシュートは、キーパーに抑えられてしまいましたが、ここも惜しい場面でした。

10分前後までは、かなり浦和が押し込んでいる時間が多かったものの、ここでゴールを奪うところまでは行きませんでした。

12分に5番佐藤大介に代わり12番小坂慎太朗が入ります。

攻勢の時間帯で点が奪えなかったことと、サイドバックと守備にかかわる交代も多少は影響したのか、ここから相手の攻勢の時間になり、見ていた位置からは最も遠い場所だったのでどれくらいの危険度かははっきりわからなかったものの、ピンチの場面も多かったように感じます。

受けている時間にも、14番関根貴大と12番小坂慎太朗が絡んだカウンターや、14番関根貴大のサイドからの攻撃に対しての10番中村駿介が狙うなどあったものの、ややバランスを欠いたところで、18分に再び失点を食らってしまいます。

1-3

20分前後に10番中村駿介と8番繁田秀斗、2番新井純平の3人が絡んだ形での惜しい仕掛けもあったものの、その後に相手のシュートミスに助けられたものの、再び決定的な場面を作られるなど、やや不安定な時間帯になりました。

この難しい時間帯で、8番繁田秀斗に代わり21番進昂平が入ります。

ここからビハインドを何とか取り返そうと、31分には20番広瀬陸斗に代えて27番細田真也を左前線で投入し、さらにサイドからの攻勢を強めるも、惜しいところまでは迫るものの、得点までは届かず。前がかりになることで、チャンスと同様にピンチにもなりやすく1番吉野雅大の好セーブで防いだピンチもあったものの、43分に、相手のミドルシュートで4失点目を喫してしまいます。

1-4

パワープレーの状況で、6番西袋裕太がアディショナルタイムに気迫のゴールを決めたものの、試合はそのまま2-4で終了となりました。

出ている選手の負けたくないという気持ちは存分に伝わってくる試合でした。ただ、やはり今日は采配が後手後手になっていたと感じる部分も強い印象でした。

浦和が前半に返した1点が象徴するように、今日のような相手に対しては、きれいに崩す戦い方では、うまく対応されてしまう確率が高い中で、クロスを何が起こるかわからないグラウンダーのクロスにしたことで、混戦状態を作り出して、そこを決めた。前線で体を張って、フィフティのボールでも追いかけて、強引に抜け出そうとするプレーとか、そういうことがスタートから必要だったような気もしています。

なんだか、攻撃の仕掛けが何かに縛られたように、同じように同じようになってしまっている場面も多かったですし、そこに工夫を加えるような采配などはなかったのかと思ったりもします。

完全な力負けならば、敗因を研究して、切り替えて成長を目指せば良い。でも、今日は、勝てる相手だっと思いますし、相手には付け入る隙は多かったですよ。

前を向いて、プレミアの残り2試合に臨めば良い。Jユースカップで見出されたチームの手応えのようなものもありますし、そこを自信にして臨めば良いということもできるとは思います。

でも、やはり今日に関しては、勝負にこだわった時に必要な選手を途中で外したり、必要なタイミングで使わなかったことも影響していると思います。

プレミアリーグの次の相手は三菱養和ですよね。相手は勝ち点1を取れば良いと思って、浦和の攻撃パターンを研究してきますよね。そういう相手に対して、今日の戦い方だけでやれるのか、正直疑問です。こじ開けるんですよ。こじ開けなきゃならないんですよ。

セットプレーを大事にすることも一つ。体ごと飛び込んでもゴールを決める姿勢一つ。そういうプレーを得意とする選手を、適切なタイミングで起用してほしいです。

出ている選手たちは必死で戦っていた。だから、しっかり勝たせてあげてください。

残り2試合は、「勝つための試合」です。

しっかり、次、見させてもらいます。

ではでは。

吉田公園サッカー場2012年11月23日吉田公園サッカー場2012年11月23日吉田公園サッカー場2012年11月23日

 

 

 

吉田公園サッカー場2012年11月23日吉田公園サッカー場2012年11月23日吉田公園サッカー場2012年11月23日

 

 

 

 

 

おまけの写真。

 

広島遠征練習試合2011/08/23 – 浦和レッズユースvsサンフレッチェ広島ユース 3-0勝利・・・昨年のU16リーグの進化系

吉田サッカー公園天然芝グラウンド2011年8月23日

 

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

午前の試合から数時間、午後からはサンフレッチェ広島ユースとの練習試合が行われました。ちょっと大会形式が良く分からないのですが、午前の試合が大会形式の吉田強化フェスティバルでこの試合は形式的には練習試合になると思います。どの試合も重要なのでだから何という感じですが、一応分ければそうだと思います、はい。

さてさて、大会の開催場所はサンフレッチェ広島の練習場でもある吉田サッカー公園になりますが、ここは天然芝グラウンドが2つ、人工芝グラウンドが1つあり、吉田強化フェスティバルは人工芝ピッチで行われています。

練習試合もそこでやるかと思っていたら、練習試合はかなりきれいに手入れされた天然芝のピッチでした。

午前の試合のモヤモヤを吹き飛ばすためにも、気持ち良く勝ってほしい試合でもありました。

この試合のスタメンは以下。

GKが29番関口亮介、DFがセンターバックに22番寄特直人と4番小出啓太、右サイドバックに20番新井純平、左サイドバックに26番小坂慎太朗、MFがボランチに15番西袋裕太、トップ下が27番小峯洋介と25番岸伯富実、FWが右に34番関根貴大、左に14番堀田稜、真ん中に5番進昂平

となります。

どうも、15番西袋裕太がボランチの位置に入ると、昨年のU16リーグの時のイメージが思い起こされてそういうイメージで見てしまうのですが、正にこの試合は昨年のU16リーグの進化系を見るような多彩な攻撃や集中した守備など理想的な展開を見ることができました。

特に午前の試合で、気合いを入れ直したのか4番小出啓太の守備の際の激しさや集中力がかなり凄かったですね。1試合通して集中してプレーしきってましたので。

さて、試合です。

試合開始から20番新井純平のコーチングで動く右サイドと、昨日同様に22番寄特直人が26番小坂慎太朗の左サイドバックのポジションもケアした絶妙のポジションで26番小坂慎太朗が攻撃参加をしやすい位置に意識的に動いてプレーすることで、バランスを崩さずに高い位置からこの試合も26番小坂慎太朗が気がつけば前線で攻撃参加しているという形を作っていました。

4番小出啓太からかなり長いロングフィードを14番堀田稜へ通して一気に攻撃をしかけるなど、浦和の守備ラインからのロングフィードでの大きな展開での攻撃も何度も出ていました。

20番新井純平もサイドへのオーバーラップだけでなく、中へのスペースへ走り込みながらその右サイドのスペースを25番岸伯富実が使うなど工夫された攻撃が良かったですね。

更にこの試合では、フォワードの真ん中の位置で5番進昂平が前線でボールをしっかり収めたり落としたりできていたので、ここに27番小峯洋介が絡んでの攻撃もできていましたし、5番進昂平が攻撃だけではなく相手の守備ラインへのプレスも惜しまず、その中でも体の角度を上手く使いながら相手ディフェンスラインのパスコースを限定させるようなプレスの掛け方で、その限定されたコースへのパスを27番小峯洋介や25番岸伯富実がカットして反撃など効率も良く決まっていました。

理想的な展開をする中で13分に先制点が決まるのですが、この得点までの流れも右サイドで34番関根貴大がパスを受けてドリブル、そして右サイドバックから20番新井純平がオーバーラップして一つおとりを作り、相手ディフェンダーをひきつけつつ34番関根貴大はすかさずクロスを入れ、左サイドから中のスペースへ走り込んだ14番堀田稜へ通し、シュート。このシュートはディフェンダーに跳ね返されるもこぼれ球がしっかり詰めていた5番進昂平にわたり、落ち着いてゴール。

一連の流れが理想的なゴールでした。これで1-0。

そして、この勢いで一気に追加点を奪うことにも成功します。

20分に15番西袋裕太からのロングフィードが右サイドの34番関根貴大に通り、サイドを深くまで駆け上がりクロスを上げたところに5番進昂平が頭で合わせてゴール。割とシンプルなゴールにも感じられますが、相手のマークをはずしながら斜めに走り込んで頭で合わせてのゴールは見事でした。ずっと一緒にプレーしている関根と進だからこその絶妙のタイミングだったからかもしれませんが、見事でした。

これで、2-0。

この後、34番関根貴大の思いっきりの良いミドルシュートなど惜しいチャンスの後、中盤でバランスよくパスを捌いていた25番岸伯富実が見事にペナルティエリア外左から右側に巻いて吸い込まれる見事なシュートを放ってゴール。

前半30分までに3-0とします。

前半を3点リードで終了し、迎えた後半の入り方。ゆるく入って失点すると反撃を食らうため、まずしっかりと相手をいなしていく必要がありますが、この辺りも20番新井純平を中心に声を掛け合いながら問題なく対応していきます。ただ、セットプレーを与えた時の対応は少し危ないようにも見えることはありましたが・・・。ただ、この辺りも声を掛け合って対応していましたのでこれを続けていければ、当たり前にしっかりセットプレーの対応もできるようになると思います。守備も連動です、はい。

結果的に後半は追加点は奪えませんでしたが、後半もほぼ浦和ペースで進めることに成功していました。

この遠征に来てから特に感じるのですが、先ほどの負けた試合も含めて、前線でのプレスの意識やファールギリギリの接触など運動量豊富に高い位置で相手を抑えてしまうような動きが本当に意識的に多くの選手で実践されているのがわかります。

この試合の後半でも、14番堀田稜が前線で激しいプレスをかけボールを奪い34番関根貴大、27番小峯洋介とテンポよく前線の高い位置から攻撃を一気にしかけた場面や、26番小坂慎太朗も前線に上がった時には効果的にプレスをかけて奪って展開など出来ていたと思います。

セットプレーでも得点までは行かなかったものの、15番西袋裕太の高さを活かした何パターンかの攻撃も面白かったですね。更にバリュエーション増やしてください。

後半の交代は20分に34番関根貴大に代わり28番長谷優、30分に5番進昂平に代わって11番中村駿介が入っています。28番長谷優は個人技で何度か惜しい場面を作っていました。やや持ちすぎにも見えますが、時間帯や3点リードと言う状況を考えればOKでしょう。

そして、試合終盤は失点をゼロで抑えるということを意識したパス回しで相手の反撃の意識を削ぎながら結果的に失点0で抑えきりました。

15番西袋裕太のボランチも及第点だと思います。彼に対して激しいプレスがあまりかかっていなかったのもありますが、上手く捌きながら、持ち味である大きな展開もできていましたし、このポジションで今後どのくらいプレーするかはわかりませんが、このポジションでもドッシリできるように意識を高めてプレーしてください。

やはり、見ていて面白いと思うのは、例えば前線で5番進昂平が体を張ってボールをキープします。当然相手ディフェンダーが寄せてくるわけですが、ここで奪われた時にディフェンスラインまで戻ってでもその選手を追いかけて行く。このプレスにより、相手の反撃も一歩遅れて中盤やディフェンスラインが守りやすくなる。こういう激しさは良いと思いますし、勝つために必要な大事な要素でもあると思いますので続けてください。

さてさて、ポイントポイント踏まえると非常にどの試合もいくらでも文章が書けそうなくらいあるのですが、このくらいにしておきます。

明日はヴィッセル神戸ユースとの対戦ですね。

ちょうど、今日の浦和の試合の前にやっていたので見たのですが、なかなか手ごわそうですよ。良い経験を積みつつ手応えもつかみ、勝利も奪ってください。

お疲れさまでした。

ではでは~。

 

吉田強化フェスティバル2011/08/22 – 浦和レッズユースvsサンフレッチェ広島ユース 4-1勝利・・・再スタートへ向けてモチベーション高く

吉田サッカー公園人工芝グラウンド2011年8月22日吉田サッカー公園人工芝グラウンド2011年8月22日コンビニで買った広島風お好み焼き2011年8月22日

 

 

 

 

 

 どうも、浦和サポブクメです☆

今年は恒例のスペイン遠征はなく、浦和レッズユースは広島遠征と仙台遠征の2つにわかれて夏の遠征を行うということで、本当は両方行きたかったのですが、日程が被るためサンフレッチェ広島の練習場となる吉田サッカー公園で行われる吉田強化フェスティバル(大会名不明と書こうと思っていましたが、サンフレッチェ広島のユースの日程のところにこの名称があったので、正式名称ということでOKだと思います。)という大会の方に今回は足を運んでいます。

最初広島に遠征するらしいということだけしかわかっておらず、とりあえず広島市内に宿を取っておけば何とかなるだろうと手配を進めたところ、試合会場は吉田公園サッカー場になるということが後ほどわかり、調べてみたら、想像以上に遠くてバスや電車+徒歩でも厳しいということなので、今回はレンタカーを借りて広島市~吉田公園サッカー場の40キロくらいを往復しながら観戦するという思ったより壮大な観戦スタイルになりました。真ん中の写真が今回借りたマツダのデミオ君です。だらだらしてたら軽自動車が満車になってしまい、一番安い次のがこれだったというだけですがw

さて、今回の広島遠征ではサンフレッチェ広島ユース、ヴィッセル神戸ユース、名古屋グランパスユースの3チームと対戦するということで下部組織を見ている方ならご存知のように、海外に遠征しなくても相当良い経験を積めるレベルの高い相手となるため、9月からの公式戦再開に向けてチームを強化するにはかなりプラスの要素が多いフェスティバルとなります。

初日の今日は、夕方からサンフレッチェ広島ユースとの対戦となりました。

天気予報は曇りだったものの、雲が多く不安定だったこの日、試合開始までは雨はギリギリもっていたものの、試合開始直前から降り始めました。ただ、気候的には比較的涼しく炎天下に比べればやりやすい環境だっと思います。

この試合のスタメンは以下、

GKが1番三上綾太、DFがセンターバックに22番寄特直人と15番西袋裕太、右サイドバックに3番西山航平、左サイドバックに5番佐藤大介、MFがボランチに8番片慎吾、トップ下が11番中村駿介と25番岸伯富実、FWが右に28番長谷優、左に14番堀田稜、真ん中に12番高田拓弥

となります。

試合開始から感じられたのは、選手のモチベーションの高さで、比較的ゆったりしたスタートをした広島に対して、浦和は試合開始から前線でプレスをかけたり運動量多く激しく試合を進めて行きます。

これにより、浦和が序盤からペースを握り、攻めこむ時間が長くなり、迎えた前半3分に早くもゴールが生まれます。25番岸伯富実が放ったシュートを相手キーパーがはじいたところを12番高田拓弥がしっかり詰めていて合わせてのゴール。早くも1-0とリードを奪います。

ここ最近少し動きに迷いを感じているようにも見えた12番高田拓弥でしたが、この試合では前線での動きが鋭く激しく、ポストプレーも上手くおさまり、この動きにより相手ディフェンダーに相当プレッシャーを与えることができていたと思います。

攻撃でも、例えば、バックラインから15番西袋裕太が縦にボールを入れたところに上手く12番高田拓弥がポストで落として11番中村駿介につながり更に左サイドの14番堀田稜へとテンポ良い攻撃の経由役としても上手く機能していました。

また、右前線でスタメン出場した28番長谷優もこの試合では果敢にドリブルで仕掛けたり、持ち味でもある角度のないところからの思い切りの良いシュートなどコンディションが上がってきていることが感じられるプレーを随所に見せていました。

浦和が攻める時間帯が最初から続いていたこともあるかと思いますが、思ったほど広島は浦和の守備ラインやボランチに対して激しいプレスは序盤はなく、問題なく守備ラインもボールを捌くことができていましたが、セットプレーの時などはやや危ないシーンもありましたので、この辺りは更に集中した方が良いと思います。

浦和攻勢の中で、前半20分に今度は28番長谷優のアシストから12番高田拓弥が再びゴールを決め、2-0とリードを奪います。

全体的に浦和が主導権を握ったまま前半は終了したのですが、中盤でのパスミスが前半の終盤に何度か見られ、そこを狙われて一気に攻め込まれるという場面も何度かありました。ここは更に集中した方が良いですね。

前半の攻撃の形で良かったパターンをいくつか挙げると、22番寄特直人から中盤の25番岸伯富実を経由して28番長谷優へ出しドリブルで切れ込んでシュートという場面。11番中村駿介がワンタッチで左サイドの14番堀田稜へつなげて上手い具合に飛び出した12番高田拓弥へラストパスを出してシュートの場面。5番佐藤大介から28番長谷優へ大きな展開からのシュート。

浦和が危険になるパターンで相手に中盤で奪われて人が足りないところで一気にカウンター気味で攻められることがあるのですが、この試合では、逆手にとって相手が攻めにかかったところで上手くインターセプトして一気に前線に走った14番堀田稜へパスを通して惜しい場面を作るなどもできていましたし良かったです。

右サイドバックの3番西山航平は1対1の守備の強さを見せつけていましたね。そちらのサイドでは、ほとんど突破を許していませんでした。

そんな感じで前半終了。

後半は一気に4人が交代となりますので、サイドラインナップを書きますね。

後半のスタメンは以下、

GKが1番三上綾太、DFがセンターバックに22番寄特直人と15番西袋裕太、右サイドバックに20番新井純平、左サイドバックに26番小坂慎太朗、MFがボランチに8番片慎吾、トップ下が27番小峯洋介と21番繁田秀斗、FWが右に28番長谷優、左に14番堀田稜、真ん中に12番高田拓弥

IN:20番新井純平、21番繁田秀斗、26番小坂慎太郎、27番小峯洋介

OUT:3番西山航平、5番佐藤大介、11番中村駿介、25番岸伯富実

となります。

印象的だったのは、後半スタートに再び円陣を組んだ際の気合いの入り方が新しいメンバーで再び試合開始と考えて勝ちにいくぞとでも言うような力強さを感じたことでした。

ちょっと後半は書き方を別視点で書きたいのですが、交代と試合の流れを書いてしまいますね。

メンバー交代は後半25分(30分かも)に5人交代

GKが29番関口亮介、DFがセンターバックに22番寄特直人と15番西袋裕太、右サイドバックに20番新井純平、左サイドバックに26番小坂慎太朗、MFがボランチに8番片慎吾、トップ下が27番小峯洋介と21番繁田秀斗、FWが右に28番長谷優、左に14番堀田稜、真ん中に12番高田拓弥

IN:4番小出啓太、5番進昂平、7番鈴木悠太、29番関口亮介(GK)、34番関根貴大

OUT:1番三上綾太(GK)、12番高田拓弥、14番堀田稜、22番寄特直人、28番長谷優

後半は、開始数分でちょうど下を向いていたところで21番繁田秀斗が豪快なシュートを決めたようですが見逃してしまいましたw これで3-0。

その後、バックパスを狙われてそこから失点し3-1。

40分に5番進昂平のポストプレーから7番鈴木悠太につながりゴール前に攻めこみディフェンダーに当たったこぼれ球に34番関根貴大が反応し、そのままシュートを放ちゴールで4-1。

結果的に、4-1で快勝となりました。

試合自体は、大勝で「やったー!」なのですが、この試合では前半と後半含めて全体的に見ながら、凄く個々の選手が色々なことを試行錯誤しながらやっていたことが見ていて凄く伝わって来ていてその辺を考えながら見ているのが本当に楽しかったですね。

例えば、前半であれば、右サイドバックが28番長谷優と3番西山航平の並びになるのですが、3番西山航平が守備に重きを置いて右前のスペースにはあまり侵入しないために、ドリブルで仕掛けるのが好きな28番長谷優が中盤の選手と絡みながらテクニックと中盤から前の数人で崩していく。

これが、後半には右サイドバックに20番新井純平が入ったことで、少し右前のスペースについて考えながらプレーする必要が出てくるわけですが、ぱっと見ではこの試合は前半の2人の関係性の方が上手く行っていたようにも見えますが、後半に試行錯誤しながら行っていた試みも面白く、20番新井純平も不用意に上がるというよりは色々考えながらその形を試してみようという意図が見えました。この辺も上手くいけばバリュエーションにもなりますし、面白いと思います。

また、左サイドに関しては、今年のお決まりの形となっている14番堀田稜と5番佐藤大介の縦の並びではお互いの考えは色々あるかとは思いますが、やはり長くやっているのでボールの動きや人の動きはスムーズにも感じられます。前半の終盤辺りから広島の前線でのプレスが厳しくなる時間帯があったのですが、その時に果敢に強いパスでワンタッチでバックラインに近いところでも打開を図るようなパスを5番佐藤大介が試みていたところが、先を見据えていて凄く良いと思いました。

後半は、左サイドバックに26番小坂慎太朗が入ったのですが、面白かったのはこの時の22番寄特直人のポジショニングでセンターバックの左の22番寄特直人がやや3バックの左に近いような形で左サイドに近い位置まで開いて26番小坂慎太郎が高い位置でプレーできるような上手いポジショニングをしていたことで、右サイドで20番新井純平が見せる豪快なオーバーラップとはまた少し違った形でスルスルと前線へ上がって気がつけばゴール前くらいまで迫って攻撃参加できている(バランスは崩れていない)という形でもできていました。

12番高田拓弥の今日のプレーを見ている限りはセンターフォワードのポジションはなかなか脅かされないものの、後半途中から入った5番進昂平の競り合いでもしっかりポストとして味方に落とせるプレーや気持ちの強いプレーを見せられると、12番高田拓弥が少しでも不安定なプレーを見せたら5番進昂平が奪ってしまうのではないかというようなセンターフォワードのポジション争いの激化の予感も嬉しく思いました。

また、実際フル出場したのは、8番片慎吾と15番西袋裕太の2人のみになります。例えば、センターバックの選手として試合の中でメンバー交代が多く運動量などが全体的に代わったり、近くのポジションの選手が代わったりで考えてプレーすることも多かったりの中でのフル出場で15番西袋裕太は終盤は相当疲れていたようですが、そのような状況まで踏まえてフル出場させていたのかな~とか考えつつ、8番片慎吾は相当プレーに対してプレッシャーをかけられていたようでしたが、こういう状況の中でやりきれば更に成長できると思います。

さてさて、ここまで書けばお気づきの方も多いと思いますが、来季のトップ昇格が発表された野崎雅也と矢島慎也は今回の遠征には参加していないようです。他のメンバーで今回の遠征に参加した選手、仙台に行った選手、怪我をしている選手など細かい情報は分かりませんが、今回試合出場選手として名前を出した選手以外は帯同していないようです。

フェスティバルとは言っても相手はレベルが高い。そういう中で試せることも多く、逆にあまり対戦しない地域の強豪チームと言うことで、研究されていないためにある程度ストロングポイントをそのまま行かせてしまう可能性もあるなど、一概に今日の大勝が力の差とは言い来ませんが、色々試す中で、プレミアリーグイーストで首位を走る広島に快勝したという結果も重要だと思います。プーマカップの時はB戦では勝ったものの、Aチームの試合では負けていますからね。前回負けた相手にはしっかり勝って苦手意識をなくしておく。これも重要です。

ということで、なんか色々楽しくていつもより長文になりました。

ということで、3枚目の写真は広島なので広島焼(コンビニのですがw)というオチで、明日は朝から試合があるのでここまで~。

 

プーマカップ2011/03/06 – 浦和レッズユースvsサンフレッチェ広島ユース 1-3敗戦・・・工夫と対応

前橋育英高校高崎グラウンド2011年3月6日

 

 

 

 

どうも、浦和サポブクメです☆

プーマカップ2日目。今日は昨日に比べて風もあまりなく、比較的プレーしやすいコンディションとなりました。とは言え、第1試合のキックオフは10時からということで、やや肌寒い気候の中での試合となりました。

今日の対戦相手のサンフレッチェ広島ユースですが、1日目の前橋育英高校戦を見た限りでは、個人の能力は高いもののチームプレーや守備の部分がまだまだこれからのチームという印象を持っていましたが・・・。

この試合のスタメンは以下の通り、

スタメンは第1試合のメンバー中心の構成で組まれるのかと思っていましたが、結構違っていました。

GKが40番高浪祐希、DFがセンターバックに22番寄特直人と15番西袋裕太、左サイドバックに26番小坂慎太朗、右サイドバックに4番小出啓太、MFがボランチに6番野崎雅也、トップ下が10番矢島慎也と21番繁田秀斗、FWが左に19番大野将平、右に7番鈴木悠太、真ん中に12番高田拓弥

となります。

1日目の前橋育英高校戦のメンバー構成に近い形になります。様々なメンバーや戦い方を試している現在の状況ですが、比較的スムーズに戦い結果を残せている印象のある中盤と前線のメンバー構成でしたが、この試合は少し旗色が違う展開となりました。

前半スタートから、相手が守備に人数を割いている割には中途半端な部分が多かったこともあり、バックラインからの縦のロングボールに前線の12番高田拓弥やトップ下の10番矢島慎也が絡んで攻撃と言う攻撃の狙いが多くなりました。前線には通るものの決定的な形まで持っていけない流れで更に、研究してきていたのかどうかはわかりませんが、浦和の両サイドからの攻撃に対する守備を相当しっかりとケアされていたことで、7番鈴木悠太がいつものようにドリブルで抜け出してシュートまで持ち込むという形がかなり減ってしまっていました。対応されていながらもドリブルで突破して右サイドを駆け上がりクロスを12番高田拓弥がヘディングでゴールを狙う形などは何度か作れていたのはさすがですね。足元のパスからドリブルでかかることが多かったので、スピードを生かしてスペースへパスを出してもらい、スピード勝負というシーンをもう少し増やしても良かったかもしれません。

ただ、この試合はこれまでの試合と比べて中盤の距離感やパスのタイミングなどがしっくり行かない様子も多く見られ、19番大野将平から12番高田拓弥を経由して10番矢島慎也に渡ってシュートまで行くような数人でテンポ良く崩していく回数はかなり少なかったように思います。

何か上手く行かない雰囲気が出ながらも、広島の攻撃も意図のないパスが多かったこともあり、ボールキープは浦和の多かったように思いますが、主導権はどちらにも行かないという状況の中、先制したのは広島になります。コーナーキックのチャンスで得点を決めた選手に誰もマークがつけず、フリーの状態でキーパーのポジショニングも少し中途半端になってしまい、キレイにヘッドで決められてしまい0-1となります。

この得点から、広島の攻撃がかみ合いだし、逆に浦和は10番矢島慎也が運動量多く、ボールの経由役となり、攻撃を仕掛けようとするものの、どうも全体的に動きがちぐはぐし、サイドもしっかりケアされることで上手く使えないことからバランスが悪くなり、25分、35分と、更に失点してしまい前半の段階で3点のビハインドを負ってしまいます。

流れが悪くなった時に、選手同士で掛け合う声もほとんど聴こえなくなってしまという悪い時のパターンが出てしまい反撃ができないままに前半は終了。

後半に入り、GKが40番高浪祐希に代わり、1番三上綾太。更に6番野崎雅也に代わり、20番新井純平が入ります。ポジションとしては6番野崎雅也のボランチの位置に15番西袋裕太が入り、4番小出啓太が右サイドバックからセンターバックへ、そして右サイドバックに20番新井純平が入りました。

この交代により、20番新井純平が意識的に声を出し、更に前半なかったオーバーラップからの攻撃参加を行うことで右サイドからの攻撃が活性化されました。次第に流れが浦和に傾き、20番新井純平の声に呼応して、全体的に声が出るようになり、更に動きもスムーズになった印象があります。

そして、この流れの中で、浦和が1点を返します。中盤の21番繁田秀斗にボールが入ったところで広島の激しいディフェンスで倒されながらもそのボールが12番高田拓弥に渡ったためにアドバンテージが取られ、ボールを持った12番高田拓弥がディフェンスをかわしてシュート。これが決まり1-3となります。

明らかに右サイドでの攻撃が活発化され、20番新井純平、10番矢島慎也、7番鈴木悠太の3人が上手く攻撃を作り出せていたと思います。3点リードで比較的前掛かりになっていた広島の隙を突いた部分もありましたが見事に流れが変わりました。ただ、1失点したことで広島が再び守備の意識を強く持つようになったことで前半しばらく続いた浦和のイケイケの時間帯から、終盤はややこう着状態となります。後半は更に19番大野将平に代わり25番岸伯富実、10番矢島慎也に代えて8番片槙吾、終盤に21番繁田秀斗に代わり、17番カドコダイ・アシカンと3人交代を試みましたが、結果的にその後どちらにも得点が入らず1-3で敗戦となりました。

昨日今日と試合が立て続けで、何人かの選手はかなり疲労がたまっている様子で終盤は気持ちで動いて体がついていかない様子も見られ、更に小さい怪我を抱えてプレーしている選手もいたようで、その辺りも影響したのかもしれませんが、この試合は、今年の形にして欲しい中盤での工夫や距離感を考えた連携が思った以上に上手く行っていない様子でした。

相手のやり方に対する工夫や対応がまだ臨機応変にできないことや、流れが悪くなった時に声がでなくなってしまうことなど、今後改善すべき点が多く見られた試合になりました。疲労で体は相当きついながらも、最後まで諦めずにボールを追い続けた姿勢は凄く良かったです。

ではでは。